資本主義社会。私たちが、安住しつつ、どこかで不安を持ちながらも、これに頼ってきた確固とした現代の経済システム。
ガラガラと壊れていく前夜・・・なのか。
人類の歴史の中では、かつて侵略と武力によって、人を支配し国を統治してきた時代があった。
現代においては、経済、カネが支配する社会。力を持つ者は、カネを持つもの。
何につけても、経済が最優先であり、経済的に成り立たない仕事は、価値がないとみなされる。
ここへきて、かつては途上国と言われていた国々が、新興国と呼ばれるようになり、カネはさらにワールドワイドに世界を飛び回るようになった。
地球規模の経済活動、グローバリズムの下、支配するものとされるものは、ますます格差を広げてゆく。
お金がお金を生む、狂ったようなマネーゲームがゆきすぎて、このシステムはいよいよ暴走してしまったように思える。
リーマンショック以前から、大恐慌の予兆はあったものの、なんとか持ち直しつつ、ごまかし続けているようにも思える、世界経済。
世界恐慌は、起こるべくして起こるのだろうか。
最近、ちょっと気になる玉川徹さんの本、「玉川徹のちょっと待った総研」に、世界恐慌についてエコノミストの浜矩子さんの、説明と処方箋が載っていた。
世界恐慌の可能性もわかりやすく説明されており、特に処方箋については、とても興味深い内容だったので、以下、メモのために概要を書いておきます。
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・・・ということは、財政が再生しても破たんしても恐慌になる可能性があるということ。
これらの危機に関して、浜氏の処方箋は・・・
最後に、玉川徹氏から一言
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私は、略奪資本主義には、自己利益と数字があるのみで、他者のためとか他国のためという発想なんかないものだと思っていました。
今回、たまたま読んだ、浜氏の「つぶし合いから分かち合い」というキーワードはとても新鮮で、心惹かれたので、概要を紹介させていただきました。
しかし、人類に「つぶし合わずに分かち合う」というハードル、乗り越えられるのだろうか・・・という思いが浮かんでは消え、消えては浮かび・・・。
人類は、武力支配から経済支配を越えて、分かち合いの次のステップに、向かおうとするのか。
あるいは、「サーカーの予言」の通り、「資本主義は花火のように爆発する」その過程を経なければ、そこにたどり着けないのか。
TPPの行方、ギリシャとEU諸国、G20の各国首脳の顔を見ながら、そんなことを思った。
ガラガラと壊れていく前夜・・・なのか。
人類の歴史の中では、かつて侵略と武力によって、人を支配し国を統治してきた時代があった。
現代においては、経済、カネが支配する社会。力を持つ者は、カネを持つもの。
何につけても、経済が最優先であり、経済的に成り立たない仕事は、価値がないとみなされる。
ここへきて、かつては途上国と言われていた国々が、新興国と呼ばれるようになり、カネはさらにワールドワイドに世界を飛び回るようになった。
地球規模の経済活動、グローバリズムの下、支配するものとされるものは、ますます格差を広げてゆく。
お金がお金を生む、狂ったようなマネーゲームがゆきすぎて、このシステムはいよいよ暴走してしまったように思える。
リーマンショック以前から、大恐慌の予兆はあったものの、なんとか持ち直しつつ、ごまかし続けているようにも思える、世界経済。
世界恐慌は、起こるべくして起こるのだろうか。
最近、ちょっと気になる玉川徹さんの本、「玉川徹のちょっと待った総研」に、世界恐慌についてエコノミストの浜矩子さんの、説明と処方箋が載っていた。
世界恐慌の可能性もわかりやすく説明されており、特に処方箋については、とても興味深い内容だったので、以下、メモのために概要を書いておきます。
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世界恐慌の起こる3つのパターンの可能性
1.財政恐慌
(再生型と破たん型の2つの経路)
1.財政恐慌
2.新興国恐慌
3.国益衝突型恐慌
2.新興国恐慌
3.国益衝突型恐慌
1.財政恐慌
(再生型と破たん型の2つの経路)
財政再生型恐慌
国家の財政再生のため、歳出を減らされ企業を支援するための予算は大幅に減らされる。従来なら、破たんを逃れていたような企業が支援を受けられず倒産。国の経済は弱体化。
財政破たん型恐慌
財政再建がおしなべて失敗し、ごろごろと国家破たんが発生。
国家の財政再生のため、歳出を減らされ企業を支援するための予算は大幅に減らされる。従来なら、破たんを逃れていたような企業が支援を受けられず倒産。国の経済は弱体化。
財政破たん型恐慌
財政再建がおしなべて失敗し、ごろごろと国家破たんが発生。
・・・ということは、財政が再生しても破たんしても恐慌になる可能性があるということ。
2.新興国恐慌
中国、インド、ブラジル、インドネシアの新興国の国債が多量に買われている。利回り10%を超える国もあり、カネがそこに流れ込みバブル状態になっている。
そのバブルが一斉に破裂して、同時多発型恐慌になる可能性がある。
先進国がデフレを解消しようとして、緊急緩和をやって、意図的にカネ余り状態を作った。
しかし、自国の経済を救うつもりが、自国内に流れず、高い金利を稼げる新興諸国にどんどん流れだし、さらに新興国のバブルがあおられる。
世界経済を救う頼みの綱の新興国がだめになれば、先進諸国は、輸出も投資もできなくなる。→世界恐慌へ。
3.国益衝突型恐慌
みんなが自国の利益だけ考えて、お互いを排除し合う。輸入はしない。為替レートをめぐって為替戦争は起こる。たがいにデフレを輸出し合うことになる。そういう状況で互いの市場を奪おうとすれば、本物の戦争になりかねない。
中国、インド、ブラジル、インドネシアの新興国の国債が多量に買われている。利回り10%を超える国もあり、カネがそこに流れ込みバブル状態になっている。
そのバブルが一斉に破裂して、同時多発型恐慌になる可能性がある。
先進国がデフレを解消しようとして、緊急緩和をやって、意図的にカネ余り状態を作った。
しかし、自国の経済を救うつもりが、自国内に流れず、高い金利を稼げる新興諸国にどんどん流れだし、さらに新興国のバブルがあおられる。
世界経済を救う頼みの綱の新興国がだめになれば、先進諸国は、輸出も投資もできなくなる。→世界恐慌へ。
3.国益衝突型恐慌
みんなが自国の利益だけ考えて、お互いを排除し合う。輸入はしない。為替レートをめぐって為替戦争は起こる。たがいにデフレを輸出し合うことになる。そういう状況で互いの市場を奪おうとすれば、本物の戦争になりかねない。
これらの危機に関して、浜氏の処方箋は・・・
このひどい状況になったのは、「地球は一つ。されど国々は多数」という状況から。カネは国境に制約されず、国境を越えて、グローバル経済上を飛び回る。その結果が、リーマンショックである。でも後始末をする国は、国境を越えられない。
一つの地球には、一つの財政で対応しなければ、状況は改善できない。国々が一体となって、協調体制を組んでかからねば、問題は解決しない。
グローバル経済では、「国益を唱えることが国益を損なう」ことになる。生き残るためには、「つぶし合いから、分かち合いへ」という心構えの変化が必要である。
一つの地球には、一つの財政で対応しなければ、状況は改善できない。国々が一体となって、協調体制を組んでかからねば、問題は解決しない。
グローバル経済では、「国益を唱えることが国益を損なう」ことになる。生き残るためには、「つぶし合いから、分かち合いへ」という心構えの変化が必要である。
最後に、玉川徹氏から一言
「利己主義は、結局自分に悪い結果しかもたらさない」という人間関係の根本が、実は経済にもそのまま当てはまるとは・・・。政治家はすぐ「国益」を唱えますが、本当に日本が生き残るには、「国益という利己主義を見つめなおす」必要があるのですね。
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私は、略奪資本主義には、自己利益と数字があるのみで、他者のためとか他国のためという発想なんかないものだと思っていました。
今回、たまたま読んだ、浜氏の「つぶし合いから分かち合い」というキーワードはとても新鮮で、心惹かれたので、概要を紹介させていただきました。
しかし、人類に「つぶし合わずに分かち合う」というハードル、乗り越えられるのだろうか・・・という思いが浮かんでは消え、消えては浮かび・・・。
人類は、武力支配から経済支配を越えて、分かち合いの次のステップに、向かおうとするのか。
あるいは、「サーカーの予言」の通り、「資本主義は花火のように爆発する」その過程を経なければ、そこにたどり着けないのか。
TPPの行方、ギリシャとEU諸国、G20の各国首脳の顔を見ながら、そんなことを思った。