虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

5Gの未来

2019年06月02日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘

政治、経済、医療、宗教、テクノロジー・・あらゆる場面で、今まで大手を振っていたような権力や権威のあるところに-10000F現象とも言うべき、意識エネルギーの下降と消耗が起こっています。
ー10000Fは、ブラックホールの外側にある、目視できるぎりぎりの「事象の地平線」という場所とも共鳴しています。
 ブラックホールの意識レベル
今を盛りとして脚光を浴びている通信分野でも、最先端と言われる5Gというものも、同様のー10000Fです。

事実、5Gどころか、キネシオロジーテストをすればガラケーでさえ人体にはノーと言うのは、当ブログでも当初から書いてきたことですが。
競争が激化し、勝ち残るためだけに、その先その先と突き進んでいく未来は、明るい未来どころか、恐ろしい未来ではないのか。
以下、長いけど個人的なメモのために。
筆者は、通信政策を専門とするハーヴァード大学法科大学院教授、スーザン・クロフォード。以前の筆者なら、ワイヤレス通信による健康への影響を訴える人たちには我慢ならない、と思うような人であったのに・・。



今年2月に開かれた世界最大のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・ コングレス(MWC)」でも、5G関連の展示が注目された。
PHOTO: RAMON COSTA/SOPA IMAGES/LIGHTROCKET/GETTY IMAGES



まもなく訪れる5Gの時代、その電波は本当に「人体に影響ない」のか?
WIRED 2019.05.27

第5世代移動通信(5G)が普及すれば、これまでより高周波の電波を発する通信機器が、大量かつ高密度に地球上いたるところに配置されることになる。そのときの電波の人体への影響を、30年も前の古い基準によって「問題ない」と判断して本当にいいのだろうか──。通信政策を専門とするハーヴァード大学法科大学院教授、スーザン・クロフォードによる考察。

この2週間ほど、『The Uninhabitable Earth(居住できない地球)』という書籍を読んでいた。著者のデイヴィッド・ウォレス=ウェルズは、「ひどいことだ。あなたが思っているより、ずっとひどい」という最初の1文でわたしの心を捉えた。ウォレス=ウェルズは、地球温暖化によってわたしたちの生活がどうなるのか、疑う余地のない証拠を人類に明確に示したのだ。

この書籍の各章では、次のような地球環境において人類が生き残るための能力に焦点を当てている。そこでは、温暖化が激しく進行し、気候変動が農業に影響し、驚くべきペースで海面が上昇する。自然災害は信じられないほど恒常化し、息が詰まるような汚染が進行するのだ。

この本は気軽に読むことはできないだろう。どうしても感情が高ぶってしまうからだ。それでも、読者は科学の本質について直視せざるを得なくなる。

ウォレス=ウェルズはこう指摘している。たとえ何千人、何十万人もの科学者が、人類が一丸となって行動することの重要性と緊急性を一般の人々に訴えかけていたとしても、彼が言うところの「テクノロジーという宗教」によって、ある“信仰”がつくられるのだという。

一般の人々からは縁遠い課題は不思議と解決される、機械学習と未来の地球で人類が生き残るために必要な能力とを組み合わせるだけでいい──という考えだ。要するに、わたしたちは宇宙船で暮らし、ラボに置かれた3Dプリンターで出力された肉を食べ、すべてはイーロン・マスクが解決してくれる、というわけである。


光インフラなき5Gの課題

これと同じ考え方が、別の大きな話題にも当てはまる。第5世代移動通信(5G)が「既存の通信モデルを時代遅れにする」という主張に、誰もが熱狂的になっていることだ。

関連記事:わたしたちの生活が激変する? 「5G」がわかる5本のストーリー

5Gは、わたしたちが抱えるあらゆる問題を解決すると謳われている。だが、過去にも指摘したことがあるのだが、これは極めて非現実的であるように思える。というのも、すべての人に5Gを提供するには、へき地も含むあらゆる場所に光ファイバーケーブルの敷設が必要になるからだ。しかも、政府の適切な介入がないと、5Gのインフラを地域ごとに独占する企業が出現するリスクを抱えることになる。

それにわたし自身も、5Gに対して以前とは異なる視点をもつようになった。それは、5Gに対応した通信機器が極めて高周波数の強力な電波を発することから、人間の健康に悪影響を及ぼすのではないか、ということだ。

なぜなら、5Gによる通信は、ありとあらゆる場所で行われることになる。しかも電波が届きにくいこともあり、基地局は従来よりもわたしたちの身近な場所に設置されることになるからだ。


5Gの危険性を主張する科学者たちの存在

これまでずっと、ワイヤレス通信による健康への影響を訴える人たちには我慢ならなかった。というのも、ついついティンホイル・ハット[編註:アルミ箔を重ねてつくるヘッドギアの一種で、電磁波から脳を保護できると考えて身に着ける人がいる]を思い浮かべてしまったからである。

ところが、あることを知った。一部の科学者たちは、5Gが広く普及する前に人体への影響をきちんと研究すべきだと主張しているのだ。

例えば気候変動なら、それを否定するレトリックの背後には、現状維持を図ろうとする企業の存在がつきものである。同じようにワイヤレス通信業界は、やたらと5Gの安全性を強調しようとするし、未解決の課題には既存の高周波の安全基準で対処しようといった主張を続けている。現実はその程度なのだ。

いまのところ欧州委員会(EC)は、市場のプレイヤーに高度なワイヤレス通信サーヴィスを展開させることに主眼を置き、5Gによる人体への影響を立ち止まって考える機会を拒んでいる。

そして、「5Gネットワークは前世代のものより小型の基地局を使用し、電磁波にさらされる量は少ないと期待されている」「3Gや4Gの導入では環境における暴露量は増加しなかった」と、主張しているのだ。米連邦通信委員会(FCC)の対応もほぼ同じである。


現行基準は適切なのか?

だが、FCCが人々の健康への影響を計測するために用いているのが、何十年も前に設定された古い基準で、間違ったものを計測しているとしたらどうだろうか? 広く一般に受け入れられた科学に基づく、より優れた中立的な基準が必要だろう。

電磁放射線の人体への影響を測定する際に用いられるFCCの基準とは、短時間に平均的な暴露量で人体の組織が加熱されるかどうかを測っている。職業労働者は6分間、一般の人の暴露については30分間だ。この基準は1996年に採用されたが、ドイツに本部を置く国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が30年前に採用した基準に部分的に基づいている。

しかし、この団体が、通信業界とエネルギー業界の双方に忠実であると指摘する者もいる。2012年、米国の会計検査院(GAO)は、FCCの基準が「高周波エネルギー暴露についての最新研究を反映していなかった」ことを発見し、FCCに対して暴露量の限界値を再評価して変更を検討するように勧告した。FCCはこの基準を再検討するプロセスを翌年に立ち上げたものの、その再調査が進んでいる様子は見られない。


分かれる科学的な見解

同じころ、ワイヤレス通信による電磁波の影響を巡り、科学者の意見は分かれていた。なかには、この基準を再検討する必要があると主張する科学者もいる。一方で、人体の細胞は熱以外のメカニズムによって破壊される可能性がある、という科学団体もある。

また別の科学団体は、この基準が計測しているのは平均的な暴露であって、害を及ぼしかねないピーク値ではないとの見解だ。特に5Gのデータ伝送によって急速に広範囲に広がる暴露では、短時間に有害な激しい温度上昇が起こり、皮膚や目に影響が出ることが懸念されている。さらに別の科学団体は、この基準がこうした問題にとりわけ敏感な人たちの存在を考慮していないと主張した。

米国小児科学会(AAP)は、FCCのワイヤレス指針は妊婦や子どもを適切に保護していないと、13年にFCCに伝えている。現代における機器の使われ方などを踏まえたうえで、消費者により情報開示した新たなルールを作成するよう、FCCに要請したのだ。

環境団体の天然資源保護協議会(NRDC)の環境法律家、シャロン・ブッチーノは次のように説明している。「FCCの基準は、電磁波による危害の一面(つまり、熱)しか取り上げていない。現在の基準は、ワイヤレス通信で増大する電磁放射線の暴露が人の健康に危害を及ぼす別の方法について考慮していないだけでなく、すべての生命が依存している自然環境についても考慮していない

価値ある研究と不足する資金

この問題は確かに解決にはほど遠いもので、依然として多くの議論を呼んでいる。“部外者”の立場から感じるのは、これまでに提起された課題の研究資金は不足しているが、こうした研究は継続していく価値があるということだ。

オレゴン州のポートランド市議会は、このほどFCCに規制をアップデートするよう要請することを投票によって決めた。また、連邦上院議員のリチャード・ブルーメンソール(民主党、コネチカット州選出)が「米国における5Gと次世代テクノロジーイノヴェイションのレースで勝利を収める」と題した19年2月の公聴会で、5Gの健康への影響について科学的証拠を求めた。ブルーメンソールは次のように語っている。

「米国民には、健康への影響について知る権利があります。科学的研究の結果が示されたからといって、早まった判断をしないためです。未解決の問題を研究するという確約も与えられるべきだと思います」

また、5Gによる健康への影響について業界が出資した研究はないという話を聞かされたところ、こんなふうに返している。「それでは、健康と安全については何の手がかりもない、当てずっぽうだということですね」

どこかで聞いたような話ではないだろうか。わたしたちが賢い判断を下していれば、先に進む前に解決していたはずだろう。作家のナサニエル・リッチが『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』で18年の夏に指摘したように、わたしたちには30年前には地球を救うチャンスがあったのだ。

スーザン・クロフォード|SUSAN CRAWFORD
『WIRED』US版アイデアズ・コントリビューター。ハーヴァード大学法科大学院教授で専門は通信政策。近著は『Fiber: The Coming Tech Revolution—and Why America Might Miss It』。このほかの著書に「Responsive City」「Captive Audience」などがある。




なお、余談ですが、上記記事中に、「テクノロジーという宗教」という言葉がでてきて、その信仰が世界中に普及していることで、今起こっている止めようのない現実があるのだと、と気付かされた。
「このままでは人類は地球に住めなくなる?だったら、火星や月に人類移住計画を立てよう」・・・という発想はとても馬鹿げている。(そちらのほうがサハラ砂漠の真ん中に住むよりも、どれほど無理難題かということは少し考えればわかることだ。)
原発はクリーンでコストの安い発電だと言うことが真っ赤な嘘であったのと同様に、リニアがあればもっと早くて便利だ、5Gがあればもっともっと便利で楽しい豊かな生活、なんていうのは悪魔の作った幻想でしかない、と思う。

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加速する社会のスピードに疲弊してゆく人間たち

2016年11月02日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘




晩秋のツワブキ 季節のめぐりを待って咲く花に癒やされます



前の記事の首の後ろの筋肉異常(スマホ首)で、新型うつに・追記ありの続きです。

電通の若い女性社員が、連日の残業続きで休みも眠る時間もなく、仕事に追われて、自殺した事件は記憶に新しいです。
一流大学を出た、いわゆる才媛でも、使い捨てにされるように、消耗していく電通という会社。

電通だけではないかもしれませんが、昔よりも、物が動くスピード、話が進むスピード、結果を出さねばならないスピードが加速してきて、昨今は、急激に人間が消耗していっているのではないかと、思っていました。
人間は機械じゃありません。

前の記事でストレートネックにより、新型うつを発症した、女性研究者の方の、1日16時間もデスクワークっていうのも、異常でしたよね。
特に女性は、男性と筋肉のつき方も違うから、筋肉への負担も大きくなってしまうし、ストレートネックになりやすいのではないかと思います。

長時間の使用はもともと避けたい電子機器ですが、1日、16 時間 の暗室でのデスクワークなんて・・・幸せを感じる脳内伝達物質セロトニンの分泌が促されるはずがありません。
自殺した電通の社員も、ネット広告の担当だったといいますから、もちろんPCの前から離れられない生活だったでしょう。

便利さと危うさは、いつも隣り合わせです。

昔は、連絡には手紙を書いたりしました。急ぎのときは、電話かファクシミリ。ついこないだまでそんな生活だったと思うのは、私が古い人間だからなのでしょうか。
便箋を選び、手紙を書いて、読み直して、もう一回書き直して、封筒に入れ、切手を選んで貼る。ポストまで出向いて投函して、相手に着くのは、何日かあと。
その間、届いたかなと思ったり、日常のあれやこれやで書いたことすら忘れてしまった頃、返事が届いて、「ああ、元気そうだな」と安心したり。
何だか、そんな、のんきな、ゆったりした時間の流れもよかったよ。

メールとかラインとかスカイプとか、瞬時に同時進行で相手とつながる。それはそれでとても便利で楽しい機能ではあると、理解はできるのですが。

2013年9月、オリンピックが東京に来ると決まった直後に書いた、「里山資本主義」という記事があるのですが、そのコメント欄で、今を生きる若者の一人であるメイプルさんから頂いたコメントが、喉に刺さった魚の小骨みたいに、時々、心にひっかかったように思い出されるのです。
長いので、その部分を抜粋しますね。


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ただ、一若者として思うのは、便利なものに囲まれ、都会に居れて、一昔前とは比べ物にならない程の刺激と情報を受ける生活は・・必ずしも『幸せ』と結びつかず、逆になぜか心が疲れてしまうものではないかと、そう感じています。

オリンピック開催という『刺激』にも、喜べず、どこか疲れたような視線を向けてしまうのは、僕達があまりに情報過多の社会で絶え間なく外部から降り注ぐ「刺激」に心底うんざりしているからかもしれません。

ある生物学者さんが仰っていましたが、人間という動物にとって今の世のなかのスピードは過剰に早すぎるらしいですね。

便利さ、快適さを求めてどんどん世界のスピードを上げた結果、社会や文明の要求してくる『速度』に人間自身が疲れストレスをためるようになってしまうのは皮肉なものです。

人間に今必要なのは、一度『立ち止まる』ことを実践する勇気なのかもしれません。

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コメントの返事にも書きましたが、私は若者じゃないけども・・自分が書いたのかもしれないと錯覚するほどメイプルさんの気持ちに共感、うんうんと、うなずいてしまいます。
皆さんは、どのように思われたでしょうか。


このスピードアップの原因と背景に、電子機器が関わっていることは、間違いないですし、もはやそれなしでは、何もできない社会、世界に、それこそ加速度的なスピードを上げて変化しています。


そう言えば、今年の流行語になりそうなピコ太郎さん。
全世界につながっているインターネットは、宣伝費も使わずに、無名の 芸人さん シンガーソングライターをわずか2ヶ月で、世界的な有名人にしました。
すごいなあと思いますが、ある意味、人の考える許容範囲を超えた影響力には「恐ろしい」という気持ちにもなります。


PCやケータイ、スマホ・タブレット、それら電子機器が生まれる前には、スマホ首など、存在し得ない病気でした。
それらがくまなく普及したがゆえに、自律神経がおかしくなって、うつ病を発症し、追い詰められ自殺を選ぶ人達がいる。
ずっと危惧していたことが、今、目に見える形で、これもあれも、と、あちこちで噴出していると感じる昨今なのです。


・・・つづく


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犬には磁場が見えている?

2016年03月13日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
磁場とは、磁石や電流のまわりに生じる、磁力のはたらいている空間。と、Weblio辞書には書いてあります。
教科書で見る、磁石のS極N極を結ぶ放射状の曲線など。これらの線が、立体的にリアルに見えるとしたら、世界はどんなふうに見えてくるのだろう・・

例えば、この世界が、人間が見ている色で見えるのは、霊長類と鳥だけだと聞いたこともあるが、ということは、犬や猫には人間が見ているカラフルな世界とは少し違う風景が見えているのだろう。
犬といえば、嗅覚は、人間の一億倍もあるという。身近にいながら全く違う世界を感じている。
もしかしたら、見える世界も全く違うのかもしれない。犬などの哺乳類の一部が、磁場が見えている可能性があるかもしれない、という研究がヨーロッパの科学者達によって発表された。

牛などの草食動物は、たいてい北か南を向いているという研究もあるくらいだから、案外、見えているのかも・・・?
 →牛やシカに地磁気察知能力


   

犬には磁場が見えてるかもしれない
02月25日 12:10Gizmodo Japan

磁場が見えるってどんな風景なんでしょうね。

動物によっては、磁場が「見える」磁気受容という能力が備わっていることがあります。ヨーロッパの科学者たちは、磁場を見るための分子が、犬やそのほか霊長類の目の中にもあることを発見しました。

クリプトクロムとは、細菌、植物、動物が持っている青色光受容体タンパク質のことです。このタンパク質は概日リズム(体内時計)の調節をするほかに、鳥、昆虫、魚、爬虫類などの動物たちが方角や高度、位置を知覚するための磁場を感じられるようにもしてくれます。残念ながら、人間は磁場を感じることができません。コウモリやネズミなどの一部の哺乳類は磁場を感じることができるとわかっていますが、他の哺乳類にはこの能力があるかどうかはまだわかっていません。

マックス・プランク研究所は初めて、90の動物種の網膜について、「クリプトクロム1」とよばれる哺乳類版クリプトクロムの存在を調べました。結果として、犬、オオカミ、クマ、キツネ、アナグマなどの青錐体の中では確認されましたが、ネコ、ライオン、トラなどには確認されませんでした。他の霊長類では、オラウータン、アカゲザル、カニクイザルなどにもこの分子が見つかりました。詳しくはNature Scientific Reportsに発表されています。

「第六感」のように思えるかもしれませんが、磁気受容は動物の視覚系にちゃんと関係するものなんです。磁場は網膜中のクリプトクロム1を活性化させます。これによって動物は地球表面の磁場線を「見る」ことができるのです。活性化したクリプトクロム1は、哺乳類の錐体細胞の光に反応する外側部分にあります。研究者たちは、これが概日リズムの調整や他の視覚的な能力ではなく、磁場を感じる磁気受容を助けているのではと考えています。

この研究結果で、犬や霊長類などの哺乳類が磁場を見ることができるとすぐに言えるわけではありません。しかし、キツネには大きなヒントがあるみたいです。キツネが狩りをするとき、北東方向(追記:下記参照)にいるネズミに飛びかかるとより高い確率でネズミを捕獲できるんだそうです。霊長類は、この体内のコンパスで体のバランスを保っているのかもしれません。

哺乳類が本当にクリプトクロム1を活用しているのか、それとも網膜で他の役割をしているのか、そこを明らかにしていくと磁場が見えているのかどうかの謎が解けそうです。


source: Nature Scientific Reports
George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)

-----------------------------


動物に磁場が見える見えない、感じる感じない、の前に、個人的に気になったのは、記事の下の方の大文字にした部分。
霊長類を含めた哺乳類の一部にとって、磁気受容体であるクリプトクロム1があること。
それは、自分が気づく気づかないにかかわらず、どんな形でかは、わかりませんが、体は磁場の影響を何らか受けているということだから。

もし、人間に磁場が見えたとしたら、人工の電磁波のあふれる現代生活は、さぞや磁場磁場磁場地獄・・・?。

磁場線が見えたほうがよかったのか、いや、そんなのが見えたらこわいから、見えなくてよかったのか・・・どっち?



★追記
北東方向
狐の狩りと関係があるかどうかはわかりませんが、陰陽道では、北東方向は、艮(うしとら丑寅)の方角にあたり「鬼門」と呼ばれています。
以下、ウキペディアより
鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角としている。
他の方位神とは異なり、鬼門は常に艮の方角にある。


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 体の昼と夜のスイッチングは、電磁波がしている
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デジタルデトックス

2014年11月18日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
子どものスマホ依存症が社会問題となって、巷を賑わせていたりしますが、昨晩のNHK「NEWSWEB」で、「デジタルデトックス」という言葉を知りました。
四六時中スマホを見ているスマホ依存症というのは、やめたくてもやめられない、困ったものだ、というニュアンスですが、デジタルデトックスとは、1日じゅう電子機器に囲まれていることや四六時中のネットでのつながりが、「ストレスだ」と認め、それらから時々自分を開放する、という前向きなイメージです。ネット先進国アメリカが発祥です。

検索したら、いろいろ見つけましたよ。

 コトバンクより

デジタルデトックス

IT依存症を防ぐため、デジタル機器から一定期間離れる取り組み。シマンテック社による2012年3月の調査で、日本人は平均して週に49時間インターネットを利用しており、5人に1人(19%)が「インターネットがなかったら3時間以内に禁断症状を覚えるだろう」と回答したことからITへの過度の依存が問題となっている。その対策の一つとして、スマートフォンやパソコン、ゲームなどすべてのデジタル機器に1日~数日まったく触れないことで、現実のコミュニケーションや自然の姿を認識し依存度を低めようという動きが個人・企業などで出てきている。「デジタルをデトックス(解毒)する」との意味から、米国でこの名称がつくられた。



 デジタルデトックスのすすめ 「つながり疲れ」を感じたら読む本 より

「ムダな時間」「面倒な人間関係」…。ネットがもたらすストレスを一気に解決しよう!
ネットに「使われる」かのように、どんどん流れてくる情報に振り回されてしまっているあなたには、本書で紹介する「デジタルデトックス」をおすすめします。
「デジタルデトックス」とは、デジタル環境がもたらす負の側面を“解毒”するために、ネットやスマホから「少し離れる習慣」を取り入れようというものです。
本書では、「3ステップのメモでムダを見直す」「自分流のデジタルデトックスキャンプをやってみよう」などの、著者独自の実践法に加えて、「GoogleやFacebookがなぜ禅を取り入れるのか?」「『つながり疲れ』の原因は“きずな依存”にあった」といった専門家への取材を重ねてわかった、ネットの怖さを明らかにしています。
「デジタルデトックス」でネットに「使われる」生活から抜け出し、自分らしい生き方を取り戻す!





自然の中でデジタルデトックス

■デジタル機器を全く持たず「滝行」に

写仏を初めて体験し、スマホなしの時間の魅力を知った山下さん
 東京都大田区の朝永俊さん(仮名、29)と世田谷区の山下友美さん(同、26)は7月末、デートで訪れた神奈川県鎌倉市でデジタルデトックスに目覚めた。長谷寺で印刷された仏像をなぞって描く「写仏」に挑戦。わずか1時間ほどだが、スマホをしまい込み「着信も気にせず集中できた」(朝永さん)のが新鮮だった。IT企業に勤める朝永さんはスマホを数台持つ。デート中にもしょっちゅう着信し、けんかになったことも。「これから1台も持たずに2人の時間を過ごす機会を増やしたい」。山下さんとデジタルなしのプランをたてるのが楽しみになった。

赤木さんは山の中でデジタルデトックス
 都内でコワーキングスペースを運営する赤木優理さん(34)は2カ月に1度、高尾山に出かける。今夏には滝に打たれる「滝行」も経験。普段は仕事でパソコン・スマホ漬けだが、山に入る時はデジタル機器を全く持たない。自然の中で仕事とプライベートの区別をはっきりつけるため。「自らネットワークを断ち切らないと始終、仕事に追われることになる」。知人のIT関係者らにも、意識的に携帯電話の電源を切り、脱デジタルの時間を持つ人が増えている。





「電話なし ネットなし 上司なし ストレスなし」
日経の記事の上記のお二人の例などは、まさにこれを実践しているのですね。上司からのストレスもついでにデトックス(笑)。

NEWWEBでも言っていたけれど、デジタルデトックスのためのイベントもあって、参加するのは、仕事を持つ30代女性が最も多いというのも、さにあらんと思いました。
仕事で、最初から普通にPCを使っている世代。その上、電子機器のストレスを体が敏感に感じるのも、男性より女性のほうが多いと感じます。
体のストレスと心のストレスはつながっていて、本能的に離れたくなるのだと思います。生物としての「人間」を考えた時、デジタルデトックスを求めるのは、自然の摂理なのかも。

我が家に小さな庭があってよかったと思います。庭仕事をしていると、アースのように体にたまった静電気が、どこかに出て行ってくれるような気がするから。これもデジタルデトックス、かな?


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怒りと悲しみを増幅する、電磁波社会

2014年06月11日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
東京・秋葉原で7人が死亡、10人が重軽傷を負った通り魔事件から8日で、ちょうど6年経った。いろいろな意味でショッキングな出来事だった。
つい先日は、人気アイドルグループが、24歳の無職の男性に襲われた。幸い軽傷ですんだものの、彼は「殺そうと思った」と口にしたと言う。

  梅田容疑者「AKBなら誰でもよかった」反省口にせず「名前知らない」…AKB襲撃事件(スポーツ報知) - goo ニュース

ここ10年位で、殺人の敷居が、低くなったと感じるのは、私だけではないと思う。

自分の居場所がないなどの社会に対する漠然とした不安や怒りがあるのはわかる。それらが呼び水になったとしても、すぐに自暴自棄になって、無関係の人々に向けて、だれでもいいから殺す、というあまりに短絡的な発想・・・なぜ?
それだけでなく、かつては愛した人に対する、DVやストーカー殺人。親による幼いわが子への虐待。抑制のきかない暴力。愛情があるはずのものに対して、ためらいもなく命を奪ってしまうの、なぜ?
人間が人間らしさを失ったら、ゾンビになってしまうよ。

銃社会のアメリカでも、自暴自棄のような乱射事件が後を絶たない。ちょっとここ数日のgooニュースを見ただけでもいくらでもある。



日本が銃社会でなかったことで、AKBの人たちは、命拾いをしたかもしれない。

これは、YouTubeにあったのですが、携帯の電磁波の危険性を警告する映画「フルシグナル」(2010年公開)の予告編。


フルシグナル(1006)<日本語字幕付>予告編



テレビのCMでは、「つながる、速い、強い」と携帯会社が手を変え品を変え、叫んでいます。

電磁波過敏症にならずとも、その影響は、本人が自覚できるかどうかにかかわらず、どんな人でも受けています。
以前から、書いてはいますが、ケータイを持っただけで、骨盤がずれて左足が短くなり、左足が慢性的に短い状態になっていると、落ち込んでウツっぽくなったり、あるいは、わけもなくイライラする(人によって出方が違う)のを、私どもは経験的にわかっています。
慢性化して、治らなくなり、常にそういう状態が続いた時、人はどうなってしまうのか・・・そういう人たちが増えてきたら、社会はどうなってしまうのか・・・そんなことを危惧してきました。
(参照:体と携帯電話

かつて、携帯電話は、大人だけのものであり、外回りの営業の仕事をしている人だけのものであった、けれど単なるビジネスツールから、あっという間に、日本中に広まり、ついには成長期の子どもまで巻き込んで、日常になくてはならないものになってしまった。
目には見えないけれど、ますます世界中に電磁波は満ち溢れ、ケータイ・スマホのレアメタルは、アフリカの貧富の格差と紛争の種となり、それらを持つ人々の心身の健康を、気づかぬうちに蝕んでいる・・・のではないか。
それでも、体から離しているのなら、まだいいのだけれど、依存症になり年中、手に持って触っていること。これが怖いのです。
(通信機器に内蔵されたレアメタル自体も、手に持っていると左足が短くなりますから電源を切っても同じでした・・・)

余談ですが、意識レベルにおいては、ケータイは125の「欲望」でしたが、スマホの意識レベルは100「恐怖」でしたので、原発と同じ。意識レベル200未満のフォースの人が使い続けていると、いつか後悔する可能性があるのではないかと思います。ちなみに、上記のような犯罪を犯す人も、自殺をする人もたいてい、75「深い悲しみ」など低い意識のフィールドに下がっています。

・・・まあ、余談に関しては、信じる信じないはご自由ですが、骨盤のズレに関しては、目視できることなので断言できます。


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化学物質過敏症、レイチェル・カーソンの警告

2014年04月18日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘



NHKアーカイブ「沈黙の春〜レイチェル・カーソンの警告〜」(1999年放送)、前半はレイチェル・カーソンの業績と時代背景などが紹介されており、後半は、化学物質によって引き起こされた「化学物質過敏症」や「環境ホルモン」について。1999年時点でアメリカではすでに10人に1人が「化学物質過敏症」で苦しんでいた・・。

沈黙の春」は、1962年、アメリカで初めて出版された。その時点で、すでに化学物質過敏症(当時はそのような言葉すらなかったが)についての言及がある。

p229
私たちの世界が汚染していくのは、殺虫剤の大量スプレーのためだけでない。私達自身のからだが、明けても暮れても数限りない化学薬品にさらされていることを思えば、殺虫剤による汚染など色あせて感じられる。絶え間なく落ちる水滴がかたい石に穴をあけるように、生まれ落ちてから死ぬまで、恐ろしい化学薬品に少しずつでもたえずふれていれば、いつか悲惨な目にあうとも限らない。わずかずつでもくりかえし、くりかえしふれていれば、私たちの体の中に、化学薬品が蓄積されてゆき、ついには中毒症状に陥るだろう。
 

警告は本当になる。
その唯一の治療法は、化学物質のない部屋で、患者は体を動かしてひたすら汗を流して、体の中の化学物質を汗とともに排出するというものだった。

「アメリカで起こったことは、10年後に日本でも起こる」とは、十数年前講演を聞いた松居和氏の言だけれど、そのとおり、それは日本でも他人ごとじゃなくなった。2009年、日本でも患者数推定70万人(当時)と言われる「化学物質過敏症」が厚労省に保険適用されることになった。
 化学物質過敏症に健康保険の適用が!

「沈黙の春」が出版されたおかげで、DDTなどの毒性の高い農薬は、アメリカでは使用中止になった。しかし個人個人で意識的に注意しなければ、現代社会では、かつて彼女が書き残してくれたように、化学物質の中毒状態になってしまう可能性があるのです。

私たちは、あれ以来、今もずっと、2つの道を選択できる自由がある。どちらに向かうかは自分次第。
資本家の手の中で、おどらされ何も考えず、言われるままに行き続ける金融資本主義の道。
もう一つは、共生と持続可能で安心できる、体が喜ぶ心が喜ぶ選択をする里山資本主義の道。


政治に期待が持てなくても、私たちには、選べる自由があることを喜ぼう。

ところで、ウィキペディアによるとレーガンとブッシュ(父)の共和党政権の時は、レイチェル・カーソンに対して改めて疑問を抱く政治学者により、彼女の死後まで批判がなされたという。これは、まさに資本家の政党である共和党のわかりやすさというか・・・。
今、日本でも、命よりもお金を優先する経済界の政党である安倍政権によって、原発推進が巻き返されているのとそっくりです。
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学校での香料自粛を 過敏症の生徒増え

2013年10月25日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
化学物質過敏症は、ほんの10年ほど前は、ほとんど一般的に知られていない病気で、どこにいても突然襲ってくる頭痛やめまいなど、理由がわからず、本人の気のせいとか、怠け病だとか言われていたんですね。
それが、ここ数年でようやく少しずつ世間に浸透してきました。

香りつきを強調した柔軟剤などの広告が目に余るような昨今ですが、化学物質化過敏症当事者の団体が、「学校等における香料自粛に関する要望」を文科省に提出したということです。

下記のニュース記事で、子どもたちにも、化学物質過敏症が増加していると知り、少なからず私もショックを受けましたが、今後もこのまま手をこまねいていたら、更に増えてしまう可能性もあるでしょう。

もし自分が良かれと思って使っている製品が、知らないうちに同級生を苦しめていたとしたら、自分が意図したわけではないにしても、寝覚めが悪いものです。
愛用しているものをいきなり自粛と言われれば、人間ですから、反発もあるかもしれませんし、何より子どもではなく、保護者の同意と理解がなければ始まりません。
学校での化学物質過敏症の子どもたちへの配慮は当然としても、説明が不十分であると、差別やいじめにつながり、二次被害にあってしまう可能性もあります。

ですから、学校だけでなくて、社会全体のコンセンサスを十分に浸透させなければならないと思います。

まずは、

● 市販されている多くの製品の香料で、体の具合が悪くなってしまう人達がいること。
● 化学物質過敏症は、花粉症のように、いつなんどき、誰にでも発症しうることであること。

という、より具体的で丁寧な説明と認識を持って、一人ひとり納得した上での自粛が必要だと思います。


化学物質過敏症は、重症になってしまえば、どこに逃げても、存在しているあらゆる化学物質に体が反応してしまい、地獄の苦しみだといいます。その苦しみから逃れるために、自ら死を選ぶ方たちもいるという痛ましい現状もあります。

人間の体は昔と変わらないのに、環境だけが激変してしまいました。
ですから、自粛と同時並行的に、一人ひとりがもっと普通に安心して生きられる社会は、どんな社会なのか、「便利さ」「快適さ」という視点だけでなく、「体」という視点からも、もっと深く議論されるべきではないでしょうか。


以下、中日新聞(10月14日)より記事全文


化学物質過敏症の当事者の団体や彼らを支援する市民団体が今月四日、文部科学省に「学校等における香料自粛に関する要望」を提出した。香料を使用した柔軟剤や制汗剤などで健康状態が悪化する学生や生徒が多いことを理由に挙げている。今後、他省庁にも香料を使った製品による健康被害の対策づくりを求めていく。


 要望したのは、香料自粛を求める会、化学物質問題市民研究会、日本消費者連盟関西グループ、反農薬東京グループの四団体。


 要望書は幼稚園や学校などに児童、生徒、学生らが持ち込む香料の強いにおいによって、頭痛、息苦しさ、不眠といった健康障害が起きていることを指摘。においのもととして洗剤、シャンプー、整髪料なども挙げた。


 要望に関わった関東地方の女性A子さんは、本人と高校生の子どもが化学物質過敏症。特に、子どもの学校内の対応が難しいという。学生らの衣類に付いた柔軟剤の香りのほか、更衣室で使われる制汗剤などでも体調が悪化。別室で自習することもある。




 このような事態が既にあるため、一番強く求めたのは強い香りが漂う製品の使用自粛。そのための校内への啓発ポスターの掲示や、香料による健康被害問題の啓発、教室内の換気の徹底なども要望した。ポスターは生徒向けや保護者向けなどの具体案も示している。


 実際に化学物質過敏症やアレルギー症状が出ている生徒、学生がいる場合には、いじめなどの二次的被害が生じないようにすることも求めた。文科省が自治体の教育委員会を指導し、教育現場に伝わるよう望んでいる。


 香料自粛を求める会の小沢祐子代表は「香料製品が氾濫している現状には歯止めをかけるべきだ。ただ、国が規制を導入するまでには因果関係の究明などに相当な時間がかかる。その間に問題が広がってはいけないとも思うので、われわれは関係省庁の取りうる対策を要望していきたい」と説明する。


 化学物質過敏症の原因物質として国が対策を打ち出しているものには、農薬や建材などがある。香料はそれ以前の段階。ただ、転機が訪れているようだ。


 国民生活センターは九月十九日、「柔軟剤の香りで体調が悪くなったと訴える相談が急増している」と発表した。各地の消費生活センターに寄せられた柔軟剤のにおいに関する相談のうち、体調悪化を訴える危害情報は、二〇〇九年度は四件にすぎなかったが、一二年度は四十一件に急増。本年度はさらに伸び、九月以降だけでも五十件を超えている。


 同センターは、体調不良になる原因を不明としている。A子さんは「物足りないが、国の取り組みの最初の一歩だとは思う」と感想を述べる。


◆「重症患者の現実知って」


 関西地方で十九年前に自宅を新築した男性は、いわゆるシックハウスで一家五人が化学物質過敏症になった。長男と次男の学校の教師は過敏症への理解が浅く、教師に薬品のにおいをかがされるといった騒動があって、二人は重症化した。過敏症の生徒の学校生活が困難であることの典型的な事例だ。


 この二人が出てくるドキュメンタリー映画「いのちの林檎(りんご)」が、東京都渋谷区の「渋谷アップリンク」や静岡県藤枝市の「藤枝シネ・プレーゴ」などで上映されている。主人公の三十代の女性は過敏症の重症患者。化学物質の影響をあまり受けずに生活できる場所を探し、標高千メートル地点で母とテント生活を始めた。


 監督の藤沢勇夫さんやプロデューサーの馬場民子さんは「化学物質過敏症の現実を多くの人に知ってもらいたい」と話している。


 (白井康彦)


それにしても、今の学校は、体罰やいじめ問題や、給食のアレルギー問題、加えてモンスターペアレントとか。。
ひとりひとりの子どもたちの対応に、担任一人、教師だけでは、とても対応できないものがあると感じます。
子どもたちを取り巻く環境が、あらゆる面で昔とは変わり、命を守るために、勉強だけを教えればいいという場所ではなくなってしまいましたね。
安倍政権は教育改革に熱心なようですが、見ている方向が相変わらず偏っています。
子どもたちの心と体の健康を守るという、子どもたちの側に立った、現実的な対策がほしいものです。


★関連サイト
 エコチル調査(環境省)
 2011年から始まった、環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
 今後は、文科省との連動が望まれます。

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危険な香り

2013年09月21日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
「危険な香り」って、映画のタイトルなら、何やら妖しい場面を想像するかもしれませんが、文字通りの意味で。

テレビCMでは、香りつきの柔軟剤を使った衣服で、
  女子力が上がったり
  周囲の好感度が上がったり
「お花の香りに囲まれた私は素敵」的なイメージで、女性の虚栄心をくすぐって消費者洗脳をしているけれど・・・

現実では、逆 だっちうの。

強すぎる香りで、周囲も不快で迷惑だったり、特に「過敏症」の方たちは、すれ違っただけで体に異変が起きてしまう。
最近、爆発的に人工の香りが世間に充満しだしたのは、テレビのCM洗脳の結果だとも思いますが。

以下の東京新聞の記事は、一人でも多くの方たちに知っていただきたい現実です。メモのために全文掲載。


流行する香り付き柔軟剤 「過敏症」の人たち悲鳴

 香り付きの柔軟剤を使って洗濯して衣類に香りを漂わせることが流行しているが、こうした状況に化学物質過敏症の人たちが「普通に暮らすことができにくくなった」と悲鳴を上げている。近所の家から流れてくる柔軟剤や芳香剤などの香りをかいだだけで体調が急に悪くなったりするのだ。「香料公害」が起きているのか、当事者らの声を聞いて考えてみた。 (白井康彦)

 長野県に住む四十代の女性は「強い香料のにおいを発している人とすれ違ったりするだけで、めまい、ふらつき、震え、動悸(どうき)が生じます」と訴える。

 症状がひどくなったのは昨年夏。柔軟剤や洗剤、シャンプーなどの家庭用品で香りの強い商品が人気を集めてきたことが影響していると考えている。

 微量の化学物質によって、めまい、頭痛、吐き気、のどの痛みなどのさまざまな症状が出るのが化学物質過敏症。患者数は全国で七十万人とも百万人ともいわれる。一般家庭では、新築の家に使われた建材や農薬が原因になることが多いと考えられてきたが、香料を使った日用品による香料公害も問題視され始めている。

 この女性は、柔軟剤の影響が特に大きいと感じている。近所から強すぎる香りが漂ってくるだけでなく、職場でも他人の衣類から出る柔軟剤の香りに悩まされる。「たばこの受動喫煙と同様の『受動香料吸入』です。こういう問題があることを国民に知ってほしいし、国には対策を立ててほしいです」

 岐阜市に住む小沢祐子さん(68)は「香料自粛を求める会」の代表を務める。三年前の秋、生鮮食品を買いに行った店内で、女性とすれ違ったときに強い芳香臭をかいだ。意識がなくなってその場にうずくまった。顔面が蒼白(そうはく)になり、言語機能の極端な低下、筋肉硬直などの症状が出た。

 その後も同様なことが続き、外出を控えたり、外出の際に防毒マスクを着けたりするなどの対策を講じているが、最近では散歩もしにくくなったと感じている。道を歩いている人の服から出てくる芳香臭が耐えがたいのだという。

 消費者庁や国民生活センターなどが協力して運営している「事故情報データバンクシステム」には消費生活センターなどに寄せられた製品の苦情が蓄積されている。「柔軟剤」というキーワードで出てくる情報は八月末現在で百十六件。

 「隣の家から流れてくる柔軟剤の香りが強すぎて、のどや頭が痛い」「アレルギー反応が起きた」といった深刻な例がずらりと並び、国に対策を求める声も目立つ。



◆一部自治体「配慮を」 実効性ある対策 手つかず

 香りが強い生活用品を好む消費者は多いが、健康被害の原因になることもある。また、化学物質過敏性の発症メカニズムは未解明。こうした中で行政は何ができるだろうか。

 岐阜市は二〇〇五年から市有施設に「香料自粛のお願い」というポスターを張っている。「健康被害の要因となることがあるので配慮をお願いします」と、市民に柔らかく呼び掛ける内容だ。

 小沢代表の訴えを聞いた市議が市議会で要望し、市が受け入れた。

 公共施設のポスターやホームページに同様の「お願い」を出す自治体は、岐阜県、岡山県、滋賀県野洲(やす)市、同県守山市などと増えてきている。ただ、健康被害を感じている側は、実態調査や何らかの規制など、より実効性のある対策を国に求めている。

 厚生労働省化学物質安全対策室の担当者は「うちの省にも健康被害の声は届いており、問題意識は持っている」と説明する。香料公害の対策づくりに政府がいつ取り組み始めるか注目される。



風呂あがり、ほのかに香る石鹸の香りとか、いいなあと思うけど、度が過ぎれば体にも害がある公害(=香害)にもなってしまいます。
消費者自身、なるべく使用量を減らしたり、使用を自粛したりすることも大事だけど、一刻も早いメーカーへの抜本的な規制が必要なんじゃないかと思います。



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ネットいじめ、ネット依存の子どもたち

2013年08月21日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
ちょっと気になった東京新聞の記事、二つ。

ネットいじめは日本だけのことではない。今月、イギリスの14歳の少女が自殺した。ネット投稿者から体型のことなどで日常的な暴言を受けていたという。
これに対して、イギリスのキャメロン首相は、いじめの温床となったSNSの利用をボイコットしよう、と、呼びかけている。


■英ネットいじめ 5人に1人経験 少女らの自殺相次ぐ
2013年8月14日

 【ロンドン=石川保典】英国で昨年、子どもの五人に一人がネット上でいじめなどの嫌がらせを経験していたことが、英児童虐待防止団体の調査で分かった。英国では八月、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で中傷された十四歳の少女が自殺。キャメロン首相が、いじめの温床となっているSNSのボイコットを呼び掛けるなど波紋が広がっている。

 この少女は、匿名で質問と回答をやりとりするSNSを利用。体形のことなどを中傷されたり、「自殺しろ」などの暴言をネット荒らしと呼ばれる投稿者から日常的に受けていたという。今月二日、自宅で首をつって自殺しているのが見つかった。

 世界で四千万人が登録し、特に英国の十代に人気があるこのSNSでは昨年来、英国とアイルランドで十三歳と十五歳の男女三人が同様に自殺。投稿を監視する体制の貧弱ぶりが、かねて指摘されていた。キャメロン首相は「責任ある運営をすべきだし、こうしたサイトの利用をボイコットしよう」とメディアに発言。首相の呼び掛けに応じた大手企業が、このSNSでの広告を続々と撤退させている。

 英BBC放送によると、児童虐待防止団体NSPCCが英国の十一~十六歳の一千人余りを調査し、約二割がいじめや性的なメッセージ、ストーカーなどの被害を受けていた。小学生のネット利用者が多いことも判明し、ネット利用を親が監視する必要性があらためて指摘されている。団体は十一月に調査の詳細を公表する予定。

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上記のニュースでは、英国首相自らが管理の行き届かない運営サイトを批判することで、注意が喚起された。
日本では、たしか福田前総理が、「子どもに携帯は必要ない」とさらっと言ってくださった。以来、私の好感度は、最近の自民党の総理の中では、福田さんがダントツ1位だ。と言っても、2位以下は思いつかないけれど・・
(参照:福田首相辞任と意識レベル

しかも、最近は携帯より、スマホのほうが主流で、中高生のネット依存度もどんどん深みにはまっていく感じ。
いまさら言っても焼け石に水、暖簾に腕押しだけど、やっぱりネットはある程度の年齢がいってからの利用がいいのではないかと、個人的にはずっと思っています。
使用のソフトの面でいえば、顔が見えない匿名性が高いネットは、人の心の闇の部分、欲望、憎悪、嘲笑などが渦巻きやすいこともあり、心にも体にも害毒しか与えない。
大人になれば自己責任だけど、せめて、客観的に自分や世間を見られるくらいの年齢になるまでは、こういうネガティブな部分に触れてほしくない。
人の成長期には、絶対的な愛情の中で、この世界が信頼出来る、生きるに値する世界だということを心に刻みこんで欲しいから。
(参照:続・子どもと携帯~新潟県妙高市が小中学生に携帯を持たせないという提言

と同時に、ハードウエアとしての、電子機器も、触れているだけで、体にとって、良くない影響を与えてしまうことがわかっている。はっきり言えば、成長期の子どもには、使用どころか触れさせたくもない。そばにも置いてほしくない。おばあちゃんからよ、とママがケータイを子供の耳に当てるのも、やめてほしい。
理想論と言われようが極論と言われようが、私は心からそう思うし。
(参照:子どもと携帯・ウィーン医師会の健康ルール10か条


・・・とはいえ、教育の現場ですら、ネットを使った授業まである、時代の流れ。
おいらには、どうしようもないんだずぅ・・

もう一つの気になる記事は、東京新聞に連載されている「ネット依存の子どもたち」より。


■ネット依存の子どもたち<中> 依存患者 5年で3倍に
2013年8月16日

 「ずっと大事に育ててきたのに…」。高校三年生の長男(17)のネット依存に苦しむ自営業の女性(50)は嘆く。小学生のころはスポーツ好きで、多方面に興味がある子だった。塾通いを始めた小学五年生のころ、「友達に借りた」と、小型ゲーム機で遊び始めた。

 中学は、偏差値トップレベルの私立の中高一貫校に入学。ところが、新しい仲間になじめずゲーム機にはまり込み、成績は急落。不登校に。ゲーム機を没収しても、隙を見て親の金を盗み、新品を買ってきた。

 中二からはテレビ画面を使ったオンラインゲーム漬け。親から見ると、毎日朝から晩まで、何時間も「殺りく」しているように見える。ネットを遮断すると壁を壊し、物を投げて暴れる。ネットカフェから帰ってこなくなり、飲まず食わずで動けなくなることも。

 「生きづらさからネットの世界に逃げ、戻ってこなくなった。子どもがネット依存になったのも、結局は母親のせいにされる。孤独な闘いが六年続き、私もボロボロです」


      ◇


 「ネット依存は全体として低年齢化している」と、ネット依存の治療に取り組む成城墨岡クリニック(東京都世田谷区)の墨岡孝医師(66)。患者は高校生、大学生が中心だが、中には十歳の小学生もいるという。昨年は二百三十二人が受診。五年前の三倍近くになった。

 ネット依存の定義は確定していないが、少なくともネットによって日常生活や社会生活に障害が起こることや、自分の力ではコントロールできず、ネットが手元にないとパニック状態になることなどが問題という。

 自律神経のバランスが崩れ、体調不良になったり、現実の自分とネット上の自分との区別ができなくなったりすることもある。「バーチャルの友達は増えるが、現実の友達が少なく、人間関係が希薄」
と墨岡さん。

 二年前にネット依存外来を開設した久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の推計では、ネット依存が疑われる成人は全国で二百七十一万人。依存者は未成年者に多いため、実際はこれをはるかに上回るとみられる。同センターの外来患者も徐々に増え、昨年度末までに百二十六人が受診。十代が半数以上を占めた。

 日本には専門の医療機関が少ない。同センターの患者は深刻なケースが目立ち、北海道や九州など遠方からの受診も多い。専門外の医師から「好きなだけネットをやれば、必ず飽きる」と言われ、悪化していたケースもあるという。

 一方、ネット先進国で依存問題にも国を挙げて取り組む韓国では、全国に数百カ所のカウンセリングセンターや二十四時間体制の電話相談などがあり、電子メディア持ち込み禁止の寄宿治療「レスキュースクール」の取り組みもある。二週間近くの泊まり込み生活で、スポーツや工作などのプログラムを楽しみ、規則正しい食生活を送ることで、ネット依存を治す効果が上がっているという。

 久里浜医療センターでも、生活リズムを整える認知行動療法プログラムのほか、通院中の子どもがネットなしで一日を過ごす「デイケア」を始めた。担当の中山秀紀医師(40)は「日本ではまだ研究が始まったばかり。まず、ネットが依存性の高いものだと知ってほしい」と話している。

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中国だったか、以前見たテレビでも、少年がネット依存になって、強制的にやめさせようと親が取り上げたら、凶暴になり家具を壊すなど、狂ったように破壊的な行動をしている映像が流れていた。国を問わず、依存症になると同じ症状が出るらしい。
中国には少年少女をネット依存から更生させる施設があり、彼はそこに入って、ネットから離れ、規則正しい生活をしているうちに、暴れている時とまったく違う本来の自分に戻っていった。

記事にもあるように、ネット先進国韓国では、国を上げてネット依存症対策に取り組んでおり、それなりの効果もでているようだが、日本では、まだまだ対策が遅れている。

・・・なんて言うか、昨今の日本って、ゾンビを殺すゲームをしている本人がどんどんゾンビ化してゆき、現実の世界にゾンビが増殖してゆくような怖さがあると思うのは、私だけだろうか。


★関連サイト
 ネット依存の子どもたち<上> 「つながり」に縛られ
 ネット依存の子どもたち<下> 絶対悪視は逆効果  

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「いのちの林檎」劇場公開中

2013年07月15日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
「奇跡のリンゴ」が映画会社の言を借りれば、大ヒット上映中で、よかったなあ。
映画の原作は、数ある木村本の中で最初に出されたNHK出版の「奇跡のリンゴ」。
思えば5年前の夏、これを読んで感動した私だけれど、今になってみると、木村さんの仕事の序章だったのだと思います。

木村秋則さんの真実は、このあと続々と出版される本の中でさらに深く知ることになります。それは、きら星のごとく起こる人生の数々の奇跡、自然栽培の奥行きの深さ、植物が教えてくれる本当のこと。

木村さんのリンゴの起こしたもう一つの奇跡、化学物質過敏症で食べられるものがなくなってしまった早苗さんを救ったドキュメンタリー「いのちの林檎」が13日から劇場公開されました。

人類が世界中にまき散らした不自然によって起こる「化学物質過敏症」。
巷にあふれる「人工の不自然」に過敏に体が反応してしまうという、当事者たちにしかわからない、その苦しみ。現代文明のある所では、どこに逃げても逃げようがない。
まるで、この病気を持った方たちは、私達人類に、あらかじめ警鐘を鳴らす役割を持って生まれた方たちなのかもしれない、とも思うのです。
しかも、この病気は、誰でも決して他人ごとではなく、普通の人でも、いつ発症するかわからない病気です。

なので、木村秋則さんの仕事、生き方を知る上で、入門編として映画「奇跡のリンゴ」を見たあとは、さらなる奇跡、人類のこれからの道標となるような「いのちの林檎」を知ることで、木村さんの仕事のすごさが改めて理解できるのではないでしょうか。

私自身見てもいないのに大変恐縮ではありますが、この映画の公開を知った時、できるだけ多くの方に見ていただき、化学物質過敏症のことや木村さんの自然栽培のことを知っていただきたいなあと心から思いました。


いのちの林檎 劇場版予告編


いのちの林檎公式サイト



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消灯後のケータイ、心の健康にも悪影響?

2012年10月31日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
年間の自殺者数が3万人にも登るこの国。
鉄道の人身事故など、日常茶飯事の出来事として、ニュースにもならない。だから現場に居合わせた人々がトラウマになるくらいの、ショッキングな悲惨な姿も、国民の多くには、全く伝わってこない。
たとえそれが、この国の実態を表す一つの姿であるとしても。

心の破壊の起こる原因について、もっと真剣に向き合う。今こそ、それが求められる時もないのに、下記のようなニュースは、地方紙くらいにしか掲載されず、大手マスコミには、スポンサーのご意向で、ほとんどスルーされている現状。
気づいた人が自ら身を守るしかないのは、嫌というほどわかっては、いるけれど・・・。


消灯後の携帯使用、心に悪影響か…中高生1万8千人調査

 中高生約1万8千人を対象にした大規模調査で、夜間、消灯後にメールや通話のため携帯電話を使う頻度が高いほど、心の健康状態が悪い傾向がみられるとの結果を、東京都医学総合研究所の西田淳志主任研究員(精神保健学)らのグループがまとめ、27日までに英国の専門誌に発表した。

 西田主任研究員によると、中学生の場合、携帯電話を消灯後に使う生徒は使わない生徒より睡眠時間が短くなっており、睡眠不足が心の健康度低下につながっている可能性が浮かんだ。子どもの「ケータイ依存」が問題となる中、メンタルヘルスの観点から警鐘を鳴らすデータとして注目される。

 グループは2008~09年に三重、高知両県の中高生を対象に生活状況や精神状態を把握するアンケートを実施。今回はその際のデータを基に、消灯後の携帯電話の使用頻度と、心の健康の関係に着目して分析した。

 「自分は役に立たない人間だと考えたことはあるか」「していることにやりがいを感じるか」などの質問への回答を国際的尺度に基づき点数化。

 基準値より点数が低く「不健康群」とされた生徒の割合を統計処理し、(1)消灯後に携帯電話を全く使わない(2)時々使う(3)毎日使う―の3グループでリスクを比較した。

 その結果、中学生では「全く使わない」グループに対し、「時々使う」グループは不健康群とされるリスクが1・34倍、「毎日使う」グループは1・65倍で、高校生もそれぞれ1・15倍、1・54倍となっていた。

 睡眠時間をみると、中学生の場合、「毎日使う」グループは平均6時間50分で、「全く使わない」グループより約50分短かった。高校生では明確な差はなく、睡眠時間以外の要因があるとみて今後、研究を進める。




図:「脳内メラトニントレーニング・よく眠れない人たちのための本」より
有田秀穂・著 (かんき出版)



快眠を促す脳内ホルモン「メラトニン」も、幸福感をもたらす「セロトニン」も、人工の電磁波によって阻害されるといわれています。
また、メラトニンが不足すると、女性の場合、乳がんになりやすいリスクもあるそうです。
ピンクリボンキャンペーンもいいですが、たとえ早期発見で事なきを得たとしても、原発事故同様、同じライフスタイルを続けていれば、何度でも同じことが起こります。抜本的な改善が、より重要だと思います。

 


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化学物質過敏症と木村さんのリンゴ

2011年11月19日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘

何年かぶりかで、雑誌「クロワッサン」を買ってみました。だって、猫さん特集ですもん♪
表紙のねこちゃんは、CMでもおなじみの箱に飛び込みする子です(笑)
どのポーズもたまりませんね~。写真はクリックで拡大します。
猫さん写真で、思いっきり楽しんだ後、ふと目次を見ると・・・

あなたに伝えたい」という巻頭記事。
猫さんの話題じゃないけれど、忘れてはならないこと。
震災以来、ほとんどの記事を「脱原発」で、突っ走ってまいりました「虹色オリハルコン」ではありますが、久しぶりに原点に戻って、広田しのぶさんのインタビュー記事「化学物質過敏症の実態は、まだまだ理解されていないのです。」以下青字、全文ご紹介します。

-------------------------------

化学物質過敏症の実態は、
まだまだ理解されていないのです。


広田しのぶさん
(NPO法人化学物質過敏症支援センター理事長兼事務局長)


「支援センターを10年運営していますが、化学物質過敏症を苦にして自殺した方は、知る限りでも10人以上いらっしゃる。ところが、この病気の苦しさは、まだほとんど理解されていないというのが現状です。
 1990年ごろから注目され始めた化学物質過敏症(以下、CS)。90年代後半には、新建材や塗料などが原因とされるシックハウス症候群が社会問題になり、CSも一般的に知られるようになった。
「2009年には、ようやく厚労省が病名として認め、カルテにも書けるようになったのですが、それでもまだ、CSに否定的な医師が多い。専門医は全国で5本の指で足りるくらいしかいらっしゃいません。」
 センターは、環境病である化学物質過敏症の患者を支援するとともに、化学物質に依存しない社会を目指して活動している。
「いま、世の中に流通している化学物質は5万種類以上といわれています。家の中でも外でも身近にあって、誰もが化学物質にさらされている。個人差はありますが、さらされている時間が長いほど、濃度が高いほど、CSを発症しやすくなる。つまり、私たちは全員、患者になる危険性を抱えているわけです」
 広田さんが特に懸念しているのが、発育過程にある子どもたちのこと。おとなになってから発症するCSは対応法もあるが、胎児・幼児期から多量の化学物質にさらされていると、発育そのものに支障をきたすそうだ。また、電磁波もCSの悪化の原因となり、併発する患者が増えているという。
「一度、身の回りを見直してくださるとわかると思います。化学物質をゼロにすることは不可能ですが、一人一人が、自分なりに減らす工夫はできるのではないでしょうか。

ホームページ http://www.cssc.jp/

-------------------------------


昭和30年代~40年代、私が子どもの頃、回りに花粉症の人なんてだれ一人いなかったし、「花粉症」という言葉すら知りませんでした。
いつの頃からだろう、気づけば「あの人も花粉症、この人も花粉症」とか「今年になって花粉症デビュー」とか・・・誰にとっても、もう決して他人事ではないものになっているのです。

化学物質過敏症(=CS)に関しても、今は他人事と思っていても、現状をほうっておけばいつか花粉症と同じように、爆発的に患者が増えてしまう時代が来るかもしれない。
広田さんも言われています。私たちは全員、患者になる危険性を抱えているわけですと。
でも、そうなってからでは、遅いのです。



なお、CSに関して、またまたいつもの木村秋則さんのリンゴのお話ですが、最新刊「奇跡を起こす見えないものを見る力」の120ページあたりに書かれていることをご紹介します。
下記に登場する早苗さんの体験が、化学物質過敏症の実態をリアルに教えてくれます。

-------------------------------

私のリンゴを命の支えにしてくれた人もいます。
化学物質過敏症の早苗さんです。この病気は化学物質に対してアレルギー反応が出る病気で、ほんの少しの化学物質に接しただけで呼吸困難などに陥ってしまう大変苦しい病気です。現在日本に、70万~100万人いるとされています。
早苗さんは、近くのゴルフ場が農薬散布するたびに心臓発作のような症状に襲われ、次第に悪化して、自宅で暮らせなくなりました。発作の原因がわからず、病院を転々とするうちに、タバコを吸っている人が家の外を歩いていただけで、呼吸困難になるほど重症化したのです。
化学物質の少ない場所を求めて、転地療養をしながら暮らし続けていた早苗さんですが、そのうちに鍋や食器、食べ物、水にまで拒否反応が出るようになり、何も口にできなくなりました。そして4日目には脱水症状を起こしてしまいました。
しかし、化学物質だらけの病院に行くことはできません。何か口にできるものはないかと、早苗さんのお母さんが必死で自然食品店を探し回り見つけたのが、私のリンゴです。
早苗さんは私のリンゴは食べることができました。リンゴによって早苗さんの体に水分が取り入れられ、ようやく危機を脱することができたのです。

-------------------------------



本当に驚きました。木村さんのリンゴは文字通りの「奇跡のリンゴ」です。
木村さんを理解する時、龍やUFOの話も面白いし木村さんにとってはリンゴを実らせたのと同じレベルで真実であるのだと思うけれど、そういう部分だけがピックアップされるなら、木村さんファンの私としては、むしろ残念な気持ちにもなります。

木村さんの仕事のすごさは、むしろ、さらりと書かれる上記のような部分ではないかと思うからです。

木村さんは、自然の生態系に沿った栽培をし、化学的に合成されたものは使用しません。
そして何より植物本来が持っている力と、その下の土の力を生かすということ。
これが、CSで、食べるものさえなくなってしまった早苗さんを救った、本当の本物の、農業の力ではないでしょうか。
簡単なようですが、長年培われた観察力と洞察力、そして何より木村さんがいつも言われているリンゴの気持ちなって考える、そのような植物に対する深い愛情がなければできるものではないかも知れません。

広い面積、大型機械を使って土を固め、農薬や化学肥料をたっぷり使い、たくさん作って、ひたすら安く売る。
それが、本当に競争力のある農業なのでしょうか。農業ってそれでいいのでしょうか?
このつけは、いずれ自分たちに還ってくるのではないでしょうか。
これでは、空気がきれいだと田舎に越しても、CSの症状は改善するはずもありません。

世界で、単位面積当たり、一番農薬を使っている国、それはどこだと思いますか。
中国?インド?・・いいえ、日本です。2位が韓国。
ついでに書くなら、精神疾患で、医師が投薬する薬の量も、日本が断トツ1位、韓国が2位。(これについては、以前もご紹介しましたが、こちらで3分20秒くらいに北海道医療大学の向谷地生良教授が言われています。)

消費者もお腹がいっぱいになれば、「食べた」ということじゃないと思うのです。
本当に命の糧となるものを作る人を応援する。それらを選ぶ。
木村さんが現在、全国各地、海外まで出向いて普及させている自然栽培こそが、新しい日本の道しるべになるのではないか・・・と、思います。


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 「奇跡を起こす見えないものを見る力」について
 ※土壌を改善するバクテリアの可能性
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WHOが認めた携帯と脳腫瘍とコーヒーと私・おまけあり

2011年06月04日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
ケータイ画面ばっかり見ないで、わたちのこともみてよ


もはや、これだけ普及した現在、携帯電話をやめなさいという選択肢は、日本においてはもう、無理なんじゃないかって思っています。
だから、より現実的に考えるなら、これからは携帯とどう向き合うか、どう使うかっていう選択になってくるんでしょうね。


■携帯電話で脳腫瘍の可能性?危険度コーヒー並み(読売新聞) - goo ニュース
【ジュネーブ=佐藤昌宏】世界保健機関(WHO)の専門組織「国際がん研究機関」(本部・仏リヨン)は31日、携帯電話が発する電磁波で脳腫瘍にかかる危険性が限定的だが認められるとの見解を発表した。

 国際がん研究機関は見解の中で、これまで発表された論文などを再検討した結果だとして、「携帯電話使用と脳腫瘍の一種である神経 膠腫 ( こうしゅ ) には関連がみてとれる」と指摘した。

 ただ、今回の評価では、携帯電話使用と発がんの因果関係は5段階の分類で3番目と、コーヒーの摂取やガソリンの排ガス吸引などと同じレベルとされた。因果関係が最も確かなレベルに分類されている喫煙などと比べると不確かな部分が多い。

 国際がん研究機関は、昨年5月には「携帯電話の使用が脳腫瘍にかかる危険性を増やすとは認められない」との調査結果を発表していた。今回はこれを修正した格好だが、「携帯電話を使えばがんにかかるということを意味するものではない」と改めて強調している。


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時々、車の排ガスが逆流して、車内で亡くなってしまうという事故などをニュースで見聞きするけれど、その排ガス同様にコーヒーの摂取って、そんなに危険なの?とこの記事で、別の意味で驚いたことですが。
確か、交感神経を優先させて血管を縮めるとか、利尿作用が強いから膀胱ガンになりやすいとかね、言い出せば、きりがないけど、そういうリスクだって無きにしも非ず、なんですよね。
そういえば、私は頭痛がする時、コーヒーを飲んで解消したことがありますが、これは、交感神経を優先させ、頭の血管を縮めて血流を少なくして、痛みを止める・・・期せずして、コーヒーは、頭痛薬と同じ働きをしていたのか。
薬同様、コーヒーだって、やっぱり飲みすぎはよくないでしょう。




ぼくたち、どこだって眠れるんにゃ



寝る前のメールチェックはエスプレッソ2杯分」という記事を前に書いたことがあるけど、夜寝る前にコーヒーを飲むと睡眠が浅くなるなら、寝る前に飲まなければいい。同様に寝る前に、メールチェックしなければいい。
文明の利器は、使いこなしてこそですが、逆に依存しすぎて携帯に使われるようになったら、心も体も要注意ではないでしょうか。

でも、子どもにコーヒーを飲ませるのも、子どもに携帯を持たせるのも、やっぱりやめた方がいいですね。
子どもに携帯を持たせるか否かで、賛否両論ありましたが、これで持たせない方がいいとWHOのお墨付きになった。
それだけでも、まずはよかったなと思うニュースでした。


おまけです

携帯と同レベルの電磁波でDNAの損傷が起きることを調べたデブラ・リー・デービス博士のいらっしゃる、ピッツバーグ大学研究所が提唱する携帯をより賢く使うための10カ条(再掲載)

1 児童には緊急時以外携帯電話を使用させない。
  胎児や児童の発達中の器官は、
  電磁場に影響を受ける可能性が高い

2 携帯電話を使う際、できるだけ身体から離して使う。
  スピーカーフォンやBluetoothヘッドセットを使えば、
  磁場の影響は100分の1以下となる

3 他人を電磁場にさらさないよう、公共の場での使用を避ける

4 常に身体に接触した状態で持ち歩かない。
  枕の下や枕元に置かない

5 持ち歩くときはキーパッド部分を身体側に向け、背面を外にする

6 携帯電話で長話をしない

7 通話の際、携帯電話を当てる側を定期的に切り替える。
  相手が電話を取るまで耳から遠ざけておく

8 電波が弱い場所、また車や電車での移動時には使わない。
  携帯端末が繰り返し新しいアンテナに接続しようとするため、
  電磁場が強くなる

9 通話よりテキストメッセージやメールを使う

10 SAR値の低い携帯端末を選ぶ


  SAR値とは・・・
  Specific Absorption Rate。人体に吸収される電磁波の量を表す値



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コメント (2)
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シックハウス症候群・対策への模索

2011年02月21日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
■<消えないシックハウス>/下 業界、専門家の模索続く
2011年1月19日(水)13:00 (毎日jp)

 ◇建築士会、学会の独自指針も TVOC測定普及に期待

 千葉市緑区の会社員、福島良彦さん(41)は09年3月、新築の建売住宅を購入した。空気環境に配慮した仕様になっていると聞き、「購買意欲が上がりました」と妻の恵子さん(36)。他に20戸ほど見て回ったが、「この家には新築特有の臭いがなかった」と話す。

 引っ越し後、アトピーがひどかった次男(4)の肌の赤みが目立たなくなった。室内環境の変化がアレルギー改善につながったかは分からないが、恵子さんは「空気もクリアな感じがして、安心しています」と満足げだ。

 住宅は、積水ハウス(本社・大阪市)が販売を始めた「ケミケア仕様」。合板の床材の接着剤を変えたり、独自の建材も使って、ホルムアルデヒド、トルエンなどの室内濃度を国の指針値の半分以下に抑えた。千葉大との共同研究を生かし、排気だけでなく機械で外気を取り込む換気システムにするなど、工夫しているという。

 価格は、標準仕様より坪当たり1万円程度の割高。今春までに250棟の販売を見込む。同社総合住宅研究所の山田裕巳課長は「使える建材が限られ、設計しにくいとの声もあったが、 『F☆☆☆☆』(エフ・フォースター)さえ使えばいいという考えはもうやめたい」と話す。

   *

 「施主にヒアリングし過敏な体質でないか確認しておく」「建築前に可能なら建材の実物を施主に見せる」――。京都府建築士会は、シックハウスなどのリスク低減のためのマニュアル「建築士のための快適空気質の住まいづくり指針」(仮題)を作成中だ。

 府内の医療や建築の専門家らで作る「住環境疾病予防研究会」(吉川敏一会長)との共同作成。施主と話し合い、車の排ガス、たばこの煙などへの感受性やアレルギーの既往を尋ねることを推奨する。また、内装材に気をつけても、接着剤や防腐・防アリ剤が原因になる場合もあるなどと注意を呼びかける。強調するのは「施主と業者側の相互理解」だ。

 4月以降、研究会のサイト上で公開し、中小の施工業者にも情報提供していく。作成に携わった藤井義久・京大准教授は「建築基準法を守り、F☆☆☆☆の建材を使ってもトラブルになる例が絶えない。工程ごとの注意点のほか、医療機関や検査機関などの相談先、訴訟例なども紹介し、予防につなげたい」と話す。

   *

 複雑化するシックハウスに対応しようと、業界や専門家らの模索が続く。指針値のない物質を含めてチェックする「TVOC」(総揮発性有機化合物)の濃度測定もその一つだ。

 改築が進む大阪府枚方市の市立中学校では、今夏の完工時にTVOCを測る予定。通常は割安でカラフルな塩化ビニールシートを張る廊下も、揮発物質の濃度が下がるよう天然リノリウムの床材を採用。机などの備品は早めに納品させ、生徒が使用する前に揮発するように時間を稼ぐ。同市施設整備室の寺西光治建設課長は「これからの公共施設整備のスタンダードにしたい」と見守っている。

 TVOCは、国が「暫定目標値」として1立方メートル当たり400マイクログラムと定めている。しかし、数値を超えても直ちに健康に影響するとは言えず、一律に適用するにはハードルもある。

 東急ホームズEBH住宅研究所の関弘典・技術部長は、TVOC測定を肯定しつつも「木の香りも数値を上げてしまう。化学物質を使わなければ、十分な耐久性が得られなかったり、割高になることも多い」などと指摘。積水ハウスの山田さんも「入居を急ぐ施主の都合で、養生期間を十分とれないこともあり、新築の戸建て住宅で一律に400マイクログラムをクリアするのは厳しい。全国の検査態勢も現状では整わない」と話す。

 他方、室内空気の測定を手掛ける財団法人「東京顕微鏡院」の瀬戸博・環境衛生検査部長は、TVOC測定を「シックハウス対策に必要不可欠なツール」と力説する。「測定データが全国で蓄積されれば、新たなシックハウスが起きた時、原因を突き止める端緒にもなりうる」と普及に期待する。

 日本建築学会は10年、国と同じ数値を「学会規準」として採用した。TVOCを「潜在的悪影響の予防に役立つ」などと、対策の目安として評価。「全体を大まかに管理しようとすることが重要」とした。建材、施工法、換気などの問題が複雑に絡むシックハウス。その対策にも、柔軟で総合的な取り組みが求められる。【田村佳子】



メモのために全文掲載・・・といっても、いつものようにノロアップで、もう元記事リンクは切れちゃいましたが・・・

化学物質過敏症には複雑な要因もあるので、まだまだ手探りで意見の違いもみられるし、遅々としてはいるけれど、とりあえず解決に向かって人々が歩みだしていることは、うれしい。
しかし、「化学物質を使わなければ、十分な耐久性が得られなかったり、割高になることも多い」という、ご意見など・・。
45度で杉を乾燥させ、低コストで杉の持っている本来の力を発揮させ、その結果、防虫剤や防かび剤などの化学物質も使わずに済むという、画期的な方法を開発した愛工房のやり方を、大企業が無視し続けるのはなぜなのだろう、あるいはご存じないのだろうか。


★関連サイト
 アイケイケイ株式会社(愛工房)
 木を活かす木製・木材乾燥装置-愛工房(グッドニュースジャパン)

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それはそうと、それが人体にとってイエスかノーか、人間のもともと持っている体のセンサーを使う方法っていうのもあるのだけれ・・・。 
  
コメント (7)
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化学物質、子どもの成長への影響調査がスタート

2011年01月24日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘
<化学物質>環境省、影響調査 新生児、13歳まで追跡
2011年1月23日(日)13:00 (毎日jp)
 化学物質が子どもの健康に与える影響を長期間にわたって探る環境省の大規模調査(エコチル調査)が24日スタートする。親子の血液や尿、出産時にへその緒から採れる新生児のさい帯血や毛髪などを分析。子どもの中で近年急増しているアレルギーやぜんそく、自閉症などの疾患と水銀などの化学物質や生活習慣との関連を調べる
 調査は全国を15地域に分け、13年までの3年間で親子10万組の参加者を募り、妊娠初期から13歳まで追跡して実施。全国約320カ所の医療施設が協力し、準備の整った地域から募集を始める。
 一方、さい帯血は白血病患者などへの移植に使われている。昨年11月、さい帯血バンクと提携し移植用にさい帯血を採取する108医療施設のうち31施設が調査の協力施設と重なっていることが判明。さい帯血が調査に使われると移植用が不足するとして、各地のバンクを統括する日本さい帯血バンクネットワークが同省に見直しを求めていた。
 両者で協議を重ねた結果、バンク提携施設で親が調査への協力を申し出た場合、親の了承を取った上で、さい帯血は移植用に回すことで今月22日に合意。調査は予定通り開始される。【藤野基文】



化学物質過敏症など、一部にはクローズアップされていたものの、医療関係者の間では、今までほとんど無視され続けてきた、化学物質と体との関係。
環境省の今回の調査は、化学物質と体との関連性を調べるために画期的な決断であったと思います。
さい帯血調査など、子どもだけでなく親の代からの影響や、新生児から13歳まで追跡調査する、という長期的な視野に立っていることも評価できます。
(さらに言うなら、30~40年という視野に立つことも、必要かもしれません。)

臍帯血バンクネットワークとも、話し合いの結果、うまく折り合いがついたようで、何よりのことでした。

厚労省などとも連携して、医療も予防医学に重点を置方向性が定まれば、さらによいなあと願っています。

それと、化学物質のほかにも、携帯と同レベルの人工の電磁波がDNAに損傷を与えるという研究情報も、多くの人の目に留まるところになれば、さらにさらに良いなあと願っています。
白い犬のお父さんの露出度には、全然かなわないわん。 
おとうさんも、上戸彩ちゃんも、かわいいしなあ・・・。

Davis博士字幕付き


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