虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

風で動く機械生物

2011年07月21日 | 芸術的科学

Theo Jansen's Strandbeests



たけしアートビート」で紹介された、この不思議な機械生物?「ストランドビースト」の動力は風だけ。
未来の選択が、段階的にこういうふうに自然に変化していくだろうたたき台になるような、楽しい気持ちになります。
番組の中では、水を感知すると、逆方向に動いて濡れるのを避けていました。まるで、本物の生き物のようですね。


作者は、オランダ人のテオ・ヤンセン氏。
彼は、この動きの仕組みの黄金比を全世界に公開しており、次々あちらこちらで、ストランドビーストの子どもたちも生まれています。


TJ-Link LEGO Moved

レゴで作ったビースト。


羽根まで、レゴなんですね。ちょっと重たそうで、「がっ、がんばれ・・・」と、見ていて、思わず力が入ります(笑)


テオ・ヤンセンのミニビーストPV 大人の科学マガジンVol.30

学研の「大人の科学」の付録にも



先日、わが子への虐待が増えているというニュースを耳にしました。こういうのいっしょに作ってくれるお父さんがいる子どもは幸せだなあ、とつくづく思います。


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2010年イグノーベル賞交通計画賞受賞・粘菌が作る路線図

2010年10月19日 | 芸術的科学


今年は2年ぶりにノーベル化学賞の日本人受賞があったり、中国人の人権活動家の劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞したり、話題が尽きないけれど、個人的には、イグノーベル賞の粘菌の路線図が、大ヒットです(笑)
と、いってもイグノーベル賞は、ノーベル賞とは全く関係ありませんけどね(爆)。

2年前にも、イグノーベル賞を受賞した、粘菌の研究。
今回、関東地方の地図を模した培養容器を作り、主要な駅に餌を配置して、粘菌の成長経路の実験をしたところ、現実の路線図にも匹敵するような、非常に効率的かつ、アクシデントに対する強さをもった経路ができたといいます。
この実験に対して、イグノーベル賞の「交通計画賞」が贈られました。ぱちぱち。

イグ・ノーベル賞:はこだて未来大教授らに 粘菌で鉄道網

ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が9月30日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、公立はこだて未来大(函館市)の中垣俊之教授ら9人が「交通計画賞」を共同受賞した。

 アメーバ状の単細胞生物「真正粘菌」が輸送効率に優れたネットワークを形作るとの研究で、人間が鉄道網など都市のインフラ整備を行う際、粘菌の“知恵”を役立てるとした内容が評価された。日本人のイグ・ノーベル賞受賞は4年連続。

 他の共同受賞者は広島大の小林亮教授、科学技術振興機構さきがけプロジェクトの手老篤史専任研究員ら6人と英国人研究者2人。中垣、小林両教授と手老研究員の3人は08年、粘菌が迷路の最短距離を導き出すことを発見した研究で同賞の「認知科学賞」を受賞している。

 中垣教授らは真正粘菌が餌に接触すると、その周囲にアメーバ状の体を集中させる性質を持つことに着目。関東地方の形をした容器内に主要な鉄道駅に見立てた餌を配置、容器内に粘菌をはわせて観察した結果、粘菌が体を引き伸ばしながら作ったネットワークは実際の鉄道網より効率的な形だったり、迂回(うかい)路が準備されているケースがあることが判明した。(ケンブリッジ共同)

毎日新聞 2010年10月1日 10時32分(最終更新 10月1日 12時22分)



改めて思うのですが、単細胞生物の粘菌は、脳を持たないから思考というものがないと思われますが、そういう生物の、生きるための能力が、万物の霊長を自負する人間が、知恵を絞って絞って、考えに考えたものと、同様あるいはそれ以上の結果を出してしまうということ。
どうでしょうね、この小気味よさったら(笑)。

人間だって、この体、自分の体。自分の幼い思考能力なんぞを超越して、自らが生きようとする力を持っている、と私は確信に近いものを感じています。


おまけです。youtubeで、粘菌を探していたら、こんなの発見。ナウシカに登場した粘菌。
           ↓
不思議生物 粘菌の力をいかせ


★関連記事
賢い粘菌からみえてくる賢い筋肉・・・2年前にもイグノーベル賞受賞しています。


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賢い粘菌からみえてくる賢い筋肉

2008年10月09日 | 芸術的科学
粘菌の賢さ解明し「認知科学賞」=2年連続で日本人-イグ・ノーベル賞(時事通信) - goo ニュース

4人目の日本人ノーベル賞受賞者が決まり、今年はうれしいノーベル賞ラッシュだけど、人々を笑わせてくれるようなユニークな研究に与えられると言う、イグノーベル賞(下記参照)でも、粘菌の研究で日本人が受賞しました。

森の中で、キノコでもない、ねちゃっとした不思議でちょっと不気味な物体を見かけたことありませんでしょうか。それが粘菌です。
以下、こちらより抜粋



【粘菌とは・・・】
真性粘菌はありふれた原生生物です。その変形体の外観は、管からなる複雑な網目状をしており、巨大なアメーバのように見えます。変形体は神経系のような情報処理系を持たず、原形質という物質の固まりでありながらも、1個体のような統率された行動を示します。そして光など様々な外界からの情報をキャッチし、姿を激しく変化させて行動します。


この研究の内容と言いますと・・・

北海道大学の中垣准教授らは、真正粘菌が迷路全体に広がった後、エサを迷路の入り口と出口に与える実験を行った。粘菌は、最短経路以外に広がっていた部分を次第に縮小し、最後は1本の管状になって両端でエサを食べる最も効率的な形になった。「脳も神経もない原始的生物でも、高度な情報処理機能をもつ」として8年前、英科学誌ネイチャーに発表した。

粘菌同様、脳も神経もないゾウリムシが、危険を察知して方向転換するように、一個の細胞にも生命を守る能力があります。
人間も、脳が判断する前に、細胞が命を守る判断をするということを、キネシオロジーテストが、証明してくれています。
これって、粘菌やゾウリムシのような原生動物などの太古の生命が発生したとき以来の、生物の大原則、生命を守るための大原則であるのではないでしょうか。

Schleimpilze 4 von 4

    ↑
粘菌についてのドキュメンタリーの「その4」です。
外国語で、何を言ってるかわからないけど(汗)、粘菌の迷路の実験が紹介されてます。

その1から見ると子供のころ見たテレビの「ウルトラQ」(古いけどわかる人にはわかるよね~・笑)みたいな、どきどき感がありますよ。
興味とお時間がございましたら、どうぞ。

★参考サイト
粘菌が迷路を最短ルートで解く能力があることを
世界で初めて発見


イグノーベル賞 (Ig Nobel Prize)
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。ノーベル賞のパロディ的な賞で、1991年に創設された。

コメント (6)
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バッハの顔

2008年03月02日 | 芸術的科学

どどど~~ん!と、どアップなのは、音楽の父、バッハ。今は頭蓋骨で、顔の造作がわかっちゃうんですねえ。ちょっと小太りなのは、肖像画の影響でしょうか。梅宮辰夫に似てるかなあって一瞬思いました(笑)。
バッハ、本物の顔再現 頭蓋骨利用、独で公開(共同通信) - goo ニュース



こちらはどこの学校の音楽室にもあるバッハの肖像画。かつらを取ったら、よく似てる?

★おまけです・バッハの小フーガ
BACH Fugue in G-Minor ('The Little') BWV 578
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ナノという名の宇宙なの

2008年01月19日 | 芸術的科学
「最も美しい電子顕微鏡写真」コンテスト(WIRED VISION) - goo ニュース
米国の『先進材料学会』(Material Research Society)は半年に1度、『芸術としての科学』(Science as Art)コンテストを開催している。世界中の研究者が顕微鏡写真から一押しのものを応募するというもので、応募作品には『Adobe Photoshop』などの画像編集ソフトを使って手を加えられた写真も多い。

1ナノは、1nと書き、長さは、1メートルの10億分の1・・・0が多すぎて見当もつなかいけど、とにかく肉眼で見るのは絶対無理っていう極小の世界を電子顕微鏡は見せてくれる。
空の向こうに宇宙があって、同時にすぐそばに目に見えない小さくて広大な宇宙がある。想像するだけでくらくらするほど、ときめいてしまう。
できれば、そのまま見たいけど、このコンテストでは、フォトショップなんかで色付けしたりして「芸術としての科学」というコンセプトだそうだ。私はできればそのまま見たい。電子顕微鏡が欲しいよう・・・・。

過去の作品をいくつかご紹介しましょう。


アントラジチオフェンのブーケアントラジチオフェンは結晶性物質で、有機ELディスプレーなど、プリンテッド・エレクトロニクスの分野に利用される。
Matthew Lloyd(コーネル大学)


ガリウム砒素の「海生生物」
ガリウム砒素表面の欠陥を光学顕微鏡で撮影
Candace Lynch(空軍研究所)


シリコン台座上の金のナノピラミッド
Joel Henzie and Teri W. Odom(ノースウエスタン大学)


二酸化チタンの「花粉」
Samuel Shian(ジョージア工科大学)


ナノ構造の金の表面の水
Steve Shrimpton and Peter Bartlett(サウサンプトン大学)


上記の作品や今回の受賞作、過去の受賞作などの写真は、こちらのサイトで、ダウンロードできます。大きくして見ると、驚きも大きいです。
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