最近うれしかったこと。
やっぱり日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協) のノーベル平和賞受賞。
戦後、被爆者たちが、草の根で地道に活動し発信してきた、反核と恒久平和への訴えが、オスロに届いた。
この世に、核兵器を使ってでも、戦争に勝ちたいというような人は、ほとんどいないだろうが、抑止力として必要だと思う人は一定数いる。
持っているけど使わないのが現実的な選択だと、訳知り顔で言うけど、偏った思考の独裁者が出てきて、使ってしまったらどうなるのか。
現実に、プーチンは核の使用を何度もほのめかし、脅しとして使っている。
ウクライナは核を放棄したから攻撃されたのだと、ウクライナの人も言っていた。
しかし、その一方で、実際、戦闘の現場で地獄を見てきた兵士や医師らは、命が一番大事なんだと、もし核を使われたとしても、報復で再び核には核をという気持ちにはなれないと語った。本当は誰も殺したくないのだから。
地球を何個も滅ぼすくらいの核が存在する現在、核を使っても勝者はいない。どちらも敗者になるだけだ。自分が死んだあとに残る廃墟のような世界に生きていたくない。核は絶対悪だから、持っていること自体が罪であることを気づいて欲しい。
被爆者のシンプルで切実な思いを、世界は謙虚に受け止めて欲しい。
また、オバマ元大統領が広島で、献花と演説をされた際、握手した日本被団協の前会長の坪井直さん。
3年前に亡くられてしまいましたが、自身の原爆症と向き合いながら、ご高齢だったにもかかわらず、精力的に活動され、発信されていたことがわかりました。
きっとあちらから見守り、喜んでおられることでしょう。
被爆者の皆さんの平和への願い、志を貫くその姿に、人間の崇高さを見ます。
高齢化社会とは、人の生き方を教えてくれる人生の先輩を知る機会であるのかもしれません。
人は、信念があるとここまで強くなれるのかと、心から尊敬してしまいます。
なんとなればすぐに泣き言を言い出す私は、とても彼らの足下にも及びませんよ。
あと、余談ですが、菅直人政権において、被爆者たちが世界に向けて自身の原爆体験と、後々まで人々を苦しめる放射能の恐怖を伝える「非核特使」の制度ができました。
(今はその仕事を「平和大使」として高校生たちが引き継いでいるようです)
→非核特使
youtubeにアップされていますが、諸事情により、動画の埋め込みができません。リンクのみのご紹介です
菅さんが辞めさせられなかったら、日本の核軍縮と世界への影響は、大きく変わっていたでしょうね。
↓
第14話【平和】 「非核特使」9人、世界一周証言の旅へ
当時、広島、長崎の原爆投下の日の式典で話す菅直人善総理が、あまりにもその後の自民党の総理たちの表面的な話と違って被爆者に寄り添っていたので、しかも気持ちだけでなく速攻で具体的な行動に移してしまうのも菅さんらしいと、今さらながら、驚いています。
やっぱり菅直人は国民の総理大臣だったんだなあと、改めて思いました。政権交代は大事ですね。
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でも、考えてみれば、今頃、やっと?という気もします。
核兵器の削減や廃絶に働きかける団体は既に受賞していますが、今回の被害者団体の受賞には、大きな意味があるように思いました。
歴史的事実、現実を真摯に受け止める素地がやっとできてきたのかな・・・と感じました。
この記事を先ほど書いた記事のなかでリンク紹介しました。
”””10月12日について”””
https://ameblo.jp/hiromiamigo/entry-12871259287.html
1934
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オバマ大統領や、ICANよりもずっと早くから活動されていたのでしょうから。
>歴史的事実、現実を真摯に受け止める素地がやっとできてきたのかな・・・と感じました。
ほんと、そうですね。
広島サミットで、G7とEUのリーダーたち、そしてアジアのリーダーたちが、原爆資料館を時間をかけて見学したことを、世界のニュースが流しました。その後、外国人観光客の人たちが、行列を作って、原爆資料館にやってきてくれていました。
ニュースで見た映像では、見学したあとの外国人の方たちの数値がやっぱりみなパワーになっていたのですね。
だから、ここで見学した外国の人たちも、彼らの受賞をきっと喜んでくれていると思います。
岸田さんも、いまいちな総理でしたが、広島サミットに関してだけは、よくやったなと、私は評価してます。