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命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

副作用多い薬50種高齢者は使用中止を

2015年04月06日 | 薬のこと・薬害のこと
今頃、発表されても・・・取り返しのつかない人だっていたかもしれないんだよね。
手遅れだった人たちに対して、謝罪するつもりは・・・ないだろうなあ。
腹腔鏡手術の失敗だって、内部告発がなかったら病気のせいにされていたでしょう。
ずっとお世話になっていた先生だから、大事にしたくないと、文句も言えずに泣き寝入りしている高齢者もいるのですよ。本当ですよ。

代替医療や民間療法を批判していきがっている医療関係者もいるけれど、じゃあ自分たちはどうなんだって思いますよね。
代替医療や民間療法はある意味、患者の覚悟と自己責任に帰結するけれど、現代医療は、錦の御旗を振り回しているじゃないですか。どっちの被害のほうが罪が深いかって思いますよ。
患者をまるで実験台か何かのように扱っている医師だっているでしょう。

でも、もちろん、今回のガイドラインを発表したことは評価できますが。



高齢者は使用中止を 副作用多い薬50種公表
(東京新聞2015年4月2日)

 日本老年医学会は一日、高齢者が使った場合に副作用が多く、使用中止を考慮すべきだとする約五十種類の薬を示したリストを公表した。二〇〇五年に作成された指針「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」の改定案に盛り込まれた。指針の見直しは初めてで、二十四日まで一般から意見を募る。
 高齢者の使用中止を考慮する薬について、〇五年の指針では「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」としていたが、改定案では「ストップ」と明確な表現に変更した。使用を推奨する薬のリスト「スタート」を新設し、約二十種類を挙げた。
 ストップリストには、認知症の患者に投与すると脳血管障害などの可能性を高めるとして「抗精神病薬全般」と掲載。睡眠薬や一部の胃薬も認知機能の低下を招くとした。リストは、代替薬や、適切な使用量、使用期間なども示している。
 改定案作成グループの代表を務めた秋下雅弘・東京大教授は「リストは数千の文献から集めた確度の高い情報を基に作った」と話す。一方で「患者の判断で薬の使用を中止すると急激に病状が悪化して命に関わることがある。まず医師や薬剤師に相談してほしい」と注意を呼び掛けた。
◆老年医学会HPにリスト
 リストが掲載されたガイドラインは、学会のホームページ、http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/から閲覧できる。



>まず医師や薬剤師に相談してほしい

個人的な経験から言うと、全てとはいいませんが、医師に相談しても、製薬会社のパンフレットを見ているだけで、案外良くわかっていない人が多いように思う。
あくまでも個人的な経験ですが、相談するなら、医師よりは薬剤師さんのほうがいいように思う。でもまあ結局は、肩書じゃなくて、その人の知識と人格次第ですが。


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 薬の副作用、高齢者専門医の7割が経験・追記資料あり

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新型糖尿病薬服用、10人死亡

2015年01月09日 | 薬のこと・薬害のこと
記録のために記事全文。
この薬には、利尿作用があるがゆえ、脱水症を招き死亡につながった事例も…。

新型糖尿病薬服用、10人死亡 厚労省、適切使用指示へ(朝日新聞) - goo ニュース
2015年1月9日(金)09:52
 昨年4月以降に相次いで発売された新型の糖尿病治療薬を服用した患者10人が死亡していたことが、各製薬会社による副作用調査でわかった。因果関係は必ずしも明確でないが、脱水症を招き死亡につながったとみられる事例もあった。厚生労働省は適切な使用を呼びかけるため、添付文書を改訂するよう各社に指示する方針。

 新薬は「SGLT2阻害薬」で、生活習慣が原因で患者数が多い2型糖尿病が対象。インスリンの分泌を促す従来の薬とちがい、尿中の糖を体内に吸収させるたんぱく質の働きを邪魔し、体外に出して血糖値を下げる。利尿作用があり、体重を減らす効果もあるとして注目されている。昨年4月以降、国内で6製品が販売され、専門家によると10万人以上が服用していると推定される。

 朝日新聞が各社の調査を集計したところ、約3700人で約4800件の副作用報告があった。うち重篤なものは皮膚障害、尿路感染症、脱水症など630件で、10人が死亡していた。副作用報告は因果関係にかかわらず幅広く届けられる。




午後のNHKの首都圏ニュースによれば、因果関係が否定できない重い副作用の報告があったのは、上記4社の薬。

アステラス製薬の「スーグラ」
ブリストル・マイヤーズの「フォシーガ」
興和製薬の「デベルザ」
サノフィの「アプルウェイ」

ご注意を。
「医は仁術なり」と言いたいのに、薬といえど、利益優先の競争産業であることが、そもそも疑問であるのですが・・・
   ↓
★関連サイト
新しい糖尿病治療薬SGLT-2阻害剤の競争が激化②~国内市場は2000億円超
(ジェネリックラボ2014/06/05)


そして、糖尿病には、薬よりもマグネシウムココナッツオイルがいいです。いずれおいおい、これらについても、書いてゆきたいと思っています。
 「糖尿病なら すぐに「これ」を食べなさい!」横田邦信・著 主婦の友社(753p)
 ココナッツオイルの効能・効果を薬剤師が徹底解説!(ココナッツオイル723p)
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子宮頸がんワクチン 副作用で重篤可能性高い

2014年09月17日 | 薬のこと・薬害のこと
東京新聞(9月14日)より。以下、メモのために全文掲載

子宮頸がんワクチン 副作用で脳の炎症も

 子宮頸(けい)がんワクチンを接種した少女らが副作用を訴えている問題で、日本線維筋痛症(せんいきんつうしょう)学会(西岡久寿樹(くすき)理事長)は十三日、ワクチン成分によって脳の炎症や免疫異常が起きている可能性が高いと発表した。厚生労働省はワクチンとの因果関係を否定しているが、学会は、一連の症状をワクチンが引き起こす「子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群」(HANS)ととらえるよう提唱した。 (柏崎智子)

●日本線維筋痛症学会が発表 厚労省見解6倍 1000人超

 厚労省が公開している二千五百人の副作用報告を分析した結果、厚労省が重篤と認定した百七十六人の約六倍にあたる千百十二人を重篤と判断。「接種者全員の追跡調査を行い、実態を明らかにするべきだ」と訴えた。

 子宮頸がんワクチンでは、全身の痛みや失神、けいれん、月経不順、記憶障害などさまざまな症状の訴えがある。これらの症状は複数が一時期に出たり、時間を置いて違う症状に変化したりする。
 西岡理事長は子宮頸がんワクチン接種後、症状の出た少女を診察したのをきっかけに、調査チームを学会と立ち上げた。チームは副作用を訴える四十四人の患者を診察。症状や脳の血流の状態から、中枢神経や免疫システムに異常が起きている可能性が高いと判断した。個別に見ると病態をつかみにくい多彩な症状をまとめてHANSとし、診断基準も作成した。

 長野市内で記者会見した西岡理事長は「接種者全員の追跡調査を行わなければ、原因は究明できない。少女らの症状が、厚労省の言うような『心身の反応』だとしては、国のワクチン行政が信用されなくなる」と訴えた。

 子宮頸がんワクチンをめぐっては、厚労省は昨年五月、症状との因果関係を調べる専門部会を設置。今年三月までに二千を超える副作用報告が集まったが、針を刺した痛みなどが引き金となった心身の反応だとし、ワクチンは原因ではないと結論付けていた。

 <日本線維筋痛症学会> 全身や体の一部が慢性的に激しく痛み、こわばりや疲労感、記憶障害など多様な症状を伴う「線維筋痛症」について、臨床や基礎研究の発展を目指す。2007年に線維筋痛症研究会として発足し、リウマチ科や整形外科、心療内科など幅広い医師らが所属する。

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これまで、重篤な副作用が起こったとしても、厚労省は、記事のように「心身の反応」として、ワクチンが原因だと認めなかった。
厚労省といえば、薬害エイズ問題の時の厚生省と製薬会社との癒着による悲劇を思い出すわけですが・・・ 
これ以上、被害を拡大させないためにも、厚労省は今、起こっている事実を真摯に受けとめてほしい。
加えて、国民も、国がやっていることだからと、安易に何でも信じてはいけないですよ。悲しいことだけれど。

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ウツ自殺者の7割が精神科受診・抗うつ剤を服用

2014年04月08日 | 薬のこと・薬害のこと
こういう情報は、折にふれ、いつでも何度でも、しつっこく?流しておきたいですね。メモのために全文掲載。
日付を見たら、2010年と古い記事でしたが、2012年には、日本うつ病学会が、医師に対して安易な投薬を慎むよう警鐘を鳴らしています。このような遺族たちの調査が功を奏したのでしょう。
 (うつ病学会が安易な投薬に警鐘

うつ病自殺7割が精神科を受診 「抗うつ薬」安易な服用に懸念
(J-CASTニュース 2010/5/ 4 10:00 )

うつ病で自殺した人の7割が精神科を受診しており、その多くは「抗うつ薬」を服用していた。遺族が行った調査でわかった。最近は製薬会社のテレビCMや政府の「うつキャンペーン」のせいもあって、抗うつ薬に抵抗感のない人が増えている。医療関係者の間でも安易な服用を懸念する声があがっている。

全国自死遺族連絡会が2010年3月までに行った調査によると、自殺者1016人のうち精神科を受診、治療中だった人は701人で、69.0%を占めた。自殺者のうち飛び降り、飛び込みは197人で、自宅のマンションから飛び降り自殺を図った場合は全員が受診していた。また、自殺した20~50歳代女性も100%が通院していた。

「1日20~40錠の服用はざらにある」

調査で、自殺者の多くは抗うつ剤を服用していたこともわかった。1回5~7錠を1日3~4回にわたって服用していた。全国自死遺族連絡会の田中幸子さんは、

「1日20~40錠はざらです。症状がよくならないと、別の病名がどんどん上乗せされていき、その分、薬の量が増えていきます。うつ病は生まれつきではなくて誰もがなり得る病気で、うつになるには原因があるんです。それを解決しないと、いくら薬を飲んでも治りません。頭痛や不眠といった症状は薬の力で助けてもらって、根本の問題はカウンセリングなどで治していくというのが本来の治療なのです」

と指摘する。

日本ではカウンセリングには保険診療点数がつかないので赤字になるという理由で、ほとんどの病院で取り入れず、1~3分程度の問診で薬を投与する例が多いという。そして、

「私たち遺族は、精神科に子どもや家族を行かせなければ、死ななかったかもしれないという自責の念を抱えています」

と話している。

内閣府自殺対策推進室は2010年3月から、「お父さん眠れてる?」というキャッチコピーでうつ病防止キャンペーンを行い、2週間以上眠れない日が続いたり、食欲がなく体重が減ったりしている場合にはうつかもしれないので、医者に相談するよう呼びかけている。こうしたキャンペーンを大々的にすることも、安易な服用につながりかねない、と田中さんは危惧する。

抗うつ薬を飲むと滑舌が悪くなり、ぼーっとしてきたりして、会社勤めができなくなります。まじめな人ほど病院にかかって、薬をちゃんと飲んで、そういう人ほど亡くなっています。また、若者の間でも服用が広がり、副作用でだるくなって仕事をする気がなくなり、最終的には寝たきりになる人が増えているんです

そして、こうアドバイスする。

「軽いうつ状態なら誰にもあること。まずは少し休んでみたり、おいしいものを食べてみたり、ストレス発散してみたりして、薬で治るという信仰を捨てないと危険です」

「抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」

抗うつ薬の安易な服用はよくないという見方は、医療関係者の間にも広がってきている。

厚生労働省の発表では、うつ病患者が100万人(09年)を超え、この10年で2倍以上に急増した。10年1月6日付け「東京読売新聞」は患者急増と新規抗うつ薬との関係について概ねこのように報じている。

一部の医療関係者は抗うつ薬の安易な投与に疑問を抱いている。北里大学宮岡等教授は「薬なしでも自然に回復するうつ病も多い」と話し、慶応大学渡辺衡一郎専任講師は「日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」と述べている。

抗うつ薬を服用していた患者が自殺したり、他人を傷つけたという報告が複数寄せられていることから、厚生労働省も対策に本腰を入れ出した。

同省医薬品医療機器総合機構安全部は、抗うつ薬「SSRI」(パロキセチン塩酸塩水和物、フルボキサミンマレイン酸塩、塩酸セルトラリン)と、「SNRI」(ミルナシプラン塩酸塩)を服用した患者が自殺や他害行為をした268ケースと、それぞれの薬の因果関係を調べた。

すると塩酸パロキセチンで2 件、マレイン酸フルボキサミンで2 件については「医薬品と他害行為との因果関係が否定できない」としたが、それ以外のケースは「医薬品と他害行為との因果関係は不明」となった。しかし因果関係がないとも言えないため、医療機関に対して投与の際に「十分注意を払うべきだ」としている。調査は09年5月8日に発表した。

厚労省の調査を踏まえて、日本うつ病学会は、うつ病患者には自殺のおそれがあるので、抗うつ薬の投与を開始した時と投与量を変更する時には、患者の状態を注意深く観察することが必要だ、として医療機関に注意を呼びかけている。なかでも24 歳以下の患者は自殺のリスクが増加するという報告があり、投与する際には「より注意深い観察が必要である」としている。

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最近、「お医者さんに相談しましょう」というタイプのCMが多いけれど、たとえば禁煙治療の薬で、意識喪失という重篤な副作用があることは、ほとんど知られていない。

本当にいいものなら案外、CMなんてかけなくても口コミだけで広がってゆく。資本主義社会ではお金のためには、ろくなものじゃないものでも、CMで洗脳して、人びとを騙していることがままある。
これ以上、悲しい思いをしないためにも、気をつけましょう。


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睡眠薬をだし続ける医師にかかってはいけない、ぞと。

2014年02月13日 | 薬のこと・薬害のこと



テレビのワイドショーで、読売新聞の記事「大量服用招く安易な処方」と題した、医師の安易な投薬による薬害(重症化や死亡例)について放送されていました。
(ホントはブログに原発推進新聞である読売新聞の記事の引用はしたくないと、心に決めたのだけれど・・・、この記事の内容は、ちょっと捨てられなかったので。

テレビの方の情報サイトのこちらに記録が残っていましたので、以下にメモのために転載・編集させていただきました。

02/11 11:00
(TBSテレビ[ひるおび!])

大量の精神薬を服用で・搬送156病院

大量に精神薬を服用し搬送されたケースが156病院であった。
安易な処方が問題視される。
薬は米国の6倍も処方されていて重傷・死亡例も。

読売新聞は昨年11月、全国の救命救急センターと日本救急医学会の救急科専門医指定施設の計498病院にアンケートを送り、164病院から回答を得た(回収率33%)。
大量服薬患者を年間100件以上受けている病院も10病院あり、最も多い病院では約500件と回答した。


精神薬で救急搬送・大量服用招く安易な処方

大阪府守口市の関西医大滝井病院救命救急センターには、睡眠薬や抗不安薬などを大量に飲んだ患者が毎年50人〜100人近く運び込まれる。
精神科ではかかりつけ患者でも「身体は診られない」と対応せず、一般病院は「精神疾患に対応できない」との理由で受け入れを拒むことが多い。



同大救急医学科の中谷壽男教授は「患者の大半は命に別状はないがどこの医療機関でも断られるのでうちで受け入れることになる」と話す。
残存する薬の影響で問題行動を起こしそうな患者はスタッフの多い集中治療室(ICU)で対応せざるを得ない。
中谷教授は「大量に薬を飲んだ患者の入院でICUの空きがなくなり深刻な救急患者を受け入れられない場面が頻発している」と訴える。

精神科の治療は、薬物治療とカウンセリングなどの心理療法が両輪とされているが、欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。
重い不眠症に使われるバルビツール酸系睡眠薬など、薬によってはまとめて飲むと死亡することがある。
不眠や不安、頭痛などに使うベンゾジアゼビン系薬薬剤は即効性があって便利だが、使い続けると薬をやめにくくなる。



薬への依存性・社会生活に影響

九州地方の40歳代の元看護師の男性は病院の不規則勤務で不眠に陥り、院内の精神科で睡眠薬を処方された。
次第に睡眠薬なしに眠れなくなり、薬の効き目が落ちると医師は量を増やした。
男性は薬に不安を感じ医師に何度も質問したが「長く飲んでも安全」と言われた。
男性は薬の酩酊感を求め複数の医療機関で睡眠薬を入手し始め昼間から服用、集中力低下で退職せざるを得なくなり生活保護に追い込まれた。

「死にたい」という衝動から自宅で大量の薬を飲んだ。
一命を取り留め、今は専門病院の外来で薬を減らしているが、離脱症状に苦しみ断薬に至らない。
「医師が出す薬でこんな目に遭うとは想像も出来なかった」と男性は悔やむ。

精神科の治療は、薬物治療とカウンセリングなどの心理療法が両輪とされているが、欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。
日本は人口あたりのベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量が世界一で米国の6倍とされる。
精神科医から救急医に転身した北里大学病院救命救急センターの上條吉人特任教授(日本中毒学会理事)は
「処方する医師の側に大きな問題がある。
国は精神科関連学会などの自浄能力に任せるのではなく、命に関わる薬の処方を制限するなど、強制力のある対策を講じるべきだ」と指摘する。



「お薬手帳などの用法用量を守らないと。飲む側の問題も」と原千晶、
「心理療法でしっかりやるべきところが逆転している」とジャーナリスト・大谷昭宏のスタジオコメント。

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安易な精神薬の投与で、患者が依存症になったり命に関わる重篤な事態に陥ることがある、これは以前より言われていたことですが。
さらにこの記事で知ったのは、精神薬のせいで救急車で運ばれる患者のうち、45%は、命にかかわるほどでないというのに、病気の性質上、病院の受け入れ先が救急病院に限られてしまうため、それらの患者で病院の空きがなくなり、本来のICUでの治療が必要な深刻な状態の救急患者を受け入れられないという、二次的な被害も出てきていること。
日本の精神科医は、もっと根本から考えなおして欲しいです。と、同時に、日本の医療体制全体も、もっと根本から変える必要があるのでは?





長くなりそうなので、乙女椿で一休み  



■睡眠薬で記憶障害

また、睡眠薬に関連して、金沢大学院再生脳外科科長で医学博士の山嶋哲盛氏が「サラダ油が脳を殺す」という本にて、睡眠薬で一時的な記憶障害になると、警鐘を鳴らしています。

以下、「サラダ油が脳を殺す」p188~より


睡眠薬を飲むと記憶力が落ちる

(前略)
 
 睡眠薬にはたくさんの種類がありますが、そのほとんどが「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」です。ベンゾジアゼピン受容体とは、側頭葉の内側の扁桃体や嗅内皮質、海馬などの神経細胞に多く存在するアンテナで、主として、神経細胞の興奮を鎮めるブレーキ役を果たしています。ところが、この受容体に作用する薬には「一時的な記憶障害」という副作用があります。
「一時的な記憶障害」と言っても、意味がよくわからないかもしれません。そんな方のために、ある患者さんの例を紹介しましょう。
 20代の男性Yさんは、不眠の治療のために「サイレース」(フルニトラゼパムという成分の睡眠導入剤)を飲んでいました。
 Yさんは、毎朝起きると、まず携帯電話をチェックします。その日もそうだったのですが、メールの送信記録を見ると寝る前に書いて送った履歴が残っているものの、それをまったく覚えていません。それに、毎日7~8時間は寝ているのに、だるくて睡眠不足のような感覚がありました。
 また、ある晩Yさんは、「マイスリー」(ゾルピデムという成分の睡眠導入剤)を飲みました。その後、恋人が自宅に来たのですが、Yさんにはその記憶がなく、翌朝起きて彼女が自分の横に寝ているので驚いたそうです。Yさんいわく「自分はどちらかというと神経質なほうで、睡眠薬を使わなければ物音でもすぐ目が覚める」のだと。
 Yさんは、睡眠薬を飲んだことで、記憶がなくなるほど眠りが深くなったのでしょうか?それにしてはいつも体がだるいし、頭は睡眠不足のように、ボーッとしている……
 これが、睡眠薬による「一時的な記憶障害」です。自分が何をしているか忘れてしまうなんて、怖いと思いませんか?

睡眠薬を出し続ける医者はお勧めできない

 そして、これよりはるかに怖いのが、月単位で長期間使った場合に生じる「近時記憶障害」です。
 もう20年以上前になりますが、イギリスBBC放送で「ハルシオン・ナイト・ドリーム」という番組が放送されました。当時、ハルシオンによる健忘が社会問題化しており(現在は沈静化していますが)、番組では、睡眠薬としてのベンゾジアゼピン系薬物による健忘作用を大々的に取り上げていました。
 睡眠薬は、持続的な記憶障害を引き起こすのか?
 答えは「イエス」です。
睡眠薬を使い続けると、短期(遅延)記憶、ことに思い出す回想記憶に支障をきたします。
すると、前日に上司から受けた指示の内容を正確に覚えていられないようになり、仕事にならなくなってしまうのです。そのため、睡眠薬を使い続けるのは絶対に避けるべきです。
 使うなら、たとえば、だらだらとした睡眠リズムを一挙に改善したい時とか、どうしても前夜に十分休んでおかないとこなせないような重要な仕事を控えた前日とか、海外旅行などの長時間フライトの後に一気に時差ボケを解消したいといった場合に限定するようにしましょう。飲んだとしても、せいぜい月に3錠程度が限度。したがって何年にも渡り睡眠剤を出し続ける医者は決してお勧めできません。
 ハルシオンを2年間続けて服用した結果、アルツハイマー病にも匹敵するような短期記憶障害を起こした若者が、服用を3ヶ月やめただけで、完全に記憶力を回復したのを目にした経験が私にはあります。眠れない辛さはわかりますが、漫然と睡眠薬を飲み続けてはいけません。そうではなくて、

1.不眠の原因である焦りや不安の原因を知り、その対処法を家族や同僚、友人に相談する。
2.生活パターンを規則正しくする
3.昼寝は絶対にしない
4.日中の運動量を増やす
5.アルコールを受けつける体質ならば、寝酒をたしなむ(ただし少量)
6.布団に入る時間を少し遅めにする


など、負のスパイラルを断つために自分でできることを工夫してみてください。

(後略)

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これを読んで改めて気づいたのですが、イギリスではもう20年も前から、睡眠薬の記憶障害について警鐘があったということ。そして、それが功を奏したのか、この問題は今は沈静化しているらしい。
(参照:自殺率を減少させた、薬に頼らない英国の精神医療

日本はこの20年、何をしていたのでしょうか?
最初の読売の記事にもあるように、日本のベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量は世界一で(こんな世界一は嫌だ・・)、アメリカの6倍であったりするわけですから、医師にも情報がないというのでしょうか?

携帯の子どもへの使用制限なども、ヨーロッパ諸国は国が率先して早くから気をつけていたのに、日本では、国からの情報まったくなくて、個人が努力して調査してようやくわかったというようなものばかり。
つくづく遅れているなあと思いますし、国は国民を守る気持ちがあるのかと思います。
薬に頼らない快眠のために、上の6項目とともに、寝る前に携帯・スマホ、PCなどの電子機器を見ない、枕元に置かないということも個人的には付け加えたいです。

近年、不眠症やウツの急増と重なるように、アルツハイマーや若年性の認知症などが急増しているのは、四六時中、電子機器と離れない生活や、精神薬・睡眠薬の多用、こんなところにも遠因があるのではないかと思えて仕方ありません。
(参照:寝る前のメールチェックはエスプレッソ2杯分・・
     消灯後のケータイ、心の健康にも悪影響?

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子どもと抗うつ剤と、「薬をやめれば病気は治る」

2013年04月06日 | 薬のこと・薬害のこと
NHKのニュースで見たんだけれど・・・



抗うつ薬 子どもへの処方注意
4月4日 12時25分

国内で承認されている6種類の抗うつ薬について、子どもに処方しても有効性が認められないという報告が海外で出されたことから、厚生労働省は、「子どもへの投与は慎重に検討すべき」という内容を薬の添付文書に記載するよう、製薬会社の団体に指示しました。

対象となった抗うつ薬は、塩酸セルトラリンやエスシタロプラムシュウ酸塩など、平成11年以降に国内で承認された6種類の抗うつ薬です。
厚生労働省によりますと、これらの薬についてアメリカなどの海外で子どもを対象に臨床試験を行ったところ、塩酸セルトラリンなど3種類は18歳未満の患者に、また、エスシタロプラムシュウ酸塩は12歳未満の患者には有効性が確認されなかったということです。
このため、厚生労働省は、作用がよく似た2種類を含めた合わせて6種類の抗うつ薬について、「子どもへの投与は慎重に検討すべき」とする内容を添付文書に記載するよう、製薬会社の団体に指示しました。
しかしすでに、これらの薬を処方されている患者が急に服用を止めたり減らしたりすると、耳鳴りなどの知覚障害や精神障害などが現れるおそれがあるため、厚生労働省は、医師の指示に従うよう呼びかけています。

対象医薬品の「成分名」

▽エスシタロプラムシュウ酸塩。
▽塩酸セルトラリン。
▽デュロキセチン塩酸塩。
▽フルボキサミンマレイン酸塩。
▽ミルタザピン。
▽ミルナシプラン塩酸塩。
製品名は「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」のホームページで検索してください。
http://www.info.pmda.go.jp/ippan.html


--------------------------------


効かないのに投与され、だからといって服用をやめると知覚障害や精神障害が現れるって・・・なんとかわいそうな・・・完全に薬物中毒にさせられてしまいますね。

そもそも、子どもに抗うつ剤なんか必要ない、と声を大にして言いたい。
昼はお日様のもとで遊んで、夜はぐっすり眠る。こういうライフスタイルの子どもは、悪いけど、うつ病になんかならない。


子供なりの人間関係、親子関係、いじめや体罰その他、子どもを取り巻く環境が、子供を精神的に追いつめてしまうことは、確かにあるのかもしれないけれど、そんなのは昔からあったこと。
でも、誰だって薬なんか飲まずに乗り越えてきたんじゃなかったか。(だいたい精神科医なんて、そばにいなかったし・・)
人生は、苦しみも悲しみもあって当たり前。苦しんだりもがいたりしながらも、心が鍛えられて、人の優しさも醜さも知り、大人になってゆくのだ。わざわざ、苦しみの多い現世に生まれてきた意味もそういうことでしょう。たくさんのトラブルを経験しながら、人生の味わい深さや生まれてきた喜びを知ってゆく。


ただ、昔と今と子供を取り巻く環境で唯一大きく変わったことがあります。スポンサーのいるマスコミは絶対言わないことだけれど。
それは、ゲーム・携帯・パソコン環境に四六時中取り囲まれていること。
それらの機器の発する電磁波が、快眠を促すメラトニンを阻害してしまうことがわかっている。つまりこれらに接している時間が長い子どもほど、不眠傾向になり、夜型のライフスタイルになってしまう。
昼間お日様の光に当たることで、幸福ホルモンである脳内伝達物質セロトニンが活性化するのだけれど、夜型のライフスタイルでは、幸福ホルモン・セロトニンも阻害される。
こういう悪循環で、現代人は、子どもにかぎらず、ウツにもなるし、キレやすくもなってしまいます。
つまり、両親、保護者含めて、ライフスタイルを見直すことがまず第一。

抜本的な原因を放置して、「さあ薬だよ」っていうお医者さん、もう完全に視点がずれちゃってますね。


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薬をやめれば病気は治る」 岡本 裕 著


ちなみに最近、うちにあった本。(家人が知らないうちにどんどん買ってくるのです・・
前にご紹介した「9割の病気は自分で治せる 」の著者、医学博士の岡本裕氏の新しい本です。
もちろん、薬をやめても、病気になるようなライフスタイルを続けているなら、だめだけど。
第5章の「薬を飲まない病気知らずの人が実践している黄金のルール」が大変参考になりました。

内容説明

現役医師の著者いわく、「長生きしているのは薬をほとんど飲まない人」。薬は病気を治すために飲むものだが、副作用があるだけでなく、体の免疫力を下げて回復を遅らせ、命を縮めることもあるのだ。注意すべきは風邪薬、睡眠薬、胃薬、鎮痛剤、降圧剤、糖尿病の薬など、あげればきりがないが、なぜこれらを飲み続けると長生きできないのか?他方で薬を飲まない健康長寿な人の共通項は「肉や乳製品を控える」「野菜をとる」「腹七分目」「規則正しい生活」「ストレスを減らす」「筋肉と関節を使う」等々。その理由や実践法を詳しく紹介。

目次

第1章 薬をやめると健康になる(薬をやめるとボケが治る?;長生きする人は薬を飲んでいない ほか);第2章 なぜ医者は薬をたくさん出すのか(医者は金儲けのために薬を出すのか;医者は免罪符として薬を出している ほか);第3章 薬は毒だと思え(「薬」=「得体のしれないもの」;食べ物にも副作用はある ほか);第4章 薬を飲むと寿命が短くなる(サリドマイド事件は繰り返される;1年間に数万人が薬の犠牲になっている ほか);第5章 薬を飲まない病気知らずの人が実践している黄金のルール(薬を飲まない人に共通すること;自分で動けるか ほか)



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うつ病学会が安易な投薬に警鐘

2012年07月30日 | 薬のこと・薬害のこと
年間3万以上の方が、自ら命を断っているこの国では、国内のうつ病患者はこの十数年のうちに、70万人超と急増している。
投薬によって、患者の焦燥感や不安感が増大するという逆効果の副作用も認められている。うつ病学会は、現場の医師にむけて、安易な薬の使用を慎むようにと、ようやく警鐘を鳴らした。


うつ病学会、安易な薬使用に警鐘 学会が医師向けに初指針

 日本うつ病学会は27日までに、多様化するうつ病を適切に治療するための医師向け指針をまとめた。次々に開発されている抗うつ薬の有効性や副作用に関する情報を盛り込み、 軽症者の安易な薬物療法に警鐘を鳴らしたのが特徴だ。学会が指針をつくるのは初めて。

 厚生労働省の推計によると、国内のうつ病の患者数は1999年の約24万人から、2008年には70万人を超え急増。年間3万人を超える自殺の主な原因ともされている。同学会は最新の医学的知見を盛り込み、現在の医療体制や現場の実情を考慮した指針が必要と判断した。

 指針は、急増している患者の多くは軽症か、うつ病の診断基準以下の「抑うつ状態」と推測されると指摘。臨床現場では「慎重な判断が求められる」とした。軽症者に抗うつ薬の使用を始めるには、焦燥感や不安感の増大などの副作用に注意して、少量から始めることを原則とする。 

 一方で、乱用や転売目的で抗不安薬や睡眠薬を入手するための受診が社会問題化しているとして「大量処方や漫然とした処方は避けるべきだ」と明記。「安易に薬物療法を行うことは厳に慎まなければならない」と強調している。

 若者に多くみられ、仕事ではうつ状態になるが余暇は楽しく過ごせるような、いわゆる「新型うつ病」に関しては、「精神医学的に深く考察されたものではない」として取り上げていなかった。

 治療に関する指針は、厚生労働省の研究グループが03年に策定したが、その後改訂されていない。
 
 (中日新聞 2012.7.28)

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世の中、思い通りにならないのが当たり前と思っていれば、何でもない日常にも、心から感謝できる。
思い通りにならないのが当たり前だからこそ、この厳しい現世に生まれて、乗り越える喜びを知る意味もあるわけです。

心と体は、別々のものではなくて、つながっているのです。
体が持っている力を信じて、薬に頼らず回復する方法というものが必ずあると思います。以前ご紹介した森林セラピーもそのひとつです。


あにまにゅちぇあぴい も。


また、この件に関して、東邦大学医学部生理学教授・有田秀穂氏のセロトニンのお話も、次の機会に書けるようでしたら書きたいと思います。



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薬の副作用で皮膚障害の死亡報告

2012年05月29日 | 薬のこと・薬害のこと
メモのために、掲載します。
AKBでもなく、JFKでもなく、SJS=スティーブンス・ジョンソン症候群(スティーブ・ジョブズでもなく)といいます。
普通の総合感冒薬とか、抗生物質とか、つい気軽に飲んでしまう薬で、発症してしまうのだそうです。


<風邪薬>皮膚疾患悪化 副作用死、なお深刻 2年半で131人、国が注意喚起
2012年5月28日(月)18:00(毎日新聞)


 風邪薬などの副作用で起きる皮膚疾患「スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)」と、その症状が悪化した中毒性表皮壊死(えし)症で、今年1月までの2年半に全国で131人が死亡したことが厚生労働省のまとめで分かった。SJSは10年以上前に問題化。厚労省は10年9月、製薬業界に対し、一部医薬品の添付文書に副作用として追記するよう求めたが、発症メカニズムは未解明で依然として被害は深刻なままだ。同省は「初期症状が疑われたら、早期に受診を」と改めて注意を呼び掛けている。【井崎憲】

 厚労省の集計によると、09年8月~今年1月、製薬会社などから報告があったSJSと中毒性表皮壊死症の副作用被害は1505人で、うち8・7%の131人が死亡。前回集計(05年10月~09年7月分)では2370人中239人が死亡していた。

 「SJS患者会」代表で歯科医の湯浅和恵さん(59)=東京都渋谷区=は91年、風邪薬を服用後に全身に発疹が広がり、一時寝たきりの生活になった。SJSと診断されたのは4カ所目の病院。今は左目を失明し、歯科は休業している。湯浅さんは「誰もが使う医薬品で起こりうる。生活が急変し、ショックを受ける患者の精神的ケアの充実も図られるべきだ」と訴えている。

 原因と推定される医薬品は抗てんかん剤や解熱鎮痛消炎剤、総合感冒剤など。こうした医薬品を投与する医師は、初期症状の皮膚疾患に必ずしも精通しておらず、診断が遅れる可能性がある。また、総合感冒剤などは市販薬も多く、症状が薬の影響と気付かない人も少なくない。

 SJSは年齢層や持病によって発症傾向があるかどうかも分かっていない。厚労省安全対策課は「初期症状で判断できる医療機関向けのマニュアルを策定するなど、対策を講じてきたが、いまだに多くの人が亡くなっている。治療が遅れ重篤化することを防ぐため、さらに周知を進めたい」と話している。

………………………………………………………………………………………………………

 ■ことば

 ◇スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)

 高熱を伴って発疹ややけどのような水ぶくれが全身や口、目の粘膜に現れる。原因は解明されていないが、体内の免疫力が過剰反応して起きると考えられている。発生頻度は100万人当たり年間1~6人とされ、臓器障害などの合併症を起こして後遺症が残ったり、死に至ることもある。




「初期症状は、高熱を伴う発疹」であるとのこと。
発症メカニズムは、まだ未解明とのことだけれど、原因は薬であることに間違いありません。
例えば風邪なら、体をあたためて休んで治す。安易に薬に頼り過ぎないことも心がけたいものです。

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自殺率を減少させた、薬に頼らない英国の精神医療

2010年10月02日 | 薬のこと・薬害のこと
3か月も前のニュースで恐縮だけど・・・
下書きにしまっておいたニュース記事、メモのためにアップ。当然ですが、記事元は、リンク切れで消えちゃってます。

<こころを救う>薬だけに頼らぬ英国 自殺予防、チーム医療で成果

2010年7月2日(金)13:00 (毎日jp)

 医療機関から処方された向精神薬で自殺を図る人が増えている問題で、海外では精神保健医療改革が有効な自殺対策として注目されている。英国では薬だけに頼らない精神医療を推進し、自殺予防に大きな効果をあげた。専門家は「日本は薬に頼りすぎている。薬を適度に使いながら患者を総合的に支えるチーム医療へ転換すべきだ」と指摘する。【堀智行】

 英国の精神保健医療制度などに詳しい東京都精神医学総合研究所の西田淳志研究員によると、英国が取り組んだ自殺対策の一つは認知行動療法の普及。ものの見方(認知)のゆがみを修正し、不快な感情が起きないようにするという心理療法で、うつ病治療に効果があるとされる。

 英国では、同療法を精神科治療の中心に据え、重症度に応じたケアの仕組みを導入。薬物療法は、極めて症状が重い場合のみ認知行動療法と併用できるようにした。軽症者は医師が診ずに国が開設したインターネットサイトで同療法を受けるため、精神科医がかかわるのは中等度以上の患者からになっている。

 もう一つは地域ケアの充実だ。精神科での治療を中断した直後に自殺している人が多いことに着目し、かかわりが切れないように医師のほか、心理や福祉などの専門家がチームを組み、地域に出て患者をサポートする制度を取り入れた。

 また市販の睡眠薬や鎮痛薬を大量に飲んで自殺を図る若者が相次いだことを受け、1箱当たりの薬の錠数を減らすなど入手の規制にも取り組んだ。処方薬についても、国の研究機関で医療機関向けのガイドラインを作り、単剤少量での治療を順守させた。

 こうした取り組みにより、ブレア政権下の97~07年の10年間で、人口10万人あたりの自殺者数(自殺率)は9・2人(95~97年の平均値)から7・8人(05~07年の平均値)となり、15・2%減少させた。一方、日本の自殺率は07年が24・4人で先進国ではロシアに次いで2番目に高い。

 西田研究員は「日本では医師が薬物療法だけで短時間で診察することに患者は不満を持っている」と指摘。「チーム医療の推進が薬だけに頼らない医療の実現につながる。自殺予防にも効果があるはずだ」と話す。
…………………………………………………………………………………



うつ治療に限らず、日本の医療報酬において、医師が患者さんの顔を見てちゃんと話を聞いたり、生活習慣のアドバイスをすることよりも、薬を売って利益を得るということに特化しすぎているというのが、医療をめぐるもろもろの不幸やトラブルの原因ではないかと思うのだけれど・・・。


 お知らせ

カテゴリー「からだ」から、薬や薬害について書いた記事を「薬のこと・薬害のこと」として、独立させました。当ブログカテゴリー、少しずつ独立して独立行政法人のごとく増えてしまいました。ヾ(;´▽`A‘‘アセアセ
しかしながら、gooブログには、「カテゴリーは30個まで」という制約があるので、もうこれ以上は増やせません。これはある意味、正しい制約かも(笑)

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薬害による早すぎる死

2010年04月09日 | 薬のこと・薬害のこと
女性ボーカル死去していた…死因は「服用ミス」(スポーツニッポン) - goo ニュース
2010年4月7日(水)06:00
 男女3人組「D―LOOP」の女性ボーカルとして活躍したMINAMIさんが1月7日に死去していたことを、リーダーの葉山拓亮(35)が6日、公式サイトで明らかにした。
 「死因は医師処方の薬の服用ミスによるものです」としている。MINAMIさんの本名や年齢、詳しい病名などは非公表で「あまりに突然の出来事でしたので、ご親族の方々の心情も含めてお察しください」とつづっている。
 97年に「Just place of love」でデビュー。続く「Love me tender」「GLORY DAYS」で好評を博したが、1年足らずで活動を休止した。



「D―LOOP」の女性ボーカルMINAMIさんについて、彼女の本名や年齢、詳しい病名などは非公表だというが、亡くなるにはあまりに理不尽な早すぎる死であることは、わかる。

こういう事故のニュースが起こるたび思うこと。
医師や製薬会社においては、薬害の危険は、たんなる副作用だけでなく、小さなミスが命まで奪ってしまう可能性もあるのだという自覚はあるのか。
医師も製薬会社も、患者に対してもっと真剣に、服用ミスのリスクもアピールすべきではないのか。

同様に、薬はサプリメントじゃないのだから、患者自身も、できるだけ自分に処方された薬への情報を集めるなりして、その薬を飲むことへの自覚を持つべきだとも思う。

昨日も今日も、病院付きの薬局からは、医師の処方と言う名の薬が、スーパーの買い物袋のごとく、患者に出されているけれど。
本当に必要な薬も確かにあるのだと思うけど、それらの数より、むしろ危険物を取り扱っているという危機感もなく、安易に出されすぎている場合のほうが多いのではないか・・・と思わずにいられない。


     


MINAMIさんのご冥福をお祈りいたします。



★関連記事
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リンゴの力と人間の力

2010年03月09日 | 薬のこと・薬害のこと
「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんをyoutubeで、探すのが楽しい今日この頃。
これは、木村さんのお話と川村敏明氏(浦河赤十字病院精神神経科部長)と、向谷地生良氏(北海道医療大学教授)の映像です。

木村さんの著書「リンゴが教えてくれたこと」にも書かれていましたが、リンゴが病気になったとき、その葉っぱの患部に穴をあけてわざと落して、リンゴの木は、自分で自分を守るのだそうです。
原生林と同じ多種多様の微生物が生息するふかふかの土に根を広げ、木村さんの愛情をたっぷり受けたリンゴの木は、農薬も肥料も使わずに、自分で自分を治す力を持つ。

人間も、病気を治そうと、薬をいっぱい飲んでいるのに、ちっとも治らないでだめになっていくのはなぜなのか。
農薬や肥料を使う現代農業と、投薬中心の現代医療の関係に共通するものがあります。
医療の専門家二人を交えた話だけに、とても興味深いお話です。

奇跡のりんご 木村秋則 × べてる @ 弘前市岩木町


以下、先生方に木村さんが、言われていたこと(要旨)

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その人が持っている特性を発見することが先生方の仕事なのでは?

野菜作りの場合、一般の農家は、肥料を使うから、どの野菜の植え方もおんなじ。
私の場合は、肥料を与えないから、それぞれの野菜の特性をいかしてやらなければならないわけ。
トマトは、水が嫌だから高い畝にしましょう。
ピーマンやキュウリは、水を好むから低い畝にしましょう。
トウモロコシはその中間だから、その中間の畝を立てましょう。

それぞれそのものが持っている特徴を生かしてやる、その舞台を作るのが本当の治療じゃないかな・・・

それを見出すのは観察。
南側は元気がいいけど、北側はおひさまのあたりが少ないから本当の姿を見せる。


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この木村さんの話の後、流れた音楽にかぶっちゃってるけど、川村先生は、「大学で聞きたかったなあ」とつぶやかれていました。
うんうん、川村先生の気持ちわかります、現代医療を学ぶ学生さんたちにも聞いてほしいですよね。

対談を聞くと、投薬中心主義の現代医学と農薬や肥料に頼る現代農業は相似形であるようです。
さて、こちらの先生方は、帰ってから、人間の北側を観察されるのでしょうか。

このように考えると医療だけでなく、木村さんがいつも言われている、「自分がリンゴの立場だったら」という考え方、自分を相手の立場に置き換えて考えるということは、すべての職業、すべての人々の生き方に普遍的な共通のメッセージであるように思います。

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新型インフル、パンデミックはでっち上げ?

2010年02月04日 | 薬のこと・薬害のこと
パンデミックはでっち上げ?(ニューズウィーク日本版) - goo ニュース
2010年1月31日(日)14:00 [2010.2. 3号掲載]山田敏弘

 世界を襲い、WHO(世界保健機関)のパンデミック(世界的大流行)宣言にも影響を及ぼした新型インフルエンザの脅威は薬剤メーカーがあおったものだった──。専門家のそんな主張が今、ヨーロッパを中心に物議を醸している。

 WHOと製薬メーカーの癒着を指摘しているのは、欧州会議保健委員会のウォルフガング・ウォダーグ委員長。呼吸器学が専門で伝染病学者でもあるウォダーグは、ワクチンを製造する薬剤メーカーがWHOや政府関係者に働きかけたことを示す「多くの情報が私の元に集まっている」と言う。

 欧州会議は1月12日、WHOと製薬メーカーの癒着への調査を開始すると発表。26日から企業や国への捜査と公聴会などが行われる予定だ。

 新型インフルエンザに関しては、世界全体で莫大な数のワクチンが発注され、各国がタミフルなどの薬の備蓄に走る混乱が起きた。しかし現在では多くの国が過剰発注で頭を悩ませている。

 「新型インフルエンザは今世紀最大の薬剤スキャンダルの1つだ」とウォダーグは言う。「比較的軽いインフルエンザが発生しただけ。パンデミック宣言は誤りだ」

 これに対してWHOは記者会見で、「世界はパンデミックの最中にあり、でっち上げと主張するのは無責任だ」と反論した。今月末には欧州会議で緊急の追加審議が行われる予定。これからさらに疑惑の渦が広がるかもしれない。


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こういう情報が、ニューズウィークに載ってしまうあたり、やっぱりスイッチが変わったんだなと思います。

当時、私の周りでも、なんだか騒ぎすぎだなあって、言ってた人も多かったし。
日本はかなりWHOの指示に従っていたけど、ワクチンやタミフルは世界各国で取り合い状態だったし、メーカーの株もさぞや上がったことでしょう。
株を売り抜けて儲かったら、あるいはタミフル売りつくしたら、もうパンデミックは間違いでしたでいいんじゃないかって、そりゃないですよね。

あんなに大騒ぎになって、幼稚園・小学校や老人施設などの先生や職員さんは、普段の仕事に加えて、より一層ピリピリピリピリ、さぞやお疲れでしたでしょう。インフルエンザより心労でまいっちゃったりして。
あの空港での水際作戦とやらも、パニック映画さながらだなーって、思いましたっけ。
当時は、休みもなく働かされていた医療関係者や職員さんが、心配でしたし、お気の毒にも感じました。
その努力、頑張り、経費は、方向違いかもしれないと・・・内心、思わずにいられませんでしたから。

そうそう。うちの息子も、新型インフルに、昨年10月末にかかりましたが、麻黄湯の準備があったので、熱が出た後即飲んで、小さい頃にかかったインフルエンザより、むしろ容易に治ってしまいました。ワクチンもタミフルも使わなかったけど。

この、パンデミックでっちあげ疑惑に関して、これからさらに、欧州会議で緊急の追加審議が行われるそうです。以前から、このような製薬会社と各方面の癒着に関しては、あちらこちらから漏れ聞こえていた話でもあります。この際、しっかり調べていただきたいと思います。

人々の恐怖や不安をあおることで、利益につなげるとは、まるでカルト宗教のやり方で・・・こういう形の資本主義は、明らかにおかしい。
やはり現状の資本主義のあり方に、限界が見えてきたというところでしょうか。


★関連記事
 インフルエンザも漢方薬が効果的・追記あり
 薬害と製薬会社のおっぱっぴー

★参考サイト
 ラムズフェルド鳥インフルエンザで大儲け(暗いニュースリンク)

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激増する「うつ」の背後にあるものは・・

2010年01月07日 | 薬のこと・薬害のこと
「うつ百万人」陰に新薬?販売高と患者数比例(読売新聞) - goo ニュース

 うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。不況などの影響はもちろんだが、新規抗うつ薬の登場との関係を指摘する声も強い。安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。

 東京の大手事務機器メーカーでは、約1万2000人いる従業員中、心の病による年間の休職者が70人(0・6%)を超える。2か月以上の長期休職者も30人を超えた。多くがうつ病との診断で、10年前までは年間数人だったのが、2000年を境に急増した。

 この会社の産業医は、「『うつ病は無理に励まさず、休ませるのが良い』との啓発キャンペーンの影響が大きい」と話す。うつ病への対処としては正しいが、「以前なら上司や同僚が励まして復職させたタイプにも、何も言えなくなった。性格的な問題で適応できない場合でも、うつ病と診断されてしまう」と、嘆く。

 国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えており、一概に不況だけの影響とは言えそうにない。

 患者急増との関係が指摘されているのが、新規抗うつ薬「SSRI」だ。年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。2007年には900億円を超えた。

 パナソニック健康保険組合予防医療部の冨高辰一郎部長(精神科医)によると、欧米でも、この薬が発売された80年代後半から90年代初めにかけ、患者の増加がみられた。

 冨高部長は「SSRIが発売されたのに伴い、製薬企業による医師向けの講演会やインターネット、テレビCMなどのうつ病啓発キャンペーンが盛んになった。精神科受診の抵抗感が減った一方、一時的な気分の落ち込みまで、『病気ではないか』と思う人が増えた」と話す。

 田島治・杏林大教授が、学生にテレビCMを見せた研究では、見なかった学生の倍の6割が「気分の落ち込みが続いたら積極的な治療が必要」と答え、CMの影響をうかがわせた。

 ◆安易な投薬…薬なしで回復の例も◆

 うつ病は一般的に、きまじめで責任感が強い人が陥りやすいとされる。自殺に結びつくこともあり、早期発見・治療は自殺対策の柱のひとつにもなっている。

 ところが近年は、「自分より他人を責める」「職場以外では元気」など、様々なタイプもうつ病に含まれるようになった。検査数値で測れる身体疾患と違い、うつ病の診断は難しい。このため、「抑うつ気分」などの症状が一定数以上あれば要件を満たす診断基準が普及した。「なぜそうなったか」は問われず、性格や日常的な悩みによる落ち込みでも診断され、かえって混乱を招いた面がある。

 田島教授が行った精神科診療所の医師に対する調査では、約8割の医師が、うつ病の診断が広がり過ぎていることに懸念を示した。

 安易な投薬を懸念する声もある。抗うつ薬は、うつ病治療の柱とされているが、宮岡等・北里大教授は「薬なしでも自然に回復するうつ病も多い」と話す。

 海外では、軽症には薬物療法ではなく、カウンセリングや運動などを最初に勧める治療指針も多い。渡辺衡一郎・慶応大専任講師は「日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」と話す。
(医療情報部 高橋圭史、佐藤光展)

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>日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た

よく日本人は薬が大好きっていわれるけれど、このようなことを、お医者様の方から言ってくださるようになったんだなあと、ようやく、ほっとする思いです。
やっぱり時代がちょっと変わってきたんでしょうね。

人間だから、そりゃあ落ち込むことだってあるでしょう。
うちの近所の奥様は、ご主人が亡くなって、悲しみにくれていたら、お医者様に「うつ」と診断されたそうです。
ちょっと待って下さい。確かに、ご主人が亡くなってやっと自由に生きられると、のびのびされる方もいるでしょうけど、たいていの奥様は、長年連れ添った連れ合いを亡くしたら、落ち込むでしょうし、悲しみにくれるでしょう。何にもする気もおこらない、そうでしょう。
そういうことは、昔から、いずれ時間が癒してくれて、乗り越えてゆく問題だったんじゃないでしょうか。
「そうですか、落ち込んで、何もする気が起こらない、それはうつですね、じゃあ、薬を出しましょう」って、安直過ぎると思うのは私だけじゃないと思う。

うつの薬に限らず、特に医療費が、保険財政を圧迫している昨今なのに、飲まなくてもいい薬が山のように出されて、どれだけ医療保険の無駄遣いをしているのかと思います。
毎日毎日、蛇口から水が流れる如く、日本中のお医者さんを通して、人々に薬がじゃんじゃんと売られてゆくのですから、保険財政が逼迫するのも、当然のことでしょう。
これらは、製薬会社の営業活動によるところが大きいのですよね。

  

もちろん、絶対に必要なお薬もあるでしょう。
でも、そうじゃない場合の方が多いらしいですし、うっかりすれば、むしろ副作用や、薬害を引き起こすのですから、さらに困ったものです。
もし気になるのでしたら、以前もご紹介しましたが、「9割の病気は自分で治せる」をお読みになっていただけたら、目からうろこですよ。



それと、ここからは、個人的な経験による意見ですが、骨盤の仙腸関節がずれて左足が右に比べて短い時には、なぜかわかりませんが、些細なことで気分が沈んでうつっぽくなったり、反対にいらいら怒りっぽくなる人が多いようです。
また、整体した直後にパソコンや携帯電話にさわると、とたんに左足が短くなります(5㎜~30㎜)

ですから、それらを長時間使い続けていると、体が慢性的にそのような状態になり、うつとも関係してくるんじゃないかと、素人なりに想像しております。
その証拠に整体して体のズレをとると、あら不思議、いらいら怒りっぽさも、気分の落ち込みも、スイッチが切り換わったように消えてしまいます。

ですから、この10年でうつ状態の人が急激に増えたのは、薬だけでなく、携帯電話やパソコンの普及とも連動しているように思います。 筋肉の弱い女性や、睡眠不足で過労気味の方などで、携帯依存症などの自覚がある方は、気をつけたほうが良いのでは・・・と思います。


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続・インフルエンザに麻黄湯(まおうとう)

2009年10月28日 | 薬のこと・薬害のこと
まだ10月なのに、もう12月号が出ている「壮快」の特集トップは「新型インフルで死なない最新情報・・ウンヌン」というものでした。

ぱらぱらとめくっていると、新型インフルエンザには、漢方薬の麻黄湯(まおうとう)が有効であると書かれたお医者様の記事があって、即、購入してしまいました。

そのお医者様とは、「かわむらこどもクリニック」院長河村研一先生。

河村先生が麻黄湯を使ったきっかけは、2006年~2007年冬季、タミフル服用による未青年患者の異常行動が頻発したことで、その代用になるものを検討していたということからだそうです。
2007年、最初にインフルエンザの患者さん50数例に、麻黄湯を処方し、大きな成果が出たということです。
そして2008~2009年の冬季においても、麻黄湯はすぐれた解熱効果を示したとのこと。

河村先生の記事によると、

麻黄湯は、香港型のインフルエンザに対しては、解熱効果の上で、タミフルにやや劣る効果を示しますが、ソ連型のインフルエンザの場合、タミフルより明らかに早く解熱効果が現れます。
しかも、今回の新型インフルエンザは、このソ連型と同型のものとされています。ですから、新型に対しても、麻黄湯は有効であろうと考えられるのです。


と、書かれていました。

以前、私もこちらの記事で、インフルエンザと漢方薬について書いていますが、実は、私どもも、以前よりキネシオロジーテストで
「今回の新型インフルエンザには麻黄湯が有効である」
との答えが出ていたのです。
とはいえ、医療関係者ではありませんので、そこまではっきりと言い切る勇気はありませんでしたが・・・。

それで、キネシオロジーテストで出た答えとお医者様の答えが一致して、なんとなくうれしかったのですよ。

「温故知新」というけれど、時代のフィルターを通ってきて、なおかつ残ってきた漢方薬は、科学的実証という点においては弱いけれど、効果という点においては、いにしえより伝え、飲み続けてきた人々が実証してくれているのだと思います。

その他、「壮快」12月号インフルエンザ関連内容に関してはこちら
    ↓
 新型インフル》で死なない!最新情報Q&A免疫を高めて勝つ!最強の極意
免疫学、感染学の大家が緊急提言!



こちらのサイトには、河村研一先生の麻黄湯に関するレポートが。
    ↓
 インフルエンザ患者に対する麻黄湯の有効性を検討



★関連記事
 インフルエンザも漢方薬が効果的・追記あり

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薬が毒に変わる時・アルコールと睡眠導入薬の飲み合わせ

2009年10月06日 | 薬のこと・薬害のこと

あなたは大丈夫?薬が毒に変わる危ない食べ合わせ
柳川明著(聖マリアンナ大学助教授・医学博士)


うちの母は、生前、夜寝つけないというので、病院から睡眠導入薬をもらって飲んでいたのです。
母は、グレープフルーツが大好きでよく食べていたのですが、何かの番組でグレープフルーツと睡眠薬とは相性が悪いということを言っていて、それを母にそのまま言うと、怒ってしまうので、この本を買って確認したのです。
医者でもない人間に、自分の好きなことで注意されると、たいていの人は聞き流して無視するか、怒りだすか…当時は母もその一人でしたので。

グレープフルーツに関して言えば、このように書かれています。


◆苦味成分が悪影響を与える
 グレープフルーツ(ジュース含む)には、特有の苦み成分であるマリンジンやクエルセチンといったフラボノイドが含まれています。この苦み成分は肝臓の中で薬を無毒化するある酵素の、働きを妨げるといわれています。そのため、その酵素で無毒化されるすべての薬は影響を受け、効果が必要以上に発揮されてしまうのです。


で、母が飲んでいた睡眠導入薬とグレープフルーツに関しては、以下のように書かれていました。


◆意識障害や昏睡に陥ることも
 グレープフルーツと、睡眠導入薬のトリアゾラムやプロチゾラムをいっしょにとると、睡眠導入薬が肝臓で分解されなくなり、意識障害や昏睡の起こることがあります。そのため、グレープフルーツには注意しなければなりません。
 病院の薬では?
①ハルシオン②ハルラック③レンドルミン④ブロゾームなど



他にもグレープフルーツと降圧剤で血圧が下がりすぎてしまうとか、グレープフルーツと喘息やアトピーの薬をいっしょにとると不整脈の起こる危険があるとか、見開きページでシンプルにわかりやすく書かれているので、薬を飲む必要のある方たちには、一読しておきたい便利な本だと思います。


中川氏急死 循環器系に異常 アルコール成分も検出
 (10月5日17時27分配信 毎日新聞)

4日朝、突然亡くなられた中川昭一元財務・金融担当相について、死因は今のところはっきりとわからないようですが、アルコール成分も検出され、医師から睡眠薬を処方されていたといいますので、アルコールとの併用による薬害の可能性もあるのではないかと思いました。
この本の、56ページです。
        ↓
      

◆効きすぎて、呼吸が停止することも
 アルコールと睡眠導入薬のハルシオンやレンドルミン、ロヒプノールを一緒に飲むと、脳の中で薬の濃度が上がり効きすぎてしまうため、呼吸の止まる可能性があります。


呼吸が止まる!!・・・って。

お医者様はもちろんどの患者さんにも、アルコールと一緒に飲んではいけませんと、ちゃんと言っているのでしょうね?
母は、もともとアルコールはあまり飲めなかったので、気にもしなかったけれど。

中川さんと言えば、モウロウ会見で思いっきり、マイナス評価を受けてしまったけれど、あのときも、飛行機の中で風邪薬とお酒を飲んだって言っていましたよね。これに関しては

風邪薬(抗ヒスタミン剤)とアルコールをいっしょに飲むと、
普段より酔い方が強くなったり、眠気などの中枢作用が強くなったりする


と、書かれています。あのときは、見るに耐えられないくらい、本当に眠そうでしたものね。

薬をすべて否定するわけではありませんが、持てあましてしまうほどの多くの薬による薬害が、現代人の健康を逆にむしばんでいると、このところずっと思えて仕方がありません。
中川さんしかり、マイケル・ジャクソンしかり、おそらく飯島愛さんも・・・、心のことを全く無視して、なんでも単純に薬に頼る現代医療のあり方も、もう曲がり角に差しかかったのではないかと思うのです。



中川昭一さんのご冥福をお祈りいたします。


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★追記
 まれに、この記事にアクセスが集中することがありますが、薬害への注意を意図したものです。
 どうか、こちらも読んでください。
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コメント (2)
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