ワイドショーとか、その手の世界では、コメンテーター、ニュースにもの申す、みたいな立ち位置で、斜め上から見たり、ちょっと過激なことを言って人の耳目を集めて賑わすタレントがいるわけですが、以前からこういう人たちを使うのは、番組上の賑やかしであっても、やっぱり世論をミスリードするという意味で、気分が悪いし、良くないなあと思っていたんですよ。
その手の方の代表として、私が頭にパッと浮かぶのは、ホリエモンと橋下徹とひろゆきさんですね。
ニュースもエンタメとして消費してしまうような業界では、この3人がいなくなってもいくらでも代わりがいるのかもしれませんが。
でも、ジャニーズや吉本の人気タレントでも、何かあった時には、世間は昔よりずっと厳しい目で見るように変わってきているので、時代の変わり目を感じる今日この頃です。
こちらのニュースを見て、久し振りにスカッとしたので、ご紹介。
(記事抜粋)
何はどうあれ被害の甚大さから死刑というのはわかるんだけど、死刑になるための人を助けた医療関係者の努力を考えると、「死刑だから助けなくていい」という判断があってもいいような、、、》
1月25日、ひろゆきこと西村博之氏(47)がXを更新。19年7月に起きた京都アニメーション放火殺人事件で、36人を殺害した罪などに問われていた青葉真司被告(45)に京都地裁が死刑判決を言い渡したことについて、冒頭のような私見を述べた。
これに対し、前新潟県知事で立憲民主党衆議院議員の米山隆一氏(56)はXで《まず判決が確定するまでは死刑になるかどうか分かりません。判決確定後も、執行までは再審もあり得ます。それ迄は、被疑者・死刑囚としての制限は受けても人権を有し、病気は治療するのが法治国家です。助けない判断はあり得ません》と投稿。ひろゆきの持論は《グロテスクな意見だ》と指摘した。
さらに、ひろゆきは一般ユーザーから《人を刑に定めることは裁判官やないとできん》とコメントが寄せられると、《嘘です。日本は警察官が現行犯を射殺出来ます。現場の警察官が死刑を下す事を法的に国は許容してます》と反論した。
しかし、この投稿についても米山氏は《出来ません》と反応。警察官職務執行法第7条の内容をあげ、《警察官が犯人を射殺しうるのは、あくまで正当防衛若しくは緊急避難としてであって、死刑の執行としてではありません》とひろゆきの主張を一蹴した。その上で、《自らが知りもしない刑事手続きについて、何の根拠もなくこういう誤った情報を流し訂正もしない、ひろゆき氏は、本当に如何なものかと思います》と非難している。
ーーーーーーーーーーーーーー
以前、沖縄やんばるの森・東村高江のヘリパッド建設に抗議する住民に対して、かり出された大阪の警察官が「土人」という言葉で侮蔑したときを思い出します。
あのとき、当時の大阪維新の松井知事は、その警察官に対して「出張ご苦労様です」とねぎらうような言葉を述べた。
まあびっくりしましたね。今だったら、すごい問題発言だし、それを擁護する政治家も問題だと思うのだけど、あのときは世論に引っかからなかったみたいで、大事にならずにスルーされてしまったようです。
でも、あのときも、米山氏は、
どのような立場でも、どのような状況でも、人は人に対して可能な限り敬意をもって接すべきです。まだ任期は始まっていませんが、私なら、自県の職員が、他県で他県の方に敬意のない対応をした時に、謝罪し、以後改めるよう強く指導することはあっても、「出張ご苦労様」ということはありません。
とツイートしてくれました。
このように人権無視や差別的な発言をするような公人やコメンテーターを、それは違う、と、いちいち、打ち消していくのはとても大事なことだと思うのです。
だって、誰かが傷ついて苦しんでも、自分には関係ないことだからと、みんなでスルーしてきたから、
マスコミや政治家が、問題を問題だと思わず、平気の平左で許容してきたから、
ジャニー喜多川の性加害も、自民党と統一教会の癒着も、安倍派の裏金問題も、松本人志事件も、ワクチン後遺症も、取り返しが付かないほど、根深い問題になってしまったのですから。
おかしなことは、芽のうちに摘んでおかないと、人の痛みもわからない常識外れの自民党議員のような人たちになってしまいますよ。