虹色オリハルコン

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どちらを選ぶかは自分次第

幸せの敷居・あるホームレスの話

2007年10月07日 | パワーかフォースか
こないだ朝の番組で、60代のホームレスの男性を取材していました。
彼は、もう20年もホームレス生活をしているそうですが、以前は公務員をしたこともあり、その後、雑貨店を営んで失敗、一転、ホームレス生活に入ってしまったとのこと。
その彼が、自立の道を歩き始めました。「ビッグイシュー」という雑誌を売ることで収入を得る道が開け、この9ヶ月で10万円の蓄えが出来たのだということです。そしてついにこれで念願のアパート暮らしができるところまで来たのです。
私がこの番組を見て、「ビッグイシュー」を売ることが、彼らの自立を助けるということに加えて素晴らしいと思ったのは、今まで見捨てられたように社会の隅にいた人たちが、一人の人格を持った人間として社会とつながりがもてるようになったという部分です。

ベンチの上で寝ている彼らを起こして、声をかける勇気もないけど、内心はホームレスの人の力になりたいと考えていた心ある人たちも、彼らが雑誌を売ることで一歩前に出てきてくれたので、気軽に喜んで協力できるようになりました。
取材されたホームレスの男性も、街頭に立ちながら、なじみのお客さんができました。彼のアパートが決まったことを我が事のように喜ぶ人。中には石鹸やお菓子などの生活品をカンパしてくれる人もいます。
その時、彼は「自分は本当に幸せだ」と言いました。長いホームレス生活の中で、本当に1個の石鹸のカンパがどんなにありがたいことか身にしみているのだと思います。しかし、それ以上に、自分のことを思ってわざわざここにやって来てくれる人がいることが幸せなのだという、心から出た言葉なんだと思います。
そして、カンパした人だって、彼に協力できてやはり、うれしい気持ちになれるんですよね。

  

なお、ここは余談ですが、「パワーかフォースか」にも書かれていることですが、たった一人のホームレスの存在は、それを見た人の意識レベル(その人の所属するアトラクターフィールド)によって人それぞれ、まちまちの反応を示すことを教えてくれます。
ある人は彼を虫けらのようにさげすみ、ある人は彼を怠け者だと怒り、ある人は無関心、ある人は同情し、ある人は社会が悪いといい、ある人は実際に彼を助けようとするし、ある人は彼を真の自由人だと尊敬し、またある人は、彼は自分の人生の修行を滞りなく行っている最中なのだと達観します。おもしろいことですね。

  
 
その後、彼は、生活保護も下りて月3万円のアパートに入居できるようになりました。家具も家電も何にもない部屋で、お金がかかるので、暗くなっても電気は小玉だけしか使いません。それでも屋根がある場所で寝られること、それだけでうれしいことだと言います。
幸せの敷居は低いほど、多くの喜びを運んできます。 

 参考サイト ★ビッグイシュー日本版

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8 コメント

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ビッグイシュー (金木犀)
2007-10-11 22:01:48
あずーるさん、
非戦さん、

お二人とも、ビッグイシューのことはよくご存知だったんですね。さすが。私はあまり、街に出ないので、この本を売っている場面に出くわしたことがなくて、残念ながら、読んだこともないのです。
ネットで読んだ方たちの感想を知り、おもしろそうだなって思いました。お二人のコメントで、ますます読みたくなってしまいましたよ。

非戦さん、情報ありがとうございました。昼間新しい記事にアップさせてもらいました。
いつもありがとうございます。
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ザ・ビッグ・イシュー (非戦)
2007-10-11 09:28:00
金木犀さん

わたしも この本を販売している方を見かけるたびに買っています。ほんとに内容のある良い本ですもの。

金木犀さんは、既にご存知だと思いますが、下に今日の番組の事を書かせてくださいね。

***以下転載*************

11日(木)19時30分からのNHK「クローズアップ現代」。

生活保護のいわゆる「水際作戦」などの問題と、それに対抗する法律家ネットワークの活動。

http://www.nhk.or.jp/gendai/

10月11日(木)放送予定

日本で餓死が起きている

今、全国各地で、餓死で亡くなる人が相次いでいる。その数、年間五十件以上。背景には、「最後のセイフティネット」と呼ばれる生活保護システムが、各地で十分機能しなくなってきていることが指摘されている。

事態を重く見た弁護士たちは、本当に必要な人たちが保護を受けられるよう、福祉事務所への申請に同行する取り組みを開始した。社会の格差が拡大する中、最低限度の生活を保障するセイフティネットを今後どう構築すればいいのか。7月に北九州で起きた問題を通して、課題と対策に迫る。

スタジオゲスト : 杉村宏さん
(法政大学教授)
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私もビックイシューを応援してます (あずーる)
2007-10-10 23:24:41
ビックイシューでホームレスから脱出できている人たちの話、とても嬉しいです。ホームレスの人の人生相談、的をえてますよね。

ビックイシューの内容、日本の雑誌ではとりあげないようなことばっかりだし、ハリウッドのスターや日本でもミュージシャンがサポートしているのが嬉しいですが、日本の政府もハローワークよりビックイシューを応援してくれたらと思います。(オーストラリアでは自治体が応援しているんですよ)
返信する
Hidesaburou様 (金木犀)
2007-10-09 11:37:05
コメントとTBありがとうございました。
そうですか、ビッグイシューを売っている方とお顔見知りだったのですね。これもなにかのご縁かもしれませんね。
ビッグイシューは、私も読んだことはないし、売っている人も見たことがないのですが、読んだ方によるとけっこうおもしろい内容だということです。お値段も手ごろだし、私も機会があれば、ぜひ買って読んでみたいなと思っています。

>ゆるしの本、出合えたんですね!おめでとうございます。

ありがとうございます!
「ゆるすということ」との出会いは、私にとっては大きなターニングポイントになりました。
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本当にうれしいです。 (Hidesaburou)
2007-10-08 22:48:18
いつもの会社へ行く通り道で、一生懸命Bigg Issueを売っている人を知っています。もう何年も同じ場所で売っているので顔を覚えています。しかしながらその本を買おうという気持ちが沸かないんです。先週昼食時に、近くの立ち食い蕎麦屋で、ひょっとしたことで初めて、短い会話をしました。なんかうれしかったんですが、本を買うことにはアグリーは出来ないんですが、なんか一生懸命なんで、好感を持っています。
本日このBig Issueをはじめて理解しました。早速あした購入します。そしてその人と仲良くなりたいと思います。ありがとうございました。ゆるしの本、出合えたんですね!おめでとうございます。何回も読み直してください。今日は、お互いすごくいい日になりましたね!

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尊師 (金木犀)
2007-10-08 11:51:04
ヘルメスさんの尊師は、パワーの方ですね。それを素直に感謝の心で受け取ることもできるヘルメスさんも。
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最近いたずらコメントが・・ (金木犀)
2007-10-08 11:37:13
>私も、ロスに引っ越した当初、自分の体を美女たちに売らなければ、ホームレスになるところでした。一ヶ月分の家賃を滞納したので、当時のルームメイトには感謝しています。その身売りの情報を紹介してくれた方にも、とても感謝しています。

ヘルメスさん、ごめんなさい。
このところ削除しても削除しても同じ記事にアダルトサイトへの誘導コメントがついてるので(今も削除したところ)、もしそれを見た方がヘルメスさんのコメント読まれて誤解されたら困るので、一言説明補足させてくださいね(笑)
ヘルメスさんは、引越しされてすぐでまだ仕事が決まっていなくてお金に困っていた当時、美女が受付をしている製薬会社の新薬の人体実験というお仕事をされたのです。
報酬は良いけどリスクも高いという・・・ある意味裏社会と似ているかもしれませんね。

>シッダールタも、もし現代だったら、ラップトップを持って托鉢したのかもしれませんね。

そういわれれば、ホームレスの人たちは、都会で托鉢しているようなものかもしれませんね。
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恩返し (ヘルメス)
2007-10-08 00:49:42

アメリカではバリバリの弁護士がたった一つの裁判に負けてホームレスになったひともいますからね。まさに弱肉強食、ホームレスになりやすい社会です。アメリカ社会は、競争というよりも、勝負ですね。

オクラホマでは、私にそのような友人がいて、その人も、40過ぎで、70年代のVWのヴァンで転々とするホームレスでした。彼には娘がいましたが、やはりホームレスでは、どうしょうもできませんし、娘は違う州で暮らしていると言っていました。私の教授が彼を居候させてましたし、また、私も、院生のための格安のアパートに空きがでたのを聞いたので、すぐ彼に知らせて、彼はそこに住むことができました。

>今まで見捨てられたように社会の隅にいた人たちが、社会とつながりがもてるようになったという部分です。

そうですね。アメリカでも、ホームレスの70%がメルアドを持っています。よく図書館とかで、ネットを利用しているのを見かけますし、あと最近ではホームレスのブログが注目を集めています。また、ラップトップを恵んでもらって、ワイヤレスで、ブログを更新できますから。メール、ネット、ブログ、携帯、これらが可能となったのも、ゴア法案の賜物ですね。シッダールタも、もし現代だったら、ラップトップを持って托鉢したのかもしれませんね。

私も、ロスに引っ越した当初、自分の体を美女たちに売らなければ、ホームレスになるところでした。一ヶ月分の家賃を滞納したので、当時のルームメイトには感謝しています。その身売りの情報を紹介してくれた方にも、とても感謝しています。それがなければ、今の私がないわけですから。だから、その方は、人生の恩人であり、師であり、彼は一生をかけて、私の「尊師」です。彼は、ロスの在米日本人向けのテレビ番組で活躍されている方です。いつか私が成功したら、恩返ししたいと思っています。
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