 | 晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)大崎 梢東京創元社このアイテムの詳細を見る |
この本は、成風堂という本屋の店員杏子と、アルバイト店員多絵の二人が
本や本屋にまつわる謎を解く「配達赤ずきん」の続編にして出張編。
27年前の殺人事件にまつわる幽霊騒動が起こった信州の本屋に勤める元成風堂の店員
美保から助けを求める手紙が成風堂に舞い込んだ場面から物語が始まります。
本屋に勤めた経験のある著者なだけに本屋の雰囲気や佇まいへのこだわりや
扱う本に対しての愛情を感じるのと同時に、私も特に文庫本のコーナーで
平積みになってる本が琴線に触れる作品が多い本屋って確かにあって
自然そういう本屋に寄る事が多くなるのですごく本屋へのこだわりがよくわかるー！って
「配達あかずきん」を読んで思って。
是非続編も読みたい、って思い読んでみました。
イマイチ明確にどの段階で多絵が謎を解きだして、確認作業に入っていたのか
ひとりよがりな感じも否めませんでしたが、謎を解く章は「おおーぅ」と
うなってしまいました。
そして。
一番驚いたことは…
彼女達が訪れた中学校の先生に「先日は生徒が店に飾られた「嵐」のポスターをいただいたそうで」というくだり。
いきなりなのでびっくりしてしまいました（笑）
ちなみにまったく嵐は謎解きには関係してません。
初版が２００６年でした。どういった理由で「嵐」だったのか聞いてみたいわ。
