ハノハノ*ニジイロビヨリ

旧ハノハノ*アラチビヨリ
和やかにふんわりと、時々欲張りな日々。

今月の本*2010.7月

2010-08-02 11:54:33 | Book&Comic
【小説】
蒲公英草紙 常野物語  恩田陸
桐畑家の縁談      中島京子
シェルター       近藤史恵
東京島         桐野夏生
へその緒スープ     群ようこ
建てて、いい?     中島たい子

【マンガ】

マイガール  4巻   佐原ミズ
ピアノの森 18巻   一色まこと
テレプシコーラ 舞姫 4巻 山岸凉子

【その他】

韓国で暮らしてみれば  キムパプ・ノリヨ






7月は、韓国ドラマばかり見ていてあまり本が読めなかったーΣ(´Д`;) 

でもちょうど直木賞の発表があった時に中島京子の作品を読んでいたり
タイミングいい!ってこともあったり♪

蒲公英草紙の時代設定は日本の黎明期。明治時代の北の農村の地主槇村家の体の弱い
聡子お嬢様と話し相手の峰子の触れ合いを軸に、「しまう」特殊能力を持った
春田家がでてきたり(シリーズ物の登場人物だったのだけど、知らなくてもじゅうぶん
お話に入り込める)ちょっと埃や陽だまりや草いきれの匂いのするような
ノスタルジックなお話・・・だと読み進めていたら後半、とても心に響く終わり方で。

峰子の視点で、彼女の自伝のような語り方なのだけど、繁栄していた家にも
降りかかる黒い影、そして警鐘は歴史の渦に飲み込まれたフィクションなはずの登場人物
達が急にリアルに映し出されてきて、しばし考えさせられました。
後半、ちょうど洪水のシーンがあったりして、おりしも梅雨前線による大雨が
各地で猛威をふるってる時期に読んでいたので、余計リアルに感じました(驚)

テレプシコーラはやっと4巻!
実際連載はもう少し進んでいるので、現在の連載まで行き着く要素や伏線を探しながら
読み進めてみました。
いつもながら表紙の美しさったらないなぁ。
ローザンヌ国際コンクールの予選、風邪をひいて満身創痍の六花(ゆき)ちゃん。
普通の少女マンガなら、それでも奮起して成果を残すのだろうけど
そうはいかないのが山岸凉子の世界!
主人公に相当の試練をあたえるっていう。世の中そんなに甘くないし、ほんとうに
普通の感覚の持ち主(よく甘ちゃんだと言われる)にとっては厳しい世界なんだと
思い知らされる、けれど読んでるほうは「六花ちゃんがんばれ!」って
応援したくなる・・・妙なリアルを感じる漫画なのです。
ああ、こっちでは7日発売のダヴィンチの今月号が気になる~。




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