ハノハノ*ニジイロビヨリ

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和やかにふんわりと、時々欲張りな日々。

私の少女

2016-11-15 11:39:05 | 韓流日和
レンタル屋さんが4本で908円♪なので、「鳴かない鳥」の最終巻を借りつつ他にも3本映画を借りてきました。

前々から気になってた「私の少女」



キム・セロンちゃん!

ぺ・ドゥナさんというと日本の映画に出てた透明感のある女優さんという認識で彼女の作品は初でした。

海辺の漁村にとある事情で左遷になった(それでも所長なので相当なエリートなのかと)ヨンナム。
血の繋がりのない父親と祖母に虐待され中学の同級生からもいじめられているドヒ。
この2人が出会い、警察官としてそっけないながら心配するヨンナムに段々依存していくドヒという軸と、祖母の事故死、義父の虐待、外国人の不法滞在、田舎特有の閉鎖的な雰囲気、そしてヨンナムの秘密…。
その様々な要素が絡み合って、話に引き込まれました。
後々、え、それはおかしいよね?と思うこともありましたが。
例えば、いくら懐かれたからといってひと夏よその子を預かる?あまり干渉とかされたくないタイプなのに。ヨンナムって。
児童養護施設に保護してもらえばいいのに。
とか、事情聴取されてた時のドヒの受け答えの異常さとか。
まあそれを置いておいても、俳優陣の巧さと映像の雰囲気が際立ってると思いました。

セロンちゃん。虐げられてる役がホントに上手いし。
新人ぽい警察官くんが「あの子は小さい怪物のように感じる時がある」みたいなことを言ってたけど、ほんとその通りだと思える説得力。
女優さんとしても小さい怪物だと思います。
ドゥナさんの強そうでいて儚い雰囲気は、どこかドヒに翻弄されてしまってるヨンナムそのものだという気がしました。
義父役の人のゲス感もよいエッセンスだったし。
どことなく事なかれ主義な田舎の警察…というのも、なんかそれっぽいなと思ったり。

ヨンナムは今後、相当情緒に傷を抱えたドヒを支えていけるのか…?
ヨンナムも心に傷を持ってるのでドヒの傷に共鳴したのだと思うけど、ずっと側に居続けるのは大変じゃないの?
ってヨンナムの今後が心配になるほど、物語に入り込んでしまいました。

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