あの日から5カ月――
あなたのベッドもお散歩用品もおもちゃもずっとそのままになっているよ
ちゃんとお別れできなかったからこんな気持ちになるのかな
あの日の前日も自分たちのことしか考えていなかったこと
つまらないことであれこれ頭を悩ませて それでも必死に頑張っているつもりだった
愚かだった
後悔ばかりが胸に押し寄せるよ
もし やり直せるならば…と何度思ったことだろう
わずかな時間でもいい あの日あの時に戻れたら――
柔らかい草の上でわたしはあなたの背中をなでる
あなたは満足そうな顔をしてあくびなどしている
ビロードのような手触りの耳と 草の匂い
あのたんぽぽとクローバーの初夏の日がうかぶのだ