よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

古き良き場所-京都市上京区:西陣

2019年02月07日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Nishijin, Kamigyou Ward, Kyoto City

さてさて、二条城と神泉苑を訪ねた後、ワタクシ達は京都の町を北に向かって歩いて行きました


公園があったのですが、そこに寒桜が咲いていました。その場所だけが春になったかのような、華やいだ雰囲気でした


ワタクシ達は中京区から京都市上京区へと入りました。このあたりは西陣と呼ばれる地域なんです。
「西陣」の地名は、応仁の乱(1467年-1477年)の際に西軍総大将である山名宗全らが、
堀川よりも西のこの土地に陣を構えたことに由来するんですよ。
地名の一つを取っても、歴史を感じるのが京都らしいですよねぇ


板塀に「火迺要慎」と書かれたお札が貼ってありますが、これって京都の飲食店などに行くと、
必ずと言っていいほど厨房に見ることが出来るお札なんです。
「火迺要慎」とは「火の用心」のことで、京都の愛宕神社(通称:愛宕さん)の火除けのお札です。
飲食店に限らず、京都人の一般家庭でもかなりの確率で台所にはこのお札が貼ってあるんですよ


そして、西陣といえば「西陣織」が有名ですね。この地域では5世紀頃から織物が行われていたそうで、
応仁の乱の戦火を逃れるために各地に離散していた絹織物職人が、乱の後この地に戻って来て、
織物作りを再開するようになってから西陣織と呼ばれるようになったそうです


この建物は古い町家を改装したゲストハウスのようでした。ここ数年、西陣に限らず、京都に行くと目につくのが
新しく造られたゲストハウスなんですよ。かつてはゲストハウスというと、バックパッカー向けの小汚い安宿というイメージが
強かったと思いますが、最近のゲストハウスは小ぎれいです。しかも、京都らしい町屋に止まることが出来て、
値段もホテルや旅館に比べて格安ですから、人気があるのも当然ですね。
ワタクシ、一度京都のゲストハウスに泊まったことがあるのですが、いろんな外国の人と話をすることが出来て
なかなか楽しかったんですよ。京都だとゲストハウスの相場は、相部屋で3000円〜4000円くらいかなぁ


京都の上京区、中京区、下京区を歩くと長い住所に遭遇します。
ちなみに日本一長い住所は「京都府京都市上京区智恵光院通り芦山寺上る西入る西社町××」の29文字だそうです


ワタクシはこの西陣の町並みが好きで、これまでも何度も訪れた場所なんです。
観光地とは違った、京都の本来の町並みというか、昔ながらの京都らしい佇まいが好きなんですよ


ではでは、そんな西陣をさらに歩いて行くとしましょうか。オジサン達は歩くことは全く苦にならないのです

使用したカメラ:2、5、7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


西陣は道が狭く、車の通行もできないような狭い路地が複雑に入り組んでいます。
ですので、西陣を訪ねるのに車は向きません。
公共交通機関で行くか、車で行くにしても表通りの駐車場に車を停めて、
路地を歩いて行くのが楽しいエリアなんですよ。



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神の泉-京都市中京区:神泉苑

2019年02月06日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Shinsen-en Temple, Nakagyou Ward, Kyoto City

さてさて、二条城の見学を終えたワタクシ達は、二条城のすぐ南側にある
京都市中京区の神泉苑というお寺を訪ねました


神泉苑は、京都市中京区にある東寺真言宗の寺院で、平安京遷都とほぼ同時期に、当時の大内裏の南に
接する地に造営された禁苑でした。もともとここにあった大きな池を庭園に整備したものと考えられ、
当初の敷地は二条通から三条通まで、南北約500メートル、東西約240メートルに及ぶ、池を中心とした大庭園であったそうです


桓武天皇をはじめ、神泉苑は天皇や廷臣の宴遊の場となっていたようです。また、嵯峨天皇が812年に神泉苑にて「花宴の節」を
催したという記録があり、これが日本最初の花見であったとも言われているんですよ


季節を問わずまたどんな日照りの年にも涸れることのない神泉苑の池には竜神が住むといわれ、
824年には空海が(弘法大師)が祈雨の法を行ったという記録も残っています。
空海以降も密教僧による雨乞いが何度も行われているようですね


現在の神泉苑は当時に比べると、ずいぶんと規模は小さくなってしまいました。
とはいえ、こんこんと水が湧く法成就池は今も美しい姿を残しています


今も9月の観月祭の日には、池の上に船が浮かべられるようです。平安時代の雅な姿を楽しむことが出来るのでしょうね。


ワタクシ、学生時代によくこの神泉苑の前を、バスで通っていたのですが訪れたことは無かったんです。
今回が初めての訪問となりましたが、なかなか素敵な場所でした


皆さんもご存知のように、昨年9月の台風21号で、近畿各地は大きな被害を受けました。
京都のかなりの暴風雨だってのですが、ここ神泉苑でも恵方社が損壊したり、境内の木が何本も倒れたそうです


昨年は本当に自然災害が多い年でした。今年はそうではなく、穏やかな一年であってほしいですね

使用したカメラ:1、2、6、7枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


京都のいろんな場所を訪ねたつもりでいるのですが、ここ神泉苑は初めての訪問でした。
まだまだ京都には、私が知らない寺社仏閣や町並みがたくさんあるのですね。
だからこそ、また京都に行きたいという気持ちが、失せることが無いのでしょう。



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大政奉還の舞台-京都市中京区:二条城

2019年02月05日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Nijo-jo Castle, Nakagyou Ward, Kyoto City

さてさて、京都市中京区の二条城にやって来たワタクシ達は、
爽やかな朝の日差しの中、二条城の美しい庭園を散策していました


二条城という言葉を聞くと、ワタクシは真っ先に頭に思い浮かぶのが「大政奉還」という言葉です。
大政奉還とは、幕末の1867年11月9日にここ二条城にて江戸幕府の15代将軍、徳川慶喜がそれまで武士が有していた政権を
朝廷に返上するという宣言をし、それが朝廷に認められるまでの一連の出来事をいいます。
この大政奉還を、「江戸幕府が倒幕勢力に屈服し、白旗を揚げた」と思っている人が多いのですが、
実際はそんなに簡単な出来事ではないんですよ


幕末、国内は倒幕派と佐幕派が対立し、大混乱に陥っていました。
そんな日本を植民地にする絶好なチャンスだと、諸外国が日本を狙っていたんです。
新政府軍の陰にはイギリスが、幕府軍の影にはフランスがついていました。
慶喜はこのまま内戦が起これば、日本がイギリスかフランスの植民地支配を受けてしまうと考え、
大政奉還をすることでまずは争いを避けようと考えたんです。
大政奉還が行われれば、倒幕派には幕府を倒す大義名分が無くなりますものね


さらに慶喜は大政奉還をした後も、政権担当能力が無い朝廷から、政権を委ねられると考えていました。
なにせ朝廷は長きにわたって政治の実務を行っていません。一方、幕府には260年に渡って国を治めたノウハウがあります


実際、大政奉還の後も、慶喜は朝廷から当面の間政権を担当することを命じられていて、ここ二条城で政務を行っています。
つまり、慶喜は大政奉還をすることで、一時的とはいえ「倒幕を回避」し、さらに「政権を維持」したんです。
そう考えると、慶喜というのは頭のいい男だなぁと思います


ただ、この状態を黙って見ているはずがないのが大久保利通でした。
大久保は岩倉具視とともに、全ての政権を天皇のものとする「王政復古の大号令」を発表します。
この大号令によって、幕府は一切の権力を失うことになるんですね


当然、幕府は王政復古の大号令に猛反発し、これが戊辰戦争へと繋がっていくわけです。
その時も「錦の御旗」を倒幕軍に持たせたことによって、世間には倒幕軍=官軍、幕府軍=賊軍というイメージを
与えることができたのですから、大久保利通というのはどこまでも知恵が回る男だなぁと思います


昨年の大河ドラマ「西郷どん」でも、このあたりは西郷隆盛を中心に描かれていました。
ワタクシは西郷隆盛を演じた鈴木亮平さんもよかったのですが、大久保利通を演じた瑛太さんが素晴らしかったと感じました


転じて、今回の「いだてん」は時代背景からして、イマイチ大河ドラマとしての面白さにかけますし、
何よりもワタクシが次の東京オリンピック開催に諸手を挙げて賛成できないので、ドラマにのめりこめないんですよねぇ

PS.明日の午前1時から12時まで、gooブログはメンテナンスのために閲覧することが出来ません。
申し訳ないのですが、明日は午後から私のブログを見にきていただければありがたいです。

使用したカメラ:1、3枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


私はオリンピック(に限らずスポーツ観戦)が大好きで、ビデオが無い時代は深夜に起きて競技を見ていました。
にもかかわらず、今回の東京オリンピックに心から賛同出来ないのは、まずオリンピックがあまりにも巨大化、商業化してしまい
もはや一都市では開催が不可能であり、間違いなく国が多額の資金提供をしなくてはならないこと。
そして、最大の理由はオリンピックの建設工事に多くの労働力が取られてしまい、被災地の復興現場の
人手不足が起こることなんです。オリンピックよりも、まずは被災地の復興でしょ。



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こんな場所でいただく老舗のコーヒー-京都市中京区:二条城

2019年02月04日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Nijo-jo Castle, Nakagyou Ward, Kyoto City

さてさて、世界遺産である京都市中京区の二条城を訪ねたワタクシ達は、城内の散策を続けていました


気持ちのいい冬の青空。やっぱり外出する時、撮影に行く時は晴天がいいですねぇ


ところで、ここ二条城の庭園もそうなのですが、神社仏閣、お城、日本庭園などに行くと、立派な松の木を見かけます。
これは松が常緑樹であるために、冬でも緑を絶やさないですよね。
そのため、常に青々としているその姿から松は不老長寿の象徴と考えられ、縁起のいい樹木として植えられるんですよ


同行者の「今では晴れ男さん」は樹木に詳しく、「これだけの立派な松を集めるのは大変やでぇ。
それが出来たのは、徳川幕府の力があったからやろなぁ。どれも見事な松ばかりや」と教えてくれました


清流園というお庭に行くと、和楽庵という茶室がありました。その茶室の中で、抹茶やコーヒーがいただけるようなんです。
早朝からずっと歩いていたので、ちょっと休憩しようかということになりました


どうやら和楽庵の建物の中に、「茶房 前田」というお店があり、そこで一服できるようですね


相棒さんは抹茶を注文しました。最近は凄まじい抹茶ブームで、ここでも大半の人が抹茶スイーツをいただいていました


ワタクシはコーヒーをいただいたのですが、コーヒーカップを見た瞬間、「あれっ」と思ったんですよ。
カップに書かれた文様を見てください。これ、アルファベットでm,a,e,d,Aを組み合わせたもの、
つまり「マエダ」でして、ワタクシが先日、家人と訪ねた老舗の前田珈琲店のコーヒーカップなんです。
お店の方に「この『茶房 前田』って、『前田珈琲』と何か関係あるんですか。同じコーヒーカップですね」と訊くと、
「よくご存知ですね。ここ、前田珈琲が経営している茶房なんです。ですから、コーヒーも同じ豆を使ってるんですよ」
ということでした。ですので、コーヒーも香り高い美味しいコーヒーでした


午前10時前。ワタクシ達は素晴らしい日本庭園を眺めながら、素敵な時間を過ごしていたのでした

茶房 前田…京都市中京区二条通堀川西入二条城541元離宮二条城内 清流園 和楽庵

使用したカメラ:1枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


私はずっと紅茶派で、あまりコーヒーを飲むことがなかったんです。
ところが50歳の頃から、カフェオレやカフェラテをよく飲むようになり、気がつけば普通のコーヒーも飲むようになりました。
おかげでコーヒー文化の異国(チェコ、ベトナム、ポルトガル)を旅した時に、美味しいコーヒーを楽しむことが出来ました。



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庭園の美-京都市中京区:二条城

2019年02月03日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Nijo-jo Castle, Nakagyou Ward, Kyoto City

さてさて、1月4日に京都市中京区の二条城へとワタクシ達はやって来たのですが、
日本各地の大きな城には立派な庭園があることが多いと思います。
ここ二条城にも、見事な庭園があるんですよ


二の丸御殿のすぐ西側、二の丸御殿からその眺めを楽しむことができるように作られた二の丸庭園があります。
今、見られる二の丸庭園は二条城築城当時のままではないそうです。1624年に江戸幕府第三代将軍となった徳川家光は、
後水尾天皇の行幸を迎えるべく二条城の再整備を行いました。その際、庭師として名高い小堀遠州により、
この二の丸庭園もまた改修されているそうなんですよ


二の丸御殿を超広角ズームで撮影してみました。この日は10−24mm、18-135mmのズーム。
そして、16mm、23mm、35mmの単焦点レンズを持っていきました


雲一つない京都の空です。思わず深呼吸をしたくなるくらい、澄み切った冬の青空が広がっていました


あらあら、超広角で撮影したおかげで、ワタクシの影が写ってしまいましたね


日本庭園にはいろんな種類の庭がありますが、このような形の庭を池泉式庭園というんですよ


池泉式庭園は自然の山水の景色を写してつくられる庭園の様式で、そこには山があり、川があり、池がある庭をいいます。
この様式の庭には「水」という要素が取り入れられていますよね


一方、もう一つの有名な形式である枯山水庭園ですが、枯山水は水を象徴した白砂を庭に敷き詰め、
その白砂の上に景石を置いたり、白砂に波紋を描いたりして、島、海洋、波といったものを表現する形式です。
この様式の庭には「水」という要素がありませんね


ではでは、二条城の散策をさらに続けて行くとしましょうか

使用したカメラ:6、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


今年、中国の春節祭(旧正月)は2月5日です。ですので、中国では2月4日から10日までが7連休となるんですよ。
ということは、この時期に休暇になった中国人が大挙、旅行に出かけます。もちろん日本にもドッとやってきます。
皆さん、明日からしばらくは京都を訪れるのは避けた方が賢明かと思います。どうかお気をつけてください。



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