よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

風鈴祭り-奈良県橿原市:おふさ観音

2024年09月08日 | 奈良(奈良市内)
Ofusa Kannon Temple, Kashihara City, Nara Pref.

さてさて、今年の夏は本当に暑い暑い日が続きましたね。そんな夏のお盆の日、8月11日にワタクシは家人と朝早い時間に、
奈良県橿原市にある「おふさ観音」というお寺に出かけました。
おふさ観音は正式には十無量山観音寺と言いまして、高野山真言宗のお寺です


どうしておふさ観音に行ったのかと言いますと、おふさ観音では毎年夏の3ヶ月間にわたり「風鈴まつり」を開催されるんです。
境内には2,500を超える風鈴が吊り下げられ、それらが夏風に揺られて、涼やかな音色を一斉に奏でる様子を眺めに行き、
少しは涼しさを感じることが出来るかなと思ったのと、風鈴祭りの日には日本各地から集められた風鈴の展示や即売会が行われるので、
気に入るような風鈴があれば買って帰ろうと思ったんです


おふさ観音ではこの「風鈴祭り」以外に、「ばら祭り」「提灯祭り」などのイベントをやっておられます。
ワタクシの自宅からも45分くらいで行ける場所なので、これまでも何度か訪れたことがあるんですよ
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/df664f80a699cd8050e23c9831ec2ef1
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/a5b082f8b312f34fb335a4c9a8df16c9


この日も朝から強い日差しが照りつけ、奈良も猛暑日になりました。かつてのように風鈴の音色で暑さを忘れることが出来るほど、
今の日本の暑さは優しいものではありません。でも、涼やかな音色はやっぱり耳に心地いいですね


風鈴の起源は「風鐸」といって、古代中国で寺の軒先に吊り下げた小さい鐘のようなものだそうです。
風に揺られて鳴る音で、魔除けになると考えられていたそうなんですよ。
これが日本に仏教伝来と共に伝わり、平安貴族たちが自分の家に吊ったのが風鈴の始まりだということです


そう思うと、風鈴は実に1000年を超える歴史を持つわけです。
風鈴を吊るし浴衣を着て、打ち水などによって、夏の暑さを楽しんで乗り切ろうということをいにしえの人たちは考えたのですね。
ただ、日本の夏がここまでの暑さになるとは誰も思わなかったでしょうな


ハイビスカスの花が咲いていました。熱帯の花であるハイビスカスも、この暑さには驚いているじゃないかと思いますわ


ワタクシはいつものように一眼のカメラで、家人はスマホで風鈴を撮影します。
スマホに関してはワタクシよりも家人の方が明らかに様々な機能を使いこなしています。
とりわけカメラ機能に関しては、ワタクシはスマホで写真を撮ることがほとんど無いので悲しいくらいに無知なんですよ


百日紅の花が艶やかに咲いていました。百日紅の花が散ると、夏の終わりを感じますね

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


世知辛い世の中になってきたと感じることが多いのですが、最近では風鈴の音色が、宅地、アパート、マンションなど
住居が密集している生活環境のため”騒音”として捉えられることもあるそうで、トラブルの事例も少なくないようです。
東京都では風鈴が生活騒音に分類されていると聞き、私は驚くやら悲しいやら。これも時代の流れなんですかねぇ。



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関西の迎賓館-奈良県奈良市:奈良ホテル

2024年07月21日 | 奈良(奈良市内)
Nara Hotel, Nara City, Nara Pref.

さてさて、「ならまち」の散策を続けてきたワタクシですが、そろそろ帰宅しないといけない時間も迫ってきました


最後にワタクシが訪れたのは「奈良ホテル」です。もちろんここに宿泊するわけではありません。
有名な奈良ホテルを訪れて、ちょっと中を見学していこうと思ったんですよ


奈良ホテルは第二次世界大戦前には、近畿において国賓・皇族の宿泊する迎賓館に準ずる施設としての役割をになっていました。
このため「関西の迎賓館」と呼ばれてきたそうなんです


現在でも著名人が多く宿泊し、皇族の奈良宿泊の際にはこのホテルが利用されることがもっぱらなんですよ。
館内に入ると、昭和天皇や平成天皇(現上皇陛下)、今上天皇などが訪問した際の写真が飾られてありました


ところで、全国の都道府県でホテル数が一番少ないのはどこだかご存知ですか。実は奈良県が最下位なんです。
東大寺、法隆寺などがあり、年間3500万人が訪れる奈良県なのですが、ホテルの数は全国最下位なんですよ


実は奈良を訪れる人の多くが、特に外国人観光客は大阪や京都に宿泊するんです。
その理由は夜遅くまで営業している飲食店や歓楽街が、奈良には少ないというのが一番だそうです。
次に(奈良の人からは異論があるでしょうが)大阪や京都に比べて美味しいものが少ないという理由なんです。
大阪や京都に泊まってナイトライフを楽しみ、電車で奈良まで日帰りで行くというパターンが多いようですね


オードリー・ヘップバーンの本が何冊も置いてあったので「オードリーも奈良ホテルに泊まったのかな」と思い、調べてみました。
やっぱりオードリー・ヘップバーンは奈良ホテルに泊まったことがありました。それ以外に外国の著名人を挙げてみると、
アルベルト・アインシュタイン、チャールズ・リンドバーグ、愛新覚羅溥儀、ヘレン・ケラー、リチャード・ニクソン、
ジョー・ディマジオ、マーロン・ブランド等々、錚々たる名前が並びます


そんな名前の後によっちん氏が登場してくると、これはもう「月とスッポン」になりますな。
ワタクシ、とてもじゃないですが泊まることはないであろう奈良ホテルをコソコソっと見学させていただきました


こちらは奈良ホテルのすぐ隣にある「旧大乗院庭園」です。緑が鮮やかです。


この後、ワタクシは帰路につき、自宅で午後2時過ぎには冷たいビールを飲んでいたのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


考えてみたら私も奈良市内に宿泊したことは一度もありません。京都市内は何度も泊まったことがあるのですが、奈良市内は無いんですよ。
奈良県内だとキャンプは別にすると、県南部の十津川温泉や洞川温泉に泊まったことがあるくらいです。
ただ、今回「ならまち」に行くとゲストハウスが増えていましたので、奈良に宿泊する人も多くなっているのでしょうね。



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涼-奈良県奈良市:ならまち

2024年07月20日 | 奈良(奈良市内)
Naramachi, Nara City, Nara Pref.

さてさて、「ならまち」の散策を続けるワタクシなのですが、蒸し暑い中を歩いていると喉が渇いていました。
「冷たいもので飲みたいなぁ」と思いながら、ワタクシは歩いていました


「今西家書院」という立派な古民家がありました。そして、ここでは見学をできると同時に中で軽い食事や飲み物があるようなんです。
「古民家を見学しながら冷たいものを飲めるのなら、これは一石二鳥やがな」と思い、中に入ることにしました


最近はこういう花手水が流行りですね。どこでもインスタ映えを狙うのでしょうかね


この建物ですが、元々は興福寺大乗院の坊官である福智院家の居宅であったそうです。
改修を何度か受けているが、庭に面する九畳と八畳の2室は室町時代のものが伝わるものなんですよ。
この部屋がまさにそうなんですね


建物は書院造の初期の特徴を残す遺構で、国の重要文化財に指定されているんです。
なお、現在はすぐ横にある酒造会社である今西家の所有となっています


「どうぞお好きな場所に座ってくださいね。ゆっくり寛いでください」と言っていただいたので、どこに座るか思案します


ワタクシは涼しい風が吹くこの席に座ることにしました。古民家は中に入るだけで、涼しさを感じますね


建物の中にはワタクシ一人しかいませんでした。ワタクシは飲み物が運ばれてくるまでの間、縁側に座って静かに庭を眺めていました。
縁側って屋内と屋外の境界線上にある、すごく過ごしやすい空間だなぁと思います


奈良といえば「鹿」。ちなみに昨年の調査では、奈良公園の鹿生息数は1233頭だそうですよ


冷たい「かりんジュース」をいただきました。かりんってのど飴などに利用されますが、長野県の諏訪地方で生産が多いんです


ではでは、水分補給もしましたので、もう少しだけ散策を続けるとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


風鈴の音色を聞く。浴衣を着る。打ち水をする。縁側に座ってうちわで扇ぐ。
日本には日本ならではの「涼」の取り方というものがあり、私が小学生の頃まではそういう光景が日常の中にありました。
でも、今の暑さには風鈴も浴衣も打ち水も団扇も、何の役にも立たなくなった気がしますね。



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インバウンド-奈良県奈良市:ならまち

2024年07月19日 | 奈良(奈良市内)
Naramachi, Nara City, Nara Pref.

さてさて、ワタクシは「ならまち」を一人でゆっくりと散策していました


ワタクシが初めてならまちを訪れた頃には、外国人観光客が泊まるゲストハウスというのは一軒も無かったと思います。
しかし、今や何軒ものゲストハウスを見ることが出来ました


今では京都や奈良、東京などは当たり前。地方都市などに行っても外国人観光客の姿を普通に見かけます。
今の日本にとってインバウンド収入というのは、貴重な財源でしょうね


このインバウンド(inbound)という言葉なのですが、本来は「外から中に入ってくる」「内向きの」という意味なんですよ


そのことから旅行業界では「外国人が日本に観光をしに来る」という意味で使われるようになりました。
最近では外国人を町中で見かけることも当たり前になるくらい、多くの外国人観光客や外国人ビジネスマンが日本を訪れています。
こうした背景があり、ニュースや新聞でも「インバウンド」という言葉を目にする機会が多くなりましたね


ワタクシは以前から思っていたのですが、日本の寺社や城などへの入場料、入館料に関しては外国人と日本人で価格設定を変えるべきです。
ワタクシは海外旅行に行った際にそういう経験を何度もしましたし、観光客から外貨を取るのは当然のことです


JR6社は外国人観光客向けに「JAPAN RAIL PASS」という超お得な乗り放題パスを販売しています。
同じものを日本人にも販売しているのならともかく、訪日外国人にのみ販売しているんですよ。
外国人観光客には安い価格設定をして、日本人には高い価格設定で列車に乗らせるなんて、JRは何を考えてるねんと思う一方で、
このことがあまり報道されないのがワタクシには不思議でなりません


この日は「ならまち」でも多くの外国人観光客の姿を見ました。レンタサイクルに乗って移動している人を数多く見たのですが、
ゲストハウスって自転車の貸し出しをしているところが多いので、ゲストハウスに泊まってる人たちかもしれませんね


それにしても蒸し暑い日でした。冷たい飲み物が欲しくてたまらなかったんですよ

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


私は外国旅行が好きで、コロナ禍の時期は「早く海外旅行に行きたいなぁ」と思っていました。
しかし、ここまでの円安となってしまうと、もうヨーロッパに行くのは諦めざるを得ないなと思っています。
もう行くことが出来るのは韓国、台湾、ベトナムくらいかなと思います。悲しいですがねぇ。



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彷徨-奈良県奈良市:ならまち

2024年07月18日 | 奈良(奈良市内)
Naramachi, Nara City, Nara Pref.

さてさて、元興寺の参拝を終えたワタクシは、「ならまち」の散策を続けました


蚊帳を売るお店がありました。奈良は福井、滋賀と並んで古くから蚊帳の生産が盛んだったんです。
特に高度経済成長期の頃は、ナイロン蚊帳が普及し奈良の全国シェアがNo1になり、会社は27社もあったそうです。
蚊帳は薬や電気を使用しない虫除けとしてアウトドアなどにも近年見直されているそうなんですよ


下水のマンホール蓋というのも、なかなか面白いんですよ。その自治体の観光資源、風景、歴史などを表すものが多々あります。
奈良はやっぱり「鹿」なんですね。大仏くらいはあってもいいのにな


明け方までの雨のおかげで、しっとりと濡れた額紫陽花を見ることが出来ました。
ワタクシは今年、あまりいい色合いの紫陽花に出会うことが出来ませんでした。来年はいい紫陽花に出会いたいです


こちらは安政元年(1854)から続く老舗の砂糖商のお店です。米飴、こんぺいとう、和三盆、はちみつなどが人気だそうです


こういう古民家が並ぶ一角に内部を見学できる古民家があるので、そちらに向かうことにしました


「ならまち格子の家」の家というこの建物は、江戸時代末から明治時代にかけて
「ならまち」に点在した町家をモデルに建てられた施設です。
ウナギの寝床とも表現される、間口が狭く奥行きの長いところが特徴です


いつも思うのですが、古民家に入るとエアコンなどが無くても涼しさを感じるんです。
日本の家屋って高温多湿な日本の夏を、快適に過ごすことができるように工夫されているんですよね。
その代わり、冬は囲炉裏端から離れようものなら随分と寒かったのは間違いないでしょう


ならまち散策、いや、この日の場合は、ならまち彷徨という言葉が相応しいかもしれません。
もう少し彷徨を続けて行きますね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


都会生まれの私は、蚊帳というものを親戚の家に行くまで知りませんでした。
小学校3年生くらいだったでしょうか。初めて親戚の家で蚊帳の中で寝ることになりました。
でも、私と一歳違いの従兄弟は蚊帳に興奮してしまい、なかなか眠ることが出来なかったんですよ。懐かしい思い出です。



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