よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

真紅に染まる名刹-京都市左京区:真如堂

2024年12月09日 | 京都市(左京区、東山区)
Sinnyodo Temple, Sakyo Ward, Kyoto City

さてさて、ワタクシ達は南禅寺からさらに北へ北へと歩いて行きました


ワタクシ達は「金戒光明寺」(こんかいこうみょうじ)へやって来ました。お寺に着くと、目の前には堂々たる山門が聳えています。
金戒光明寺の山門は1400年ごろに建立されたそうなんですが、応仁の乱の際に消失しているんです。
現在の山門は1860年に再建されたものなんでして、間口約15メートル、高さ約23メートルの大きさです


金戒光明寺は浄土宗の大本山でして、京都の人からは「くろ谷さん」の愛称で呼ばれることが多いようです


次に、この日の最後の目的地である「真如堂」にやって来ました。真如堂は正式には真正極楽寺という天台宗のお寺です。
建立は9世紀末なのですが、現在の地に1693年に再建されたそうです


普段は静かなお寺なのですが、紅葉の名所して知られるようになり、最近は紅葉の時期になると、多くの人が訪れるようになりました。
この三重塔が真如堂のシンボルといえるでしょうか。紅葉に囲まれた三重塔は、一層美しく見えました


この日、ワタクシは一体どれだけの「色」を目にしたことでしょう。絢爛豪華な色彩に全身が染まるかのような気がしました。
日本ほど色彩豊かな国って、他にはあまり無いんじゃないかと思います


それが故に、日本語には色彩を表す言葉が本当にたくさんありますね。
例えば「赤い色」を表す言葉だけでも、赤色、紅色、朱色、緋色、薔薇色、牡丹色、燕脂色、茜色などの言葉が思い浮かびます。
いかに古の日本人の色彩感覚が繊細であったか、鋭敏であったかという証明のような気がします


長らく4年前の京都の紅葉を紹介してきましたが、この真如堂で「京都の紅葉シリーズ」は終了です。
前日は30551歩、この日は24024歩歩きました。この時は59歳のワタクシ、そしてワタクシよりも年上の同行者です。
オジサン達はまだまだ元気なのです


この後、大阪に戻ったワタクシ達は早い時間から営業している居酒屋を探し、たっぷり食べてしっかり飲んだのでした。
オジサン達は胃袋も元気なのです。そして、4年後の今も体力、食欲ともに一向に衰えはないのです。ブワッハッハ

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今回の写真は4年前の秋に撮影したものですが、この4年間で日本はすっかりインバウンド頼りの国になってしまいました。
人口は減少し始め、様々な分野の仕事で人手不足が深刻になってきています。
今年は東京都知事選挙、衆議院総選挙、そして兵庫県知事選挙で「民主主義の危機」を感じた一年でした。
日本はどこに向かって行くのでしょう。私は「明るい未来」が想像出来ないんですよ。



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臨済宗の大本山-京都市東山区:南禅寺

2024年12月08日 | 京都市(左京区、東山区)
Nanzenji Temple, Higashiyama Ward, Kyoto City

さてさて、青蓮院門跡に続いてワタクシ達は「南禅寺」へとやって来ました。南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山の寺院です。
南禅寺は室町時代に定められた五山十刹の制において、京都五山および鎌倉五山の上に置かれる「五山の上」の寺院とされ、
日本の全ての臨済宗の寺院の中で最も高い格式を持つお寺なんですよ


時刻は朝の10時ちょうど。さすがにこの時間ともなると、多くの観光客が次々にやってきます。
ただ、外国人観光客がいないのと、みんながマスクをしているのが「コロナ禍」であることを思い出させますね


歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」という名科白を廻す「南禅寺三門」がこの門です。
ただ、実際の三門は五右衛門の死後30年以上経ってから造られていますので、「絶景かな!絶景かな!」はあくまでも創作ですな


この建造物は「水路閣」といい、文明開化から間もない1888(明治21)年に作られた、
全長93.2m、高さ9mのレンガと花崗岩で作られたアーチ型橋脚の水道橋です。
古代ローマの水道橋を思わせるようなアーチ型橋脚のノスタルジックな風景が、よくドラマの撮影がされることでも有名です。
京都を舞台にしたサスペンスドラマなどで、よく目にした記憶がありますわ


真っ赤な紅葉と木々の緑、そしてレンガ造りの水路閣とのコラボレーションは南禅寺ならではの景色です。
人気が高い場所でたくさんの観光客が訪れます。京都の中でも人の多さでは、清水寺と双璧じゃないですかねぇ


ワタクシ達は水路閣を訪ねた後、南禅寺の「本坊」へと向かいました。
これまで南禅寺は何度も来ているのですが、本坊に入るのは久しぶりのように思います。
ワタクシは室内から外部を眺める光景が好きで、こういうアングルで撮影することがよくあるんです


続いて「方丈」へよやって来ました。この庭は大方丈前庭で「虎の子渡しの庭」と呼ばれます。
小堀遠州の作庭による、見事な枯山水庭園です。それほど広い庭園ではないのですが、うまく奥行きが広がるように見えるんですよ。
そして、シンプルな枯山水の庭の中にある、一本の紅葉がすごく美しく見えたのでした


日本各地、いろんな寺社を参拝しましたが、庭園の美しさに関しては京都は別格のように思います。
だからこそ、日本各地から、そして世界中から多くの人が京都にやって来るのでしょうね


枯山水は、水がない場所で石や砂、植物、地形を利用して水の流れを表現した日本の代表的な庭園の形式です。
ワタクシはとりわけ枯山水の庭が好きで、庭を眺めていると自然と自分に向き合えるような気持ちになるのです

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


臨済宗のお寺といえば、南禅寺以外に東福寺、建仁寺、大徳寺、天龍寺などの名前がすぐに頭に浮かびますが、
これらの寺は全て私にとっては大好きなお寺ばかりなんですよ。
また、鎌倉にある円覚寺や建長寺も臨済宗の代表的なお寺なので、臨済宗は関東の人にも馴染み深いのではないでしょうか。



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遠くへ行きたい-京都市東山区:青蓮院門跡

2024年12月07日 | 京都市(左京区、東山区)
Syourenin Temple, Higashiyama Ward, Kyoto City

さてさて、「青蓮院門跡」の参拝を楽しむワタクシ達ですが、庭園の紅葉は見頃を迎えていました


京都に宿泊したからこそでしょうね。早朝の静かな雰囲気の中で美しい庭園を散策することが出来ました。
大阪人が京都に泊まるなんて…と思われるかもしれませんが、京都に泊まったからこそ
「夜の京都」「早朝の京都」を満喫することが出来たんだと思うんですよ。やっぱり泊を伴う旅は楽しいですね


先日、実家に行ってオカン(母親のことです)と話をしていたら、オカンが「次の年末年始は、またどこかに行くんかいな?」と言うので、
「今年の年末は国内旅行に行こうと思ってるわ」とワタクシが言ったんですよ


するとオカンは「あんたは子どもの時から旅行好きやったけど、いつまで経っても全然変わらんなぁ」と大笑いするんです。
ちょっとボケてきたオカンですが、そういうことはしっかり覚えてるんですね


小学生の時、遠方の親戚の家までワタクシは一人で列車に乗ってよく出向いていきました。
家族で旅行をすることって滅多になかったのですが、どこかに行くときは小学校高学年の時にはワタクシが計画を立てていました


中学生の時には自転車に乗ってユースホステルに泊まるような旅(と言っても一泊程度ですが)をしていましたし、
高校生の時には友人達と2泊、3泊くらいの旅を夏休みなどにしていたんですよ。
大学生になれば登山はもちろん、野宿、駅の待合室で寝泊まりするなど、かなりアホな旅をしていました。
国鉄の周遊券を使った「冬の北海道25泊26日貧乏旅行」なんて旅は、もう二度と出来ないでしょうね


そんなワタクシが小学生の時からずっと見ていたテレビ番組に、「遠くへ行きたい」というのがあったんですよ。
1970年に当時の国鉄がスポンサーとなったこの番組ですが、今も日曜日の早朝に放映されています


ワタクシはこのテレビ番組で旅情を掻き立てられたのですが、この番組のテーマソングの歌詞が素敵なんです。
「知らない街を歩いてみたい どこか遠くへ行きたい 知らない海をながめていたい どこか遠くへ行きたい
遠い街 遠い海 夢はるか 一人旅 愛する人とめぐり逢いたい どこか遠くへ行きたい
愛し合い 信じ合い いつの日か 幸せを 愛する人とめぐり逢いたい どこか遠くへ行きたい」

今、こうして振り返ってみても、いい歌詞だなぁと思うんですよ


ワタクシはこれからも身体が動く限り、遠くへ行きたいです。いや、遠くへ行きます。
そして、遠くへ行った時の記録をこのブログにアップしていきますので、どうかお付き合いくださいね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


私の両親は旅というものに全く興味がない人でした。弟もそうなんです。
私の趣味である「旅」「登山」「写真」「鉄道」などに関して言えば、私の家族は言うに及ばず、
親族でも同じ趣味を持つ人がほとんどいないんですよ。
ですので、私は趣味や嗜好というのは、全く遺伝しないものだと確信しています。



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モダンな襖絵-京都市東山区:青蓮院門跡

2024年12月06日 | 京都市(左京区、東山区)
Syourenin Temple, Higashiyama Ward, Kyoto City

さてさて、ワタクシ達は清水寺を後にして、京都の東山を北へ北へと歩いていきました


進行方向の右側(東側)に威風堂々たる門の姿が見えてきます。これは「知恩院」の三門です。
知恩院は浄土宗の総本山ですが、徳川秀忠の命によって建てられた三門はその高さが24mもあり、
奈良の東大寺南大門より大きく、現存する日本の寺院の三門(山門)の中で最大の二階二重門なんです


東山を流れる「白川」です。向こうに見える橋は一本橋と言いまして、最近はこの橋の上で結婚式などの前撮りをする人も多いです。
もちろん、この橋の上で何度も何度も自撮りをしている外国人観光客もたくさんいますわ


そして、次にワタクシ達は「青蓮院門跡」へとやって来ました。青蓮院門跡は天台宗の門跡寺院なのですが、
門跡(もんぜき)というのは大覚寺を説明するときにも書きましたが、
門主(住職)が皇室或いは摂関家によって受け継がれてきたお寺のことなんです。
それだけ格式が高く、ここ青蓮院は三千院、妙法院と共に、天台宗の三門跡寺院とされているんですよ


まず華頂殿という建物に入るのですが、パッと目に飛び込んでくるのが鮮やかな襖絵です。
青蓮院の名前のとおり「青い蓮」を描いた鮮やかな襖絵に、ワタクシは毎回目を奪われるのです。
この襖絵の作者は木村英輝氏という1942年生まれの画家なのですが、京都という町は歴史ある古い町である一方、
新しいものをいち早く受け入れる先進的な気風があるんです。歴史あるお寺と現代画家の襖絵という取り合わせが、
なんともワタクシには興味深く思えたのでありました


青蓮院の主庭は、室町時代の相阿弥の作と伝えられ、粟田山を借景にしてその山裾を利用した幽邃な趣の池泉回遊式のお庭です。
この庭も十分に見応えがあり、訪れる価値があるものだと思います


ただ、この青蓮院門跡なのですが、周囲には名だたる寺院が数多くあるからでしょうか。
知名度もさほど高くなく、境内にもあまり数多くの観光客や参拝客がやって来ないんです


でも、ワタクシはこのお寺が好きなんです。是非とも多くの人にこのお寺を訪れてほしいと思う気持ちがある反面、
あまり有名になることなく、これからも静かに参拝できるお寺であってほしいという気持ちも強いんです

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今年も残すところ三週間と少しになりました。そろそろ年末年始の予定、計画を立てる時期になりましたね。
我が家は年末に家人の実家に行くことが多いのですが、今年は10月に義母と義姉が大阪に来てくれたので、里帰りは無しにしました。
その代わり、国内旅行に行こうかと思っていますが、皆さんはどのような計画を立てているのでしょうか。



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古都の虹-京都市東山区:清水寺

2024年12月05日 | 京都市(左京区、東山区)
Kiyomizudera Temple, Higashiyama Ward, Kyoto City

さてさて、早朝の「清水寺」にやって来たワタクシ達は、京都の秋を満喫していました


舞台の傍からは正面に子安塔が見えます。紅葉の中に子安塔が浮かんでいるかのように見えるワタクシです。
子安塔は名前の通り子安観音を祀ったものですので、安産の祈願に訪れる人も多いようです。
赤一色の紅葉も綺麗なのですが、このような錦色の紅葉も美しいものですね


向こうに見えるのが有名な「清水の舞台」ですが、この写真のすぐ左側は修復工事中でブルーシートで覆われているんですよ。
ところで、死んだつもりで思い切ったことをすることを「清水の舞台から飛び降りる」と言いますよね。
実は江戸時代に、実際にかなりの人が舞台から飛び降りていまして、その数は234人になるそうです


そのうち、死んでしまったのは34人だそうなんですが、飛び降りた目的は自死を願望したのではありません。
清水寺の本尊である観音菩薩に命を預けて飛び降りれば、命が助かる上に願いがかなうという信仰があったとのことなんです。
つまり、「清水の舞台から飛び降りる」とは、本来願掛けの意味を持つ言葉だったんですね


清水寺は眼下に京都市街を見下ろすのですが、清水寺の真正面、方角的に言えば真西に鮮やかな虹が見えました。
京都には何度も何度も訪れていますが、京都で虹を見るのは10年ぶりくらいの気がしました


まさかこんな場所で虹を見るなんて思ってもいなかったので、何だかちょっと得をしたような気分でした


ところで、この清水寺では毎年12月12日になると、その一年の世相を漢字一文字で揮毫する「今年の漢字」というのが発表されるんです。
必ずニュース番組等で放映されるので、ご存知の方も多いと思います


ちなみに、ここ数年の一文字はどんなものだったかと言いますと、
2020年は「密」…コロナ禍の一年でしたね。
2021年は「金」…東京オリンピックで金メダルを数多く獲得しました。
2022年は「戦」…ロシアのウクライナ侵攻が始まった年でした。まさか今まで続くことになるとは思いませんでした。
2023年は「税」…当時の岸田首相には「増税メガネ」なんてニックネームがつけられましたね


さて、今年はどんな一文字が選ばれるのでしょう。どう考えても夢や希望に溢れた漢字が選ばれるような気がしませんな

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


自分自身の「今年の漢字」を選ぶとしたら、どんな文字がふさわしいかなと考えてみました。
私は「歩」という文字を、「私の一文字」に選びたいです。
今年もたくさん歩きました。今年は一日平均で9000歩を超えそうです。来年は平均1万歩が目標です。
そして、定年退職後に勤めることになった職場で3年目を迎え、仕事も一歩一歩順調に前に進んでいるように思います。
また来年も、後退することなく新たな歩みを進めていきたい。そんな気持ちで「歩」という文字を選んでみました。
さて、皆さんはどんな位置文字を選びますか。



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