よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

受験シーズンを前にして-京都市上京区:北野天満宮

2019年02月12日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Kitano Tenmangu Shrine, Kamigyo Ward, Kyoto City

さてさて、京都市上京区を散策し、上七軒を後にしたワタクシ達は
上七軒のすぐ西にある北野天満宮へとやって来たのでした


「北野の天神さん」と親しまれている北野天満宮は、947に創建されたのですが、
言うまでもなく平安時代に学者・政治家として活躍した菅原道真公をお祀りする神社です


福岡の太宰府天満宮と並び、全国に約一万社御鎮座する天神社・天満宮の総本社の神社ですね。
現在は、特に学問の神様としての信仰が厚く、学問に勤しむ多くの学生が参拝に訪れことで有名です


右大臣の地位にいた菅原道真が、左大臣藤原時平の陰謀によって左遷され、903年に大宰府で死去した後、
都では落雷などの災害が相次群です。これが道真の祟りだとする噂が広まり、都の貴族達は恐れるんです。
そこで、没後20年目、朝廷は道真の左遷を撤回して官位を回復させるんです。
そして、ここ北野の地に道真を祀る社殿を造ったのですね


現存する国宝の本殿は1607に豊臣秀頼が造営したもので八棟造と称され、絢爛豪華な桃山建築になっています。
そうそう、北野天満宮と豊臣氏と言えば、1587に境内において豊臣秀吉による北野大茶湯が催行されたことは有名です


この北野大茶湯なんですが、当初の予定では10日間催されるはずだったのですが、1日で終わっているんです。
これは初日の夕方に肥後国人一揆が発生したという知らせが入って、秀吉が不快を覚えたからだという説が有力なのですが、
北野大茶湯は秀吉に対する京都人の感情を知る試金石であり、秀吉の予想より京都の人々が集まらず、
予定通り続けてしまうと企画の失敗が衆目に晒されてしまうため、先手を打ってあいまいに終了させたという説があるんです。
ワタクシ、どうもこの説が真実ではないかなぁと思ってしまうんですよねぇ


そんな北野天満宮ですが、現在では何と言っても「学問の神様」としての信仰が強いです。
ですので、受験シーズンともなれば受験生はもちろん、その家族も参拝に訪れます


昨今は少子化に伴い、高望みさえしなければ高校も大学も広き門だとは言いますが、受験生も家族も高望みするのは
今も昔も変わりはありません。最後は神様にすがろうというのも、昔と変わりはないのでしょうね


ワタクシ、自分が大学の受験生だった時に「受験なんか自分の実力次第やん。神様にすがる必要ないで」と言って、
どこの神社にもお参りしなかったのが、第一志望にも第二志望にも合格しなかった要因でしょうかねぇ。
いやいや、実力が無かったことが要因だったことは間違いないですな。神様には関係ありませんわ

使用したカメラ:3、4、8枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


2020年には大学のセンター試験が無くなり、「大学入学共通テスト」に変わります。
これまでのマークシート形式から、記述論述式の問題が中心となるそうで、それはいいことだなぁと思います。
でも、論述式の問題って、評価する先生の考え方によってすごく評価に差が出るように思いますが、
そのあたりの公平性ってどう担保されるのでしょうね。



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花街の色香-京都市上京区:上七軒

2019年02月11日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Kamishichiken, Kamigyo Ward, Kyoto City

さてさて、京都市上京区を散策する私たちは、上七軒へとやって来ました


上七軒は北野天満宮の東、千本釈迦堂の西にある花街の地名です。京都にある五つの花街では最も古く、
室町時代に北野天満宮の造営に使った残木で、7軒の茶屋を作ったのが起こりとされているんです


ちなみに京都の五花街とは、ここ上七軒以外には祇園甲部祇園東宮川町先斗町がありまして、
かつては遊郭が立ち並び、遊女達が男達を楽しませた場所ですな


現在の京都の花街は、芸妓さんや舞妓さんがお客さんをもてなしてくれるのですが、芸妓さんと舞妓さんの違いって
あまり知られていないんですよね。可愛らしい化粧や髪飾りが印象的な舞妓さんは、
芸妓を目指して修行する15~20歳までの少女のことなんです。
舞妓さんが一人前になると芸妓さんになり、踊りや三味線などの芸事に精進するということですね


舞妓さんや芸妓さんは、置屋に所属し、そこで様々な芸事やしきたりを身につけて、
お座敷での宴席が開かれるお茶屋へ送り出されます。お茶屋は基本的に紹介がないと入れない「一見さんお断り」の
スタイルをとっていますが、最近はお茶屋を改装して手軽に入店できるレストランのようなお店も増えているそうです


「増えているそうです」と書いたのは、ワタクシ、何度も何度も京都の街に行っているくせに、
舞妓さんや芸妓さんがいるようなお店に行ったことが一度も無いんです


ワタクシにとって花街とは、「遊びに行く場所」ではなく「写真を取りに行く場所」なのですな。
悲しいといえば悲しいのですが、ケチンボにはそれで十分でしょう。
とてもじゃないですが、「一見さんお断り」のようなお店で芸妓さんと遊ぶようなお金はありませんわ


この日は1月4日。上七軒にはまだまだ正月風情が残っていました


ではでは、上七軒から次の目的地へと向かいましょうか

使用したカメラ:2、5、8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


最近は「正月風情」というのが薄れてきましたよねぇ。私が子供の頃は正月というと、どの家も玄関にはしめ縄を飾り、
元日なんて営業している店舗なんてありませんから、本当に街の中が静かだった記憶があります。
凧を揚げたり、コマを回したりする子供の姿も、今では見ることも無くなりましたね。



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寒い日にはあんかけうどんを…-京都市上京区:「ふた葉」

2019年02月10日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
“Futaba”, Kamigyo Ward, Kyoto City

さてさて、京都市上京区の西陣界隈を歩いていたワタクシ達ですが、西陣から西に向かってしばらく歩いて行くと
大報恩寺というお寺が住宅地の中にあるんですよ


この大報恩寺ですが、本来のこの名前よりも千本釈迦堂という名前で知られています。
鎌倉時代に創建された、真言宗のお寺なんです


このお寺ですが、12月に行われる大根焚きが有名です。この大根を食べると病いを防いでくれるとのことなので、
ワタクシ、大学生の時に食べに行ったのですよ。恥ずかしい話ですが、ワタクシ、タダで振るまってくれると思っていたのですが、
ちゃんとお金を取られました。貧乏学生だったので、タダで大根を食べて腹を膨らせようという魂胆だったんですよ


上七軒という花街に着いた頃に時刻も12時過ぎになりました。ワタクシ達はお腹も空いていましたので、
「ふた葉」という美味しい京うどんのお店に入ることにしました。ここのうどんは美味しいんですよ


こういうのを見ると、花街にあるおうどん屋さんらしいですよねぇ


メニューを見ると、京都らしい名前のおうどんが並んでいます。
寒い冬の京都では、身体が温まるあんかけうどんが美味しいので、ワタクシ達はあんかけうどんのメニューを眺めました。
「たぬき」はきつねうどんをあんかけにしたもの、「けいらん」は卵とじうどんをあんかけにしたもの、
「のっぺい」はしっぽくうどんをあんかけにしたもの、「おぼろ」は月見うどんをあんかけにしたもので、
このような言い方は京都ならではの言い方ですね


ワタクシはシンプルな「あんかけうどん」を注文しました。熱々の餡とすり下ろした生姜で、身体がホカホカに温まるんです


シンプルなおうどんですから、出汁が美味しくないと話になりません。ここのおうどんは出汁が美味しいんです


相棒さんはお揚げさんが入った「たぬきうどん」を注文しました。この日は電車で京都にきたので、
ビールも注文したのは言うまでもありません


京都の寒い冬の日には、京都らしいあんかけうどんはお勧めですよ

ふた葉…京都市上京区今出川通り七本松西入る真盛町719

使用したカメラ:1〜3枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


京都の「たぬき」はきつねうどんをあんかけにしたものですが、大阪の「たぬき」は甘いお揚げさんが入った蕎麦なんですよ。
ですので、大阪には「たぬきうどん」という食べ物は存在せず、「たぬき」は蕎麦だけなんです。
そして、「きつねそば」もありません。「きつね」はうどんだけなんです。面白いですね。



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気ままな彷徨-京都市上京区:西陣

2019年02月09日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Nishijin, Kamigyou Ward, Kyoto City

さてさて、ワタクシは相棒の「今では晴れ男さん」と、京都市中京区の西陣を散策していました


西陣には昔ながらの飲食店が多いのですが、ここは鶏料理で有名なお店です。
ワタクシ、以前にここで親子丼を食べたことがあるのですが、それはそれは美味しい親子丼でした


この辺りにはお寺も多いのですが、瓦が埋め込まれている土塀をあちこちで見かけました。
このような土塀を瓦土塀と言うんですよ


土塀に瓦を埋め込むのは、土塀に染み込んだ雨水を排水する為や、土塀の強度を増すためだそうなんです。
そして、見た目にも美しいのがいいですねぇ


ここは雨宝院という弘法大師ゆかりのお寺なのですが、地元の人は「西陣の聖天さん」と親しみを込めて呼ぶんですよ


この界隈は観光客もあまり来ません。ましてや、騒がしい某国の団体さんなどはまず来ることがありません。
ですので、静かな散策を楽しむことが出来るのが嬉しいのです


そうそう。あちらは春節祭の休暇で、今年も日本にドッと観光客がやって来ていますね。
今、人気なのは日本のスキー場らしいんですよ。というのは、2022年に北京で冬季オリンピックが開催されますね。
ですので、中国政府は国民にウインタースポーツを奨励しているそうなんですよ


それにしても2008年に夏季オリンピックを開催した都市で、わずか14年後に冬季オリンピックを開催するなんて
通常ではあり得ないことでしょう。ましてや北京なんて、アルペン競技を行うようなゲレンデも無いですしね。
まあ、IOCにどっさりとチャイナマネーが支払われたのでしょうな


ここにもゲストハウスがありました。平成29年の京都市内の外国人観光客宿泊者数は約350万人。
おそらく今年は400万人を超えるのではないでしょうか。まだまだゲストハウスは増えそうですね

使用したカメラ:1、6、8枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


私は地図を見るのが好きで、どこに行く時も地図を確認しながら歩くのですが、
この西陣のあたりは地図を見ずに、気の向くままに彷徨するのが楽しいんですよ。
時には道に迷ったりするのも、また楽しいんですよねぇ。



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写真撮影の難しさ-京都市上京区:西陣

2019年02月08日 | 京都市(北区、上京区、中京区、下京区)
Nishijin, Kamigyou Ward, Kyoto City

さてさて、京都市上京区の西陣にやって来たワタクシ達は、
昔ながらの街並みを残す西陣を散策していました。歩くことは大好きなオジサン達なのです


ワタクシは生まれ育ったのが下町の路地裏だったからでしょうか。路地裏の風景に心惹かれます


この路地は以前は知る人ぞ知る、昔ながらの佇まいが残る路地でした。
しかし、雑誌などでこの光景が取り上げられるようになり、インスタ映えするということもあるのでしょう。
若い女の子を中心に、この路地にもけっこうな人が訪れるようになったんですよ


ワタクシが初めてこの路地に来た時は、ここで暮らす人と「こんな場所に何を撮りに来はったんや?」
「路地の風景が好きなんで、写真を撮りたかったんです」「そうですかいな。ええ写真撮れたらよろしいなぁ」などと、
気軽に会話をしたことを覚えています。10年くらい前のことかなぁ


ところが、メディア等に取り上げられるようになって、多くの人がこの路地を訪ねるようになりました。
すると、ここで暮らす人との衝突、軋轢が起こるようになったそうなんですよ


この日も、カメラを持ったワタクシ達が路地にいるのを見て、ここで暮らす年配の男性から
「静かにしてや。最近はうるさくて迷惑なんや」と言われました


この状態だと、この路地にも「撮影禁止」というような貼り紙が、張り出されるかもしれないですね


こういう現実に出会うと、写真撮影がどんどん難しくなるのかなぁと思ったりします


最近は世の中全体が世知辛いというか、どうもギスギスした世の中になってきたように感じます。
日本人って本来は鷹揚というか、もっと大らかだった気がするのですがねぇ

使用したカメラ:2、3枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


今の時代って、世の中に寛容さが無くなって来た気がするんですよね。
テレビなどを見ていると、政治家や公務員、芸能人などがちょっとしたミスをしでかすと
まるで鬼の首でも取ったかのように、コメンテーターや評論家などから袋叩きされている
姿を見ます。
ミスや過ちを犯しても、それを許してあげる寛容さって大切だと思うのですがね。


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