よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

郷愁(ノスタルジア)-和歌山県和歌山市:雑賀崎

2024年06月17日 | 和歌山
Saikazaki, Wakayama City, Wakayama Pref.

さてさて、番所庭園を後にしたワタクシは、雑賀崎の集落を高い場所から漁港の方へ下って行きました


旅人であるワタクシにとっては、どこか郷愁を感じるこの集落は魅力的であり、この風景がいつまでも残って欲しいと思います。
しかし、ここで暮らす人にとっては急な坂道、狭い階段というのは暮らしにくい場所であることも事実でしょう


海沿いまで迫る山の斜面にへばりつくかのような町並み…そんな表現をされる町並みって、いろんなところにありますね。
ここ雑賀崎は、まさにそういう言葉にふさわしい町です


そんな雑賀崎の町の中にも、古民家を改築したお店がいくつかありました。
今の若い人って、ワタクシ達が気づかないような「昭和の魅力」というのを発見してくれますね


ワタクシが働き始めた頃って、職場でもタバコを吸う人が大半でした。今は喫煙率が大きく低下しましたし、職場の中は当然ながら禁煙。
公共の場所も禁煙が当たり前の時代になり、こういうタバコ屋さんって姿を消していきましたね


こんな場所に散髪屋さんがありました。散髪屋といえばこの写真のような「赤・白・青」のサインポールがありますよね。
このサインポールですが、なぜ「赤・白・青」なのかというと12世紀のヨーロッパで、当時の理容師が外科医を兼ねていたため、
赤は動脈、青は静脈、白は包帯を表しているという説があるんです。真偽の程は定かではありませんが


衣美須神社という神社がありました。ちょっと高台にあるので、社殿の方まで登ってみることにしました


この神社は雑賀崎漁港の守り神だそうで、旧正月には大きな祭事が行われるそうです


こんな場所にもたこ焼き屋があるんですね。漁港のそばだけに新鮮なタコが手に入るのかなぁ


「雑賀」という苗字の家がありました。中世の日本に存在した鉄砲傭兵・地侍集団の一つである「雑賀衆」の末裔でしょうか。
こんな発見があるのも、町歩きの楽しみの一つかなぁ

使用したカメラ:1、3、4、6枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


6月もすでに半ばになりました。そろそろ夏の休暇をどう使おうか、考える時期になってきました。
「登山」「青春18きっぷの旅」「キャンプ」などが頭に浮かんでくるのですが、
この歳になっても「高級リゾートホテルに滞在」などという考えが全く頭に浮かんでこないのが悲しいですな。



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どこまでも青く-和歌山県和歌山市:雑賀崎・番所庭園

2024年06月16日 | 和歌山
Bandoko Park, Saikazaki, Wakayama City, Wakayama Pref.

さてさて、雑賀崎にある番所庭園にやって来たワタクシは、美しい和歌山の海の姿を楽しんでいました


釣り船が釣り客を乗せてやって来ました。ワタクシの父親は釣りが大好きで、ワタクシを何度か海釣りに連れて行ってくれました。
しかし、ワタクシは全く釣りに興味を示さず、磯にいる小魚やヤドカリ、カニなどを捕まえて遊んでいたんです。
一方、我が家には登山や旅行などに興味を持つ者は誰もおらず、趣味というのは遺伝しないものだと実感しています


明日が見えますか?…
そんな言葉が書かれていますが、「明日のことなんてどうなるかわからへんがな」と思わず呟いてしまいました。
明日なんてどうなるかわからないから、明日を迎えるのが楽しい気がするのだとワタクシは思うのです


雑賀崎灯台が見えました。本当はこの灯台まで歩いて行って、灯台の上から海を眺めようと思っていたんです。
ところが雑賀崎灯台は6月末頃まで外壁改修工事が行われていて、中には入れないとのことだったので諦めたんですよ


海の青さ、透明度にしばし感動。まるで異国の海を見ているかのようです。
ワタクシはアマルフィの海がどのような美しさか知りませんが、「日本のアマルフィ」の海も見事じゃないですか


なぜここが「恋人岬」なのかは定かではありませんが、若い二人がデートで来るにはいい場所かもしれません。
大阪市内からだと車で1時間半もあればくることが出来ますし、近くには和歌浦、和歌山城などもありますから、
ワンディドライブにはちょうどいい距離かなと思います


ただ、最近は結婚しないどころか、彼女を作らない男性、彼氏を求めない女性が増えているそうですね。
「付き合うのが面倒」「相手に気を使うのが嫌」だというような理由だそうですが、
ワタクシは自分が若い時のことを振り返ると、信じられない気がします。
これじゃあ少子化が進むのも、やむを得ないのかという気になりますわ


どこまでも青い海…
自然海岸がほとんどない大阪で生まれ育ったワタクシには、こういう海の風景というのは馴染み薄いものなんです。
穏やかな海は夏の訪れを待ち侘びているかのように、ワタクシには見えたのでした


ではでは、再び雑賀崎の集落の方に向かうとしましょうか

使用したカメラ:1〜4枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


ふと思ったのですが、最後に海で泳いだのってもう何年前になるのかなぁ。
よーく考えてみると、私が最後に海に飛び込んで泳いだのはベリーズという中米の国に行った時に、カリブ海で泳いだのが最後です。
日本の海だといつが最後なのかもう記憶がありません。子どもの頃はあんなに夏休みに海で泳ぐのが楽しみだったのにね。



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海岸美-和歌山県和歌山市:雑賀崎・番所庭園

2024年06月15日 | 和歌山
Bandoko Park, Saikazaki, Wakayama City, Wakayama Pref.

さてさて、雑賀崎の散策を続けてきたワタクシは海の眺めが素晴らしい番所庭園(ばんどこていえん)へと向かいました


番所庭園は「海」「断崖絶壁」というサスペンスドラマの鉄板シーンに必要な要素が揃っていますので、
よくドラマの撮影に利用されるんですよ。ではでは、庭園の方に向かうとしましょうか


番所庭園は元々は「番所の鼻」と言い、平坦で海に長く突き出た地形で、紀州藩は海の防備見張りのため遠見番所を設けました。
紀州藩領の長い海岸線十数ヶ所に番所がありましたが、ここはその中でも和歌山城に最も近い番所として重要な所でした


ペリーの来航(1853年)を機に、紀州藩も本格的に海防に取り組み始めたということですが、
長きにわたって鎖国政策を続けていた当時の日本人にとって異国人がやって来るというのは、
今のワタクシ達には想像もつかないくらいに不安、恐怖を掻き立てるものだったのでしょうね


ところでペリーが日本に対して開国を迫った理由って案外知らない人が多いんですよ。
理由は二つあって、一つは当時アメリカと清が貿易をしていたので、その中継基地として日本の港が欲しかったんです。
そしてもう一つ当時のアメリカは捕鯨が盛んで、捕鯨基地として日本の港で燃料や食料を補給したかったのと、
海が荒れた時などに避難する港が必要だったんですね


ワタクシ達は捕鯨が盛んだというと、当時のアメリカ人は鯨肉を食べていたのかと思いそうですが、
鯨の脂を灯油や工業用の油として使用していたため,さかんに捕鯨を行っていたんですよ。
そんな国から「利口な鯨を殺すな」「賢い鯨を食べるのは野蛮だ」と言われるのは、片腹痛い気がします


そんなことはさておき、番所を置いただけあってこの場所からの海の眺めは素晴らしいです


遠くに陸地が見えますが、四国の徳島県の山並みなんですよ。地図を見てもらえればわかるのですが、和歌山と徳島って距離が近いんです。
和歌山と徳島の間には南海電鉄が運営するフェリーも運行されていて、それなりの需要もあるようですね


この二つの島は双子島というそうです。ではでは、番所庭園の散策を続けるとしましょうか

使用したカメラ:2、7枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


和歌山と徳島って意外に近いのですが、実際に現地に行ってみて「へぇ〜、こんなに近い場所にあるんや」と思うことがよくあります。
私が一番印象深いのは島原と天草がすぐ目の前というか、本当に近い距離にあることにちょっと驚いたんですよ。
地図ではわかっているはずなのに、実際に現地に行ってみると地図ではわからなかった感覚があるんですよ。
まさに「百聞は一見にしかず」だなぁと思いますね。



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急坂-和歌山県和歌山市:雑賀崎

2024年06月14日 | 和歌山
Saikazaki, Wakayama City, Wakayama Pref.

さてさて、ワタクシは雑賀崎の集落をスタスタと歩いていました


雑賀崎漁港を見下ろすことになるのですが、和歌山に来ると海の色が大阪湾よりも濃いように思うんですよ


漁港には猫が必ずいるのですが、この猫は陽光を浴びながら心地よさそう眠っていました。
ワタクシが近づいても逃げることはもちろん、目を覚ますこともなく豪快に居眠りをしておりました


雑賀崎の集落は急斜面に広がっています。車はもちろん原付も自転車も通行が不可能な狭い道が、複雑に集落の中に入り組んでいます。
ただ、斜面を降れば漁港の方へ行くのですから、特に道に迷うことはありません


ワタクシは観光地でもない集落を歩くのが好きです。そこで暮らす人々の暮らしを垣間見ることができるような散策が楽しいのです。
ですので、急坂を上がったり降ったりするのも苦になることはなく、ただただ「楽しい」という気持ちで散策していました


ただ、ワタクシのような部外者にとっては急斜面に広がる町並みは魅力的であるのですが、
こういうものを見るとここで暮らす住民は大変だろうなと思います。
ましてや東南海沖地震、南海トラフ地震が起これば和歌山県の海岸沿いというのは津波の大被害を受けることは間違いありません。
ここで暮らす住民にとって、地震というのも大きな不安であることは間違いないでしょうね


ワタクシは今のところ坂道を歩くのも苦になりませんし、一日に3万歩くらいなら普通に歩くことが出来ます。
でも、いつまでもそういう訳にはいかないことも理解しています。
ただ、少しでも長く元気で歩いていられるように、日々のトレーニングは怠らないようにしておきたいです


昭和の時代に大観光地であった和歌浦に近いこのエリアには、多くのホテルや旅館が建設されました。
しかし、和歌浦に来る観光客が激減すると雑賀崎のホテルも次々に閉館に追い込まれていったんです。
すると世の中にはいろんなマニアがいるんですが、廃墟マニアと呼ばれる連中が雑賀崎を「廃墟の聖地」だと呼ぶようになり、
閉館して朽ち果てつつあるホテルや旅館の中に入り込んで画像や動画を撮影するようになったんですよ。
鉄道好きな人が廃線跡を撮影するのと同じような感覚かとも思いますが、
少なくとも立ち入り禁止の建物に無断で侵入するのはダメだとは思いますね


ではでは、雑賀崎の散策を続けて行くとしましょうか

使用したカメラ:4、7、8枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


今年は梅雨入りが例年よりも遅れましたが、やっと(ついに)全国的に梅雨入りしそうですね。
私などは「今年が雨が少ないといいのになぁ」と思うのですが、そうなると水不足が心配になりますし、農作物には水が必要です。
ただ、最近は梅雨時に極端な集中豪雨があるので、今年は被害がないことを願うばかりです。



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廃校-和歌山県和歌山市:雑賀崎

2024年06月13日 | 和歌山
Saikazaki, Wakayama City, Wakayama Pref.

さてさて、雑賀崎にやって来たワタクシは、漁港から雑賀崎の集落の方に向かって行きました


「日本のアマルフィ」ということでしょうか。イタリアを意識したような飲食店がありました


雑賀崎の集落は急斜面に広がっています。斜面を登って行くにつれて、雑賀崎漁港を見下ろすことができるんですよ


集落をどんどん登っていくと北の方に和歌山市内の海岸線が見えてきました。
大きな工場が見えるので、ワタクシは「ああ、住友金属の工場や」と思ったのですが、今は日本製鉄所なんですね。
ワタクシなどは住友金属和歌山といえば、箕島高校を春夏連覇に導いた石井投手、嶋田捕手が活躍した印象が強いです。
ちなみに、後に石井投手は西武ライオンズへ、嶋田捕手は阪神タイガースに入団して活躍しました


坂道にこんなものがおいてありました。一休みしようかなとも思ったのですが、腰を下ろすのが面倒なのでそのまま歩きました


さらに歩いていくと雑賀漁港を見下ろす、ちょっと開けた場所に出たんですよ。
ここは「レモンの丘公園」という公園なのですが、ワタクシ、ちょっと思いつくことがあったんです


広さから考えてみたらここは小学校の校庭じゃないか…そんな気がしたんです。
ネットで調べてみると想像した通りで、ここは廃校になった旧雑賀崎小学校の跡地でした


去年の3月、ここに「レモンの丘公園」が完成しました。2019年にアマルフィ市長が雑賀崎を訪れたことをきっかけに、
自治会の有志が荒れ地となっていた小学校跡地を整備し、アマルフィ市の特産物であるレモンの木を植えようと計画したそうです。
21年12月に在大阪イタリア総領事を迎えてレモンの木3本が植樹され、この場所を「レモンの丘」と名付けたとのこと


かつての校庭の端っこにこんなものがありました。なかなか格調の高い校歌の歌詞ですね

使用したカメラ:2、3、5枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


毎年、日本各地でどれだけの数の小中学校が廃校になっているのでしょう。
特に地方では少子化に加えて過疎化、高齢化が深刻ですから、統廃合されていく学校の数も相当なものだと思います。
ちょっと気になったので調べてみたら、2002年から2022年までの20年間で小学校は5,678校、中学校は1,721校が廃校になりました。
自分の母校が無くなってしまうというのは、仕方がないこととは言え、寂しいものでしょうね。



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