goo blog サービス終了のお知らせ 

よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

ハートの窓とカラフルな天井-京都府宇治田原町:正寿院

2025年04月04日 | 京都(京都市以外)
Shoujuin Temple, Uji-Tawara Town, Kyoto Pref.

さてさて、宇治田原町の山あいに静かに佇む正寿院を訪れたワタクシは、
本堂の参拝を終えると客殿に入っていきました


この日、客殿にいたのはワタクシ一人でした。しかし、実はこの正寿院の客殿が最近はすごい人気なんですよ


その人気の理由が、この「ハート型の窓」なんです。このハート型、実は「ハート」ではありません。
日本の神社などの建築に古くから使われてきた「猪目(いのめ)」、つまり猪の目の形とされています。
猪目には魔除けや招福の意味もあるといわれています


ワタクシが訪れた時は、一番色彩の少ない季節だったのですが、今頃は猪目の窓の向こうには桜が満開でしょう。
初夏には爽やかな新緑が、晩秋には鮮やかな紅葉が、真冬には雪景色が楽しめるのでしょうね


そして、この客殿の人気の理由がもう一つあります。それが、この天井絵なんです。
色とりどり、160枚の天井絵は圧巻と言うべきでして、こちらは2017年1月に完成したばかりです


この天井絵なんですが、日本画家の先生や大阪芸術大学の学生など、約100名が参加したこちらの作品なんです。
「花」もしくは「日本を感じる風景」というテーマで自由に描いてもらったそうです。
完成までは約5年の歳月をかけたとのことです


客殿に入ると「寝転んで天井絵を楽しんでください」と書いてありました。
ワタクシ、お寺の人に「寝転んでもいいんですか?」と訊くと、「どうぞ、どうぞ」とのことでした。
ゴロンと仰向けに寝転び、静かに天井絵を楽しませていただきました


土日だったらこんな贅沢な時間を過ごすことは出来なかったでしょう。平日に休みを取るとお得感がありますね


時計を見ると時刻は12時前になっていました。そろそろキャンプ場へ、いや、その前に食材の買い出しに行かねばなりません。
正寿院を後にして、キャンプ場に向かうとしましょうか


宇治田原町奥山田川上…静かでほのぼのとした集落でした

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


インスタ映えを狙って猪目窓を作ったのか、あくまでも魔除けや招福の目的で作った猪目窓が結果としてインスタ映えになったのか、
私にはどちらが先なのかわかりませんが、いずれにせよ交通の便が悪いこの正寿院にも、多くの人が来るようになりました。
今の言葉で言えば「ネットでバズる」と大人気になる時代なんですねぇ。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


可愛いお地蔵さん-京都府宇治田原町:正寿院

2025年04月03日 | 京都(京都市以外)
Shoujuin Temple, Uji-Tawara Town, Kyoto Pref.

さてさて、宇治田原町にある正寿院を訪れたワタクシですが、この日(3月13日)は木曜日でした。
しかし、ワタクシは年休がたくさん残っていたので、木曜・金曜と年休を取ったんですよ


平日ですので境内はほとんど人がいませんでした。静かに参拝できるのは嬉しいものです


昨日のブログにも書きましたが、ここ宇治田原町は茶の産地として有名です。
いわゆる「宇治茶」は宇治市内ではほとんど生産されていません。ほとんどは宇治市に隣接する宇治田原町、和束町で栽培されているんです。
最近、インバウンド効果で抹茶が大人気。茶農家の人に聞いたことがあるんですが、高級品の方からどんどん売れていくそうなんです。
ですので、この地域の茶農家は相当儲けているようですよ


本堂から出てくると、まあなんと可愛いお地蔵さんでしょうか。これは心が癒されますな


ワタクシ、休みの日には居眠りをするのが好きなのですが、こんな表情をしているのかなぁ。
もし、職場で居眠りしているヤツがいたとしても、こんな表情なら許したあげたくなりますね


赤いマフラーが可愛いです。今年の2月、3月は寒暖の差が大きくって寒い日がかなりありました。
お地蔵さんはマフラーに守られて、寒さを凌ぐことが出来たかなぁ


こちらには可愛い達磨(だるま)の姿が。だるまとは、達磨大師(だるまだいし)の顔が描かれた、倒れてもひとりでに起き上がる人形です。
どんな願いでもかなえてくれる縁起物として親しまれています。モデルになった達磨大師は、禅宗の開祖です。
室町時代に禅の普及とともに広く知られるようになり、江戸時代に「起き上がりこぼし」のモチーフになりました。
今でも政治家が選挙で勝利した時に、だるまの目を入れる姿をテレビなどで目にしますね


そっと横で添い寝をしたくなるようなお地蔵さんです。思わず頭をナデナデしましたわ


こちらの建物が客殿です。実は正寿院が人気になったのは、こちらの客殿の姿なんですよ

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


京都というと誰もが頭に思い浮かべるのが「清水寺」「金閣」「銀閣」などがある京都市中心部でしょうね。
でも、京都府って意外に範囲が広く、天橋立がある宮津市や軍港で有名な舞鶴市がある「旧丹後国」も京都府ですし、
茶で有名なここ宇治田原町や和束町など、奈良県と隣接する南山城と呼ばれる地域も京都府です。
京都と一言で言いますが、かなりの地域差があるんですよ。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


キャンプ場に行く前に-京都府宇治田原町:正寿院

2025年04月02日 | 京都(京都市以外)
Shoujuin Temple, Uji-Tawara Town, Kyoto Pref.

さてさて、3月13日のことですが、ワタクシは久しぶりにソロキャンプに行きました。
この日のキャンプ場は滋賀県大津市にあるのですが、キャンプ場に向かう前にちょっと立ち寄りたい場所があったんです。
ワタクシが向かったのは京都府宇治田原町という滋賀県との県境に位置する町です


宇治田原町の中心部から山あいに向かい、小さな集落の奥まった場所に目的地がありました


ワタクシが訪れたのは正寿院という高野山真言宗の小じんまりとしたお寺です。
正寿院は717年に建立された医王教寺の塔頭寺院として建立されたと言われ、創建年は約800年ほど前と伝わっています


まずは本堂に参拝するとしましょう。本堂には鎌倉時代に活躍した日本を代表する仏師である快慶作の「不動明王坐像」を有しており、
国の重要文化財に指定されています。ではでは、本堂に向かいましょうか


蹲(つくばい)が春の花で飾られていました。今年の3月は寒い日が多かったのですが、この日は穏やかな春の日でした


正寿院がある宇治田原町ですが、名前の通り宇治市に隣接した町です。日本緑茶の祖と呼ばれる永谷宗円は、宇治田原町湯屋谷生まれ。
元文3年(1738年)に、新芽の茶葉を蒸し、焙炉(ほいろ)と呼ばれる器具の上で茶葉を手揉み乾燥させる青製煎茶製法をこの地で考案し、
現在の日本緑茶製法の礎を築きました。ですので宇治田原町は「緑茶発祥の地」と言われるんです


正寿院では夏になると、二千を超える風鈴が境内を埋めつくす「風鈴まつり」が行われ、風鈴寺とも呼ばれています。
6月から9月まで開催されるということのなので、その時期に訪れてみたいと思いました


こういう障壁画を見ると、ワタクシはすぐに「阪神タイガースは今年はどうやろうか?」と考えてしまいます。
実は今日、京セラドーム大阪で行われるDeNA戦を観戦に行きます。勝利を信じて応援してきますわ


お寺から正寿院のある集落を眺めてみました。茶畑が広がっている様子も見てとれます。
こういう素朴な風景に、ワタクシは心惹かれるのです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


宇治田原町に行くと大型のダンプカーが次々に走っており、どこか殺風景な感じがするんです。
それというのも、現在、宇治田原町では新名神高速道路の建設工事が行われているんですよ。
名神高速道路の渋滞緩和に大きな効果があると思いますが、のどかな里山の風景が破壊されている姿には痛々しさを感じました。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


翌日は荒れた天気でした‐京都府京丹後市:間人・「かねみつ」

2025年03月17日 | 京都(京都市以外)
“Kanemitsu”, Taiza, Kyotango City, Kyoto Pref.

さてさて、間人(たいざ)のお宿「かねみつ」に宿泊したワタクシ達ですが、前日はカニ三昧の夕食を食べました。
しかし、朝になって目が覚めるとちゃんとお腹は空いていました


お腹を空かせて食堂に向かいます。旅行に行って旅館に泊まると、朝食も楽しみなんですよね


前日は冬の日本海とは思えないくらいに海は穏やかでした。しかし、夜中に目を覚ますと「ドーン、ドーン」と音が聞こえました。
波が防波堤に打ち寄せてくる音です。目が覚めると海は荒れており、横殴りの冷たい雨が降っていました。
天気というのはすぐに変わるものですね


旅館で朝食を食べると、少しずつ多くの種類のおかずがあるのが嬉しいです。
ワタクシは普段ですと朝食なんて10分ほどで済ませてしまいます。
ゆっくりと朝食を食べているだけで、非日常な喜びを感じますわ


カレイの干物を火で炙っていただきます。このカレイがなかなか美味しいんです。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たい状態でいただくのが嬉しいですな


味噌汁にもカニの身が入っております。カニの出汁が美味しいのです。
最後の最後までカニを堪能させていただきました


湯豆腐はあっさりとしたお味です。美味しい朝食を食べて、ワタクシ達は大満足でありました。
さて、この後、ワタクシ達は大阪に帰る途中で丹波篠山に立ち寄ろうと考えていました。
しかし、冷たい雨が降っており、風もかなりの強さです。天気予報を見ていても天候が回復する見込みは無さそうです。
ワタクシ達は予定を変更して、どこにも立ち寄ることなく(もちろんSAとかには立ち寄りますが)大阪に帰ることにしました


お留守番をしていた紋クンです。彼はいつもマイペース。どこに預けても食欲が無くなるとか、体調を崩すことはありません


でも、ワタクシ達に甘えてくるので、彼なりにちょっとは寂しかったのかな

「かねみつ」…京都府京丹後市丹後町間人4706

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


今回の「カニ三昧旅行」が、今年最初の泊まりがけの旅行になりました。
今年はどれだけ旅行に行くことが出来るかな、どこに旅行に行くことが出来るかな。そんなことを思います。
ただ、一つ残念なことがあるんです。JRの「青春18きっぷ」が大幅に「改悪」されてしまいました。
ものすごく使い勝手が悪くなってしまって、大好きな「青春18きっぷ」の旅がやりにくくなってしまったんです。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


年に一度の「かに三昧」‐京都府京丹後市:間人・「かねみつ」

2025年03月16日 | 京都(京都市以外)
“Kanemitsu”, Taiza, Kyotango City, Kyoto Pref.

さてさて、「かに」を食べるために京丹後市間人(たいざ)を訪れたワタクシたちですが、
お宿の「かねみつ」ではいよいよ楽しみな夕食の時間となりました。
昨日のブログにも書きましたが、「茹でガニ」はお土産に持ち帰るので食べません。
ではでは、カニ三昧の夕食を紹介させていただきます


どーですか。まずは「カニの刺身」です。カニだけではなく甘エビ、ホタテもあるのですが、主役はカニですな


濃厚な甘みが口の中に広がります。「うまい」「美味い」「旨い」と呟くしかありません


どーですか。「カニ味噌の甲羅焼き」が出てきました。カニ味噌というのはもちろん脳みそではありません。
カニ味噌とは「中腸線(肝膵臓)」のことです。 中腸線とは人間の肝臓と膵臓に似た役割を持つ臓器のことで、
消化や栄養の分解・吸収の役割を担っているということです


ま、カニの肝臓だろうが膵臓だろうが、カニ味噌ってどうしてこんなに美味いのでしょうね


生きたアワビが運ばれてきました。「お刺身にされますか。それとも焼きアワビにしますか」と訊かれます。
ワタクシも家人も、アワビは火を通した方が好きなので焼きアワビをお願いしました


どーですか。「焼きアワビ」です。小ぶりなアワビなのですが、身が締まっていて美味しいのです


どーですか。ワタクシが一番好きな「焼きガニ」の登場です。カニはどんなふうに料理をしても美味しいのですが、
ワタクシは香ばしい焼きガニが一番好きです。あぁ、幸せ


どーですか。ご飯は「サザエご飯」です。サザエの出汁で炊いたご飯が実に美味いのですが、
なにせドッサリとカニを食べるので、あまり多くは食べることが出来ません。
でも、残った分はお持ち帰りが出来るので、無理して食べることはしませんでした


どーですか。「カニの天ぷら」が出てきました。これがまた美味い。サクサクの衣も、プリプリの身も美味しくいただきました


どーですか。続いては「カニすき」です。「カニすき」は、昆布や醤油ベースの濃いめのだしにカニをつけて、
そのまま食べる料理方法です。ポン酢などで食べることはしないんですよ


カニが美味いのは当然ですが、自分とこの畑で収穫されている白菜がまた美味い。
そして、お出汁がカニの味を引き立てているように思います


いやぁ、食べた食べた。贅沢な贅沢なカニ三昧でした。でも、これで終わりではないんです


どーですか。締めは「カニ雑炊」です。カニの旨味がたっぷりと出たお出汁で作る雑炊ですが、
さらにその上にカニの身をドッサリと載せました。なんと贅沢なカニ雑炊でしょう。
ワタクシ達は大満足で、お部屋に戻ったのでありました


部屋に戻ってしばらくして、ワタクシは道中で購入した「丹後地ビール」をさらに飲みました。
そして、気がつけばテレビの前で眠っていたのでありました

「かねみつ」…京都府京丹後市丹後町間人4706

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30



毎年のようにカニを食べに日本海側を訪れているのですが、ひとつ心配なことがあるんです。
それは外国人観光客が「日本のカニの美味さ」を知り、カニを食べるようになることです。
すでにウナギがそうなりつつあるようですが、彼らが高価な価格でもカニを買い漁るようになると、
私のような庶民では手が出ないような高価格になってしまうのではないか。心配でなりませんわ。



にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村