いつからか もう聴こえぬ音色を
透き通った蝙蝠の仔のように抱いた 腕を延ばし
風が カーテンの後ろから ラジオのスゥィッチを圧す
水と空の境を探し 音と色の閾を尋ね
いくつも海を過ぎ 消え残る
聲の降りしきる 眠りの辺(ほとり)に佇む
目の隅で 渋滞の車列の後ろから
白濁した暗雲が噴き出し 次々と音もなく
吹き飛ぶドアやシャフトが迫り來るのが ミラーに映る
痺れた頬を上げ 視つめていると 崩れていない同じ車列が
どこまでも続き やがて どこかで鳥になって飛び立ち
ベランダ越しに 夕暮が 動かぬ窓の向うで くすんでゆく
ニュースが起きたら即 世界中へ伝わる
あんまり悪いことが次々起こるので
起こる前から伝わってしまい
耳にすると同時に それが覆い被さってくる
だから信じない
目を瞑り 耳を塞ぎ
音も色もない狭間を降りてゆく
無 と書かれた掛物の下がる
窓のない茶室
無重力 と書いてあったのかも
重と力は下へ落ちたんだ
下半身が見えぬ 正座しているのか
どこかへ置き去ってきたか
茶垸(ちゃわん)が 目の前に置かれていて
だれもいない
その底へ いま吸い込まれるように
なくなった 緑の滴が 消え
閼伽(あか)い翳が 残像のように 蟠(わだかま)り
落ちてゆく
銀河の中心窩と そこから そこへ Tea Bowl Yohen Temmoku Seikado Collection
波立つ水晶体は 同じ速さで回っている
というが 目に浮ばぬ
秋きぬと 目には さやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる (藤原 敏行 古今 一六九)
妻呼ぶ雉子の 身をほそうする (去來抄 三九)
居なくなった人たちの密やかな話し聲が
沈黙の厚い紗裂を窪ませ
だれかが どこかから戻ってくる
そうであってほしい
お母さん あれは夢だったのでしょうか
地上七階 屋上のフェンス 曇り空 外側から
しがみつく指 関節が 風に白く乾いてゆく
幾筋もの 鼻水と涙の上に
さらに塩水が垂れ 滴り流れ
だれか呼んでくるから 待ってろ
と 兄が身を翻した 刹那
行っちゃ嫌だ と嗄れた聲が縺れ
痺れた手が わななき滑る
息を呑む 静寂と薄闇に包まれ
ふいに 階段を降りている
扉が開かれ 中に入ってゆき すべて忘れる
あのとき なにか歌っていた
どこかで
割れた鏡のような欠片の中
その歌は いつ已んだのか
奥山に もみぢ踏み分け 鳴く鹿の 聲きく時ぞ 秋は かなしき (猿丸 太夫 古今 二一五)
名児の海を 朝漕ぎ來れば 海中(わたなか)に 鹿子(かこ)ぞ鳴くなる あはれその水手(漕手)(かこ)
長い掛軸の 下のほうで なにか動く
茶垸のような器に 蝦が一匹
水の中 さりさりいう音が幽かに伝わる
外は赤く 内は白い 蝦が一匹 描かれた垸 金らむ(襴)手
水を入れたら 泳ぎ出すか Kitaōji Rosanjin
薄い垸を水底から ちりちりと微かに震わせ
三十年前の夏 百貨店の
個人輸入品売り場に展示されていた
海老と水草の入った 水の球
いまじゃネットでなんでも どこからでも買える
でも十年位前に検索したら無かった
NASAが開発した 特殊ガラスの球は 密閉され 光も要らない
水と 僅かな気体 一枝の水草と 赤い小さな蝦で できている
昔 毎月のように出張していた父が よく買って來た土産に
似たようなのが あった
小さな四角いガラスの中に いろんなものが とじ込められてる
こけしとか 灯台と舟とか タツノオトシゴと砂時計とか
どうやって作るんだろう なぜ こんなものを作るんだろう?
あれだな 逆様にして振ってから置くと
いろんな町や雪だるまに 粉雪の降る
水の入った球の置物 こちらには雪は降らねど
古くなると ガラスの中空の そこここに罅が入った
ガラスは液体だと 大人になってから知った
空間が歪むように 結晶は育つ
仕舞い込んだ引き出しを開けると 少しずつ増えていた
割れたら どうなるか 出てくるのか と よく想っていた
中に一つ 金魚が二尾と 石ころが一つ入ってるのがあった
それと もやもやした緑色の水草の切れっ端
赤い和金と黒い出目金で その頃は不思議に想わなかったけれど
随分小さかった 鰭の先があちこち縮くれて ぼろぼろしていた
目も黒ずんで芯が白く 全体に死相が漂っていた
とても不思議で怖かったけれど 気に入っていた
三十年前にはまだあった ガラスの四方が少し欠けていた
探しに行く勇気はない
粉々になって出ていて 木乃伊(みいら)になってるかも
尾鰭しかないとか
その夏から秋にかけ 百貨店のその売り場に幾日か通いつめた
小さな蝦が たくさんの細い肢を回転させて
青々とした水草の枝から枝へ 渡ってゆき
密生した苔のような葉を 両の鋏でつまんでは
せっせと口に運んでいた
一輪車に乗ってるみたい 水中で
とっても面白い 高いけど買おうかな と
しかし あまりに高過ぎた それでも欲しくて考えていた
でも あるとき 蝦が喧嘩するのを見た
よく見ると喧嘩ではなく 弱い蝦が水草に取り付くと
威張っている一匹に 追い払われるのだった
何匹か居る裡 気にされてないのも居たが
決まって追い散らされるのが二匹程居た
数日後 一匹が 丸い球の底のほうに沈んで横たわり
体色の薄い赤と黒い目が とても小さく軽そうだった
もう一匹も やがて死んだ
餓死というよりストレスだったのだろう
蝦がだんだん少なくなって
なんだか威張っていた蝦も元気がなかった
久し振りにまた行ってみると もうその球はなかった
残った蝦はどうなったのだろう
数が減ると成り立たぬのだろうか
注文すれば いまでも買えるだろうか (似たようなのはあった)
買ってから ただ置いといたのに 蝦どうしが喧嘩して
死んでしまった場合は 新しいのと換えてくれるだろうか
それともそういう場合は致し方ありません
と各国語で但書きがあるだろうか
好きじゃない奴と 狭い水晶球にとじ込められ
餌と空気がたくさんあっても 死んでしまう
好きな人の居ない 狭い水晶球に独り とじ籠り
餌と空気がたくさんあるから生きている
どっちがいいだろう 後のほう?
それとも 好きだった人の面影を
死んだ金魚のように ガラスの中に詰め
いつしか風化し 壊れてしまうまで
ときどき眺めているのが よかろうか
ちょっぴり縮くれて 小さくなった
顔色の悪い その面影を
ほら 白い目をした金魚が
やっと解放され 夢の端を泳いでる ぼろぼろになった尾鰭は
周りの空間の欠片と一緒に 置いてきてしまったけれど
とじ込められていたのに 出て行ってしまった
蝦の 透き通った赤い身体と黒い目が
連なって 房々した尾ができ どこまでも広がる
翳(かす)んだ視神経から 脳髄液の中へ
環流するとき たくさん過ぎ 詰まって
ひらひら 尾鰭だけが いつまでも動いている
そうすると 中からとじ込められ
水晶体の中 白っぽい壁 くすんだ空
無窮の行間に映る ぼんやりした いくつもの欠片
もがくような仕草をした 小さな翳
すぐに忘れられ 消えてしまい
戻って來ぬ
水中で 赤い一輪車に乗り 青々と拡がる
草のそよぐ前で せっせと鋏を動かす 若い頃のあなたは
いまどこか別の 鏡なす画面の前に居るだろうか
それは記憶の無いあなただろうか あなたの居ない記憶だろうか
時の還流の中 すぐに薄暗くなり また薄明るくなる
だれか瞬いている ゆっくりと速くその銀河は フィラメントのネットワークを含み
核で発生したプラズマの泡に 曳き摺られている
ガスの長いフィラメントは 銀河を超えて広がり
一つのフィラメントに含まれるガスの量は 太陽の百万倍
幅はわずか二百光年だが しばしば光の如く まっすぐに
二万光年先まで伸びている という
蝦が一匹 耀く曇った球を貫け 浮び上がってくる
どうやって一億年以上も連なってきたのか
地球の磁場の一万分の一ほどの 弱い磁場で
フィラメント中のイオンが存続できるだけの
エネルギーが与えられてきたなら そこにも
なにか時空間結晶みたいなものが 見え隠れする 冷たさの裡
時空間結晶の観測に成功した というニュースを 見た
超低温下で 一定の周期で 初期状態に戻る
振動が 長く続くことを観測
時間結晶の存在を確認できたのだそうだ
水について わかっていないことも数多あるという
水は 四℃で体積が最も小さい
氷は つねに水より体積が大きく そのようなものは他にない
ゆっくり凍らせると 液体のままガラスのような
アモルファス氷となり
マイナス三十八℃で すべての水は凍る
氷には 水素原子が結合した さまざまな状態があり
十七種が知られているが それ以上あるかも知れぬという
瀧などでマイナス・イオンが発生しているが
水の表面は酸性らしい
三角波や 海が荒れるときはどうか 豪雨のときも
水が蒸発する仕組みは わかっていない
水を量子サイズにとじ込めると 量子効果を示す
壬(みずのえ)の浦の島子が開けてしまった 櫛笥(くしげ)から出てきた白い煙は
量子サイズにとじ込められた 時空間結晶の蒸気だったのかな
あのとき 時間結晶したのだろうか
そもそも 時空間結晶という名だった筈だ
空はどこへいったのか 即是空 空しくなりぬ
そんな高圧下で低温化された箱をどうやって開いたか
開けようとすると 開くようになっていたのか
そんな箱を持たされたくない
知らずに身体の中に持っていて いつか開いてしまうのだろう
箱というのは なにかを入れておくものだ
なにかを入れておくのは いつか出すためではないか
それとも 出さないようにするためか
いつかまでは いつまでも
七夕の宵 空にかかる天の川 渉る三つ星二つ
天翔ける 失われし聲 色を失くしし 鵲の橋
相滲み寄る翳 映る角盥(つのだらひ)の底に 星添ひし西瓜の黒き眸
遠き眼差し 解けて垂れ落つ 銀河の渦が
水面の鏡より宙の奥へ届き 掬ひ揚ぐ星 翳は降りゆく
わが角へ掛け給へ なが羽衣 沾(ひ)ちぬよう
もはや いつの日にかに(蟹)も 届かぬ便りを 蘆の葉に書き 切る縁(えにし)
身は空へ
袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つ けふの 風や とくらむ (紀 貫之 古今 二)
ゆく螢 雲のうへまで い(往)ぬべくは 秋風吹くと 雁に告げこせ (在原 業平 後撰二五二)
横山 大観 蘆蟹 絹本・淡彩 葛飾 北斎 西瓜図 宮内庁三の丸尚蔵館
Yokoyama Taikan Crab under the Reeds Katsushika Hokusai Watermelon
透き通った蝙蝠の仔のように抱いた 腕を延ばし
風が カーテンの後ろから ラジオのスゥィッチを圧す
水と空の境を探し 音と色の閾を尋ね
いくつも海を過ぎ 消え残る
聲の降りしきる 眠りの辺(ほとり)に佇む
目の隅で 渋滞の車列の後ろから
白濁した暗雲が噴き出し 次々と音もなく
吹き飛ぶドアやシャフトが迫り來るのが ミラーに映る
痺れた頬を上げ 視つめていると 崩れていない同じ車列が
どこまでも続き やがて どこかで鳥になって飛び立ち
ベランダ越しに 夕暮が 動かぬ窓の向うで くすんでゆく
ヴィットーレ・カルパッチョ 聖ウルスラの夢 Vittore Carpaccio The Dream of St.Ursula
1495 tempera on canvas 274×267cm Gallerie dell'Accademia Venice
1495 tempera on canvas 274×267cm Gallerie dell'Accademia Venice
unknown room featured in Arvo Pärt - My heart's in the highlands
ここは世界の片隅でもニュースが起きたら即 世界中へ伝わる
あんまり悪いことが次々起こるので
起こる前から伝わってしまい
耳にすると同時に それが覆い被さってくる
だから信じない
目を瞑り 耳を塞ぎ
音も色もない狭間を降りてゆく
無 と書かれた掛物の下がる
窓のない茶室
無重力 と書いてあったのかも
重と力は下へ落ちたんだ
下半身が見えぬ 正座しているのか
どこかへ置き去ってきたか
茶垸(ちゃわん)が 目の前に置かれていて
だれもいない
その底へ いま吸い込まれるように
なくなった 緑の滴が 消え
閼伽(あか)い翳が 残像のように 蟠(わだかま)り
落ちてゆく
銀河の中心窩と そこから そこへ Tea Bowl Yohen Temmoku Seikado Collection
波立つ水晶体は 同じ速さで回っている
というが 目に浮ばぬ
秋きぬと 目には さやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる (藤原 敏行 古今 一六九)
妻呼ぶ雉子の 身をほそうする (去來抄 三九)
居なくなった人たちの密やかな話し聲が
沈黙の厚い紗裂を窪ませ
だれかが どこかから戻ってくる
そうであってほしい
お母さん あれは夢だったのでしょうか
地上七階 屋上のフェンス 曇り空 外側から
しがみつく指 関節が 風に白く乾いてゆく
幾筋もの 鼻水と涙の上に
さらに塩水が垂れ 滴り流れ
だれか呼んでくるから 待ってろ
と 兄が身を翻した 刹那
行っちゃ嫌だ と嗄れた聲が縺れ
痺れた手が わななき滑る
息を呑む 静寂と薄闇に包まれ
ふいに 階段を降りている
扉が開かれ 中に入ってゆき すべて忘れる
あのとき なにか歌っていた
どこかで
割れた鏡のような欠片の中
その歌は いつ已んだのか
奥山に もみぢ踏み分け 鳴く鹿の 聲きく時ぞ 秋は かなしき (猿丸 太夫 古今 二一五)
名児の海を 朝漕ぎ來れば 海中(わたなか)に 鹿子(かこ)ぞ鳴くなる あはれその水手(漕手)(かこ)
長い掛軸の 下のほうで なにか動く
茶垸のような器に 蝦が一匹
水の中 さりさりいう音が幽かに伝わる
前田 青邨 蝦
Maeta Seison Shrimp
北大路 魯山人外は赤く 内は白い 蝦が一匹 描かれた垸 金らむ(襴)手
水を入れたら 泳ぎ出すか Kitaōji Rosanjin
薄い垸を水底から ちりちりと微かに震わせ
三十年前の夏 百貨店の
個人輸入品売り場に展示されていた
海老と水草の入った 水の球
いまじゃネットでなんでも どこからでも買える
でも十年位前に検索したら無かった
NASAが開発した 特殊ガラスの球は 密閉され 光も要らない
水と 僅かな気体 一枝の水草と 赤い小さな蝦で できている
昔 毎月のように出張していた父が よく買って來た土産に
似たようなのが あった
小さな四角いガラスの中に いろんなものが とじ込められてる
こけしとか 灯台と舟とか タツノオトシゴと砂時計とか
どうやって作るんだろう なぜ こんなものを作るんだろう?
あれだな 逆様にして振ってから置くと
いろんな町や雪だるまに 粉雪の降る
水の入った球の置物 こちらには雪は降らねど
古くなると ガラスの中空の そこここに罅が入った
ガラスは液体だと 大人になってから知った
空間が歪むように 結晶は育つ
仕舞い込んだ引き出しを開けると 少しずつ増えていた
割れたら どうなるか 出てくるのか と よく想っていた
中に一つ 金魚が二尾と 石ころが一つ入ってるのがあった
それと もやもやした緑色の水草の切れっ端
赤い和金と黒い出目金で その頃は不思議に想わなかったけれど
随分小さかった 鰭の先があちこち縮くれて ぼろぼろしていた
目も黒ずんで芯が白く 全体に死相が漂っていた
とても不思議で怖かったけれど 気に入っていた
三十年前にはまだあった ガラスの四方が少し欠けていた
探しに行く勇気はない
粉々になって出ていて 木乃伊(みいら)になってるかも
尾鰭しかないとか
その夏から秋にかけ 百貨店のその売り場に幾日か通いつめた
小さな蝦が たくさんの細い肢を回転させて
青々とした水草の枝から枝へ 渡ってゆき
密生した苔のような葉を 両の鋏でつまんでは
せっせと口に運んでいた
一輪車に乗ってるみたい 水中で
とっても面白い 高いけど買おうかな と
しかし あまりに高過ぎた それでも欲しくて考えていた
でも あるとき 蝦が喧嘩するのを見た
よく見ると喧嘩ではなく 弱い蝦が水草に取り付くと
威張っている一匹に 追い払われるのだった
何匹か居る裡 気にされてないのも居たが
決まって追い散らされるのが二匹程居た
数日後 一匹が 丸い球の底のほうに沈んで横たわり
体色の薄い赤と黒い目が とても小さく軽そうだった
もう一匹も やがて死んだ
餓死というよりストレスだったのだろう
蝦がだんだん少なくなって
なんだか威張っていた蝦も元気がなかった
久し振りにまた行ってみると もうその球はなかった
残った蝦はどうなったのだろう
数が減ると成り立たぬのだろうか
注文すれば いまでも買えるだろうか (似たようなのはあった)
買ってから ただ置いといたのに 蝦どうしが喧嘩して
死んでしまった場合は 新しいのと換えてくれるだろうか
それともそういう場合は致し方ありません
と各国語で但書きがあるだろうか
好きじゃない奴と 狭い水晶球にとじ込められ
餌と空気がたくさんあっても 死んでしまう
好きな人の居ない 狭い水晶球に独り とじ籠り
餌と空気がたくさんあるから生きている
どっちがいいだろう 後のほう?
それとも 好きだった人の面影を
死んだ金魚のように ガラスの中に詰め
いつしか風化し 壊れてしまうまで
ときどき眺めているのが よかろうか
ちょっぴり縮くれて 小さくなった
顔色の悪い その面影を
ほら 白い目をした金魚が
やっと解放され 夢の端を泳いでる ぼろぼろになった尾鰭は
周りの空間の欠片と一緒に 置いてきてしまったけれど
とじ込められていたのに 出て行ってしまった
蝦の 透き通った赤い身体と黒い目が
連なって 房々した尾ができ どこまでも広がる
翳(かす)んだ視神経から 脳髄液の中へ
環流するとき たくさん過ぎ 詰まって
ひらひら 尾鰭だけが いつまでも動いている
そうすると 中からとじ込められ
水晶体の中 白っぽい壁 くすんだ空
無窮の行間に映る ぼんやりした いくつもの欠片
もがくような仕草をした 小さな翳
すぐに忘れられ 消えてしまい
戻って來ぬ
水中で 赤い一輪車に乗り 青々と拡がる
草のそよぐ前で せっせと鋏を動かす 若い頃のあなたは
いまどこか別の 鏡なす画面の前に居るだろうか
それは記憶の無いあなただろうか あなたの居ない記憶だろうか
時の還流の中 すぐに薄暗くなり また薄明るくなる
だれか瞬いている ゆっくりと速くその銀河は フィラメントのネットワークを含み
核で発生したプラズマの泡に 曳き摺られている
ガスの長いフィラメントは 銀河を超えて広がり
一つのフィラメントに含まれるガスの量は 太陽の百万倍
幅はわずか二百光年だが しばしば光の如く まっすぐに
二万光年先まで伸びている という
蝦が一匹 耀く曇った球を貫け 浮び上がってくる
川端 龍子 網 絹本 着色 Kawabata Ryushi Net
周りの銀河間の雲より ずっと冷たいのにどうやって一億年以上も連なってきたのか
地球の磁場の一万分の一ほどの 弱い磁場で
フィラメント中のイオンが存続できるだけの
エネルギーが与えられてきたなら そこにも
なにか時空間結晶みたいなものが 見え隠れする 冷たさの裡
時空間結晶の観測に成功した というニュースを 見た
超低温下で 一定の周期で 初期状態に戻る
振動が 長く続くことを観測
時間結晶の存在を確認できたのだそうだ
水について わかっていないことも数多あるという
水は 四℃で体積が最も小さい
氷は つねに水より体積が大きく そのようなものは他にない
ゆっくり凍らせると 液体のままガラスのような
アモルファス氷となり
マイナス三十八℃で すべての水は凍る
氷には 水素原子が結合した さまざまな状態があり
十七種が知られているが それ以上あるかも知れぬという
瀧などでマイナス・イオンが発生しているが
水の表面は酸性らしい
三角波や 海が荒れるときはどうか 豪雨のときも
水が蒸発する仕組みは わかっていない
水を量子サイズにとじ込めると 量子効果を示す
壬(みずのえ)の浦の島子が開けてしまった 櫛笥(くしげ)から出てきた白い煙は
量子サイズにとじ込められた 時空間結晶の蒸気だったのかな
あのとき 時間結晶したのだろうか
そもそも 時空間結晶という名だった筈だ
空はどこへいったのか 即是空 空しくなりぬ
そんな高圧下で低温化された箱をどうやって開いたか
開けようとすると 開くようになっていたのか
そんな箱を持たされたくない
知らずに身体の中に持っていて いつか開いてしまうのだろう
箱というのは なにかを入れておくものだ
なにかを入れておくのは いつか出すためではないか
それとも 出さないようにするためか
いつかまでは いつまでも
七夕の宵 空にかかる天の川 渉る三つ星二つ
天翔ける 失われし聲 色を失くしし 鵲の橋
相滲み寄る翳 映る角盥(つのだらひ)の底に 星添ひし西瓜の黒き眸
遠き眼差し 解けて垂れ落つ 銀河の渦が
水面の鏡より宙の奥へ届き 掬ひ揚ぐ星 翳は降りゆく
わが角へ掛け給へ なが羽衣 沾(ひ)ちぬよう
もはや いつの日にかに(蟹)も 届かぬ便りを 蘆の葉に書き 切る縁(えにし)
身は空へ
袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つ けふの 風や とくらむ (紀 貫之 古今 二)
ゆく螢 雲のうへまで い(往)ぬべくは 秋風吹くと 雁に告げこせ (在原 業平 後撰二五二)
横山 大観 蘆蟹 絹本・淡彩 葛飾 北斎 西瓜図 宮内庁三の丸尚蔵館
Yokoyama Taikan Crab under the Reeds Katsushika Hokusai Watermelon
比較的賢明で心の綺麗な人も存在することだけが救いです。
そして、自分も出来るだけそうありたいです。
時間結晶は面白い概念だと思った端から東大の研究チームによって否定され、かつまた、強力な量子メモリを実現すれば可能性があるとのこと。
世間では閉塞感が漂ってるらしいですが学問の世界では十二分にロマンが生きてますね。
私が最もリアルにロマンを感じられるのは音楽ですが科学の香りにも触れていたいです。
いつもほんとうに、どうもありがとうございます。
これは先日、いつもお世話になっております、亀大仙様と、われらが乙姫様が、同じ御趣味にて、水草の森を水槽にてお育てになられているそうなのですが、そこへ紅き蝦を放つには、水草だけの時とはまた違った、環境づくりが必要である由、細やかにお話し合いになられておりますのを拝見していて、ふと想い出しました昔の散文が、もとになっております。
しかも、つらつら眺めて居ります裡にも、この度はまた色々なことがネットを通じて目に飛び込んで参り…
まず仕事がらみで調べ物をしていて、蝦が描かれた軸と茶垸に出逢い…
毎昼休みにのぞいている処で、またあのクマムシにお目に掛かり…
http://home.u05.itscom.net/apodjpn/apodj/2017/201703/fb170326.htm
この画像がベスト・ショットではあることに、異存はないのですが…なぜ、いままた同じものが…後ろ姿とか…彼らが一杯いる風景とか…とりわけ、あの彼がその後いまも元気で暮らしている様子を是非知りたく…
時空間結晶について観測に成功したニュースを読んだのも束の間…昨日、会社で休憩中、突如居ても立っても居られなくなり、手がどうしてもupしようとするので、しょうがないや、またupしてから直せばいいか、とボタンを押した処、ひどくほっとしたものの、いったいどうした訳だろうと首をひねっていると…
隣で三十歳若い後輩が「時間結晶…」と呟き…
ぎょっとして振り返ると、やはり休憩中だった彼は、時間結晶の生成に成功、というヤフー・ニュースを眺めていて…
実際の生成は、複数の関連する国際的なグループによる、昨秋のことらしかったのですが、今朝Wired Newsに取り上げられていたのを、三時頃になってヤフーが取り上げ…
http://wired.jp/2017/04/10/new-matter-time-crystals/
記憶と時間、振動と熱、移動と空間の関係が、なんだかもう少しでつかめそうで…そんな大それたことでなく、皆わかっていることで、知らん顔で目を逸らしていると、小鳥のように目の隅へ來て、羽繕いしてくれそうような…
http://blog.goo.ne.jp/kaguratsuki/e/1f7bd3779f6e36e88ac57236cc1ef3e5
http://blog.goo.ne.jp/kaguratsuki/e/3ebbf721d3b024337820fbaa00225c88
こちらでは寒い雨が降り、桜が散りしいて、春の道をあちこちに流し…
時空には、なにか心や願い、思考や思想、希求、探求などが、様々に、はりめぐるように行き交っていて、より高く遠くへ旅して戻って來ようとする裡、同じ波長のもの、鏡像や表裏一体をなすようなものが、様々に引き寄せられ合いながら、束になり、より良きものへと育ってゆくのかと…
今後とも、どうかよろしくお願い申し上げます
私もいつか睡蓮鉢にメダカを放ちたいと思ってます。
クマムシは何度見ても機械部品のような口に驚かされます。
無駄を省くとどうしてもああなってしまうんでしょうか。
後、ニュウナイスズメの写真初めて見たように思います。
日本の北部に居るようですね。
ネットはくだらない情報も多いですが丹念に探せば得難い情報もありますね。
マイルス・デイヴィスは「オレはメロディを食う」と言ったそうですが
私の主食は情報です。
ジャック・モノーに言わせると
情報は負のエントロピーを持っているようですから、不老長寿の妙薬ですね。
睡蓮鉢、そういえば蓮の長い茎が入るくらいの深い水甕でしたか、marcuma様も古き良き瓶に、小暗き水中世界を愛で育まれておられましたね…
クマムシは、そこがどうしてもガスマスクを装着した宇宙服に見えてしまうんですが、手首のあたりが、あちこちほつれ着古したような感じがまた素晴らしく…
同僚の若き女性カメラマンは、掃除機のごみ袋を想い出してしまう、と…しかし、それを着脱するとき、うっかり想い出して、手足が生えて振り返ったりすると怖いですね…でかくなってますが画面の大きさ位だから、まあ大丈夫でしょうか…
ニュウナイスズメは、からから~んと熊除けの鈴を鳴らしながらalterd様のお近くでアカショウビンを撮られたり、蓮池に飛来するレンカクのすばらしい御写真を撮られていた、YoshiWorld様に最初に出逢った想い出の鳥で…いまもお元気で、どこかで御写真をとられていると信じております…また拝見いたしたいです…
私の場合、情報は絶妙なタイミングで向こうからやって来てくれることが多いので、ものすごくありがたいのですが…実際に何を知りたいのかわかって調べていたのではなく、まったく違うことを調べていたらそれに行き当って、ということが圧倒的に多く…
本なんて、今日は何故ここに来たんだろう、って想うと、大概これかなっていうのが目の前に出てきて、読んでみるともう、ものすごくよかったり…
「雨の動物園」も、とてもよかったです…
考えてみれば、かの重力波の観測も、何億年も前に起ったブラックホールの合体が、そういうものを観測しようと考えて、機材を整えてすぐに、まるで計ったかのように相次いで到達し、掬い上げられ解析されたわけで…
(人間に)観測されるまでは宇宙も物理現象も生命も存在しなかった、という不確定性原理に似た言い方があるようですが、そうではなく…人間にかかわらず記憶というものが初めに生じたとき、それを伝えたい、という想いのようなものも生じて、波動となり、宇宙を駈け廻り、時空と生命を織りなし生成していった、っていうほうが、ほんとうに近いんじゃないのかな、と…
今日これ観たんですが、公開されてたの全然記憶になく…
天体物理学者が主人公で、不倫っぽいのはいまいちなんですが、主題はなかなか…alterd様お好きかもって…
タイトルはCORRESPONDENCEなんですが…
ある天文学者の恋文 https://www.youtube.com/watch?v=mZuW6j4tCf0
トルナトーレ監督、苦手なのもあるんですが、これ観たとき、何が言いたいのか、少しわかって共感でき…
メールなんかを多用されてて、ちょっとあれなんですが…この恋愛、という処を、人類愛というか…生命愛というか…すべてへの愛おしさ、宇宙や生命の不思議さへの感動、というふうに捉えると…
重力波が届けられたり、過去の見知らぬ人々が書いたり見出したりした数式や真理の物語や音楽や詩が、未来の、それを愛する筈の人のもとへ、まごうかたなく届けられつづけてゆくのも、伝えたい、という純粋な心、そして、その未だ見ぬ神秘にふれたい、という純粋な想いが、喜びとともに出逢い、愛となって波動の輪を広げていくからなのかな…と…
すごいって期待して観たこれは…なんだか…でしたけど…
ホドロフスキーの虹泥棒
https://www.youtube.com/watch?v=PyAnUdAdv98
でもこの三人が…って言われたら観ちゃいますよね…悪くはないんですが…なんかこの御年寄りの名優に無駄に水を浴びせかけるとゆうか…
イヴ・モンタンが水に入ってこの映画撮られた後すぐ亡くなられたの想い出し…
IP5 愛を探す旅人たち
https://www.youtube.com/watch?v=O5_NSqv-zC8
これは全然、普及版DVDにならず…
https://www.youtube.com/watch?v=1qxTT2m4lVU
こっちだと若者二人のアーティストぶりが…全然違う映画みたいで…
そういえば奇蹟がくれた数式も(The Man Who Knew)Infinityだったし…ジェレミー・アイアンズが出てた…!
https://www.youtube.com/watch?v=hYP2DHGYvHI
それが愛によるものなら福音と呼ばれるものでしょう。
私にとって音楽理論や数学の定理、あるいは、物理の法則等は正しく福音です。
後、フライフィッシングやバードウォッチングから得られる自然との一体感は、より直接的な喜びです。
>ある天文学者の恋文
実際、天文学、数学、哲学の発展の影に女性が居ることはしばしばありますから十分に有り得る関係でしょうね。
>ホドロフスキーの虹泥棒
老名優達が楽しそうに演じてますが
「エル・トポ」のテイストが嫌いなので二の足を踏みますね。
>IP5 愛を探す旅人たち
イヴ・モンタンが聖人のような役をやってますね。
ストリート・ダンスとグラフィックアートが出て来ますからヒップホップ文化が背景にあるんですね。
>奇蹟がくれた数式
これはラマヌジャンの映画ですから
出来がどうあれ観ます。
知らなかったです…公開されてたのか…
原題はGENIUS、早逝したトマス・ウルフと、その才能を見抜き育て上げた編集者で、ヘミングウェイやフィッツジェラルドを世に送り出した人の物語…
こんな題なんだけど…あ~もう邦題って…
ベストセラー https://www.youtube.com/watch?v=V2E-iiIWZ70
舞台で鳴らした監督の映画デビュー作らしくとてもよくできていて、編集者がコリン・ファース、ウルフがジュード・ロウ、脇の女優さんたちもニコール・キッドマンとローラ・リニ―ですごくよく、その上フィッツジェラルドがガイ・ピアースで、ちょうど奥さんが精神に異常をきたして執筆に行き詰っている頃を実によくさりげなく演じられてました…
トマス・ウルフ名前しか知らなかったですけど読んでみたくなり…
そういえばノーベル賞とかに関連してお書きだった処へコメント寄せようかと想ったんですが…
ときどき言ってたかと思いますが、いままで出逢うままに本読んで来て、いろんな作家に感動して来ましたが、去年出逢えた二人の若い作家は、ほんとうにすごくよくて、仰天し…
テーマも、時代、歴史も、人間性の掘り下げ方も、描写の美しさも、響きも、どれをとってもすばらしく、簡潔で、真実である力のある美しさが漲って…
同時代に偉大な作家に出逢うとは、こういうことかとほんとうに感動し、驚いて、こんな若い方が出たのではノーベル賞もボブ・ディランとかの功績を称えるっていうんじゃなきゃ出せないはずだわと、ものすごく納得…
一人はアメリカの1973年生まれのアンソニー・ドーア、作家の大会か何かで、フランスのサン・マロを訪れた際、鄙びた素晴らしい街並ですね、とホテルの人に言ったら、でもこれは大戦後に全部再建されたんですよ、お国の飛行機に粉々に爆撃されてね…と言われ驚いたことから、生まれたという「すべての見えない光」2014年作 http://www.shinchosha.co.jp/book/590129/
もう一人はドイツの1975年生まれのダニエル・ケールマン、ガウスとフンボルトという同時代に生きた対照的でかつそれぞれが二面性を持つドイツの偉大な科学者の思索と創造、証明と伝達への道のりを描いた「世界の測量」2005年作 http://globe.asahi.com/author/090406/01_01.html
奇しくも先の大戦後の両大国を担う若者が、これほどの叡知と優しさを持っているなら世界はたぶん大丈夫なのだと…
「奇蹟がくれた数式」は、よかったですよ…このインド系の俳優のファンになり、出逢えたのですが、彼には、数式が宇宙の星々の姿のように見えるのだと、そしてそれは彼が見出したのではなく、インドの神様が見せてくれるのだと、さらにそれを伝えるために、努力して証明し精度を上げることが必要なのだと判って、身を削ってそうしようとし、ジェレミー・アイアンズ演じる英国の数学者に報いようとする、のが信ぜられました…
この映画と「ベストセラー」(やだなこのタイトルは…)は、似てるとこがあり…そういう若い、生き生きと溢れ、美しく耀くばかりの才能と、それを見抜いて、妬むことなく心から称賛し、育て開花させようと力を尽くす年長者との同じ美しき真の良き力への、魂の冒険というか…
特にトマス・ウルフがマックス・パーキンスを場末のジャズ・バーに連れて行って、音楽に興味ないって言うのを、なにか一つくらい好きな曲があるだろ、って言って、国歌というか国葬とかの時に流れる民謡みたいな曲名を言うと、それを伝えてjazzにアレンジさせるシーンも…
ジュード・ロウがちょい食い足りないですがコリン・ファース好きなので必見ですね。
それにしても、確かに邦題酷いですね。
物凄く軽くなります。
>「すべての見えない光」
第二次大戦後を扱った小説では「朗読者」が良かったですが、これも良さげですね。
>「世界の測量」
これも良さそうです。
「博士の愛した数式」は中身スカスカでしたが、果たして日本に、科学をモチーフにした傑作があるのかどうか。
>妬むことなく心から称賛し
自己愛より文学を愛する気持ちの方が強いんでしょうね。
以前、衣笠さんが、「オレの記録を抜いて欲しい。そいつはオレのことを分かってくれるだろう」と言った時、
「ああ。この人は野球を本当に愛してるんだろうな」と思いました。
私も、音楽という共和国の住人でいたいです。
亀さまに知らせてくれてありがとうございます。とても助かりました。わたしアイコンは変えていますが、サイトの質問を見る時間がないです。海老と金魚の話は得意です! えへっ ビーシュリンプはAランク:が1匹1000円、Bランク:1匹500円くらいで、cランクで1匹300円くらいします。高いですよ! 赤色が多いのがcランクで一番安いです。うふふ 抱卵して生まれると突然変異で白いのが生まれることがあります。黒も別に買えば黒と白も生まれますよ! (*^▽^*) でも飼育がディスカスよりも難しいです。水が少しでも汚れたら酸素不足やphショックでひっくり返ります。ビーシュリンプを長生きさせるためには、ディスカスと同じようにアクアリウムのフィルターを揃えないと飼育は不可能です。え~っと、話にでてくる和金と出目金の病気はカラムナリスで、海老は酸欠です。窮屈な空間に閉じ込められても、少しだけ生きれるという感じで売られているだけです。ガラスの瓶をつければ高値で売れます。あっ ほんとうです。hazarさまはコウモリが好きですね (o^-^o) 散文詩はすごく面白かったです。茶垸のような器に蝦1匹とか表現がとても上手です。今の時期はやはり大変です。年上の先輩に教えるのは大丈夫です。葉ザールさんは大丈夫ですか? わたしは、前の職場と同じでマスコットみたいな感じで言われています。先輩はすごく良いお方達ですが、特有の世界かもしれないです。年は全員若いということもないです。葉ザールさんと同じ年齢くらいのお方もいるかもしれないですよ。うふふ お お給料のためにもがんばらないといけないです。ワンコもヤキトリ大好きで、わたしに焼いてほしいみたいです! あはは キャー わたしも書いていて恥ずかしい~!! ****(*・・*)****
よし 明日もお仕事頑張るぞ!
hazarさま お体に充分に気をつけられてください。
お忙しいのに、ほんとうにどうもありがとうございます。
エビの酸欠や水質のお話には驚きましたが、金魚の病気にも当てはまるものがありましたか…
随分以前に、金魚のそのような病気の質問に、ただお独りで、一刻を争う正しい治療法を、丁寧に説明されていたのに、質問者のかたが興味を持たれていた、塩水浴のような治療を勧める、他の誤回答のほうに従われ、結局その金魚は助からなかったようだったのを想い出しました…
50年前に手にした、あの金魚がガラスに入った土産物を、30年前に想い出してみたのですが、あれは子どもの手のひらにのるくらいの、ガラスの文鎮のように、金魚のまわりに隙間なくガラスが詰まっている、それなりに重いものでした。
ああいう物を作るには、普通の元気な金魚の稚魚を急速冷凍してから、まだ固まりきらないガラス(かアクリル)の中へ埋め込んでしまうのだろうな、と、そのとき想ったものです…
ひどい話で恐縮ですが…
金魚が極低温になっているので、まだ高温のガラスにふれたところから、ガラスが冷やされて固まっていってしまうので、金魚の形が焼けたり溶けたりはしないのかと…
それでも、薄いひれのところなどは、余熱で少し溶けてなくなってしまうので、ぼろぼろしてたのかと…
目などは水晶体が凍ってしまって白濁して…
いやまったく、ひどい話で申し訳ありません…
30年前にデパートで売っていた、生きたエビの入った丸くとじた水槽のほうは、やはりこのエコスペースのものだったようです。
https://eco-sphere.com/about-the-ecosphere-closed-ecosystem/
こちらは、NASAが開発した特殊ガラスに、適切な水質の水と、それを浄化できる水草と蝦を数匹入れ、上部にガスを充填してから、完全に閉じてしまうもので、最低で2年、うまくいって7年はエビが世代交代して生き続けるとかで、15年近くも生態系が続いた例もある、とのことでした…
1989年には東京にも大型の展示がされていたようで、18インチとあり、50㎝くらいのもののようでした…
http://www.exhibitionecospheres.com/
宇宙空間でいろいろな実験をする際に必要な、丸くとじた水槽を開発したことから始まったもののようです。
ところで、この映画が気になっていたのですが、すっかり忘れていたのに一昨日、家の近所の例のところで手に入れることができ、今日観ることができました…
セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
https://www.youtube.com/watch?v=H23R8wLq-gk
こんなおかたがいらっしゃるなら、地球はほんとうに生き返ってゆき、すべての生物にとっての楽園となることができると確信できました…
そして、みれい様やalterd様、adele様やmarcuma様や亀大仙様が、いらっしゃるなら、大丈夫だと、皆がほんとうにそれを願い、諦めることなく実現してゆけるのだと…
映画はそれなりに長いですが、こちらは15分ぐらいですので、もしお時間がありましたら、ぜひ…
https://www.youtube.com/watch?v=LTkl1ExPapw
いつもほんとうにありがとうございます。
どうかお元気で、充実された楽しき日々をお過ごしになられてください。
またお話しできますことを、心から楽しみにしております。
忙しいのは大丈夫です。毎日が忙しいですが、帰れない日の土曜日や次の日の日曜日はやはり大変で忙しいです。散文詩のタイトルもすごく良くて、散文詩の内容とあっています。金魚の病気は間違いないと思います。ヒレや尾が溶けるカラムナリスという病気です。場所によって名称が変わります。口なら口ぐされやヒレならヒレぐされ病、尾なら尾ぐされ病と言います。あと、目が白いのは水質悪化か白雲病です。水温が低すぎる冷たい水で飼育されていると、金魚は寒すぎて風邪よりひどい状態になって、弱って寄生虫がついたりして目が白くなります。あと、水換え不足も目が白くなる原因です。薬だけでは治らないです。ヒーターで水温をあげて、薬を使えば治ったかなと思います。あら よく知っています。そうです。わたしが金魚の病気で一刻を争うときに回答しましたが、金魚が安すぎて薬代が1000円くらいしてもったいないと言われて塩で治療すると言われるんですよ。治らないですよ! ε=(・ρ・*) hazarさまが知っているように、魚のカテでは最後の砦と言われて、回答はOKの社長さんや他のお方も参考にしていますと言われました。
https://ivory46088.files.wordpress.com/2012/09/20120901132820.jpg 白雲病
https://blogs.yahoo.co.jp/chococoa/40988816.html カラムナリス 水質悪化で鰭が溶けます。ここに書いてあるネットで検索したら「金魚の飼育に慣れてくればほとんどかからない病」というのは嘘です。
30年前にデパートで売っていたエビですか!? あっ!ホントすごいです。NASAは丸いこの形です。これを真似して、日本でもガラス瓶で売っているところがあったみたいですね。1989年の東京の大型の展示もすごいです! ビックリしました。ものすごく綺麗です。あーん ∑(; ̄□ ̄ たまに普段の若い女の子の書き方になりそうですので、注意して書いています。映画はalterdさまや亀さま、葉ザールさんやベロマークさんもすごく詳しいです。adeleおねえさまも女性の中では詳しいと思います。わたし、映画は全然わからないです。セバスチャン・サルガドさんの「地球へのラブレター」という作品ですね。葉ザールさんが大好きなブックオフで購入されたんですか!? (o^-^o) うふふ 本やCD、DVDがたくさんあるところに行くと、いろいろほしくなります。わたしの家の近くには古本屋さんがないです。時間があるときには、わたし年上の友達にラインして、友達が働いている大きな本屋さんに行って本を買います。ホントに若者向けのライトノベルの小説や絵本、参考書を買ったりしています。リンク先は見ました。すごく綺麗な写真で、写真がアートになっています。写真と風景がとても綺麗で面白かったです。魅入ってしまいました。でも女性のお方や子供さんが貧困で痩せすぎですね。「こんなおかたがいらっしゃるなら、地球はほんとうに生き返ってゆき、すべての生物にとっての楽園となることができると確信できました…」って葉ザールさんが書いているってことは、最後は暗くならないストーリーですか? はい わたしは大丈夫です。コメントを書くとブログの順位があがりますので、検索エンジンで調べた人がブログを見る可能性が高まります。返答を書いていない人は、ブログの更新が止まっているお方達です。途中で飽きるお方が多いです。宣伝しないとね! 恥ずかしいではダメよ! (・-・*) うふふ ブログは人に読んでもらわないといけないです。
よし 明日もお仕事頑張るぞ!
hazarさま お体に充分に気をつけられてください。