1. 心臓の健康に良い可能性がある
どちらの油も、不飽和脂肪酸を多く含むことが
栄養上の大きな利点であると両氏。
「脂肪を摂取する際には、飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸を
多く含むものを選ぶのがおすすめです」
とペレス氏。「飽和脂肪を不飽和脂肪に置き換えることで、
心臓病やその他の慢性疾患のリスクが低下することが、
研究によって示されています」。
ミカルチク氏によると、不飽和脂肪を多く含む食事は、
LDLコレステロール値や血圧の低下につながるため、
アボカドオイルとオリーブオイルは
どちらも心臓の健康に良いとのこと。
2.脳の健康に良い可能性がある
アボカドオイルやオリーブオイルは心臓に良いだけでなく、
定期的に摂取することで脳の健康もサポートする、とミカルチク氏。
これは、不飽和脂肪酸と抗酸化物質の両方が含まれているため。
エキストラバージンオリーブオイルを定期的に摂取することで、
アルツハイマー病の予防や、進行を止めることができるという
科学的根拠があるとか。アボカドオイルの構造も
オリーブオイルによく似ているので、
同じような効果が期待できるとのこと。
3.腸の健康に良い可能性がある
エキストラバージンオリーブオイルが脳の健康をサポートする
ことを示す研究では、腸の健康にも良いということも示されている。
オリーブオイルは腸内の善玉菌を増やすことが理由だそう。
アボカドオイルにもこれらの栄養素が含まれており、
どちらのオイルで調理しても、腸は恩恵を受けることができるとのこと。
4.目の健康に良い可能性がある
「アボカドオイルとオリーブオイルは、
どちらも目の保護に関連する抗酸化物質である、
ルテインを含んでいます」とペレスさん。
ある研究によると、この栄養素には抗炎症作用があり、
失明や視力障害につながる加齢黄斑病の予防に役立つそう。
葉物野菜や調理したカボチャ、卵に
アボカドやオリーブオイルをかければ、
ルテインの摂取量をさらにアップさせることが可能に。
5.炎症を抑える可能性がある
オイルに含まれる抗酸化物質が、慢性炎症の予防や抑制につながる、
と両氏。慢性的な炎症は、長い年月をかけてがんを含む
病気を引き起こす可能性があるため、これは見逃せないポイント。
その他の注意点
どちらのオイルも栄養価や味に優れているものの、
ペレス氏のおすすめは「良いものは取り過ぎない」こと。
「これらはオイルであることを忘れないでください。
オイルに含まれる栄養効果の多くは、
野菜、果物、ナッツ、種子からも効率的に得ることができます」。
例えば、ナッツや種子には不飽和脂肪酸のほかに、
タンパク質と食物繊維も含まれていたりと、
オイルからでは得られない他の栄養素が含まれることも。