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寝屋川 平和と市民自治 No.8
2018年2月6日
寝屋川 平和と市民自治の会
Peace & Autonomy in Neyagawa
〒572-0837 寝屋川市早子町20-12
072-813-2913 090-3927-6382
heiwatoshiminjitinokai@outlook.jp
http://blog.goo.ne.jp/heiwatoshiminjiti
1ページ
沖縄・名護市長選挙の結果―民意は基地NO!
寝屋川 平和と市民自治の会 代表 大同敏博
沖縄の辺野古新基地建設に反対し続けている私たちにとって、2月4日に示された名護市での市長選挙の結果は、稲嶺氏の落選として真摯に受け留めなければなりません。
当選した渡具知(とくち)氏は約2万票を獲得し、対する稲嶺氏は約1万7千票で、その差は約3千5百票でした。自民党、公明党、維新の会が推薦した渡具知氏は、辺野古新基地建設について何も語らず、それを争点にしませんでした。これは自民党・アベ政権の常套手段で、投票者に問うべき課題を隠して、政治を「見えない化」して選挙に挑むと言う、民主主義選挙を愚弄するやり方です。ところが、今回もこの卑劣な手法を用いて市長選に向かい、渡具知氏の当選をもって辺野古新基地の建設は民意の賛成を得たと言い張る。アベ政治が民意を尊重した事など一度もなく、今更民意などと言って貰いたくない!
辺野古新基地を争点にしなかった立候補者が市長に選ばれたからと言って、基地の建設が容認されたと主張するのは政治的な欺瞞で、今回の名護市の市長選の結果は辺野古新基地に対して民意は反対である事を示して
います。そもそも、辺野古の新基地は約1兆円もの経費を掛けて建設され、その総面積は寝屋川市の市域とほぼ同じと言う巨大な軍事施設です。その耐用年数を約2百年と見積もっていて、いずれは自衛隊が使用する事を想定している。こんな軍事基地が存続すれば、名護市の経済が不利益を被るのは自明です。アメリカはベトナム戦争の結果として国家財政の膨大な赤字を作り、旧ソ連も多額の軍事費が国家破綻を招いた。経済成長が著しい中国も、軍事費を積み上げる事で、やがて経済不況に陥るのは明らかです。中国の歴代の王朝が“万里の長城”=軍事施設を築く事で財政破綻したと言う事例のとおり、軍事で経済的な好況がくると考えるのは歴史とビジネスを知らない愚者のみが思い付く事です。
選挙は民主主義の手続きであり、その結果は尊重されなければなりません。ですが当選した者は自分が訴えた政策を実施する事が使命で、公言しなかった政策を押し進める権限を持ちません。それもまた民主主義の約束事で、市長になられた渡具知氏はこの原則を肝に銘じて市政に励んで下さるよう要望します。今回の名護市での選挙結果は、辺野古新基地建設を名護の市民が容認した訳ではなく、選挙結果を曲解して「基地建設に弾みが付いた」などと虚言を弄するアベ政権は、今回もまた民意から逸脱している。憲法と民主主義をねじ曲げるアベ政権は、早急に退陣するべきです。
2ページ
「生きているうちに、核兵器をなくしたい」(1月例会報告)
1月21日(日)の例会は、「核兵器禁止条約を批准せよ!」というテーマでした。講師は、被爆者の松山さん(寝屋川市原爆被害者の会副会長)。“代わりに生かされて”と題して、お話しして頂きました。
被爆直後の人達の姿が忘れられない
松山さんは、16才の時に動員学徒として勤めていた広島の工場事務所で被曝。下駄履きのまま工場の防空壕に逃げたそうです。その後すぐに中学校の寄宿舎に帰ったのですが、その時に見た被爆直後の人たちの姿が忘れられないそうです。
――― 顔がパンパンに膨れあがり見分けがつかなくなった下級生。黙ってむきだしの両手を胸の前に出し、髪はボウボウ、服もボロボロ、憑かれたように歩く人の列。寄宿舎にいた校長先生の背中には、ガラスの破片が突き刺さっていた。
被爆直後に救援のために広島市内に入った、元気だったおじさん達が皮下溢血、紫色の斑点が現れ亡くなった。私にも一時は足が立たなくなるなど同じような症状が出たが、家族が必死に世話をしてくれたおかげで一命をとりとめた。
どうして戦争になったのか? いつから戦争になったのか? 戦争の時代を過ごした庶民は、戦争した理由を知らされていない。私は、上海で亡くなった長兄や戦争で死んだ人たちの“代わりに”生かされていると思う。戦争ではなく、話し合いで解決する世の中にしたい。
人間のワザを超えた所に科学技術が行ってしまった。我々にできることは、署名を集めること。たった一つのワザだが、去年核兵器禁止条約ができた。ききめがあると思う。
ICANの平和賞受賞。この流れが本物になるのをもう少し見届けたい。生きているうちに核兵器をなくしたい。――――
ヒバクシャ国際署名
寝屋川市内の小学生達の修学旅行先は、
今は広島ではないそうですが、私たちは、
後世にヒロシマ・ナガサキ・フクシマを伝えていかなければなりません。あらためてそう感じました。改憲反対3000万署名とあわせてヒバクシャ国際署名を集めましょう。
尚、市内の被爆者の方々の証言がまとめられた冊子『ヒロシマ・ナガサキ 八月のあの日』が発行されています(2008年12月)。当会の事務所にもあります。ご覧になりたい方は、ご連絡下さい。
☆2月25日(日)1400~1700 寝屋川市民会館4階研修室
★DVD上映「いのちの海 辺野古大浦湾」(71分)
★講演 「安倍政権で市民自治はどうなる?」
講師:自治体政策研究会 中川哲也さん
☆資料代500円(学生200円)
多くの生き物の命が奪われようとしている沖縄辺野古大浦湾の
ドキュメンタリー映画を上映します。
また、安倍9条改憲NO!3000万署名を集めていますが、
私達市民自身が平和な町をどう作っていくのか、話し合います。
試写会の案内は4ページにあります。
寝屋川 平和と市民自治 No.8
2018年2月6日
寝屋川 平和と市民自治の会
Peace & Autonomy in Neyagawa
〒572-0837 寝屋川市早子町20-12
072-813-2913 090-3927-6382
heiwatoshiminjitinokai@outlook.jp
http://blog.goo.ne.jp/heiwatoshiminjiti
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沖縄・名護市長選挙の結果―民意は基地NO!
寝屋川 平和と市民自治の会 代表 大同敏博
沖縄の辺野古新基地建設に反対し続けている私たちにとって、2月4日に示された名護市での市長選挙の結果は、稲嶺氏の落選として真摯に受け留めなければなりません。
当選した渡具知(とくち)氏は約2万票を獲得し、対する稲嶺氏は約1万7千票で、その差は約3千5百票でした。自民党、公明党、維新の会が推薦した渡具知氏は、辺野古新基地建設について何も語らず、それを争点にしませんでした。これは自民党・アベ政権の常套手段で、投票者に問うべき課題を隠して、政治を「見えない化」して選挙に挑むと言う、民主主義選挙を愚弄するやり方です。ところが、今回もこの卑劣な手法を用いて市長選に向かい、渡具知氏の当選をもって辺野古新基地の建設は民意の賛成を得たと言い張る。アベ政治が民意を尊重した事など一度もなく、今更民意などと言って貰いたくない!
辺野古新基地を争点にしなかった立候補者が市長に選ばれたからと言って、基地の建設が容認されたと主張するのは政治的な欺瞞で、今回の名護市の市長選の結果は辺野古新基地に対して民意は反対である事を示して
います。そもそも、辺野古の新基地は約1兆円もの経費を掛けて建設され、その総面積は寝屋川市の市域とほぼ同じと言う巨大な軍事施設です。その耐用年数を約2百年と見積もっていて、いずれは自衛隊が使用する事を想定している。こんな軍事基地が存続すれば、名護市の経済が不利益を被るのは自明です。アメリカはベトナム戦争の結果として国家財政の膨大な赤字を作り、旧ソ連も多額の軍事費が国家破綻を招いた。経済成長が著しい中国も、軍事費を積み上げる事で、やがて経済不況に陥るのは明らかです。中国の歴代の王朝が“万里の長城”=軍事施設を築く事で財政破綻したと言う事例のとおり、軍事で経済的な好況がくると考えるのは歴史とビジネスを知らない愚者のみが思い付く事です。
選挙は民主主義の手続きであり、その結果は尊重されなければなりません。ですが当選した者は自分が訴えた政策を実施する事が使命で、公言しなかった政策を押し進める権限を持ちません。それもまた民主主義の約束事で、市長になられた渡具知氏はこの原則を肝に銘じて市政に励んで下さるよう要望します。今回の名護市での選挙結果は、辺野古新基地建設を名護の市民が容認した訳ではなく、選挙結果を曲解して「基地建設に弾みが付いた」などと虚言を弄するアベ政権は、今回もまた民意から逸脱している。憲法と民主主義をねじ曲げるアベ政権は、早急に退陣するべきです。
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「生きているうちに、核兵器をなくしたい」(1月例会報告)
1月21日(日)の例会は、「核兵器禁止条約を批准せよ!」というテーマでした。講師は、被爆者の松山さん(寝屋川市原爆被害者の会副会長)。“代わりに生かされて”と題して、お話しして頂きました。
被爆直後の人達の姿が忘れられない
松山さんは、16才の時に動員学徒として勤めていた広島の工場事務所で被曝。下駄履きのまま工場の防空壕に逃げたそうです。その後すぐに中学校の寄宿舎に帰ったのですが、その時に見た被爆直後の人たちの姿が忘れられないそうです。
――― 顔がパンパンに膨れあがり見分けがつかなくなった下級生。黙ってむきだしの両手を胸の前に出し、髪はボウボウ、服もボロボロ、憑かれたように歩く人の列。寄宿舎にいた校長先生の背中には、ガラスの破片が突き刺さっていた。
被爆直後に救援のために広島市内に入った、元気だったおじさん達が皮下溢血、紫色の斑点が現れ亡くなった。私にも一時は足が立たなくなるなど同じような症状が出たが、家族が必死に世話をしてくれたおかげで一命をとりとめた。
どうして戦争になったのか? いつから戦争になったのか? 戦争の時代を過ごした庶民は、戦争した理由を知らされていない。私は、上海で亡くなった長兄や戦争で死んだ人たちの“代わりに”生かされていると思う。戦争ではなく、話し合いで解決する世の中にしたい。
人間のワザを超えた所に科学技術が行ってしまった。我々にできることは、署名を集めること。たった一つのワザだが、去年核兵器禁止条約ができた。ききめがあると思う。
ICANの平和賞受賞。この流れが本物になるのをもう少し見届けたい。生きているうちに核兵器をなくしたい。――――
ヒバクシャ国際署名
寝屋川市内の小学生達の修学旅行先は、
今は広島ではないそうですが、私たちは、
後世にヒロシマ・ナガサキ・フクシマを伝えていかなければなりません。あらためてそう感じました。改憲反対3000万署名とあわせてヒバクシャ国際署名を集めましょう。
尚、市内の被爆者の方々の証言がまとめられた冊子『ヒロシマ・ナガサキ 八月のあの日』が発行されています(2008年12月)。当会の事務所にもあります。ご覧になりたい方は、ご連絡下さい。
☆2月25日(日)1400~1700 寝屋川市民会館4階研修室
★DVD上映「いのちの海 辺野古大浦湾」(71分)
★講演 「安倍政権で市民自治はどうなる?」
講師:自治体政策研究会 中川哲也さん
☆資料代500円(学生200円)
多くの生き物の命が奪われようとしている沖縄辺野古大浦湾の
ドキュメンタリー映画を上映します。
また、安倍9条改憲NO!3000万署名を集めていますが、
私達市民自身が平和な町をどう作っていくのか、話し合います。
試写会の案内は4ページにあります。