愛用のハーモニカマイクASTATIC T-3のコネクターは3ピンの旧い仕様だった。ボリュームコントロールを後付けしたとはいえ、なるべくストック状態を保とうと思いそのまま使っていたがシールドケーブルのマイク側ジョイント部が断線したり接触不良の多発で困っていたし専用ケーブルなので演奏先で他のコネクターでは代替えが効かないという状態だった。
先日、それを見たベースの江口弘史が「キャノンコネクターと内径は一緒みたいだから付け替えてみたら?」というので試してみるとサイズがピッタリ。さっそく自分で工作してキャノンコネクター仕様に換装した次第。他のシールドと間違えて持ち出だすという危惧もなく汎用品なので出先で代替えが効くし作りもガッシリしているので安心だ。
工作は細かい作業だったが手順を記しておこう。
1.不用になったマイクからメスのプラスチック製コネクターを外しT-3マイクに挿入する。固定するためのネジ穴は以前の位置がピッタリだったので簡単だった。
次からが少し手間だった。キャノンのオスにはガイドの帯状突起と装着を確実にするためのフックが付いているので、この仕様に合わせるのに以下のようにしてみた。
2.図の赤線のようにグラインダーで切って溝を作る。
3.コネクター部の肉厚があまりない上に溝を掘ったので補強とオス側のフックの受けを作る。
青く描いてある部分は旧コネクターのガイド用でもともと切り欠いてあるので薄い真鍮板を図のように切り取り、一箇所をフックが引っかかるように小さく爪を下側に折る。
4.少しラウンドさせて装着後にハンダを盛る(工作しやすいように薄い真鍮板だったのでハンダも補強になるだろう)
耐久性は今後の使用で様子を見よう。