Dionne Warwick - Heartbreaker
今回は意外なところから。
1982年に発表されたアルバム『Heartbreaker』に収録されたタイトルと同名の曲。リー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブの共作、つまり、ビージーズとのコラボですな。バリー・ギブらがこのアルバムのプロディーサーとして名を連ねている。ビルボードシングルチャートでは最高位10位を記録。アルバムは25位が最高。調べてみて意外だったのは、本国アメリカよりもヨーロッパで成功を収めたこと。ノルウェー、オランダ、スウェーデン、英国などでとても売れたことを今回初めて知った。
当時、シングルが発売されだしたころ、ニッポン放送でこの”Heartbreaker”が毎日のようにかかっていた。親しみやすいメロディと独特の声と歌唱法で純粋にとても好きになった。洋楽について知識はまだまったくなかったし、ネットもなかった時代なので、どんなルックスの方が歌っているのかまったく知らなかった。ディオンヌさんは、実はすでに数々のヒット曲をお持ちのとても有名な黒人の歌手いらっしゃって、ビージーズとのタッグは異色で、これが意外にハマってウケたこと、彼女の母方の叔母がホイットニー・ヒューストンの母で親戚などの事実は、ずいぶん後で知った。1985年のUSA for AFRICAにディオンヌさんも参加されて、ああ、あのときのHeartbreaker”の人!ということになった。
というわけで、この曲を初めて聞いた当時の自分は、英語はぜんぜんわからない頃。それから、かなり年数を経てから、たまたまこの曲が町中でBGMとしてかかっているのを聞いたとき、スラスラとサビの部分を口ずさむことができた。自分でも驚きだった。理屈ではなくて耳だけでなんとなく歌を覚えていたらしい。そんなこんなでとても思い出深い1曲なのであります。