Stryper- Honestly (Re Record)
80年代LAメタルブームのときクリスチャン・メタルとして一世風靡したSTRYPER。もっともヒットしたのがこの珠玉のバラード"HONESTLY"。最初、ラジオで耳にしたときは、スティックスのデニス・デ・ヤング氏が歌っているのかと思った。実はストライパーの曲だとわかって少しびっくりした記憶がある。80年代に多くのメタルバンドが良質なバラードを書いており、ヒットチャートを賑わせたものだ。ちなみにこの曲はビルボードシングルチャートで23位まで上昇し、彼らにとって唯一TOP40入りした曲となった。1986年に発表されたサード・アルバム『TO HELL WITH THE DEVIL』に収録されている。このアルバムはミリオンセラーとなり、クリスチャンメタルとして初めてプラチナムディスクを獲得した作品となった。このアルバムには、他にも"To Hell with the Devil" 、"Calling on You" 、"Free"など佳曲が揃っている。「神様を信じないと地獄へ堕ちるぞ」的なベタな歌詞はとりあえず隅に置いといて、楽曲そのものは結構好き。特にマイケル・スウィート氏のソリッドな質感をもったギターのリフがかっこいい。1988年に発表された次の4枚目のアルバム『In God We Trust』とともに今でも愛聴盤。しかし、その後の作品はパッとせず、セールス・人気とも次第にフェードアウトしてしまう。90年代前半にバンドは解散。2003年に再結成し、現在も活動を行っているようだ。
日本では今でも根強い人気を保っており、一定数のファンが存在するようだ。伊藤政則氏のラジオ番組『POWER ROCK TODAY』の看板コーナー「グランドカウントダウン(人気投票)」で毎年初回は、ストライパーが必ずトップ10内にランクインするのが風物詩となっている。今年も2月初めに放送された初回のランキングは堂々の4位(ちなみに1位は我らがLOVEBITES!)!どうやらコアな組織票を持っているようで、新譜や来日公演といった旬な話題があってもなくても関係なく必ず上位に現れる。なぜかというと、年が新しくなると前年の累積投票数がすべてリセットされるため、このような現象が起きる。週が重なるにつれて、他の旬なアーティストたちが自然と票を集めて上位に上がっていくと、彼らがズルズルと順位を落としていくのも毎年お決まりのパターン。今年はどうなっているか?気になったので直近の2021年5月29日放送分を確認してみたら、なんとストライパーはまだ21位で生き残っていた。恐るべし!
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