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門前商店街で食事を摂ったあと身延山登山への裏参道の入口脇の「妙石坊」境内にある“高座石”を見に行きました。
やはり我々が行くならば「巨石」を探索しなければ始まりません。
ここへは、特に行く前からチエックしていたわけではなく当日頂いた観光マップに記述があり思い付きで訪れたのでした。
先ほど訪れた日蓮聖人祖廟の前を通り過ぎ赤い欄干の橋を渡り次の角を左折して1キロほど走ると右手に七面大明神と書かれた幟が見えてまいります。
橋を渡り道沿いに上がっていくと駐車場があり目的地の「妙石坊」はすぐこの上です。
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妙石坊(みょうせきぼう)は学禅院日逢上人が文禄年間に開いた場所で、かつては妙石庵と呼ばれていましたが、1862(文久2)年に現在の名称に変わったそうです。
いわゆる宿坊ですのでこちらで宿泊することが出来ます。一泊二食付きで8,000円と比較的リーズナブルに泊まれますのでたまには宿坊で一泊もいいかも知れません。
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妙法両大善神を祀るお堂
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祖師堂 元禄年間に江戸の講中からの寄進で造られた唐銅日蓮聖人像が祀られています。
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古録にある七面尊像を再現し六老僧の墓をここに再現したものだそうです。
縁起 (写真クリックで拡大)
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御廟塔
縁起 (写真クリックで拡大)
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かつては七面山への表玄関でもありました。
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現在は身延山久遠寺奥之院への裏参道となっています。
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高座石
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左側面より
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右側面より
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背後より
この巨石は、日蓮聖人がここへ腰かけて弟子たちに説法を説いた場所として有名ですが以下のような興味深い伝承があります。引用してご紹介致します。
日蓮大聖人と七面天女
1277(建治3)年のある日、御草庵から少し上ったところにある大きな石(現在の妙石坊境内にある高座石)の上で、日蓮大聖人はいつものように南部実長公をはじめとする弟子や信徒に法を説いていました。やがて若く美しい女性がどこからともなく現れ、静かに座に着き合掌礼拝し、大聖人の説法を熱心に聴聞しはじめました。
弟子や信徒たちが見慣れないこの女性を不審に思ったので、かねてより本来の姿をご存知だった大聖人は「皆に正体を見せてあげなさい」と告げました。女性は微笑みながら「水を少し賜りとう存じます」と応えたので、大聖人は傍らにあった水差しに入った身延沢の水を女性の手のひらに一滴落としました。
すると、この美しい女性はたちまち本来の龍の姿を現じたのです。
そして、もとの美女の姿に戻り、「わたくしは七面山に住む七面天女です。身延山の鬼門をおさえて、お山を護る法華経の護法神として、人々に心の安らぎと満足を与え続けましょう」とお誓いになると、雲に乗って七面山に飛び去っていきました。
(以上はこちらから引用)
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高座石背後にそびえるご神木
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見るからに生命力を感じます。
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ここの伝承にもあるように「お山を護る法華経の御法神」としてまさにここに祀られていて然るべくのお社です。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/f2/918a4e2f19e31dde2c623ba2a5c0f004.jpg)
手水舎で良く見かける龍の手水口ですが、大抵は頭の部分だけなのに対し全身の姿の彫像を初めて見ました。細部まで手が込んでいてなかなか見事です。
自宅に戻りこうして記事にしながら調べているとけっこう見逃している場所もあって、再訪もありかと思いました。
普段は、あまり寺院へは出向かないのですがここは、別格でお山全体から湧き出すパワーをいながら感じられます。
普段から全く信心がない人でも訪れるだけで、ご利益を頂ける素晴らしい場所ですので一度は訪れても損はないお勧めの場所です。
新宿から直通バスが運行しています。(4時間半ほど 周辺まで散策するとなると一泊は必須でしょうか)
【マップ】
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