響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

最近のコドモのヒップホップ。

2008-11-02 | ドラム・パーカッション
さて、大人が「クラシックバレエ」で四苦八苦している間にも、ヒビキたちはキッズダンスというクラスで、レッスンしている。

教えてくれるのはM先生という、私がクラシックバレエもきっと優れた先生に違いないと憶測するきっかけとなった、ほんとにすばらしい先生で、先日見学に行ったら、より低年齢の「ちびっこダンス」の時とは違って、もっとブンブンに踊っていて、観ているこっちがうれしくなってしまうほどの素晴らしさだった。

細身の体つきなのだが、ちょっとできないようなポーズが軽々できる筋力があり、体の稼動範囲が広大である。踊るスタイルは──よく「元気をもらう」という言い方があって、これは要するに中国の「気」というものを人はやりとりできるという発想から来ているんじゃないか(憶測です)と思うのだが──これと似て非なる感覚で、「元気を観せてくれる」という感じである。

元気って、こういうことなんだ、という弾ける踊りを、先生は手本として、コドモたちに、踊ってくれるのである。

こうなるともう、なりきり小学生たちが続々あとをついてくる。前列に陣取っているのはおしゃまさんの高学年の女の子たち。最後列で自分の踊りを踊っているのが中学年の男の子や低学年の女の子たち。M先生が

「は~い、前と後ろ交代」
と言うと、真ん中へんにぐちゃっと固まって、結局もとの陣営に戻ってしまう。

だがよく観ると後ろにいる小さな女の子の中にも、リズムでいう「黒い」というノリをよく捉えたヒップホップを踊っている子もいて、そういういいスジを持っている子供が、このようなすばらしいM先生のダンスを観ることができるのは、ラッキーなことだよなあ、とつくづく思われるのであった。

私はもしかするとヒビキは踊らずにふざけているのかと思ったのだけれど、そんなことはない、ちゃんと教えられた振りを踊っていた。ただし、ヒビキのはほんと自己流。自分が解釈したリズムをダンスにしたという感じで、いかにもダンスっぽいところはほとんど無視して、わずかにそのポーズ──たとえばYeah! のように──が言語化・ボキャブラリー化できる場合には元気のいいポーズに決めていた。

ま、そういう付き合い方もあるかとは思う。