故人からのメッセージです
神奈川県と静岡の県境に住んでいました
不思議な体験などしたこともなく、まして死後の世界や、神仏を信仰するでもない自分が
このように死後の手紙を残すなど、思いもよらなかった
家族も、まさか家の父が!と驚くであろう
生前は、家族にも自分にも厳しく、ぶっきらぼうで頑固者
自分で言っていて可笑しくなるが、昭和の親父だな
そんな俺に嫌気をささず、添い遂げてくれた妻へ感謝の気持ちを伝えたい
あれは昭和18年だったろうか、初めて逢った時から気に入っていた
だから結婚が決まった時には、それは嬉しく喜んだものだ
とはいえ、そんな気持ちを表すことは男子としてあってはならない
そんな教育を受けてきた自分だから、言葉に出して伝えることなどなかった
今更だが、いや今だからか、言っておく
真面目で働き者で、よく尽くしてくれた
外では夫を立ててくれた
ほんとうに好く出来た妻でした
死んでしまうと、素直になれるものなんだな
あの父がそんなこと言うなんて信じられないと、家族が言う姿が浮かぶな
これから母さんの面倒をよく看て、なにかと力になってやってくれ
一人でいると、不安になるものだ
顔を見せて、大事にしてやってくれ
頼んだぞ
☆初めてお読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
茶文字は私自身の言葉です