故人からのメッセージです
東京都世田谷区の学生でした
享年18歳、男子
僕が死んだ原因は自殺です
生き急ぎ過ぎたと、反省しています
二人の親、兄弟からしてみれば、さっぱり分からない理解に苦しんでいる
当然です
僕自身が呆れているのだから
いきなりの衝動という訳では、それだけではない、僕なりの理屈は確かに有って
それを伝えることに、少しの戸惑いがあるのだけれど
息子として両親に詫びる気持ちと、理由を伝えなくてはならないと思い手紙にします
僕は小さい頃から他人には言えない事がありました
時々、人が怒ったり怒鳴ったりイライラしているのを見ると、その人の周りに
灰色の渦のような物が視え、その渦によって来る者が視えていました
一時期は薄れて視えなくなったのだけれど、高校に入ってまもなく再発しました
誰にも相談は出来ない、そんな事を言えば変人扱いされると分かっていた
若しくは、気のせいじゃないのか?疲れているだけだろう
そう云われ病院に連れて行かれるだけだと思っていた
どんどん、視えたり感じるようになり、人混みが怖く出掛けることが苦痛に
過剰に他人の感情が押し寄せてくる
いたたまれなかった
嘘みたいな話で、自分自身さえどう説明していいのか
どう表現していいのかさえ分からず悩んでいた
とにかく苦しく辛い、そんな状態だった
けど、高校は休んではいけない場所で、無理するしかなかった
そんな状態に限界で、命を絶ちました
今更、こんなことを書いてどうなるものでもないのに
かえって親は辛くなるのでは?と悩んでいたが
理由が分からないままの方がずっと苦しむよ、と仏様から教えて貰い伝えることにした
両親がこれ以上、自らを責めずに苦しまないでほしいから
誰のせいでもない、自分たちを責めないで、苦しまないで
息子からのお願いです
生き急がず、高校などどうにでもなると思い、この時期をじっとして無理しなければ
また違った人生の扉が待っていた
他人とは違う感性を持って生まれていたのは僕だけではないと、早く知っていれば
どこかに誰かに相談出来たのかもしれないな
父さん・母さん、ごめんなさい。
☆初めてお読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
茶文字は私自身の言葉です