故人からのメッセージです
池田といいます
丸の内で働いておりました
仕事が全て、キャリアが己のアイディンティティー
仕事の出来ない者、成果を上げれない者は人間として失格、そんな世界で生きてきました
いつしかそんな世界に疲れ果て、己の価値がどこにあるのか分からなくなり
どんどん自己否定に陥り、もう生きている価値が自分には無いと思い込み
とうとう投身自殺をしてしまう結果となってしまいました
享年38歳
定年まであと22年もある、そう思うと、耐えられなかった
人には向き不向きがあり、僕が愉しめ実力を発揮できる場は他にあった
そのことが今なら分かる
今頃わかったからといって何になる、と初めはくさっていたけれど
この経験が誰かの役に立つのなら、同じ轍を踏まずにすむのなら
意味が見いだせる、そう思い僕の体験を残すことにした
苦しければ、そこは自分の居場所ではないと知る必要が僕にはあった
価値観は一つではない、アイデンティティーは誰かの基準で決めるものではない
と気が付ければよかった
別世界に飛び込む勇気を持っていれば、新しい世界が築けたのに
息が楽にできる場所を探して生きればよかった
能力が有ったとしても、自分が愉しくなければ、本当の居場所ではない
と気付くのが遅過ぎた
同じ悩みを抱えているのであれば、気付くきっかけになり
僕のように遅過ぎることがないことを願う。
PS:両親へ
自分勝手でごめんなさい
親の心、子知らずで済ませられるなんて思っていないけど、身勝手すぎました
一人で生きてる、成長したと勘違いも甚だしく
両親に対して、思いやることが出来なかった
不実な息子で申し訳ない想いです
只々、謝罪の言葉しか言えません
自らを責めないで、全ては僕の、僕だけの問題だったのだから
両親の健康長寿を願い、別れの挨拶にします。
☆初めてお読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
茶文字は私自身の言葉です