元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

内田樹編「街場の憂国会議」読了。

2016-02-07 11:50:04 | 読書
内田樹編「街場の憂国会議」読了。
内田さんと中野晃一さんは、現状認識として同じこと「国家の株式会社化」を言っている。これは素晴らしい分析だ!

ただ「日本はこれからどうなるのか」と言う副題に全く答えていないのは、文系が集まった限界だ。

今後の世界がどうなるか?ダボス会議の国谷さんのワークショップのように、シリコンバレーからMITの教授、政府関係者、グローバル企業のCEOなど、多種多様な人が参加しないと難しい。
例えば、この本だと少子高齢化で生産性が下がる日本の行く末は暗い。ダボス会議では、AI化(ロボット化)で、働く人は要らないし生産性は上がる。

ダボス会議のワークショップで国谷さんがモデレーターを勤めた素晴らしい番組

2016-02-07 10:58:45 | Web記事
ダボス会議のワークショップで国谷さんがモデレーターを勤めた素晴らしい「A world without work?」。国谷さんは、こういう場でこそ、能力を発揮する。新しいメディアで活躍してほしい。
ただし、農業などの第一次産業は、議論からごっそり抜けている。

・第4次産業革命(AI化による現在の雇用制度の崩壊)に備えて、政府は政党の垣根を越えて、これに備える必要がある。政権が変わっても、これに対処する政策は維持するような。

・シリコンバレーのAIのエンジニアは、将来AI化(ロボット化)されて、働く人はいなくなるので、ベーシックインカムの導入が必須と。じきに週15時間労働の時代が来る。雇用もなくし働く機会の無い人が増える。仕事をする会社にで実際上、社会コミュニティに参加していた人たちのコミュニティが必要。(地域とか、昔のギリシャの街角コミュニティのような)

・日本企業LIXILのCEOの藤森さんは、AI化によるプロダクティビティの向上は必須。それにより仕事を失った従業員は解雇せず再教育により再配置を行う。
政府は社会全体を考えた再教育、再配置(工場から社会福祉施設へなど)富の分配、などが必須。

・AI化で疲れ知らず、親の介護や子供の世話を する必要のないロボットが24時間働くことで、生産性が上がる。工場労働者はますます要らなくなり1%の投資家は、ますます儲ける。政府による富の分配の再考が必須。

などなど、若者達はTVを見るよりこういうネットの番組を見るのがいいね。英語の勉強にもなるし。