富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/
退院してきました。
3日に手術して、今日が6日。
手術して1週間入院って言われたけど、
術後がとっても順調なので早めに退院を許してもらいました。
傷なんて、縫わないで、ボンドでくっつけてくれるんだよ。
だから、抜糸がないんです。
ご心配おかけして、すいませんでした。m(_ _)m
心配されていた後遺症、なーーんの後遺症もありません。
神様、ありがとう。
先生、ありがとう。
一番つらかったのは、手術して部屋に戻ってきた日。
色んなチューブにつながれて
ベットにすわるのも厳禁! 1日だけだけど
生まれて初めて寝たきりを味わいました。
許されるのは寝返り打つだけ。
辛かったなぁ・・・今までの人生で一番辛かった。
いままで、「寝たきり」っていうと、介護する側の人の大変さばかり思ってきたけど
いやぁ・・・本人が一番辛いのかも・・・しれない
膀胱にはチューブ入ってるし、気持ち悪いったらありゃしない。
点滴は1日中やっていて、手の甲にしているから常に手の甲に鈍痛がある。
看護師さんたちは、みーーーんな、超優しくて丁寧で
どんなことでも、すぐ、ナースコール呼んでね。ってスイッチを握らせてくれるけど、
どこか痛いとか、点滴が終わったとかなら呼びやすい。
絶飲食で、のどがカラカラ、時々看護師さんの手をかりて、寝たままうがいをさせてもらわなくてはならない。。。けどそんなに再々お願いできないよね。
実際、寝たきりで困ることって、こんなことでいちいち看護師さん呼んでは悪いような 意外と小さな事なのよね。
「ゲッ! 寝返りしすぎて、布団からお尻が出ちゃったよ」
足と点滴してない方の手で、時間をかけて必死でお布団を直す。
「ゲッ! 布団の中の手術着の寝間着がはだけちゃった。気持ち悪いよ」
(いいか!自分、落ち着け、時間は山ほどある。なんとかするんだ。
この寝間着、いったい右が上なのか、左が上なのか?
指で布をたどっていって
寝間着の構造を把握する。
そろりそろりと点滴に影響ないように片手を動かさないで、もう一方の片手だけで、心で「せーの」って言いながら、腰をわずかに浮かせて布を引っ張ってみる。)
「ゲッ! ティシュの箱がベットから落ちた」
このときは仕方なくナースコールを押した。
可能なセルフケアは枕を動かして、枕の形を少し変えて気分を変えてみること。
私は1日だけだったけど、実に「自分史上、一番長い日」だった。
世の中には、こんな1日を何日も何日もあるいは何年も過ごしている人がいるんだよなぁ・・・・すごいなぁ・・・たいへんだなぁ・・・
神経質な私はとても耐えられない。でも、もし、先々そうなったら、「耐えられない」なんて言ってられないんだよなぁ。
どうしたらいいんだろう。。。。日本じゃ安楽死なんて認められていないし。
真夜中になって、だんだんチューブが取れてきた。
「夜中だけど、歩く練習してみる?」って言ってくれた
安達祐美似の看護師さんが天女に見えた。
点滴をコロコロ押しながら歩く練習をさせてくれた。
写真は次の日の五分がゆの朝食です。
思わず歓声をあげる私。
唾液腺の病気なので、術後、今でも味の濃いものを食べると、耳下腺がズキン!ってする。
でも、そんなことなんて、なんでもないさ。
歩いて売店に行ける幸せをかみしめていました。
今回お世話になった、順天堂大学病院の先生、看護師さん、本当に優しくしていただいてありがとうございました。