愉快的生活~上海~

2009年4月から始まった上海生活の中での新たな出会いや発見、中国語の勉強法など。

企業の社会貢献活動

2012-04-26 11:23:36 | タイでお仕事
今回、私が関わったタイでの洪水後支援事業は、日本の某企業2社からの寄付を活動資金としていました。

どちらも、タイに大きく進出している日本の大手企業です。

活動期間中、このスポンサー企業様には、現地での活動状況を報告しつつ、支援対象地域への視察のお誘いをしていたものの、まあ、日本側の年度末年度始めと重なり、なかなか視察も実現しなかった。
最終的には、このうち1社の方は、小学校への図書寄贈の寄贈式に参加して下さった。
しかも、会社のCSR部の社員のみならず、現地法人の日本人社長も朝から夕方まで私たちの活動事業地視察に参加してくださった。

その日本人社長いわく、こうして実際に寄付した団体の活動視察をすることは稀で、とても良い経験をさせてもらった、とお礼を言って下さった
しかも、後日、我々の慰労会も開催して下さり本当に有難かったです

ちなみに、CSRとは、企業の社会的責任」を意味する言葉。
いわく、企業は法律を守り、提供する商品やサービスに責任をもち、従業員が働きやすい環境をつくり、消費者の声に耳を傾け、地域社会に貢献し、地球環境に配慮した活動をしなければならない。CSRはこうした企業のありかたや取り組み全般のことを指す、とあります。

ものの本によれば、これまで会社の経営者は利益の最大化を目的としてきたが、これに対して、社会目的と経済価値を両立し、長期志向の経営を実践する「グレートカンパニー」はそれとはことなる理論で行動している。つまり、社会に貢献することを事業の目的として、社外から称賛される行動に務めている企業のこと。

日本企業も、昨年の地震からこういった活動には積極的で、色んなNGOや援助機関への寄付は以前よりかなり増えたというが、会社からお金は出ているけれど、社員を派遣してその活動に参加させるという企業はまだまだ少ないように思うがどうでしょうか。
社員がそういった活動に参加することで、支援地域の人々の状況を知り、また地域での自社のプレゼンスを意識し、さらに自分たちの会社に所属することに対する誇りを感じるという、自社の価値観を社員へ伝える絶好の機会になるのではないかと思う。
平たくいえば、「情けは人のためならず」ということかな ちょっと平たすぎるか まあ、自分たちにも「益」があるってことですね

今回私は、このNGO団体の契約職員として派遣されたものの、初NGOの仕事でした。
普段、日本では一般企業の人間なので、こうしてNGOの仕事に関わることで、色々と新しいことも見えてきました。
世界津々浦々に日本の色んな国際NGOのスタッフが散らばって、人道支援などに奮闘しているけれども、その活動資金の一端を担っている企業は、意外にその活動現場を知らないのでは?と思う。
たいていそういう地域って、危険地域だったりして現地の情報は一般に流れにくいもの。
しかも、外務省の安全情報ほどアテにならないものはないので、その地域に進出しようかと思ってる企業は、積極的にそういうNGO団体を支援して、自社のマーケティングに利用するのも大いにアリだと、私は思うんだけどなあ。
NGOの人って、現地行政とのパイプを構築していくプロですからねえ。

そういうわけで、企業の皆さんは寄付するだけじゃなく、積極的に関わる機会を作って、自社にも色んな意味でのリターンを取り込む工夫がもっと要るんじゃないかな、と感じたのでした。



タイの人たち、ありがとう!

2012-04-26 10:49:45 | タイでお仕事
無事、タイでの仕事を終えて上海の家に帰ってきたわけだが、
すでに、タイが恋しい私です

今回は「支援活動」でタイに向かったわけだけど、実際、タイの人に本当に協力してもらい、お世話になってようやく成り立った事業でもあります。

タイの人って本当に優しい・・・。
懐が深いのでしょうね。
国立大学の偉い教授も、話が早いし、こちらの活動内容に賛同してくれるや、さっさと協力体制を研究所内で作って下さる。
日本だったらどうなんでしょうね・・・

支援対象地域の方々も、私たちが何度も足を運んで活動をしているので、もうすっかり友達になっていて、私たちのために地元特産のお菓子をくれたりして本当にその心遣いが嬉しい・・・

今回、3人の現地スタッフに参加してもらったのだけど、本当に優秀な彼らなのでした。
気遣いと機転がめちゃ利く しかも仕事が早い
現地の住民との細かい話や、行政との微妙な関係など、彼らの機転がなければ切り抜けられなかった場面も多々あり、彼らなしには、この事業は成立しなかったといってもよいと思う。本当、ありがとう

タイを去る前の週末、送別会を開いてくれました
日本人スタッフ(男2人+女(私)1人)と、タイ人スタッフ(男2人+女1人)で、食事の後は、Hootersのような感じのビアバーで女の子がショーパンにタンクトップでサービスするっちゅーお店。タイ人スタッフの男性がどうしても行きたいというのでそこに行ってきたの。
もう、みんなで飲みに行くことも最後かと思うと、ついついハイテンションになって学生のようなノリで飲んでしまい、久々に記憶が飛んでしまいました
スタッフとも、感動的な涙のお別れを最後にしていたらしいけど、何を言ったのかまったく覚えてないし
飲みすぎはいかんです 

ともあれ、今回も本当にありがたいご縁に恵まれました。
タイの人たち、本当にありがとう

次回は洪水支援活動じゃなく、旅行に行きますネ


ミッション終了!

2012-04-26 10:35:35 | タイでお仕事

今回のタイ洪水後支援活動での私の業務が終了し、今週月曜日に、無事に上海に戻ってきた
結局、今回は2ヶ月にわたってタイにに滞在たけど、元々住んでいた国でもあるので、まったくストレスなく快適で元気に過ごしました
友人もたくさんいるので、週末はみんなと会って気分転換もできたしね

タイは今が一年で一番暑い時期で、昼間は38度ほど、陽射しも容赦なかったので、完全に現地化して帰ってきましたが

タイでは、洪水後の被災者の支援活動を行っていました。
洪水の水はとっくに干上がってましたので、実際は、次の洪水への備えに関する支援ですね。ソフト面では公衆衛生の知識についてのワークショップだとか、ハード面では、
集落の中の水路掘削事業とか、運河から漂着するゴミを遮断する網の設置だとか。

この水路掘削事業も、小さな集落なので、重機が入れないので、なんと800メートル(長さ)x2メートル(深さ)を人力で3週間で掘るというとんでもないプロジェクトです・・・ でも、できるんですねえ~。4月末までに完了できなかったら、それ以降の資金援助は難しい状況を伝えると、なんと、タイ正月返上、住民総出で工事を進めていたそうです。タイ人にとってタイ正月(ソンクラン)は何をおいてても重要なので、相当驚くに値することです。

実は、タイは雨期の時期は毎年洪水になるんだそうです。
ただ、昨年は水量が例年にも増して大量で、特にアユタヤの日系工場団地が被災したのと、例年ならバンコクまで降りてくることがない洪水が迫ったということで、世界的にも注目されて大ニュースになったわけです。
ですので、今回私たちが支援対象とした地域の住民たちも、わりとあっけらかんと、「いつものことだから」といった様子でした。

とはいえ、実際には水位が1m超になり、被災した住宅や学校、工場などの数は相当なものです。
被災した地方の小学校にも図書や学校備品の寄贈に行ってきました。
1階にあった図書室は洪水で完全に水没し、図書は全滅、書棚なども水没して使用ができなくなったのですね。

実際、タイは発展した国であり、東南アジアでのリーダー的存在ですので、今回のように緊急時を過ぎた支援活動はこの豊かな国にはそぐわないのですが、やはり、地方には行政の援助の手が届かない地域もあるので、今回の支援も生きるんじゃないかと思いたい。


長~い「課外活動」もようやく終了したので、5月の連休明けに一旦日本に戻る予定