Hiroko Inagaki 絵のおはなし

絵描きの小さな日常をつづりました。
Hiroko Inagaki のブログ

向き合うこと

2012-08-20 | 京橋アトリエ
今日も暑い1日でしたね!私も熱い授業を学童『となりのいえ』でしてきました。いや、暑苦しいぐらいだったでしょうか(笑)。
みんな、絵を描くのに今の小学生はほとんど経験値が少ないので、教えられる事は、すべて教えていこう。。!という意気込みでした。そして、山口県から送られたお野菜を少しずつ布の上に並べていくと、みんな、不思議そうに近寄って来てくれました。『何するの~?』『な~に、これ~?』とみんなが聞いて来ます。
観賞用のかぼちゃもみんな、これだけの種類は見た事がないらしく、目をぱちくりしていました。他にも山口県の農家でできた、大きなピーマン、ししとう、タマネギなど、茎付きのトマトなど、姉がいろいろ色身を工夫してくれて送ってくれていたので、先生を含め、皆、楽しそうな夏野菜の彩りに描きたくなってくれたみたいです。
『上手に描く事が大事なんではなく、目の前の対象にどう向き合うかが大事だよ』というと、みんな本当に聞いているようで、感心しました。



みんな、シーンとなって描き始めます。



だれも描きたくないという子はいなくて安心しました。


本当、一生懸命に描いてますよ。

透明感のある彩色。


で、完成~。



割り箸ペンと墨汁で仕上げをする子、鉛筆の線をわざと残す子、余白を残す子などいろいろですが、みんな、自分の絵の完成形を知ってるみたいでした。
最後まで描くのを止めない子が一人いて、みんながお昼になっても片付ける私の傍で描き続けてる男の子がいました。その子は、急にポロポロ泣き出して、理由を聞くと、『白いかぼちゃの色が出せない。。』と悔しくて泣いているようでした。
『よっぽど絵が好きなんだね。なんか、いいな~、そんな綺麗な涙はお姉さんは、昔どこかに置いてきてしまったよ。』と訳のわからないことをその子に言ったりして、ちょっと、子供達の純粋さに、心が洗われたりもしました。
学童『となりのいえ』はハンディのある子もいるんですが、そうした子にも少し接せられて、これから何が出来るかわかったのは、大きな収穫でした。
表現する自由はみんなに平等にあって、みんなきっかけがないだけなんだな。。と思うしろくま先生。夏の想い出の1枚になるといいなあ。

今日のしろくま先生の授業はこれで終わり!またね~☆
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