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阪神大賞典(GⅡ)回顧

2006-03-21 08:41:15 | 回顧
2006/03/19 1回 阪神 8日目 曇(稍)
11R サラ系4歳以上 阪神大賞典(G2) ○国際○指(別定) 芝3000
【馬場状態】降雨の影響でやや重が残り、パワーを要する馬場。しかも、強烈な北西の風がスタミナを奪うタフな設定。

13.1 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 12.3 - 12.3 - 12.8 - 13.0 - 13.1 - 13.1 - 13.3 - 12.8 - 11.9 - 12.0 - 13.6
(60.9-64.3-63.6)

【展開】トウカイトリックが押してハナ。2~4ハロン目が11秒台で、その後も12秒3が2ハロン。テン5ハロン60秒9は速い。2角から向こう正面にかけて息を入れるも、前半の猛ラップ、直線の向かい風、やや重のパワー馬場と真のスタミナが問われた。

まさかの有馬記念敗戦以来となる、注目のディープインパクト06年始動戦。〝英雄〟が周囲の不安説を、自らのパフォーマンスで一蹴させた。ゆったりとした発馬から後方に下げる。だが、菊花賞で見せた掛かり癖を再び1周目の4角で見せる。それでも、前回に比べればマシな方だった。スタンド前では平静を取り戻し、流れの落ち着いた向こう正面でアクションを起こして進出。そして、レースラップ11秒9の残り3~2ハロン地点(4角)で5番手から持ったままの手応えで、大歓声とともに一気に先頭へ躍り出る。恐らくは、ここで11秒前後の脚を使ったはず。あとはこの馬の独壇場。究極のスタミナレースで強さを際立たせた。改めてこの馬の強さを思い知らされた。06年も安泰だろう。一応、反動には注意したい。

2着は猛ラップを刻んだトウカイトリック。発馬直後から手綱を押してハナへ。2~4ハロン目を11秒台で飛ばし、テン5ハロン60秒9の高速ラップ。2角~向こう正面で息を入れるも、前半を飛ばして、勝負どころで早めに来られる。おまけに直線は強烈な向かい風にタフな馬場。それでも、大崩しなかったのは立派。とにかく持久力に優れる。本番でも楽しみ。

菊花賞馬デルタブルースは残念ながら今ひとつの内容だった。道中は高速ラップ離れた3番手。折り合いは付いていた。流れの落ち着いた向こう正面で除々に前を捕らえに行く。だが、ペースの上がった3~4角で手綱を押しっぱなしでスブさを見せる。本来のデルタならそこから息の長い末脚を発揮するが、直線では伸びるどころか完全に脚が上がってしまった。残念でならない。一度使われたが、まだまだ良化は先のようだ。500㌔を越す大型馬。暖かくなってからか。

アイポッパーは海外遠征明けで太め残り。道中は勝ち馬の直後で折り合いに専念。ディープがアクションを起こした向こう正面で連れて進出。だが、4角で持ったまま先頭へ躍り出た相手に対し、同馬は置かれてしまう。直線も完全に脚が上がってしまった。元々、休み明けは動かないし、余裕残しの仕上げ。本番への上積みはあるが、逆転は厳しいだろう。

インティライミは道中ハイラップを刻んだ2着馬の直後を追走。さすがに猛ラップを懸念してかスタンド前で抑える。その後もスムーズにレースを進めるも、勝ち馬がマクッた3~4角で手応えが怪しくなって後退してしまう。その後もズルズル。今回の結果を見る限り、距離が長すぎるということだろう。ディープの好敵手として期待されただけに残念の一言。前走後に反動で調整ができなかったのも影響したか。

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スプリングS(GⅡ)回顧

2006-03-21 08:37:36 | 回顧
2006/03/19 2回 中山 8日目 曇(良)
11R サラ系3歳 スプリングS(G2) ○混 牡・牝○指(馬齢) 芝1800
【馬場状態】Aコース。最終週。朝方の降雨でやや重→良。パンパン馬場とはいかない。

13.0 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.6 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.3
(36.9-36.4)(48.7-48.6)(60.3-60.2)

【展開】ニシノアンサーがハナ。テン5ハロン60秒3と比較的緩い流れ。向こう正面で少しペースが上がり、3角で緩くなる。勝負どころで勝ち馬が進出したのに対し、2、3着馬は仕掛けを遅らせた。上がりは36秒4と掛かっている。強風の影響か時計も平凡。少しレベルに疑問が残った。

並ばれても抜かせない。9戦目のメイショウサムソンが、豊富な経験に裏づけされたレース運びで追撃を振り切った。道中は緩い流れを3番手の外追走。逃げ馬がペースを落とした3角で除々にポディションを上げると、4角でいい手応えのまま先頭へ踊り出る。その後も粘り強い脚で応戦。一旦は外から2着馬に並ばれるも、そこから根性で伸びてクビ差先着。上がり、時計の掛かったことは良かった。早めに動いた鞍上の手綱さばきも光った。

急遽出走に踏み切ったフサイチリチャール。道中はガッチリ手綱を抑えて3番手のイン。控える競馬で脚を測る意味合いもあったろう。勝負どころで動いた勝ち馬に対し、同馬は抑えたまま直線の追い比べに持ち込む。一旦は勝ち馬に並びかけるも、ゴール前で脚色が鈍ってしまい、クビ差及ばなかった。決め手という点では少し苦しい面がある。やはり、スピードの持続性を生かしたほうがいい。本番では平均ペースの逃げを期待。

3着のドリームパスポート。道中は例によって後方で末脚を温存。各馬がアクションを開始した勝負どころでも慌てず。4角でロスを避けて最内を突く。馬群がバラけたところを鋭く突いて伸びるも、ゴール前で脚色が鈍った。瞬発力だけではなく、上がりを要する展開でも結果を出せた。鞍上のアクションに対して瞬時に加速できるが、それが長続きしない印象。本番では仕掛けどころが難しくなった。

本命視したタマモサポートは残念ながら4着。ゆったりとした発馬から抑える。例によって向こう正面あたりまで行きたがるが、いつもよりはマシ。仕掛けどころの3~4角でも慌てずジックリ。直線で最内を突くも、決め手の差で3着馬に進路をカットされてしまう。そこからジワジワ伸びて見せ場は作った。これからは、折り合いと決め手強化が課題。

ダイアモンドヘッドは勝負どころでズブさを見せてまったく見せ場を作れず。これで本番では苦しくなった。

トーホウアランは末脚を溜めることができず惨敗。鞍上によれば『もっと脚の溜められる長い距離が合っている』とのこと。

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