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12.3 - 10.7 - 10.9 - 11.5 - 11.6 - 11.2 - 11.6 - 12.2=1:32.0
(33.9-35.0)
3歳馬リアルインパクトが古馬を一蹴し、春のマイル王の座に就いた。14番枠から好発を決めると、少し気合いを付けて先団へ。内の先行馬の出方を見ながら、大きなフットワークで気持ち良く2番手へ。3角から外のジョーカプチーノが進出してきた時にスーッと3番手へ控える。ここで我慢して脚をタメられたのは良かった。4角から馬なりでジッと差を縮め、直線は馬なりのまま馬体を併せに行く。坂上でスパートを開始させると、戸崎の右ステッキが唸る。前脚を高く突き上げたフットワークで力強く伸びる。ラスト1ハロン地点から左手前に替え、懸命に脚を伸ばす。最後は後方の2頭に差して来られたが、振り切って戴冠した。2ハロン目から10秒7-10秒9-11秒5のラップを積極的に追走し、早め先頭で押し切る正攻法の競馬。この速い流れを楽に追走するスピード力と底力。54㌔の斤量差も大きかったが、強い競馬だった。戸崎のペース判断と直線の坂上でアパパネの進路を締めた手綱捌きも素晴らしかった。フロックではない。
石橋脩の剛腕が炸裂してストロングリターンが2着に食い込んだ。1番枠からそれほど発馬では行き脚がつかず。それでも石橋脩は慌てず馬任せで運ぶ。二の脚とインのコーナーワークを利してすぐに中団のインまで潜り込む。抑え切れないくらいの行きっぷりで気を許せばガツンと掛ってしまうそうな気配。4角まではインで無理せずに脚を温存させ、直線は馬場の3分どころへ。坂上でゴチャついて進路を探るが、なかなか拉致が開かない。それでも、手綱を引っ張り減速させるのではなく、手綱を押してスピードを保持させたままで探るので馬への負担も少ない。アパパネが外に持ち出したところを突き、ジョーとリアルの間を狙う。だが、リアルに進路を締められ、右手綱を引いてリアルの外めに進路を見出す。そこから派手に手綱をシェイクさせて馬を伸ばす。ラスト100㍍で左手前に替える。前走の京王杯SCはここで内へモタれた。だが、今日のストロングリターンは真っすぐ走った。石橋が右腕と左ステッキでまっすぐ走らせたのだ。最後まで力強いストライドで迫ったが、僅かに届かなかった。底力を要求させるレースで、斤量差がありながらよく頑張った。石橋の剛腕が光ったレースだった。4角から直線にかけての位置取りで、外に持ち出すのではなく果敢にインを突いたのは立派のひと言。
渾身の仕上げでスマイルジャックが3着に差してきた。3番枠から発馬で行き脚がつかず、直後に手綱をシェイクさせて中団へ。道中は後方から無理することなく控える形。少しズブさが出てきている。4角まではインで我慢させ、直線は迷わずに外めへ。だが、前がびっしりと壁になり右手綱を引いて大外へ持ち出すロスが。ここでかなりの減速をさせられた。直線はグンと重心を沈めて一完歩毎にグイグイと伸びてきただけに悔やまれる。年齢を重ねたことでズブさが出てきて決め手が強化されている。今ならマイル以上でもやれる。
クレバートウショウが目下の充実ぶりを物語る走りで4着に好走した。4番枠から馬任せでスーッと前へ。初めて経験する厳しい流れだったし戸惑いが懸念されたが、逆に抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。3,4角は痺れる手応え。直線を向き、馬任せで進路を探る。だが、ジョーとシルポートの間に僅かな進路はあったが、突くことができず。今度はジョーとリアルの間に進路ができたが、迷っている間にリアルに締められる。次にその外に進路がないかと鞍上が外を見るも、ストロングリターンがもの凄い勢いで迫って来て断念。仕方なくシルポートがバテてできた最内を突いたが、時既に遅し。前走に引き続き、完全に脚を余した。初めて経験する速い流れを馬なりで追走し、直線の勝負どころでも馬なりでポディションを保持できる脚力。すごい馬だ。秋の飛躍が本当に楽しみである。
ジョーカプチーノは17番枠から無理することなくジワーッとポディションを上げて行く。3ハロン目でようやく2番手まで押し上げる。ここまででかなり脚を使わされた。3,4角は2番手でスムーズに折り合うことができた。直線を向き、逃げるシルポートを交わし、外から勝ち馬に馬体を併せられる。ここで勝負根性を発揮し、粘りに粘る。ラスト100㍍で末脚が鈍ったが、勝ち馬からは1身。3角まで脚を使わされたことを考えればよく頑張っている。やはりスピードの持続力を生かしてこそのタイプ。控えては持ち味が出ない。
3冠牝馬アパパネは中2週で8㌔増。それほど太くは見えなかったし、返し馬の雰囲気もよかった。8番枠から好発を切ると、すぐに中団前目のインに潜り込む。3角では行きたがって折り合いを欠きそうになったが、何とかなだめて我慢させる。直線を向き、馬場の3分どころに持ち出すが、すぐに勝ち馬に進路を締められて右手綱を引いて外めへ持ち出す。そこからスパートを開始させるも、前脚の出が硬くて前に進んで行かない。追ってジリ脚となり、6着に沈んだ。一生懸命に走る女の子なので前走の反動があったか。
シルポートはやはりGIでは可愛がってもらえなかった。全身を伸ばした走りで脚をタメることができなかったし、息を入れられなかった。直線は早めにジョーカプチーノに競りかけられて万事休す。それでも大負けはしていないので頑張っている。
サンカルロはズブを見せてテンに前に行けず。道中は後方からの競馬。懸念された左回りでモタれる癖は見せなかったし、直線は一瞬の脚で見せ場を作った。ラスト1ハロンで脚が止まってしまったたあたり、やはり府中のマイルは長い印象だ。
ダノンヨーヨーは発馬で行き脚がつかずに直線も例によって内へモタれていた。これだけ競馬に制限があると、GIで勝ち負けするには厳しい。
12.3 - 10.7 - 10.9 - 11.5 - 11.6 - 11.2 - 11.6 - 12.2=1:32.0
(33.9-35.0)
3歳馬リアルインパクトが古馬を一蹴し、春のマイル王の座に就いた。14番枠から好発を決めると、少し気合いを付けて先団へ。内の先行馬の出方を見ながら、大きなフットワークで気持ち良く2番手へ。3角から外のジョーカプチーノが進出してきた時にスーッと3番手へ控える。ここで我慢して脚をタメられたのは良かった。4角から馬なりでジッと差を縮め、直線は馬なりのまま馬体を併せに行く。坂上でスパートを開始させると、戸崎の右ステッキが唸る。前脚を高く突き上げたフットワークで力強く伸びる。ラスト1ハロン地点から左手前に替え、懸命に脚を伸ばす。最後は後方の2頭に差して来られたが、振り切って戴冠した。2ハロン目から10秒7-10秒9-11秒5のラップを積極的に追走し、早め先頭で押し切る正攻法の競馬。この速い流れを楽に追走するスピード力と底力。54㌔の斤量差も大きかったが、強い競馬だった。戸崎のペース判断と直線の坂上でアパパネの進路を締めた手綱捌きも素晴らしかった。フロックではない。
石橋脩の剛腕が炸裂してストロングリターンが2着に食い込んだ。1番枠からそれほど発馬では行き脚がつかず。それでも石橋脩は慌てず馬任せで運ぶ。二の脚とインのコーナーワークを利してすぐに中団のインまで潜り込む。抑え切れないくらいの行きっぷりで気を許せばガツンと掛ってしまうそうな気配。4角まではインで無理せずに脚を温存させ、直線は馬場の3分どころへ。坂上でゴチャついて進路を探るが、なかなか拉致が開かない。それでも、手綱を引っ張り減速させるのではなく、手綱を押してスピードを保持させたままで探るので馬への負担も少ない。アパパネが外に持ち出したところを突き、ジョーとリアルの間を狙う。だが、リアルに進路を締められ、右手綱を引いてリアルの外めに進路を見出す。そこから派手に手綱をシェイクさせて馬を伸ばす。ラスト100㍍で左手前に替える。前走の京王杯SCはここで内へモタれた。だが、今日のストロングリターンは真っすぐ走った。石橋が右腕と左ステッキでまっすぐ走らせたのだ。最後まで力強いストライドで迫ったが、僅かに届かなかった。底力を要求させるレースで、斤量差がありながらよく頑張った。石橋の剛腕が光ったレースだった。4角から直線にかけての位置取りで、外に持ち出すのではなく果敢にインを突いたのは立派のひと言。
渾身の仕上げでスマイルジャックが3着に差してきた。3番枠から発馬で行き脚がつかず、直後に手綱をシェイクさせて中団へ。道中は後方から無理することなく控える形。少しズブさが出てきている。4角まではインで我慢させ、直線は迷わずに外めへ。だが、前がびっしりと壁になり右手綱を引いて大外へ持ち出すロスが。ここでかなりの減速をさせられた。直線はグンと重心を沈めて一完歩毎にグイグイと伸びてきただけに悔やまれる。年齢を重ねたことでズブさが出てきて決め手が強化されている。今ならマイル以上でもやれる。
クレバートウショウが目下の充実ぶりを物語る走りで4着に好走した。4番枠から馬任せでスーッと前へ。初めて経験する厳しい流れだったし戸惑いが懸念されたが、逆に抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。3,4角は痺れる手応え。直線を向き、馬任せで進路を探る。だが、ジョーとシルポートの間に僅かな進路はあったが、突くことができず。今度はジョーとリアルの間に進路ができたが、迷っている間にリアルに締められる。次にその外に進路がないかと鞍上が外を見るも、ストロングリターンがもの凄い勢いで迫って来て断念。仕方なくシルポートがバテてできた最内を突いたが、時既に遅し。前走に引き続き、完全に脚を余した。初めて経験する速い流れを馬なりで追走し、直線の勝負どころでも馬なりでポディションを保持できる脚力。すごい馬だ。秋の飛躍が本当に楽しみである。
ジョーカプチーノは17番枠から無理することなくジワーッとポディションを上げて行く。3ハロン目でようやく2番手まで押し上げる。ここまででかなり脚を使わされた。3,4角は2番手でスムーズに折り合うことができた。直線を向き、逃げるシルポートを交わし、外から勝ち馬に馬体を併せられる。ここで勝負根性を発揮し、粘りに粘る。ラスト100㍍で末脚が鈍ったが、勝ち馬からは1身。3角まで脚を使わされたことを考えればよく頑張っている。やはりスピードの持続力を生かしてこそのタイプ。控えては持ち味が出ない。
3冠牝馬アパパネは中2週で8㌔増。それほど太くは見えなかったし、返し馬の雰囲気もよかった。8番枠から好発を切ると、すぐに中団前目のインに潜り込む。3角では行きたがって折り合いを欠きそうになったが、何とかなだめて我慢させる。直線を向き、馬場の3分どころに持ち出すが、すぐに勝ち馬に進路を締められて右手綱を引いて外めへ持ち出す。そこからスパートを開始させるも、前脚の出が硬くて前に進んで行かない。追ってジリ脚となり、6着に沈んだ。一生懸命に走る女の子なので前走の反動があったか。
シルポートはやはりGIでは可愛がってもらえなかった。全身を伸ばした走りで脚をタメることができなかったし、息を入れられなかった。直線は早めにジョーカプチーノに競りかけられて万事休す。それでも大負けはしていないので頑張っている。
サンカルロはズブを見せてテンに前に行けず。道中は後方からの競馬。懸念された左回りでモタれる癖は見せなかったし、直線は一瞬の脚で見せ場を作った。ラスト1ハロンで脚が止まってしまったたあたり、やはり府中のマイルは長い印象だ。
ダノンヨーヨーは発馬で行き脚がつかずに直線も例によって内へモタれていた。これだけ競馬に制限があると、GIで勝ち負けするには厳しい。