中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

安田記念(GI)徹底研究!

2011-06-01 23:50:48 | 見解
ツイッター始めました!


ジョーカプチーノ
前走の京王杯SC3着は、短期放牧で立て直してデキが戻っていた。6番枠からポンと好発を決めて馬任せでハナへ行く。だが、外のシルポートがハナを主張したために無理することなく2番手へ控える。その後も手綱をがっちりと抑えて脚をタメる形。その分、頭を上げて行きたがる。3,4角では痺れる手応え。そのまま直線へ向き、いざ追い出しを開始するも、追い比べて懸命に末脚を伸ばすが、前を捉えられず後ろからも差されてしまった。前々走の高松宮記念10着は、課題だった発馬は決めることができたが、その後の行き脚が今ひとつ。手綱を押してもスッと先手を取れなかった。3角でダッシャーゴーゴーに進路をカットされてブレーキをかける形に。そこから一気に手応えが怪しくなった。4角でもズブくて手応えが悪く、直線は外から被される苦しい形に。揉まれて馬群に沈んだ。テンの行きっぷりと不利があったとはいえ、手応えが悪すぎた。本来のデキにはなかった。3走前のシルクロードS1着は、シルクロードS1着は、発馬でトモに重心が掛り、行き脚がつかずに後方からの競馬。1番人気を背負っていただけに押して先手を奪う手もあったが、鞍上は冷静だった。スプリント戦としては緩い流れを我慢の道中。引っ張り切りの手応えで追走する。4角で外めを通って加速すると、直線で右ステッキが入ってグンと加速。一完歩毎にグイグイ加速して差し切ってしまった。控えても結果を出しているが、やはり持ち味はスピードの持続力。それを生かすにはハナへ行って自らペースを作ること。前走の京王杯SCは、テン乗りの福永が明らかに本番へ向けて試し乗りをしていた。かなり感触を掴んでいるし、今回は間違いなくハナに拘るだろう。同型にシルポートがいるが、テンのダッシュ力ならジョーカプチーノのほうが遥かに上だ。前走でも馬なりでハナへ立ったジョーに対し、手綱をガンガン押して2ハロン目からようやくハナへ立ったのがシルポートだった。シルポートはマイルGI向きの逃げ馬ではない。高速決着は望むところ。先週の不良馬場でかなり馬場が傷んでいるし、道悪は下手だけに良馬場希望。高松宮記念時は攻めの動きがピリッとせず、デキが今ひとつだった。今回は立て直してデキはグンと上向いている。

アパパネ
前走のヴィクトリアM1着は、16番枠から道中は中団の外めを追走する。オウケンサクラが飛ばす超ハイペースの流れに戸惑うことなく余裕十分で追走。終始、馬群の外めを通らされたし、4角から直線にかけて大外へ持ち出される。すぐ後ろのブエナビスタにマークされるきつい展開。ブエナより坂上で加速力の違いで一歩先に抜け出す。最後は詰め寄られたが、何とか振り切った。底力を要求される流れで力をフルに発揮できた。1分31秒9の勝ちタイムは優秀。前々走のマイラーズC4着は予定していた中山記念を熱発で回避。早めに栗東入りして調整されたが、不得手の休み明けで仕上がり途上だった。レースでは不利な大外枠から馬任せで中団の外めへ。書るポートが作る緩い流れで3角手前からは鞍上が制御できずに掛ってしまう。4角では馬込みの中でゴチャついて嫌がっていた。直線を向き、グンと重心を沈めて最後は良い脚で追い込んできた。休み明けを考えれば及第点以上の内容だった。底力と勝負根性に優れた3冠牝馬で、ハイペースの消耗戦は望むところだ。マイルの瞬発力勝負では分が悪いが、ここはジョーカプチーノが作る淀みない流れが予想される。外差し傾向の馬場も良い。マイルなら折り合いにも不安がない。
あとは好時計勝ちから中2週で反動がないかどうかだけ。

エーシンフォワード
前走の京王杯SC8着は、16番枠から好発を決めて内の先行勢を見ながら前へ。シルポートが単騎で逃げたために7ハロン戦として超の付くスローに。それを道中は好位の外め追走。流れが緩んだ3,4角で3,4番手までポディションを上げて直線へ。坂上でスッと右手前に替えるも、そこからの末脚が今ひとつで切れ負けしてしまった。59㌔を背負い、不得手の瞬発力勝負では厳しかった。前々走の高松宮記念9着は、13番枠発走から手綱を押して行くも、いつもより行き脚がつかず後方からの競馬に。道中も気合いを付けながらの追走。3角では故障馬の煽りを喰らった。最後はバテずにジリジリと伸びてきているが、見せ場はなかった。久々は動かないタイプか。昨秋のマイルCSで悲願のGI制覇。ジョーカプチーノが飛ばす一貫した速い流れを道中は中団のイン追走。終始、経済コースを立ち回る。3,4角でもスムーズに馬群を捌いて直線もインを突く。鞍上の懸命なアクションに応えて一瞬の脚力で一気に先頭へ躍り出る。早めに抜け出したことで最後は苦しくなったが、そのまま押し切った。1分31秒8のレコードV。とてつもない時計だ。底力に優れたマイラーで、ハイペースの消耗戦は望むところ。傷んだ馬場も苦にしないパワーもある。昨年のこのレースは自らハイペースを刻んでしまったし、デキもひと息だった。1週前に時計を出していないのは気になるところだが、最終追い切りはスナップの利いた良い動きだった。

シルポート
前走の京王杯SC2着は、手綱をしごいて前へ。内の2頭の出脚が速かったが、ハナにごだわり2ハロン目から単独先頭に躍り出る。3,4角でたっぷりと息を入れられ、直線へ。二の脚で後続を突き放すも、外から勝ち馬の強襲に遭った。前々走のマイラーズC1着は、17番枠から手綱をしごいてハナへ。2ハロン目から単独先頭に躍り出る。3角からペースを緩めたにもかかわらず、2番手以下とは差が広がる。4角までたっぷりと息を入れて直線へ向くと、二の脚で後続を突き放す。最後までしっかりと踏ん張り逃げ切った。出脚は鈍いが、二の脚でハナへ立つタイプ。前走の京王杯は内のジョーカプチーノがスッと控えてくれたが、福永が2度目の騎乗となる今回は可愛がってはくれない。ここ2走は3,4角でたっぷりと息を入れられたが、今回はGI仕様の激流になる可能性がある。

ストロングリターン
前走の京王杯CS1着は、少し気合い付けて中団馬群からの追走。3角で少しゴチャついて手綱を引っ張るシーンもあったが、すぐに立て直す。3,4角は馬込みに包まれ、直線を向いても狙っていた進路をショウワモダンに締められる。坂上でショウワの手応えが怪しくなるや、右手綱を引いて強引に進路をこじ開ける。右ステッキが入った時に内へモタれて立て直すロスもあったが、ゴール前で左手前に替えるとグイッとひと伸びして差し切った。着差以上に強い競馬だった。前々走の難波S1着は、17番枠から少し気合い付けて内の先行馬の出方を見ながら好位の外めを追走。前に壁を作れずになし崩しに脚を使わされた感はあるし、かなり外を回された。それでも、直線で苦しくなりながらも根性で差し切った。気のいいところがあり、GIの速い流れのほうが競馬がしやすいし、タメれば底力のある末脚が使える。ここでも通用する力がある。

リアルインパクト
前走のNHKマイルC3着は、急仕上げだった前走を叩き、この中間は絶好の動きを見せた。1番枠で最初の一完歩が合わず。手綱をしごいて中団を取りに行く。この形だと掛る危険性があったが、掛ることなくスムーズな追走。4角までを経済コースをぴったりと立ち回る。直線入り口から手綱をしごいて馬込みに突っ込むが、前が壁になって手綱を引っ張る。そこから何とか狭いところを突破して、攻め同様に前脚を高く突き上げたフットワークで伸びてきたが、勝ち馬の決め手に屈した形だ。確かに直線で前が詰まる不利はあったものの、経済コースを立ち回れた恩恵もあった。しっかりと脚をタメることができれば、それなりの脚は使える。だが、古馬の一線級相手ではまだ決め手で見劣るだろう。

スマイルジャック
前走のマイラーズC6着は、好発を決めるも、無理せずに中団馬群からの追走。前のアパパネ、ゴールスキーをマークする道中。レースはかなり緩い流れで先行馬有利の展開。直線に入っても手綱を押したかと思えば一旦緩め、再びスパートする形に。仕掛けが遅れたのは否めず、最後はいい脚で追いあげながらも届かなかった。2走前の東京新聞杯1着は、久々でも入念に乗り込み、好仕上がりだった。レースではシルポートが飛ばす淀みない流れを好位の外め追走。例によって顎をグッと下げ、痺れる手応え。直線を向き、スッと手前を替えて一完歩毎に伸びる。ラスト100㍍で逃げ馬を捉えて差し切った。3走前のマイルCS6着は、スプリンターのジョーカプチーノが飛ばすハイペースの流れ。発馬を決めて2番枠からスッと3番手へ取り付く。その後は速いペースにもかかわらず余裕たっぷりの追走。4角では痺れる手応え。直線で逃げ馬が外へ膨れたのを見逃さず、インに突っ込む。一旦は先頭に立つ見せ場を作ったが、最後は後方勢に飲み込まれた。それでも、先行馬総崩れの厳しい流れを正攻法の競馬で粘ったのは高く評価できる。ハミに頼った走りで首をグッと下げて走る独特のフォーム。見た目の手応えは良くてもハミを噛んでいるため、思ったほど弾けない。マイラーズCはメンバー最速の上がりを使っているとはいえ、基本的にはワンペースの走りを得意とする。先行して持続力を生かしてこそ。ワンパンチ足りないが、上位の力がある。ここ2週の攻め馬で追ってからの反応が案外なのが気になる。

ダノンヨーヨー
前走のマイラーズC3着は、手綱をしごいて先団へ。2ハロン目から手綱をがっちりと抑えて好位の外めへ。スローの流れでも何とか折り合う。4角で少しコーナーワークにぎこちなさを見せ、直線へ。何度も手前を替え、坂下で右手前に替えると内へモタれる。鞍上は右ステッキと左手綱で矯正しながら必死に追うが、逃げ切られてしまった。デキも今ひとつだった。昨秋のマイルCS2着は、初めて経験するマイルGIの激流。発馬で行き脚がつかず道中は後方からの競馬。終始、手綱を押しながらの追走でアクションに余裕がない。4角でもまだ最後方。直線を向いて大外ではなく、馬群のバラけた真ん中へ突っ込む。スミヨンの迫力追いでモタれることなく力強く伸びる。最後は首の上げ下げで僅かに屈した。回りに関係なく内へモタれるし、手前の替え方もぎこちない。トモが非力なために追って頭が高いのも弱点。それでも、秘めている脚力は相当なもの。その意味では府中の直線の長いコースは歓迎だし、ハイペースで差し脚が生きる流れになれば台頭の可能性が。

ショウワモダン
前走の京王杯SC14着は、手綱をしごいて好位の外めへ。3角からジワーッとポディションを上げる形となり、脚をタメる場面がない。結果的になし崩しに脚を使わされ、直線で一旦はストロングの進路を締める脚を示したが、坂上でエイシンがヨレて手綱を少し引っ張ったところで脚が上がってしまった。59㌔を背負っていたし、タメられなかった。前々走のマイラーズC5着は、シルポートの作る緩い流れで道中は持って行かれるように好位の中から追走。3,4角ももの凄い行きっぷりで鞍上が抑えるのに苦労するほど。ここで我慢ができた分、直線で何度か前が詰まりながらも差してきた。追って頭が高く、瞬発力勝負は苦手。昨年のようなハイペースでの底力勝負が望ましいが、近走は追ってより頭が高くなって切れ負けしている。58㌔の定量戦でも辛い。

サンカルロ
前走の京王杯SC9着は、手綱を押して前を狙うも、行き脚がつかず後方のインからの追走。しかも、3角からは外に膨れて鞍上が左手綱を引きながらの誘導で更にポディションを落とす。4角から直線へ向く際には首を上げるほど。直線はびっしりと前が壁になり、脚を余してしまった。前々走の高松宮記念2着は、ポンと好発を決めたが、手綱を押しても行き脚がつかず例によって後方からの競馬になる。手綱をがっちりと抑えて脚をタメるのではなく、終始気合を付けながらの追走。3角では中団馬群の直後あたりまで取りついたが、直後に故障馬の煽りを受けて手綱を引っ張るロスが。直線入口でも後方のまま。直線は大外を回るのではなく、馬場の3分どころに突っ込む。前が壁になり、進路を探りながらの追い。坂上で進路を見出すと、一完歩毎にグイグイと猛追。一瞬の切れ味で突っ込んできた。スムーズならもっと際どかった。ここ2走はある程度出して行く競馬で結果を出した。不発がなくなっている。3走前の阪急杯1着は、テンから前2頭がガンガンと競り合うハイペースの流れ。それを道中は気合いを付けながら中団からの追走。ある程度出して行ったのは、開幕週の馬場状態と暮れの阪神Cで脚を余した反省からだろう。4角で外めを通ってスパートすると、直線で馬なりのまま一気に先団に取り付き、残り1ハロン地点で早くも先頭に。最後はさずがに頭が高くなって苦しくなったが、難なく押し切った。強い競馬だった。前走でコーナーワークにぎこちなさを見せたのは気になるし、ズブくなっているとはいえ、マイルは長い。

ビービーガルダン
前走の高松宮記念4着は、ブリンカーを外し、中間は佐藤哲騎手が付きっきりで調教に跨って呼吸を合わせた。レースでは12番枠からスーッと先行策を取る。前走よりテンは行き脚がついた。だが、3角で外からドッと来られた時に怯んだし、直後にジョーカプチーノが下がってきた煽りも喰らった。一旦ブレーキをかける形になったし、リズムを崩した。前走までのビービーならここで沈んだだろう。だが、4角で再び加速して直線は大外へ。グンと一瞬の脚で急追。上位馬とは追い比べで見劣ったが、まだまだやれることを証明した。3角から被されることなく競馬ができたのがよかった。前々走の阪急杯8着は、本来なら先行したかったが、テンから手綱を押してハミを取るように促しても、全く取らず。中団をキープするのがやっとだった。元々が揉まれ弱いだけに直線は馬群に沈んでしまった。3走前の阪神C11着は、中間の動きが今ひとつで本調子ではなかった。レースでは好発を決めて手綱を押して先団へ。しかし、外からレッドスパーダに来られると手綱を抑えてしまい、馬もそれに嫌気がさしてしまい、ズルズルと後退してしまう。テンから流れが落ち着いていただけに、流れに逆らう騎乗。この馬にしてはテンもゆったりとした追走だったし、4角ではまだ中団。直線も狙っていた進路をアーバニティに閉められ、馬込みに包まれて戦意を喪失してしまった。揉まれ弱いだけに余計に応えた。揉まれずに競馬ができれば強いが、直線の長いコースで末脚が持続するには疑問が残る。基本的には小回りコース向き。ズブさが出ているので今ならマイルはこなせそう。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Jr.)
2011-06-02 22:12:51
サンカルロについて質問したいんですが、最後の1行

>>前走でコーナーワークにぎこちなさを見せたのは気になる・・

富士Sでも少しおかしかったですし、僕もこの点が気になるんですが、コーナーワークのぎこちなさって、乗り替わりで治ったりするもんなんでしょうかね?今回はまさかの横山騎手騎乗ということで、先行してくるんじゃないかなと思うんですが、コーナリングも手綱捌きで変わるもんなのかな?やっぱり先天的なものかなぁ。

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Unknown (のり)
2011-06-02 22:38:08
jr.さん、どうも!

コーナーリングに関して、個人的には先天的なものでも、ある程度は手綱捌きでカバーできると思います。あとは馬具(ハミなど)でしょうか。京王杯SCに関しては久々の左回りだったのもあると思いますし、2戦目と鞍上で変わる可能性はあると思います。
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Unknown (Jr.)
2011-06-02 22:55:53
なるほどぉ。
馬具はたぶん今回はいじってないと思いますが、前走のVTRを横山騎手が見ていてくれれば対処してくれる、かも?って感じでしょうか。さすがに本命にはしないですけど、3連系を意識すると、今回はどうしてもアパパネを外せなくなるので、穴っぽい紐として少し期待します♪なんとなく、スワンS敗退で人気落としたエーシンフォワードっぽさもありますし。ビービーガルダンのブラックホークっぽさも不気味だなぁ。
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Unknown (のり)
2011-06-02 23:00:46
ズブさが出てきたサンカルロ、ビービーガルダン怖いですよね。サンカルロの前走は直線でも前が詰まってましたし、流れに乗れませんでした。前々走、3走前を評価すれば怖いです。ビービーも揉まれなければ。
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Unknown (しんがり)
2011-06-03 06:28:13
遅くなりましたが、ダービー的中お見事でした!

自分はあまり考える時間がなくて、POG2頭含む5頭BOXで2着抜け…
のりさんの調教診断、予想をしっかり見ていれば…という感じでした。

今週の安田記念はレベル的に微妙かな、なんて思っています。
基本的に混合戦GIでの牝馬の1番人気ってあまり買いたくないんですが、前走の勝ち方、メンバーを見るとアパパネを切るのは無謀っぽいですね。

それでは今週も調教診断、予想、(後Twitterも)楽しみにしています!!
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おはようございます! (のり)
2011-06-03 07:23:23
しんがりさん、ありがとうございます。

ツイッター楽しいですね(笑)しんがりさんのツイッターもいつも見てますよ!!

今週の安田記念、アパパネを無視するのは厳しいですよね。底力勝負になる可能性が高いので台頭してきそうです。

もう一度、リセットして考え直します。調教診断は更新できないかも(笑)
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