中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

有馬記念(GI)徹底研究!

2015-12-23 21:04:57 | 見解
アルバート
前走のステイヤーズS1着は、長丁場を意識して道中は後方で折り合いに専念する。折り合いに苦しむ他馬をよそにピタリと後方で折り合う。馬込みの中からジワリジワリとポディションを上げて行き、2周目の向こう正面で中団まで押し上げ、3角から手綱をしごいてスパート開始。4角でバテた馬を捌くのに少し苦労したが、大外へ持ち出さないあたりは、さすがは世界のムーア。直線で狭いところを割ってくると、ラスト1ハロンで凄まじい末脚。一気に5馬身差をつけた。モノが違った。折り合いに不安がなく、鞍上の意のままに動けるのが最大の利点。追えば、急に回転の速いフットワークになり、グーンと加速できる。キャリアの浅い4歳馬だけに伸びしろも十分。ここは先行脚質が揃い、早仕掛けが予想される。そこを大外から回転の速いフットワークで差し切れるか。3600㍍を走り切ったあとの一戦だけに、状態が鍵を握る。

キタサンブラック
前走の菊花賞で待望のクラシック制覇。4番枠から少し気合いを付けてポディションを取りに行く。4角の下り坂で外の2頭がハナを主張した為、無理せずにその後は好位のインで我慢させる。折り合いは完璧で、インをロスなく立ち回れた。とにかく慌てない道中。向こう正面で一気に流れが速くなってもジッと我慢。4角では中団までポディションを下げる。4角でインに潜り込むことを決意し、直線は馬群がバラけたところでインを突く。我慢させた分、一瞬の脚でグーンとひと伸び。2着馬の猛追を凌ぎ戴冠。スッと前に行ける脚があるし、早め先頭で押し切れる息の長い末脚が武器。スタミナは十分。上がりの速い競馬になりにくい中山コース向きのタイプ。ここは、前に有力馬が揃った。仕掛けどころがポイントになるだろう。

ゴールドアクター
前走のアルゼンチン共和国杯1着は、15番枠から好発を決めてスッと先行策。前の有力馬メイショウカドマツを見ながら折り合いに専念する。折り合いはスムーズで至極順調の道中。馬場の悪い内目を避けて4角から直線は大外へ持ち出す。直線を向き、なかなか2着馬を捉え切れない。一完歩毎にジワリジワリ詰め寄ってゴール前で差し切った。スパッとは切れないが、長くいい脚を使えるタイプ。折り合いに不安はなく、スッと先行できる脚力もある。中山向きの脚質。中間の動きは絶好。一戦毎に成長している。

サウンズオブアース
前走のジャパンC5着は、好発を決めてスーッと先団を窺う。しかし、1角で左右から挟まれて頭を上げる大きな不利があった。その後は無理せずに前のラブリーデイを見ながら中団の外めを追走。3、4角で外のゴールドシップが捲ってきて早めに動く展開。直線で大外へ持ち出しジリジリと伸びてきているが、最後は脚色一杯だった。大トビでスパッと切れる脚はないが、長くいい脚を使うタイプ。上がりを要す中山向きである。心配なのは強くのデムーロがテンからポディションを取りに行かないかどうか。ステイヤー気質だけにテンはじっくり我慢して3角から早めにスパートする競馬が合っている。

マリアライト
430㌔台の小柄で身のこなしの柔らかいタイプ。前走のエリザベス女王杯1着は、馬体を10㌔絞り勝負レースだった。12番枠から馬なりで中団を追走。身のこなしの柔らかいフットワークで折り合いもスムーズ。逃げ馬が飛ばす縦長の展開で3番手以下はスロー。雨が残り、緩い馬場の外めを避ける道中。直線を向くとグーンと加速。残り1ハロンから先頭に立つとそのまま押し切った。時計、上がりの速い競馬よりは、上がり、時計の掛る展開を長く脚を使って差すタイプ。馬場が渋れば急浮上する。今回は有力どころに先行脚質が揃い、早仕掛けが予想される。上がりを要すれば差し切りもある。

ラストインパクト
前走のジャパンC2着は、6番枠から好発を決める。手綱をしごき気味に後方のインに潜り込む。終始、インを立ち回るロスのない競馬。さすがは世界のムーア。首をしなやかに使い、収縮の利いた走りでまったく力みのない道中。流れが極端に緩んだ3、4角でも慌てない。直線を向き、ダービーフィズが外へ膨れたところを見逃さず迷わずインへ突っ込む。坂下から一気にスパートをすると、インからグイグイと末脚を伸ばす。一旦は先頭に立ったが、ゴール前で垂れたところを勝ち馬に差されてしまった。一瞬の脚は示せたし、最高の騎乗をした。前々走の天皇賞12着は、好発を決めると馬任せで中団から。2角にと通入したところで寄れてラチに接触するアクシデントもあった。その後は折り合いスムーズに中団馬群を追走。3,4角では痺れる手応えのままポディションを押し上げる。直線を向き進路を窺うも鞍上に迷いが生じる。坂上でインを突くも、前のディサファイアがふらつき、満足に追えない。ラスト1ハロンを切りようやく追い出しを開始したが、時既に遅し。昨年の有馬記念は7着。道中は中団のインロスなく立ち回り、直線も馬込みから抜け出そうとするも、進路がない。坂上でようやくスパートを開始させて猛追するも、脚を余した。折り合いに不安のないタイプで、一瞬の脚は中山向きだ。折り合いに不安がないから、ある程度出して行っても掛らないのは強み。あとは菱田が馬込みを捌けるかどうか。

ラブリーデイ
前走のジャパンC3着は、2ハロン目から締まった一貫した流れ。それを好発を決めて好位のイン追走。1角での2番手グループのゴチャつきはうまく回避できた。向こう正面を向くと、包まれるのを嫌ってか外めへポディションを変更。終始、折り合いはスムーズで理想的な追走姿。しかし、誤算は4角で捲ったゴールドシップ、サウンズオブアースらに被されてワンテンポ早仕掛けになった点と、厳しい流れで前の馬が予想以上に脱落し早め先頭に立たされた点。最後苦しくなった所を差されてしまった。ピッチ走法で2,400㍍向きのタイプでもなかった。前々走の天皇賞1着は、8番枠から好発を決めてスーッとはなを奪うかの勢い。2ハロン目からクラレント、エイシンヒカリがハナを主張した為に3番手に控える。流れが緩いこともあって少し掛り気味の道中。終始、抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。前のエイシンヒカリを射程圏内に捕える4角。直線を向くとスムーズに馬場の3分どころに出す。馬なりで後ろを振り返る余裕がある絶好の手応えで先頭に立つと。一気にスパート開始。少し先頭に立つのは早い気もしたが、何とか押し切った。この馬の良さはトモの蹴りが強くスッと馬なりでポディションを取れる点だ。そして、終いも一瞬の脚が使える点。今回は更に距離は伸びるが、中山2500㍍ならごまかせるし、一瞬の脚を生かすには絶好の舞台だ。あとはデキをどこまで維持できているか。今回は前のリアファルを意識することになるだろう。早めに捕えに行く横綱相撲が有力。

リアファル
前走の菊花賞3着は、17番枠から少し出して行く。18番枠のスピリッツミノルがしごいてハナを主張したのと下り坂で少し掛り込み。最初の1,000㍍はかなりきつい流れになった。正面スタンド前で平静を取り戻すも、流れが緩んだ外から一気に被されてペースアップ。出入りの激しい競馬になってしまった。しかし、ここで慌てないのが名手ルメール。インでじっと我慢させ、脚をタメる。直線を向き、一旦は先頭に立つもゴール前で捕まってしまった。前々走の神戸新聞杯1着は、外のティルナノーグとのハナ争いを制してハナを奪う。1角からは一人旅。大トビでまったく力みのない道中。残り4ハロンからギアチェンジすると、長くいい脚を使って逃げ切った。スッとハナへ立てるスピードと、折り合える気性と息の長い末脚。マイペースなら十分に逃げ切りあり得る。ここは先行脚質に有力どころが揃った。早めに来られる可能性は十分。展開が鍵だ。激走の菊花賞後。仕上りもポイントに。

ルージュバック
前走のエリザベス女王杯5着は、中間に一頓挫ありぶっつけ。15番枠から発馬で躓き後方からの競馬。その後は無理に手綱をしごいてポディションを取りに行かなかったのが功を奏して折り合いスムーズな道中。前のヌーヴォレコルトを見ながらじっくり脚をタメ、満を持して直線は大外へ持ち出す。しかし、直線入口で内からスマートレイヤーに張られてトモを滑らせる不利があった。そこでヌーヴォとは差が付いた。それでも一完歩毎にジワジワと末脚を伸ばして差のないところまで追い上げた。休み明けを考えれば十分な内容だ。なかなかスムーズな競馬ができていないが、長くいい脚は使える。フットワークの大きいタイプだけに、広いコース向きのタイプ。コーナー6回の中山2500㍍は競馬がしづらい。中団待機から長くいい脚を生かせれば。前走が出脚がつかずに後方になってしまったので、鞍上が積極策に出ないか心配。

ワンアンドオンリー
ダービー馬復活なるか。前走のジャパンC6着は、3番枠から気合いを付けての先行策。少し掛り気味ではあったが、スムーズな道中。直線を向くと内へモタれて満足に追えない。普通なら馬込みに飲まれる雰囲気ではあったが、左ステッキが入るとまっすぐ伸びてもうひと伸び。前々走の天皇賞16着もそうだが、追われると頭を上げてモタれて満足に追えていない。天皇賞では左ステッキを使用していない為、ズルズルと後退してしまった。スッと前へ行ける脚はあるし、直線でまっすぐ走れれば粘り強い脚が使える。


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