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新潟記念(GⅢ)回顧

2006-09-04 23:24:08 | 回顧
2006/08/27 3回 新潟 6日目 晴(良)
11R サラ系3歳以上 農林水産省賞典新潟記念(G3) ○国際○特指(ハンデ) 芝2000
【馬場状態】Aコース。連続開催の7週目。さすがに内の馬場は荒れて外差し馬場。

12.6-10.9-11.5-11.5-11.8-12.3-11.9-11.7-10.6-12.4

【展開】軽量のシャーディーナイスが果敢にハナへ。2ハロン目から10秒9-11秒5-11秒5-11秒8と淀みない流れで新潟外回りにしては速い流れ。直線は横に広がっての追い比べ。

灼熱の太陽の元、充実期を迎えたトップガンジョーが重賞連覇を飾った。道中は11秒台が続く淀みない流れを後方で脚をタメる作戦。懸念された折り合いもピタリと付き、4角で馬場のいい大外へ。そこから追い出されると、ビュッと鋭い脚を繰り出して残り400㍍地点で堂々先頭へ。鞍上の左ステッキに応えて懸命に脚を伸ばす。早めの仕掛け分、最後は苦しくなったが、57㌔を背負って強い競馬だった。新潟、東京はこれで5勝目。直線の長い左回りは滅法強いし、淀みない流れでスピードの持続性を生かせたのも良かった。

51㌔の軽量牝馬サンレイジャスパーは懸命な追い込みを見せるも、僅かに届かず2着。道中は平均ペースの縦長の展開を中団から追走。4角で勝ち馬と同様にうまく外目へ持ち出す。スッと反応できず、勝ち馬に出し抜けされてしまうが、この馬もジワジワな長く脚を使って追い込んだ。直線の長い新潟で末脚を生かす形が好結果を生んだ。

3着はトップハンデ58㌔を背負ったヴィータローザ。道中は外枠から軽くアクションを起こして好位へ。これは鞍上が気を抜かせないことと、斤量を意識してのもの。厳しい展開をよく踏ん張っている。折り合いと馬込みに揉まれなければGⅢでは力上位。

1番人気に推されたスウィフトカレントは4着だったが、「サマー2000シリーズ」で同点のエリモハリアーを上位着順回数で上回り、初代王者に輝いた。道中は大外枠発走からスッと最後方で控える。懸念された折り合いだが、速い流れが幸いして何とかクリア。だが、予想以上に馬群から離れたために4角で外へ持ち出すことができず、馬群の内へ。そこからビュッと反応して先団へ取り付くも最後は筒一杯に。大外枠発走のため、下手に道中、動くことができないのは痛かった。

昨年の覇者ヤマニンアラバスタは5着。道中は速い流れを中団追走。4角で外目へ持ち出し、直線入り口では痺れる手応え。一旦は突き抜けるかの反応だったが、最後は伸びあぐねた。本調子には今一歩だったし、昨年から3㌔増の55㌔と苦手な速い流れと厳しい条件が揃ってしまった。

オースミグラスワンは大型馬の久々。今回は中団からの追走。直線で大外へ持ち出すも、伸びは今ひとつだった。大型馬だけに叩いての公算か。中途半端に行くよりも、タメて新潟大賞典などの競馬が合っている。

ヤマニンメルベイユは予想以上の速いペースに戸惑い、勝負どころで他馬に早めに進出される苦しい競馬。直線で伸びあぐねた。高速決着に実績にない点が出てしまったし。

トリリオンカットは見せ場を作った。シャーディーナイスの作る淀みない流れを2番手から積極的に追走。直線で一旦は先頭へ立つ。最後はさすがに止まってしまったが、展開を考えれば見所の多い内容であった。自己条件なら。


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