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2022年は客観的な予想を心がけます。

チューリップ賞(GⅢ)回顧

2008-03-12 22:00:51 | 回顧
【馬場】野芝約4~6cm、洋芝約10~14cm。Aコース。馬場良し。

12.6 - 11.2 - 12.3 - 12.6 - 12.6 - 12.0 - 10.7 - 11.8=1:35.8
(36.1-25.2-34.5)

【展開】逃げ馬不在、エアパスカルが2ハロン目からジワッと先行し、3ハロン目から単独先頭。道中は目立った動きもなく一団。3,4角でもペースは上がらず。4角から直線入り口でも12秒0と遅い。直線で10秒7-11秒8というように、実質2ハロンの競馬。それでいて33秒台の脚を使ったのがオディールのみ。脚を余した。

 中1週で巻き返しを狙ったエアパスカルが見事に重賞初制覇を飾った。10番枠からハミを取り、前向きな走りで先行策。鞍上は折り合いに不安のあるタイプだけに慎重に運び、3ハロン目からハナに立つ。そこからは番手馬が手綱をグッと抑えたために12秒3-12秒6-12秒6と緩い流れに持ち込めた。4角から直線にかけてもペースは上がらず余裕十分のまま直線へ。4角で左手前に替えていたためにそのまま手先が軽く弾むようなフットワークでグーンと加速。直線半ばで右手前に替え、もうひと伸び。最後は詰め寄られたものの、何とか振り切った。超スローペースをインピッタリに回って逃げたのだから突き放してほしかった。気持ちで走るタイプだけに、馬体はギリギリのほうがいい。

 2歳女王トールポピーは久々でも入念に併せ馬を消化し、好仕上がりだった2番枠から好発を決めると、道中は抑え切れない感じで好位を追走。緩いペースを大きなフットワークで追走しているために走りづらそう。4角で馬4頭分外めに持ち出し、引っ張りきりの手応えのまま直線へ。スッと左手前に替え、迫力ある前捌きで鋭く追い込む。ただ、追われてから頭が高く、大きなトビでトモの蹴りが弱いために一気に加速できない。差し切れそうで差し切れず、首の上げ下げで僅かに届かなかった。初めて経験する瞬発力勝負が勝敗を分けた。やはり、自身が35秒台半ばの脚で差し切れる展開がいい。兄同様、ハミを噛む癖がきつくなっているのは気になる材料。

 オディールは久々で攻めの動きが案外。馬体も8㌔減っており、万全の状態とはいえなかった。意識的に発馬を遅らせ、後方に控える競馬。前に馬を置き、徹底して脚をタメる。4角から直線にかえても慎重に運び、直線は大外へ。他馬を避けるロスがあり、加速が遅れる。ようやく残り2Fからスパートを開始させると、鞍上の左ステッキに応え重心をグンと下げて弾ける。ゴール前で右手前に替え急追。首の上げ下げで届かなかったものの、流れを考えれば一番強い競馬だった。控える競馬をできたのは収穫。あとは馬体を回復させることと、鞍上が「外へ逃げるところがあった」というように、精神面。阪神JFでカレイジャスミンと接触した後遺症が残っているか。

 スペルバインドは追ってからの重心が高く、瞬発力勝負では分が悪かった。

 メイショウジェイは道中、抑え切れない感じで好位のインを追走。直線でいざ追い出されると、内へモタれたりして伸び切れなかったが、現時点では力不足だった。中間にソエを気にしていたとのこと。攻めの動きから必ず走ってくる。経験を積めば。


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