TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

ラスト1球~~~~!(1997)

2011-02-07 23:45:27 | tennis
写真は怪獣ではありません、うちのチョコのあくび。





その日の練習の最後に、「んじゃぁラスト1球~~~」なんて言って、最後のラリーをするわけですが…。


中には、こだわりの強い子がいて、最後に自分がミスって終わると、「もう1球!」となります。
そして、そういう子どうしがラリーしていると、最後にミスった方が必ず「もう1球!」と相手に言うので、永久に終わらなかったり…なんてことも。


埼玉のFコーチが以前言っていました。


プロの選手になればなるほど、そういったこだわりは強い。
ある時、アメリカのあるアカデミーで、あるネットプレーヤー系のプロの選手が、練習の最後にボレーをしていたそうです。
そして「んじゃ、ラストね~~~」となったわけですが、この選手は、最後に納得のいくバックボレーを決めて、その日の練習を終わりにしたかった。
なかなか、納得のいくスピード、当たり、コースのボレーが出ません。
5分たち、10分たち、まだでません。
すると、ようやく会心のショットが出ました。Fコーチはあまりにすばらしいショットだったので、「ああ、これで終わりかな?」と思ったそうです。



ところが…!?




この選手は、このショットでは満足せず、それから、会心のショットが出て「ありがと、終わりにするよ」となるまで、
あと数十分を費やしたそうです。


そうなのです。

レベルが高い選手ほど、自分のショットに厳しいのか…。

はたまた、自分のショットに厳しくしてきたから、こんなにレベルの高い選手になったのか?


卵が先かにわとりが先か?の話にも似ていますが、みなさんも考えてみてください。





あと何日で咲くかな?


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「よしっ、ナイスショット?」(1996)

2011-02-07 00:19:03 | tennis
今時のビオラは、とってもかわいくて、うさぎの耳のようです。



二つ目の花を咲かせたガランサス(スノードロップ)

スイセンも咲いてきました。

クリスマスローズはあいかわらずこの1輪だけ。



選手がどのくらいのスピード、どのくらいのスピン、どのくらいの場所にボールを打てば、オーケーなのか?

その選手が、ライバルとしていて、勝てるようになりたい選手たちに対して、通用するくらいのレベルのボールでなければいけません。

ですから、ライバルたちに負ける姿をコーチが見にいかなければ、どれくらいのボールをよしとするか…コーチの頭の中に決める事はできません。



では、それでいいのでしょうか?

選手が打ったボールが、満足のいくボールでなかった→「ダメ、もっと深く」→次もだめ「モットパワフルに」→いい球が打てた「よし、オッケー!」

これでいいのでしょうか?


昔、自分が教えている選手が、何球打っても、私の満足のいくボールを打つことができませんでした。ですから、もう1球、もう1球とずっとボールを出し続けたわけなんですが…最後に彼は私にこう言いました。

「いったいどれくらいのボールを打てれば、終わるんですか?」(いいかげん終わらせてくれよとでも言いたげに)


この時、私ははっとしました。

私は、彼に練習をやらせていた、彼はやらされていた。そして、彼の頭の中には、「自分がどれくらいのボールを打てればライバルに勝てるのか?」という考えはなかった。私の頭の中にだけ、それがあった。



この状況をよくするには、選手の自分の頭の中に、どれくらいのショットなのかのイメージを持たせる事をしなければいけない…と思いました。



ですから、練習の最後に、じゃ、一番最高のボールが打てたら終わりにしよう!と普通なりますが、その時、私は「OK!」とは言わないようにしています。

「どう?今のは満足のいく最高のショットだった?」そして、自分で決めさせるようにしています。




中には、私が内心『お、いいショット打ったなぁ』と思っても、「いや、今のはいまいちです、はやく次出してください」と、言う子もいれば、

その逆で『今のは、もうひとつだな』というショットの時に「オッケーです!」という子もいます。

前者は、その後、すばらしい選手になる子が多いです。
そして、後者の場合、少しづつお話して、コーチの理想と選手の理想をあわせていく作業を地道に行っていきます。




コーチや、ボール出しするおとうさんたち、みなさん、最後の1球で、選手でなく自分が「よしっ」と言っていませんか?





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