よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

安倍政権と年金問題

2019-06-30 15:07:06 | 日記
先の「老後2000万足りない問題」は、安倍政権の金融庁報告書を無かったものとした事でマス

コミも報道自体減り、またもや政権忖度大阪サミット報道でうやむやになってしまった。野党の批

判も的外れ感が強く、メディアではそもそも年金だけで生活できないのは当たり前という自己責任

論だけが強調されているが、これは全く出鱈目で本来ならこの報告書を元に年金運用について政府

与党、野党、国民を巻き込んで議論するべきだった。


今の年金運用に問題が無いのか、将来的に破綻のリスクはどれだけあるのか、実際無駄使いは本当

にないのか、社会保険庁にゆだねていて大丈夫なのかを徹底して議論すべきなのだ。私は社会保険

庁を解体してしまった方がいいと思っているが、既得権を放さない勢力があるのは当然だろう。


安倍政権では沢山の問題が先送りされている。今度の消費税増税は社会保障費の増大に対するため

という名目になっているが、残念ながら過去の増税でも社会保障費には回っていない。ばかりかア

メリカから戦闘機を大量購入したり、安倍総理が世界中にばらまく金の元になり、公務員(議員)

報酬は7年連続でアップしている、財政が危機的状況だと言いながら。


参議院選挙で与党が勝てば、さらに安倍政権は国民切り捨て、金持ち優遇、大企業優先政策を推し

進めることだろう。小泉政権から安倍政権の流れは完全に非正規雇用が増大するもので格差はドン

ドン広がっている。打倒とまでは言わないが、国民の声を少しでも反映させなければ防衛費ばかり

増え、金持ちだけが優遇される政策が続くだろう。
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考古学の散歩道  田中琢、佐原真

2019-06-30 07:57:49 | 
歴史と並んで私の最も興味があるのが考古学で、日々新しい発見によりドンドン更新される興味が

尽きない分野の学問だ。本書では古代の日本について諸外国との差異点を様々な角度から見て、検

証して日本人、日本文化を浮かび上がらせている。掲載されている沢山のエピソードを読むと日本

という極東の地域で起きている事の不思議な現象が、いくつもの疑問と一緒に登場する。


一万年以上という長大な縄文時代にすでにほかの国々では見かけない造りの土器を製造し、さらに

大陸の影響を受けながら様々な工夫をこらし、独自の文化を形成する日本人の特性は何処から来て

いるのか本当に面白いものだが、やはり災害の多さがあるのだろうと推測する。


最も興味深いのが、第Ⅲ「考古学を考え、考古学から考える」で、国際化の話に始まり、戦争につ

いての考察がとても考えさせられた。あらゆる学問はその分野だけで完結するものではない、学問

の集大成によって、諸問題を解決に導くのが教養だと思える。今現在世界中で反知性がはびこり、

物事を単純化することによって、解決を見ずに問題の先送りが起こっている。私たちは色々な事を

知らなければならない。そして世界の諸問題に向き合っていかなければならないと痛感した。


考古学の散歩道    田中琢、佐原真    岩波新書
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