よしーの世界

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ヒットの崩壊  柴那典

2019-06-16 07:35:04 | 
子供の頃から音楽が好きで日本のモノも所謂洋楽も好きで勿論今でも聴いている。ロック、ジャズ、

クラシックからアフリカ等のワールドミュージック、そして歌謡曲、Jポップや沖縄民謡も聴く。そ

れでも2000年代に入ってからの邦楽チャートから訳が分からなくなった。イギリスの学者の調

査で30代以上は、それまでの音楽体験から新しい音楽に向かいにくいという傾向あるとネット上

に載っていたが、そんなことはないと思っている。今でもロバート・グラスパーやホセ・ジェイム

ズを筆頭に新しい音楽も好きだし、米津玄師の登場で日本にもいたことにホッとしている。


唯、好きな音楽とチャートは明らかに違うと感じる。私の好みとヒットチャートには相関関係が全

くなく、自分としてはCD、レコードショップに行ったり、ラジオを聴いたりして探すことになる。

今一番利用しているのがユーチューブで、沢山の面白い音源を見出すことが出来る。タキシードや

エスペランザは最近のお気に入り。


この本では最近の日本の音楽に関して非常によく取材して書かれている。日本では音楽に対しての

意識が低く、ミュージシャンの思いも含めてうまく表現できている本がほとんどない中で、客観的

に体系立てて書かれているのは素晴らしい。特に2010年~2015年のオリコンチャートを改

めて見るとちょっと笑ってしまうけれど、これが事実で、この為に私のこの辺の日本の音楽が記憶

から消えている。音楽を含めて日本の文化にもっともっと光が当たればいいと常々思っているし、

こういう本が沢山の人に読まれれば、能動的に考える人が日本でもっと増えていくと思う。


ヒットの崩壊    柴那典     講談社現代新書
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