世界中で分断が起きている。先のアメリカ大統領選挙を見ても共和党と民主党の票差は驚くほどの僅差
で、未だにトランプ大統領の「選挙は不正だ」という根拠のない扇動に沢山の国民が踊らされている。
負けを認めない現大統領は不正と戦うためと称し寄付を募っているが、その使途は明らかになっていな
い。すでに多数のアメリカ国民は思考を停止し、単純な正義論に熱狂してしまう。世界各国で同じ動き
があり、問題の根の深さを感じる。
日本においても安倍総理と菅総理と続いて、常に敵を造り、民衆を煽り沢山の問題を見えにくくさせて
いる。小泉政権時代からマスコミはその空気を読み、政権の監視を怠り、日本の将来を見据えた問題解
決に踏みこむことを厭うようになってしまった。
コロナ禍で大きく生活が変わり、私たちはさらに複雑化する社会を認めざるを得ない。すぐに答えや結
果だけを知ろうとする風潮にあるが、問題はそこまで簡単ではなく、ネットで少し調べれば理解できる
ものではない。例えば本書の「正義」を考えるというテーマでも、新書で288ページあり、著者と共
にギリシャ時代まで遡ることになる。ちょっと読めば「ああ!そうか!」とはならない。一緒に思考す
ることが肝要で、その道筋を付けてくれているのだ。私たちは自ら思考することから始めたい。その為
の良書であると思う。
「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 大澤真幸 NHK出版新書
で、未だにトランプ大統領の「選挙は不正だ」という根拠のない扇動に沢山の国民が踊らされている。
負けを認めない現大統領は不正と戦うためと称し寄付を募っているが、その使途は明らかになっていな
い。すでに多数のアメリカ国民は思考を停止し、単純な正義論に熱狂してしまう。世界各国で同じ動き
があり、問題の根の深さを感じる。
日本においても安倍総理と菅総理と続いて、常に敵を造り、民衆を煽り沢山の問題を見えにくくさせて
いる。小泉政権時代からマスコミはその空気を読み、政権の監視を怠り、日本の将来を見据えた問題解
決に踏みこむことを厭うようになってしまった。
コロナ禍で大きく生活が変わり、私たちはさらに複雑化する社会を認めざるを得ない。すぐに答えや結
果だけを知ろうとする風潮にあるが、問題はそこまで簡単ではなく、ネットで少し調べれば理解できる
ものではない。例えば本書の「正義」を考えるというテーマでも、新書で288ページあり、著者と共
にギリシャ時代まで遡ることになる。ちょっと読めば「ああ!そうか!」とはならない。一緒に思考す
ることが肝要で、その道筋を付けてくれているのだ。私たちは自ら思考することから始めたい。その為
の良書であると思う。
「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 大澤真幸 NHK出版新書