よしーの世界

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世界でいちばん貧しい大統領(2018年アルゼンチン、ウルグアイ、セルビア合作)

2021-03-07 08:21:27 | 日記
私は社会主義者ではありませんし、共産主義者でもありません。しかし資本主義には限界を感じます。

特に新自由主義には違和感しかありません。今すぐ方向転換は無理でも何らかの方策を講じなければ

富める者と貧しい者の差は広がり、世界の分断は収まらないと考えます。昨今のトランプ前大統領を

はじめ各国の保守路線は世界をさらに混乱させ、弱者をさらに厳しい環境に追い込むでしょう。


この映画が公開されて、日本でもムヒカ・ブームになり、沢山のメディアで取り上げられ、日本にも

来日し東京外国語大学で講演を行い、その映像が紹介されて私も見て感動しました。映画の中では左

翼ゲリラとして権力と戦い、13年に及ぶ拘留生活を余儀された苦難の人生を語っています。そして大

統領として収入の大半を貧しい人々ために寄付し、自らの質素な生活を話す彼はとてもいい笑顔です。

映画の中では彼の政策に反対する人物も登場し激しく議論を戦わせますが、どんなに努力しても全て

の人が納得できる政策はないのだと改めて納得し、リアルな実感を得ました。


日本では自民党の長期政権により、政治家と大企業、官僚の癒着の構造が浮かび上がり、国民の幸福

を二の次にした与党の政権運営による行き詰まりが見えてきました。ムヒカ大統領は一般的に見れば

極端に思われます。そこまで高潔な人物を誰も期待していないでしょう。今の日本人の普通の暮らし

を手放すことも考えられません。しかし今の政治では将来の厳しい状況が容易に想像できます。今か

ら私たちの幸福とは何か考察し、身近な人と話す機会を増やす必要があります。その端緒になる映画

です。
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