原発から出る使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設に向けた調査について、山口県上関町の
西哲夫町長が18日、臨時議会で受け入れを表明した。
議会開始前、町役場周辺には反対派の住民らが多数集まり、西町長の車が到着すると周りを取り囲んだ。
「何を考えているんだ」「帰れ」と抗議の声を上げ、警察官らともみ合いになるなど一時騒然とした。
臨時議会を傍聴するため上関町の祝島から来た男性(61)は、「核のごみ」が持ち込まれることに疑問を
呈した。「孫が5人いる。後悔しないよう、子供たちのために頑張らないと」と語った。
山口県田布施町が地元という元同県議の小中進さん(75)は「ただ一方的に推進するやり方に真っ向から
反対するために来た」と説明。「住民の声より、お金、国、電力会社などの利害関係で推し進める中間貯蔵
施設をストップさせる。きれいな上関の海を守らなければ」と述べた。
議会終了後に記者会見した西町長は、自分の車が反対派の住民らに取り囲まれたことについて「気持ちは
分からない訳ではないが、もうちょっと節度ある反対運動をするべきだ」と話した。(時事通信 8/18 金)
原発を巡っての騒動は過去何度も目にした光景だ。賛成派、反対派と入り乱れて大きな騒ぎになって、町は
分断され結局、政府の後押しもあり、大きく金が流れる賛成派に分が良くなる。今の町長も将来どのような
影響が街に及ぼすか考えることもなく、今の国会議員と一緒で未来のことなど責任を感じる事もない。
中間貯蔵施設というネーミングもオカシイ、一旦貯蔵すれば何処かに移動などするはずもない。最終処分場
に手を挙げる自治体などないのだ。原発のコストも、もう一度しっかり計算すべきで実はとんでもない費用
がかかることを見直すべきだ。