NHKの「追跡!A to Z」という番組を観ています。
今日のテーマは『逸脱する“病院ビジネス”』
今、医療機関の経営難が深刻だ。繰り返されてきた医療費の削減によって、全病院の52%が赤字。倒産件数も過去最大。病院は診療報酬が改定されるたびに、血眼になってその詳細を読み込み、あの手この手で利益を上げていこうと必死になっている。
一方、制度を逸脱して利益をあげる一部の病院の実態も明らかになってきた。ターゲットのひとつが貧困層。生活保護の受給者を集めては、過剰な治療や検査を施し、診療報酬を得ようという裏のビジネスだ。からくりは生活保護受給者の医療費を国と自治体が全額負担する「医療扶助制度」にある。病院にとって「取りはぐれ」がなく、生活保護受給者は行き場がないため、不必要な診療をしても文句が出ないというのが儲けの構図だ。
冒頭から生活保護受給者を、一部の病院・歯科に誘導して、過剰な診療費を得ているという内容。
生活保護受給者が「医療扶助制度」により、医療費が免除される、
実務的には医療機関から役所に直接、診療費を請求できることで、
不良債権化しない、かつどんなに治療しても(したことにしても)患者(?)本人負担はゼロなので本人から苦情を言われることもない、
そんな特殊性を利用して、医療機関(と裏ビジネス?)が過剰請求・詐取しているという構図があるのだそうです。
そのほかにも、いろいろな診療費の過剰請求(稼ぎ?詐取?)の問題を上げられていましたが、いろいろとありますね。
病院の経営者が語られていたように「病院にも経営がある」というのも事実なんでしょうが、実際には自由経済ではなく、国民皆保険の理念の下の官製ビジネスですから・・・どうにかならないものでしょうか。
具合が悪いのが、こういうことをキチンとチェックできるような機能はないのだそうです。
確かに何万件という紙のレセプト(診療報酬明細書)はどうしようもないですよね。
番組では、専門家の方が「倫理観」という対策(希望?)を語られていましたが・・・
当然、期待はするけれども、やっぱり社会保険(医療だけでなく、介護も、年金もetc)自体がそろそろ抜本的な見直しの時期に来ているんじゃないですかね?
個人的には・・・
徴税や社会保険で利用する国民共通・統一の番号(名前は税金番号でも社会保険番号でも何でも良いんですが)の導入と、
それに合わせた共通の基盤を利用したシステムの構築は、
クラウド云々は別としても、もう避けられないですよね。
※今回のケースで言うと、レセプトの電子化なんて必須ですよね。いつまで、医療機関と健康保険組合の人件費を膨らませる紙のやり取りを続けるのか???
そして、医療機関等の経営基盤の統合も必要でしょう。
小さなところも、大きなところも同じように施設や人(事務)を抱えて、
それを維持するための費用が診療費に上乗せされている構図も、
そろそろ限界ではないでしょうか?
医療機関の「倫理」は、出来るだけ医療行為そのものに注力していただき、
その他は今の制度が前提であれば官(国)の責任で、
医療ではなく、そのほかの仕組みの効率化を検討して欲しい。
そんなことを感じながら、『逸脱する“病院ビジネス”』を観ていました。
同じ番組を観た人はどんな感想を持たれたんでしょうか?・・・
おっしゃるとおりですよね。
ほとんどの病院、医師は真面目に正直にしている・・・
医療は信じることだと私も考えます。
一方で増え続ける医療費、上乗せされ続ける保険料・・・
医療としては別ですが、
国の仕組み・保険の仕組みとしては、
顧客化する患者の問題と平行して、
岐路に歩きもするんですよね~
「不信」だけを唱えるつもりはありませんが、
信じつつも、一歩未来に踏み出す勇気も、
今の時代、必要な気もします。
まずは信じることからですが
多くいつもながら感服です。
性善説と性悪説が頭に浮かび困っています。
ただ過剰な表現をマスコミはしますから
極々一部の病院でなされているもので
多くの病院は真面目に正直にしています。
どうか過剰反応されませんように。
なに世の中は多くが真面目に正直にして
いるとバカな私は信じています。すみません
変なこと書き込みました。(笑)