考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

出社難民

2011-03-14 23:21:41 | 徒然なるままに

巨大地震の波紋は思った以上に大きく、深い。

明日からは被災地の人たちには、非情な天気になりそうなことも気になりますし、福島原発の状況も気になります。いろいろなことが一気に好転することは難しいのでしょうが、少しずつでも良い話が出てくることを願っています。現地の人たちの強い心と、ボクらの支援の気持ちがそんな未来を切り開くのではないか、そんな風に思います。

一方で、被災地の人たちに比べれば小さなことだと思いますが、東京・首都圏の状況もかなり酷い。茨城は直接的な被災地と言えるのでしょうから言わずもがなですが、浦安(ディズニーランドのあるところ)の状況も液状化・地盤沈下、断水など結構な状況になっているそうです。
こうした状況は、なかなか報じられることは少ない・・・あまりにも広範囲な被害は、マスメディアの限界を露にしたかもしれません。

そして、身近にも地震の波紋は何度も押し寄せてきています。

今日は「出社難民」の創出。帰宅難民ならぬ出社難民とは、文字通り出社できずにさまよう人たちのこと。多くの駅で呆然と会社に電話をしたり、駅からそのまま自宅へ戻った人も多いのではないでしょうか。

幸いにも私は普段から朝が早く、いつもは座れるところが立っての通勤となったくらいで、何とか大きな影響は避けられましたが、これはいつまで続くんでしょうか。無茶苦茶混みあった電車で、普段の数倍の時間をかけて通勤する・・・こんな生活は長く続けられるのか。
今日はほとんど当番が回ってこなかったようですが、輪番停電ならぬ、輪番通勤なども本気で考えないといけないようにも思います。一日ならまだしも連日の通勤の負荷は、連日流される衝撃的な津波の映像などの影とともに、想像以上にサラリーマンの精神を蝕む危険性もあるのではないでしょうか。

私の会社でも多くの人が休むことになってしまった一方で、多くの人が出社して来ました。この人たちの多くは、容易ではない環境の中で、がんばって、どうにか出社してきたのではないかと想像しています。こういう一人ひとりが日本を支えているのではないか、と思いつつ、これは数日だけのことではないかもしれないという点では、長く続けられるような、無理のないワークシェア、通勤シェアも必要なのではないかとも思いました。

これは一企業でもできることであるようで、実に難しいことでもあるんですよね。
「お客さま第一」という平時では大事なスタンスも、こと、このような非常時には重たく、冷たい。錦の御旗がなければというのも悲しいことでしょうが、経営者の背中を押してもらわないと困難であることも事実でしょう。お客さまに長い目で満足いただける会社となるために、ここは猶予も頂きたいところではないでしょうか。この状況が続くようだと、東京のサラリーマンは息切れしてしまうかもしれません。

また、この出社難民以外の問題も、じわじわと姿を現し始めている気がします。

一つは「明かりの喪失」。
良いことなんでしょうが、今日から節電で会社から明かりが消えています。そして、街にも18時閉店の動きが定着化してきていますよね。帰り道は、何だか深夜に帰るような感覚になりました。
これは私の気のせいもあるんでしょうが・・・

もうひとつは「食糧不足の気配」。
スーパーやコンビニの棚から品物が減りつつあります。昨日も書きましたが、水やカップ麺や保存のききそうなお菓子類などは、なかなか目にすることができない状況になってきています。
モノ余りの東京で、こういう光景を目にするとは夢にも思いませんでしたが、現実として起こっていることです。これから、被災地への復興のための食糧援助が本格化する中で、この状況はどこまで改善できるのか?、場合によっては実家の島根からの直接輸入?なども検討しないといけないのでしょうか・・・

いたずらに不安だけを煽るつもりもないのですが、被災地の人たちを応援しなければいけない私たちが、まずは自立して、元気にこの未曾有の災害を乗り越えなければ話になりません。

がんばろう日本。 

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