東日本大震災。
未だに全容を把握できないくらい、多くの人と広大な地域に及ぶ大災害となってしまいました。政府も蓮舫行政刷新担当相を節電啓発等担当相に、辻元清美氏を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命するなどの政府内での体制の整備を始めたようですね。できるだけ混乱がないように、地に足をつけた対応をお願いしたいと思います。今回の対応は、当然のことながら、下がった支持率を上げるためのものとは決して考えてほしくない。縁の下の力持ちとして、がんばってほしいと思います。
そんな状況の中で、私たちには何ができるのか?
直接的な支援は、まだまだ困難な状況。逆に直接的に現地に入るなどの行動は、慎むべきことのようです。
時事通信 3月12日(土)23時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110312-00000220-jij-soci
東日本大震災を受け、福島県社会福祉協議会は12日までに、災害救援ボランティア本部を設置した。ただし、県内の安全が確認できるまでボランティアの登録や受け付けは行わないという。
厚生労働省によると、青森、茨城、神奈川各県の社会福祉協議会も同日本部を設置した。大塚耕平厚労副大臣は「受け入れまでに数日要するだろう。被災地が広域なので、効果的な協力のあり方を工夫したい」としている。
一刻も早い人命救助のために、まずは専門の皆様の活躍を願うしかない。そして、復興に向けては先の長い支援が必要になることは間違いないと思う。そういう意味では、私たちの支援の気持ちが一過性のものとはならないように、しっかりと今の気持ちを持ち続けること、これが一番大事なのかもしれません。
内田樹先生は、今日のブログ「未曾有の災害のときに」のなかで“「安全なところにいるもの」の基本的なふるまいかた”以下の三点を挙げられていました。
http://blog.tatsuru.com/2011/03/13_1020.php
- 寛容
- 臨機応変
- 専門家への委託
また、今朝の日経新聞1面のコラム「春秋」でも、今の私たちに何ができるのかを考えさせられる良い話が載っていました。見習いたいスタンスだと感じたので、一部を引用させてもらいますね。
被害状況が刻々明らかになる。死傷者の数が増え続けている。通じない電話。濁流に消えた町。失ったものは大きい。けれども目に入る光景だけが災害の姿ではない。忍び寄るもう一つの影に気をつけてほしい。困難に立ち向かう勇気。人への思いやり。そんな人間の力にあらがう恐怖心や猜疑心(さいぎしん)など負の感情だ。
このコラムには“災いの中で人の心を強くするのは、一人ひとりが支え合う力”だとも書かれていましたが、内田先生の話の背骨もこのスタンスですよね。誰かのせいにしたり、誰かを責めることは今はやめて、自分が今できることをキチンとやること。別に災害のときに限ることではないことだと思いますが、特に大事なことだと思うんですよね。
まずは明日、何ができるんだろう?
会社でも被災地が地元の人への対応だとか、節電対応だとか、いろいろと考えないといけないんでしょうね。家族の一員として、会社の一員として、自分に出来ることをしっかりとやっていきたいと思います。
被災地ほどではないまでも、東京も大きな影響を受けつつあります。
多くのお店が店内の照明を半分にしたり、営業時間を短くしたり・・・
また近所では、水やカップ麺、トイレットペーパーなどの日用品が姿を消していっていました。
こうした一つ一つも、オイルショックを知らない私たちの世代には未経験の領域になっていっています。
福島原発などは典型的な例だと思いますが、東京の便利さは決して東京だけの負担や努力ではない。このことを、これから身に沁みて感じることになるのかもしれません。
未曾有の災害は、これから本当の私たちの力を必要とすることでしょう。
がんばろう日本。
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