桑田投手

会社の窓からのぞくと、今日の夕焼けは不気味な“赤”でした。
外に出ると、台風の影響で、強い風と道路を舞うゴミ。

今日のテーマは「諸行無常」。

祇園精舎の鐘の声　諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色　盛者必衰の理をあらわす

自然に押し潰される人工物。
すべてのモノは常に変化し生滅して、永久不変なものはない。
誰でも知っている事実、誰も信じたくない事実。

みなさん、ハローです。ホディです。
日曜の大河ドラマ「義経」でも、壇ノ浦の戦いが終わりました。
平家の滅亡、源氏の隆盛。
おごれるものは久しからず・・・「諸行無常」は『平家物語』の有名な一節ですが、もちろん源氏も「諸行無常」は逃れられませんでした。壇ノ浦の戦いは平家の最期であり、義経の、そして源氏の最期の始まりでもあります。

縁起でもないかもしれませんが・・・
「友へ」とジャイアンツの桑田投手がファンへ語りかけるホームページが久しぶりに更新されていました。
http://www.giants.jp/G/person/kuwata/person_02_33.html

人は、いい時(追い風)は前向きに生きられるし、何事もいい方向に自然と向っていくもんだ。
しかし、それが逆風になった時、同じように生きていけるだろうか？
その時に、人の人間力が試されるのではないかな。
今年の僕は、輝くものは何もないし、屈辱と失望、孤独、虚しさ、そして、その存在さえ見失いかけている。

ホームページから印象に残った部分を抜粋しました。
逆風の中で、悩み苦しむ姿が想像できます。
「引退」とか、いろいろ騒がれている最近の心境を語られていました。
興味のある人は、是非読んでみてください。

年下のボクが言えるような言葉ではないですが、華々しい高校時代、ジャイアンツ入団時のトラブル、プロでの活躍、私生活を含めた醜聞、エースとしての成長、ケガ、復活、最近の長い不調・・・１５歳からスターだった桑田投手も、いつの間にか大人になって、自分の限界と闘う年齢になっていたんですね。改めて感じました。

ボクが思うのは、「諸行無常」「盛者必衰」だから早く引退した方が良いということでは、もちろんありません。桑田投手もホームページに書かれているように、「悔いは残したくないし、自分らしく生きていきたい。」いつかは滅するからこそ、納得いくまで、もがく生き方も美しいと思います。

引き際を美しくという美学、完全燃焼という美学。
どちらも美しいと思います。

でも、企業の経営者や政治家の「完全燃焼という美学」は美しくないことが多いのはなぜでしょう？
まぁ、いいや。

今日は、まとまりもなく、「桑田投手、がんばれ！」