鳩山大臣のチャチャ(?)から、結構いろいろな問題が浮かび上がってきたかんぽの宿競争入札の件、 そして、稼ぎすぎ(?)から、公益法人とは何ぞや?と考えさせられる漢検の件。 パソコンで「かんぽ」と入れて変換キーを押せば、「簡保」が出てきますし、 「かんけん」と入れて変換キーを押せば、「漢検」が出てくる、 どちらも略語が普及している共通性がありますし(「かんぽ」は社名になりましたが)、 何となく、「公的企業(団体)」とは言え、「公」とはなっていない部分が目立つという根っこは同じ問題のような気がしています。
でも、「公的」とは言え、一企業(一団体)のそれぞれの選択に、ボクらがどれだけのことを言えるのか?、なかなか難しい問題だとも思っています。
そんな中、たまたま読んでいたのが高杉良さんの「反乱する管理職」。 生命保険会社が経営破たんして、外資系企業に買収されるまでの様々な経緯や背景を描いた小説です。高杉良さんの小説ですから、フィクションですが、多くが事実に基づく話なんでしょうね。 わが故郷、島根も大事な舞台になっていることもあり、興味深く読ませていただきました。
この小説の軸となっているのが、その生命保険会社が保有していた土地等の活用方法や売却方法に関する一職員の視点。 簡保(郵政省の一事業?)と民間生保(相互会社)は経営形態が違ったとはいえ、 なぜ保険事業(会社)が保険とは直接関係のない事業を抱える必要があるのか? 売却にあたって適正な方法や価格判断はどうだったのか? など、非常に似通った問題があることが分かります。 あと、今朝の新聞でもいろいろと報じられているようですが、「アドバイザー」なる仲介社の問題・・・ (かんぽの宿の例で言えば、ボクは個人的には、アドバイザー契約の契約先選定方法の正当性のほうが気になりますけど。)
公的企業と言えば、相互会社なる特殊な経営形態を持つ保険会社も税金を払う点では違う面もありますが、「公」の監視下で経営されていかなければ、ならないという点では根本的に同様だとあらためて感じています。 どこまでが真実で、どういう点が問題なのかは、いろいろな考え方も出来ると思いますので、ここでは書きませんが、 こうして、マスコミの報道の餌食になったり、小説で一職員の視点から描かれたりすることも想定して、 常に外からの目を意識した、「李下に冠を正さず」的な慎重さが求められるんでしょう。
鳩山大臣は、この小説を読んで「これだ!」と思ったのではないか?なんて感じています(勝手に想像しています)が、 見事に旬となった本なので、紹介しておきますね。
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経済小説の分野も広いですし、多くの作者がいます
もので。今は亡き上乃郷さん、また江波戸さんの
ものにも引かれて良く読みました。
高杉さんの本、
私もかなりの数、読んでいます。
基本はBookOffですが
読み易いですし、サラリーマンを元気にする要素が多い内容が多いんですよね。
通勤電車の友です。
江波戸さんの本は何冊か読んだんですが、
上乃郷さんの本はないですね。
今度、読んでみたいと思います。
上乃郷さんのものは、私が記憶に強く残っているのは
ハウステンボス関連のもので、今は昔(笑)