考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

セリーグの開幕延期を歓迎する

2011-03-24 23:59:17 | プロ野球

セリーグの開幕強行路線で波乱展開だったプロ野球界ですが、
セリーグもパリーグと足並みを揃えて、4.12開幕で決まったようですね。

まずは、良かったと思います。
これだけ多くの大震災の影響・・・続く余震、広がる原発の恐怖、計画停電、電車の本数減少などなど・・・がある中で、セリーグだけ開幕を強行、しかも東京ドームでナイターで、というのもなかなか理解を得ることは困難でした。興行ですから、やっぱり理解、応援をもらってこそのプロ野球です。
肝心の選手たちも反対でしたしね。

一方で、開幕を延期したからといって解決しないのが、首都圏の電力事情。

デーゲームとしても、東京ドームのような室内では電力の消費はそれほど変わらないでしょう。しかも、これから夏にかけては冷房を考えると、ナイターのほうが電力の消費は少ないかもしれませんよね。

こんな報道もありました。

毎日新聞 3月24日(木)21時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000158-mai-base

セ・リーグの開幕も4月12日に延期と決まったことで、今後は日程の再編成が求められる。焦点となるのが、デーゲームでも電力を大量に使用するため、4月中は試合を行うことができない東京ドームでの巨人戦だ。

巨人は開幕カードのヤクルト戦こそ山口・宇部と北九州での2連戦だが、4月15~17日には、早くも対広島3連戦が組まれるなど、東京ドームでは4月中に2カード6試合が予定されている。対策として考えられるのが「ホームとビジターを交換する」(巨人・清武英利球団代表)。例えば、15日からの対広島3連戦を広島の本拠地・マツダスタジアムで行い、5月以降の広島-巨人戦を東京ドームでの巨人主催試合とする、などの方策で対応したい考えだ。また、野外球場ながら、日中に大学野球が行われる神宮球場が本拠地のヤクルトは、東京六大学、東都大学野球の開催日程を考慮しながら、日程の作成に入る。

スポーツ報知でも、4月中は東京ドームでの試合はデーゲームも含め、行なわれないと書かれていますので、ジャイアンツにとっては実質的にホームゲームの放棄、フランチャイズの放棄に近い状況になってしまうようです。
いきなり開幕から重いハンディキャップをつけられた状態であることは言えそうですね。これは、4月でもそうですが、夏場でも同様の状態になることは想像に難くありません。

こうなると、思い切ったフランチャイズの移転も視野に入れるというのもありかも知れません。
球団招致を進めていると聞く新潟とか?
あるいは静岡?あるいは西日本のどこか?

難易度は高いことは間違いないのですが、これだけ地震の怖さを見せつけられた後ですので、リスクの分散化、首都機能?の一部としての移転もありではないでしょうか。検討の価値は十分だと思いました。

 

そして、今回のプロ野球の開幕の延期に賛同した私たち野球ファンに残された課題も大きいですよね。

放送権料や入場料(平日のデーゲームなんてどれだけ観客が来るのか・・・)を考えると、今回の話は非常に大きな問題をやっぱり抱えています。プロ野球も商売ですから、それなりの収入・収益がなければ、廃れてしまうのも仕方がない事になってしまいます。

その点では、地方、あるいはデーゲームの試合を見る努力も必要ですよね。
誰かがプロ野球を支えるのではなく、やっぱり私たちファンが支えていく必要があるのではないかと。

アメリカのメジャーリーグでは普通に平日のデーゲームもやっているように思うので、日本でもできなくはない、日本でも観客を呼べなくはないと考えるほうが素直でしょう。この点では、ライフスタイルを変える、つまり平日でもキチンと休みを取って、野球観戦(もちろん、サッカーでも)という自分の趣味を満喫するような生活を心がけるというチャンスでもあるのではないでしょうか。比較的チケットも取りやすいでしょうし。(球団側も料金も安くするなどの努力で支援してほしいのですが。)

ということで、まずは私たち野球ファンが今回の球団側・選手側双方の決断・努力に拍手を贈りつつ、野球を観ること、観に行くことでプロ野球の未来を支えたいですよね!
~ライフスタイルは変えられるかな~

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